室谷さん、三重県で使える補助金や給付金について教えてください。最近、補助金エージェントで三重県のページを見たんですが、制度がいろいろあってどこから手をつければいいか分かりません。
確かに三重県は産業構造が多様ですからね。四日市の石油化学・製造業、鈴鹿・伊賀の中小サプライヤー、伊勢志摩の観光など、地域によって課題が違います。だから補助金も業種や目的に合わせて入口が分かれているんです。まず自社の業種と課題を絞ってから探すのが近道ですよ。
なるほど。まずはどんな補助金があるのか、代表的なものを教えてください。
脱炭素関係が中心なんですね。でも中小企業にはハードルが高そう…。
いえ、DX型CO2削減対策実行支援事業は中小企業も対象です。補助率4分の3、上限200万円と手が出しやすい。特徴は「DXシステムを用いた運用改善」で、ITを使ってエネルギー使用を最適化する取り組みを支援します。例えば、工場の生産ラインの稼働データを分析してムダを減らすようなイメージです。
なるほど。もう一つの省CO2型システムへの改修支援事業はどう違うんですか?
こちらは工場・事業場の設備そのものを電化・燃料転換・廃熱回収などに改修する大規模な事業です。補助上限は50,000万円、補助率3分の1と大型です。対象は法人で、製造業・運輸・宿泊飲食・医療福祉など幅広い業種が使えます。個人事業主は対象外なので注意が必要ですね。
金額の規模がまったく違いますね。中小企業にはDX型、大企業や設備投資の大きな事業者には省CO2型という感じでしょうか。
その通りです。ただ、どちらも締切が2026年6月10日とまだ期間はありますが、予算がなくなり次第終了なので早めの検討をおすすめします。
これはNEDOが公募する委託事業で、日本の優れた低炭素技術をパートナー国で実証導入するための「実証設計」フェーズです。補助率や上限額の記載はありませんが、海外展開を考えている企業にはチャンスです。ただし、公募締切は2026年6月5日と、上記2つより少し早いです。
海外展開というと、三重県でも使える補助金があるんですね。
ええ。ただ、県独自の海外ビジネス展開支援補助金というのは私の知る限り存在しないので、その場合はNEDO事業やJICAの制度を調べるといいでしょう。
| 制度名 | 上限額 | 補助率 | 主な対象 |
|---|
| DX型CO2削減対策実行支援事業 | 200万円 | 4分の3 | 中小企業、独立行政法人、大学、社会福祉法人、医療法人、協同組合等 |
| 省CO2型システムへの改修支援事業 | 50,000万円 | 3分の1 | 民間企業(個人事業主除く)、独立行政法人、大学法人、社会福祉法人、医療法人等 |
| 二国間クレジット制度(JCM)実証設計 | — | 記載なし | 委託事業のため、実施者として適格な法人 |
よくわかりました。続いて、三重県で使える給付金についても教えてください。
はい。三重県全体のものとして、三重県飲食店・取引事業者等事業継続支援金(上限30万円)や三重県生活応援給付金事業(低所得のひとり親世帯向け、上限2万円)があります。また、市町村独自のものも充実しています。例えば、四日市市では四日市市物価高騰対応臨時特別給付金(1人あたり5,000円)、津市では津市移住支援補助金(単身60万円、世帯100万円、18歳未満帯同者1人につき30万円加算)があります。
鈴鹿市の児童手当は第3子以降月額30,000円と手厚いですし、鈴鹿市こども医療費助成制度は医療費の自己負担が大幅に軽減されます。伊勢市では特別児童扶養手当(1級月額58,450円、2級月額38,930円)や伊勢市自立支援教育訓練給付金(受講料の60%、最高20万円、専門実践教育訓練なら最高160万円)があります。
医療費助成も多いですね。津市の障がい者医療費助成や妊産婦医療費助成は県内の医療機関なら窓口無料と聞きました。
そうです。津市では津市障がい者医療費助成制度で県内医療機関の自己負担が無料、津市妊産婦医療費助成制度も同様です。また新たな特定不妊治療費助成事業(上限30万円)もあります。
たくさんありますね。どこに相談すればいいか迷います。
ありがとうございます。最後に、よくある質問をいくつか教えてください。
三重県の補助金はどこに相談すればいいですか?▼
まずは三重県庁の補助金一覧ページや三重県産業支援センター、よろず支援拠点三重にご相談ください。それぞれの窓口で業種や目的に合った補助金を案内してもらえます。
鈴鹿市で使える補助金はありますか?▼
鈴鹿市では児童手当(第1子・2子月額15,000円、第3子以降月額30,000円など)やこども医療費助成制度があります。また、県全体の制度も利用可能です。詳細は鈴鹿市役所にお問い合わせください。
四日市市独自の補助金はどんな種類がありますか?▼
四日市市では物価高騰対応臨時特別給付金(1人あたり5,000円)や障害者医療費助成があります。また、市の公式サイトで最新の補助金情報を確認することをおすすめします。
三重県で海外展開を検討していますが、使える補助金はありますか?▼
NEDOが公募する「二国間クレジット制度(JCM)等を活用した低炭素技術普及促進事業」の実証設計フェーズ(締切2026年6月5日)が該当します。また、JICAの制度なども併せてご検討ください。
個人事業主でも補助金の対象になりますか?▼
DX型CO2削減対策実行支援事業は個人事業主は対象外です(法人のみ)。省CO2型システムへの改修支援事業も個人事業主は対象外です。一方、給付金の中には個人事業主も対象となるものがあります(例:三重県飲食店・取引事業者等事業継続支援金)。制度ごとに要件が異なりますので、必ず公募要領をご確認ください。
三重県の物価高騰対策補助金はどんな内容ですか?▼
県全体では「三重県飲食店・取引事業者等事業継続支援金」(上限30万円)や「三重県生活応援給付金事業」(低所得のひとり親世帯向け、上限2万円)があります。また、四日市市では「四日市市物価高騰対応臨時特別給付金」(1人あたり5,000円)が用意されています。