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準備期間の目安: 約45

令和7年度勤務環境改善体制医師派遣等推進事業

基本情報

補助金額
金額未定
補助率: 10/10(資産形成経費は9/10)
募集期間
2025-10-29 〜 2026-03-31
残り28
対象地域東京都
対象業種医療、福祉
使途雇用・職場環境を改善したい / 設備整備・IT導入をしたい

この補助金のまとめ

令和7年度勤務環境改善体制医師派遣等推進事業は、長時間労働が常態化している医療機関への医師派遣等を行う医療機関に対して、その運営等を支援する東京都の補助金制度です。地域において重要な役割を担う医療機関の医師の時間外・休日労働時間を短縮し、同時に地域医療提供体制の安定的な確保を実現することを目的としています。補助率は原則10/10(資産形成経費は9/10)と手厚く設定されており、医師派遣の送り出し側の医療機関が派遣に伴って生じる負担を軽減できます。医師の働き方改革の推進において、単独の医療機関では解決困難な人員不足の問題を、医療機関間の連携によって克服するための重要な施策として位置づけられています。

この補助金の特徴

1

医師派遣の送り出し側を支援する独自の仕組み

本事業は、長時間労働医療機関に医師を派遣する側の医療機関を支援する点が特徴的です。派遣元の負担を軽減することで、医師派遣の促進を図り、地域全体の医療提供体制のバランスを改善する仕組みとなっています。

2

補助率10/10の全額補助

原則として補助率10/10(資産形成経費は9/10)という非常に高い補助率が設定されています。医師派遣に伴う代替医師の確保や業務調整などのコストを実質的に全額カバーできるため、派遣元医療機関の経営負担を最小限に抑えられます。

3

地域医療提供体制の安定化に寄与

個々の医療機関の努力だけでは解消困難な長時間労働問題に対して、医療機関間の連携という広域的なアプローチで対応する事業です。地域全体の医師偏在解消と労働環境改善を同時に実現できる政策的に重要な枠組みです。

4

働き方改革の上限規制への実効的対応

医師の時間外・休日労働の上限規制に対して、医師の配置バランスを最適化することで実効的に対応する手段を提供します。特に、B水準やC水準の指定を受ける医療機関にとって、連携医の安定的な確保は規制対応の生命線となります。

ポイント

本事業の本質は「医師派遣のエコシステム構築」にあります。長時間労働の医療機関を直接支援するのではなく、医師を送り出す側の負担を軽減することで、派遣の仕組み自体を持続可能にしている点が戦略的に秀逸です。医療機関間の協力関係を制度的に裏付ける仕組みとして、地域医療連携の新たなモデルを提示しています。

対象者・申請資格

対象機関の要件

  • 東京都内に所在する医療機関等であること
  • 長時間労働医療機関への医師派遣等を行う、又は行う計画があること
  • 医師派遣に伴う運営上の体制を整備できること

派遣先の要件

  • 長時間労働医師が所属する医療機関であること
  • 地域において重要な役割を担っている医療機関であること
  • 医師の時間外・休日労働時間の短縮を図る必要がある機関であること

手続上の要件

  • 勤務環境改善医師派遣等推進事業実施要綱の要件を満たすこと
  • 交付要綱に定める補助対象及び補助要件を充足すること
  • 申請期間内に所定の手続きを完了すること

ポイント

本事業は「派遣する側」の医療機関が申請主体となる点を正しく理解することが重要です。大学病院や地域医療支援病院など、他の医療機関への医師派遣実績がある、又は派遣体制を構築可能な医療機関が主たる対象です。派遣先との連携協定や派遣計画の具体性が審査の重要なポイントとなります。

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申請ガイド

1

ステップ1:派遣体制の現状把握と計画策定

自院から他の医療機関への医師派遣の実績や計画を整理します。派遣先となる長時間労働医療機関を特定し、必要な派遣期間・頻度・診療科等を具体化します。実施要綱及び交付要綱を確認し、補助対象となる事業内容を明確にしてください。

2

ステップ2:連携体制の構築

医師派遣先の医療機関との協議を行い、派遣の具体的な条件(期間、診療科、勤務形態等)を取り決めます。派遣元における代替医師の確保計画や業務調整の方針も併せて策定し、自院の診療体制への影響を最小限に抑える体制を整えます。

3

ステップ3:申請書類の作成と提出

jGrants(電子申請システム)を利用して申請手続きを行います。事業計画書には派遣の具体的な計画、期待される効果(派遣先の時間外労働削減見込み等)、必要経費の積算を記載します。派遣先との連携協定書等の関連書類も準備してください。

4

ステップ4:交付決定と医師派遣の実施

東京都による審査・交付決定後、計画に基づき医師派遣を実施します。派遣医師の勤務記録、派遣先での診療実績、経費の支出記録を適切に管理してください。

5

ステップ5:実績報告と効果検証

事業完了後、派遣実績と効果(派遣先の医師の労働時間短縮実績等)をまとめた実績報告書を提出します。支出に係る証拠書類を整備し、精算手続を完了させてください。

ポイント

申請の核となるのは「派遣計画の具体性」です。どの診療科の医師を、どの医療機関に、どれくらいの頻度で派遣し、それによってどの程度の労働時間短縮が見込めるのかを定量的に示すことが求められます。派遣先との事前協議を十分に行い、双方にとって持続可能な連携モデルを提示しましょう。

審査と成功のコツ

派遣先の課題を定量的に把握
派遣先となる医療機関の医師の労働実態(時間外労働時間、当直回数等)を具体的な数値で示すことが重要です。派遣による改善効果の見込みを客観的に算出し、事業の必要性と効果を明確に説明してください。
持続可能な派遣モデルの設計
単発的な医師派遣ではなく、継続的かつ計画的な派遣体制の構築を提案することが高評価につながります。派遣元の診療体制への影響を最小限に抑えるローテーション方式や、複数医療機関間での相互派遣の仕組みなどを検討してください。
派遣元の体制整備計画の充実
医師を派遣する側の体制整備(代替医師確保、業務分担見直し等)の計画を充実させることが重要です。派遣元の医療の質を維持しながら派遣を行う具体的な方策を示すことで、事業の実現可能性をアピールできます。
地域医療への波及効果の提示
個別の医療機関間の派遣にとどまらず、地域全体の医療提供体制の安定化にどう貢献するかという視点を盛り込むと効果的です。地域医療構想との整合性や、医師偏在対策としての位置づけを示してください。

ポイント

本事業の審査では「地域医療への貢献度」が重視されます。単に自院から医師を派遣するという計画ではなく、その派遣によって地域の医療提供体制がどのように安定・改善するかを具体的に描くことが重要です。地域の医療需要データや将来推計も活用して、事業の社会的意義を訴求しましょう。

対象経費

対象となる経費

医師派遣関連費(3件)
  • 派遣医師の旅費・交通費
  • 派遣に伴う宿泊費
  • 派遣医師の報酬・手当
代替体制整備費(3件)
  • 派遣元における代替医師の確保に係る費用
  • 代替要員の研修費
  • 業務引継ぎに係る費用
連携体制構築費(3件)
  • 派遣先との協議・調整に係る費用
  • 連携協定の締結に係る事務費
  • 連携会議の開催費用
運営管理費(3件)
  • 派遣事業の事務管理費
  • 勤務記録管理システムの運用費
  • 報告書作成に係る費用
設備・システム費(3件)
  • 派遣業務に必要なICTシステム整備費
  • 遠隔医療支援システムの導入費
  • 派遣先との情報共有システム整備費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 派遣元医療機関の通常業務に係る一般管理費
  • 医師派遣と無関係な設備投資
  • 派遣先医療機関の施設整備費
  • 飲食費・接待費
  • 事業期間外に発生した経費
  • 他の補助金で賄われている経費
  • 土地・建物の取得費

よくある質問

Qこの補助金は誰が申請できますか?
A

長時間労働医療機関に対して医師派遣等を行う東京都内の医療機関等が申請対象です。つまり、医師を派遣する「送り出し側」の医療機関が申請主体となります。派遣を受ける側の医療機関ではない点にご注意ください。

Q補助率はどのくらいですか?
A

補助率は原則10/10で、対象経費の全額が補助されます。ただし、資産形成経費については9/10の補助率となり、1割の自己負担が必要です。

Qどのような費用が補助対象になりますか?
A

医師派遣に伴う旅費・交通費・報酬、代替体制の構築費用、派遣先との連携体制の構築・運営費用、ICTを活用した遠隔支援体制の整備費用など、医師派遣事業の実施に直接関連する費用が対象です。詳細は実施要綱及び交付要綱をご確認ください。

Q派遣先の医療機関にはどのような要件がありますか?
A

派遣先は、長時間労働医師が所属し、地域において重要な役割を担う医療機関である必要があります。具体的には、医師の時間外・休日労働時間の短縮が必要な医療機関が該当します。

Q申請期間はいつですか?
A

申請受付は令和8年3月31日までとなっています。ただし、予算の状況等により変更される場合がありますので、最新情報は東京都保健医療局のウェブサイトでご確認ください。

Q他の補助金と併用できますか?
A

同一経費の二重受給は認められませんが、対象経費を区分した上で他の補助金制度と併用することは可能です。例えば、派遣先の医療機関が別途「地域医療勤務環境改善体制整備特別事業」を活用してICT導入を行うといった組み合わせが考えられます。

Q派遣する医師の診療科に制限はありますか?
A

原則として診療科の制限は設けられていませんが、派遣先の医療機関のニーズに合致する診療科であることが求められます。詳細な要件については、実施要綱をご確認いただくか、東京都保健医療局医療人材課(電話:03-5320-4441)にお問い合わせください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本事業は医師派遣の送り出し側を支援する制度ですが、派遣先の医療機関においても別途支援制度を活用することで、より効果的な勤務環境改善が可能です。派遣先の医療機関は「令和6年度地域医療勤務環境改善体制整備特別事業」を活用してICT導入やチーム医療推進に取り組むことで、派遣された医師の効果を最大化できます。また、「病院勤務者勤務環境改善事業」を利用すれば、医師の復職支援や就労環境改善にも取り組めます。派遣元の医療機関としては、「東京都生産性向上・職場環境整備等支援事業」を併用し、派遣に伴う自院の業務効率化のためのICT投資を行うことが有効です。国の制度としては、地域医療介護総合確保基金を活用した医師確保事業との連携も視野に入れてください。いずれの場合も、対象経費の明確な区分と二重計上の回避が前提条件です。

詳細説明

事業概要

令和7年度勤務環境改善体制医師派遣等推進事業は、長時間労働が常態化している医療機関への医師派遣等を支援することで、医師の労働時間短縮と地域医療提供体制の確保を両立させることを目的とした東京都の補助事業です。補助率は原則10/10(資産形成経費は9/10)と全額補助であり、派遣元・派遣先双方の医療機関の運営を支援する包括的な制度設計となっています。

事業の背景と社会的意義

令和6年4月の医師の働き方改革関連法施行により、医師の時間外・休日労働に上限規制が適用されました。しかし、地域医療を支える中核的な医療機関では、救急医療や高度医療の提供を維持しながら労働時間を削減することは容易ではありません。特に、東京都内には多数の救急指定病院や高度医療機関が集中しており、医師の長時間労働は深刻な課題となっています。本事業は、外部医療機関からの医師派遣という即効性のある手段を通じて、この困難な課題に取り組む医療機関を支援します。ICT導入やタスクシフトなどの中長期的な取組と並行して、医師派遣による即効的な労働時間削減を図ることで、規制への円滑な対応を実現します。

支援の仕組みと対象

本事業の最大の特徴は、医師を派遣する側と受け入れる側の双方の医療機関を支援対象としている点です。派遣先医療機関は医師の業務負担軽減を実現でき、派遣元医療機関は派遣に伴う運営コストの補償を受けることができます。この双方向の支援により、医師派遣スキームの実効性が高まり、派遣元医療機関の協力を得やすい環境が整備されます。

対象となる医療機関は、長時間労働医師が所属し、地域において重要な役割を担う東京都内の医療機関です。特に、時間外・休日労働の上限規制への対応が急務である救急医療機関や、B水準・C水準の指定を受けた医療機関などが想定されます。

派遣の具体的な活用場面

医師派遣は以下のような場面で特に効果を発揮します。

  • 救急科の当直体制の補強(夜間・休日の医師負担軽減)
  • 産科・周産期医療における24時間体制の維持
  • 外科系診療科の手術応援(手術件数の維持と労働時間削減の両立)
  • へき地・離島医療機関への定期的な医師派遣
  • 専門医不足の診療科への応援派遣

補助対象経費

医師派遣に係る人件費(派遣医師の報酬、交通費、派遣元への補償費用)、派遣体制整備費(当直室整備、電子カルテアクセス環境等)、運営費(コーディネート費用、事務局費用)、研修費(オリエンテーション、安全管理研修)、その他経費(保険料、消耗品費等)が対象となります。

期待される効果と持続可能性

本事業により、短期的には派遣医師の投入による労働時間の直接的削減が実現します。月80時間以上の時間外労働を行っていた医師を、派遣による業務分散で基準値以下に抑制することが可能です。中長期的には、派遣期間中にタスクシフトやICT導入などの自院の体制整備を並行して進めることで、派遣終了後も持続可能な勤務環境を構築することが期待されます。医師派遣はあくまで一時的な措置であるため、派遣中に自立的な体制を構築する「出口戦略」の策定が重要です。

根拠法令と制度的位置づけ

本事業は「勤務環境改善医師派遣等推進事業実施要綱」および「勤務環境改善医師派遣等推進事業補助金交付要綱」に基づいて運営されています。東京都保健医療局医療政策部医療人材課が所管しています。

申請方法と問合せ先

申請はjGrantsを通じた電子申請で行います。GビズIDプライムアカウントが必要です。申請期間は令和7年10月29日から令和8年3月31日までです。詳細は東京都保健医療局医療政策部医療人材課人材計画担当(電話:03-5320-4441直通、メール:S1150404@section.metro.tokyo.jp、担当:山家・松岡)にお問い合わせください。郵送先は〒163-8001 新宿区西新宿二丁目8番1号です。

他の支援制度との連携

本事業は医師派遣に特化した支援ですが、東京都では他にも「地域医療勤務環境改善体制整備特別事業」(ICT導入・チーム医療推進)、「病院勤務者勤務環境改善事業」(復職支援・就労環境改善)など、医師の働き方改革を支援する複数の補助制度を用意しています。これらの制度を戦略的に組み合わせることで、短期的な派遣による労働時間削減と中長期的な体制整備を同時に進めることが可能です。各制度の対象経費が重複しないよう整理した上で、複数の補助金を最大限に活用する計画を策定してください。