三重県の建設業者が使える主要補助金 比較表
室谷さん、三重県で工務店や建設会社を経営している友人から相談を受けたんですよ。「補助金って山ほどあって何を申請すればいいか全然わからない」って。
あー、それよく聞きます(笑)。建設業って実は補助金の対象になる場面がすごく多くて、設備投資・DX・人材・脱炭素って全方向から使えるんですよね。だから逆に迷う。
なるほど、情報過多で迷子になってる感じですね。まず何から整理すればいいですか?
まず「何をしたいか」で選ぶのが正解です。設備投資や機械購入なら「ものづくり補助金」か「大規模省力化補助金」、ITや施工管理ソフトを入れたいなら「IT導入補助金」、電動ショベルや電動建機を買いたいなら「建設機械電動化補助金」。目的別に入口が全然違うんです。
なるほど! じゃあ今日は三重県の建設業者さんが使える補助金を目的別にぜんぶ整理してもらえますか?
もちろんです。三重県は全国の補助金に加えて、県独自・市独自の支援も充実してるんで、組み合わせ次第ではかなりの額を狙えます。
大規模省力化補助金ですね。正式名称は「中堅・中小・スタートアップ企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」で、補助上限額がなんと最大50億円。補助率は1/3以下。10億円以上の大規模投資に使える、建設業者にとっては夢のような補助金です。
中堅・中小が対象です。ただし最低投資額が10億円以上という条件があるんで、大手に近い規模じゃないと現実的じゃないですね。詳しくは
大規模省力化補助金のページで確認できます。
そちらはものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)が主役です。補助上限額は最大4,000万円、補助率は1/2(中小企業)または2/3(小規模事業者)。新しい建設機械の導入、生産性を上げるためのシステム開発、BIM(建物情報モデリング)ソフトの開発なんかが対象になります。
そうなんです。三重県の建設業者さんがよく使うのは、高所作業車や特殊な工事機器の購入です。ものづくり補助金は「革新的な取り組み」が要件なんで、「今まで外注してた工事を内製化する」とか「新しい工法を導入する」みたいなストーリーが大事になります。
ものづくり補助金の詳細ページも見てみてください。
三重県の事例で多いのは、橋梁補修の自動化システム導入とか、3Dスキャナーを使った施工管理の革新とか。あと、四日市のコンビナート関連の保守工事を専門にやってる会社が、点検ドローンと解析AIをセットで導入して採択されたケースもありました。
次に、ITシステムの導入を考えてる建設会社さんはどうすればいいですか?
IT導入補助金一択です。補助上限額は最大450万円、補助率は最大3/4。施工管理アプリ、工程管理ソフト、クラウド会計、図面管理システムなどが対象です。建設業は図面や工程管理のデジタル化が遅れがちなんで、使い勝手のいい補助金ですよ。
しかも申請の難易度が比較的低いのも特徴です。登録されたITツールのベンダーを通じて申請するんで、ツールのベンダーがサポートしてくれる。三重県の工務店さんで「ANDPAD」(施工管理クラウド)や「建設業向け積算ソフト」を入れたくてIT導入補助金を使うケースは多いです。
国土交通省の
建築GX・DX推進事業もあります。これは建築物のBIMデータ作成とLCA(ライフサイクルアセスメント)算定を組み合わせた事業が対象。設計費や建設工事費の一部が補助されます。BIMの知見を積むなら今がチャンスです。
建築GX・DX推進事業で詳細を確認してください。
普及し始めています。三重県内の大手建設会社さんはすでに導入済みですが、中小は遅れてる。だからこそ今補助金を使って導入すれば差別化になるんです。2025年度から一定規模以上の公共工事ではBIM提出が事実上求められてくるので、早めに慣れた方がいいです。
最近「GX対応」って言葉をよく聞きますが、建設業でどんな補助金がありますか?
まず目玉は
建設機械の電動化促進事業です。電動ショベルや電動ホイールローダーなど、国土交通省が「GX建設機械」として認定した機種の購入に対して、補助率が**補助対象経費の2/3(上限なし)**と非常に手厚い。
建設機械電動化補助金の詳細で機種一覧も確認できます。
ただ公募期間が約2週間と短いので注意が必要です。毎年出てきますが、気づいたら終わってるパターンが多い(笑)。メーカーや販売店が代行申請するケースが多いので、電動建機を検討してるなら今すぐ販売店に「この補助金使えますか?」と聞いてみてください。
建設現場のCO2削減って三重県でも求められてるんですか?
三重県は伊勢湾の環境保全意識が高く、また四日市コンビナートを抱える工業県でもあるので、事業者のGX対応は確実に求められてきています。環境省の
省CO2型設備更新支援事業(SHIFT事業)も建設業が使えます。補助上限5億円、補助率1/3で、現場の空調・照明・電化改修が対象です。
SHIFT事業の詳細も参照してください。
大ありです! 建設会社として、施主(顧客)に「ZEB補助金があるので省エネビルを建てましょう」と提案できるかどうかで受注力が変わります。環境省の
ZEB普及促進支援事業は補助上限3億円(地方公共団体の既存建築物は5億円)、補助率は1/4〜2/3。新築・既存建築物の両方が対象です。
ZEB普及促進支援事業を提案材料として使ってください。
三重県 建設業の補助金申請 5ステップ
建設業は人手不足が深刻って聞きますが、人材関連の補助金・助成金はありますか?
めちゃくちゃあります(笑)。まず
働き方改革推進支援助成金。これは建設業が特に使いやすい助成金です。補助上限約1,370万円、補助率は3/4。残業削減・週休2日制の導入・賃金引上げの取り組みに対して出ます。建設業は2024年4月から時間外労働の上限規制が適用されましたよね。その対応コストを助成金でカバーできるんです。
働き方改革推進支援助成金の詳細もどうぞ。
大変でした。だから今からでも遅くなくて、週休2日制の仕組みを整備して助成金申請するのは全然アリです。三重県の建設会社さんで、この助成金使って週休2日制を導入して、若手の採用に成功したケースを複数知ってます。
あります。
四日市市中小企業人材スキルアップ支援事業費補助金は、建築・設備・土木の資格取得費用を補助してくれる制度です。1資格あたり1人最大3万円、1事業者年間最大15万円。小さい額ですが、現場の技術者が複数の資格を取るときに積み重ねると効いてきます。
四日市市スキルアップ補助金で確認できます。
三重県内の中小建設業向けにはほかに何かありますか?
三重県産業支援センターが窓口の
中小企業海外展開支援補助金(海外出願支援事業)も一応紹介しておきます。建設業で海外展開を考えている会社が独自技術を特許出願する際、1企業最大300万円、補助率1/2で支援が受けられます。
三重県海外出願支援補助金の詳細もご覧ください。
| 補助金名 | 補助上限 | 補助率 | 建設業での主な使い道 |
|---|
| 大規模省力化補助金 | 最大50億円 | 1/3以下 | 大規模設備投資・工場拠点新設 |
| ものづくり補助金 | 最大4,000万円 | 1/2〜2/3 | 建設機械・BIM・新工法導入 |
| IT導入補助金 | 最大450万円 | 最大3/4 | 施工管理・積算・工程管理ソフト |
| 建設機械電動化 | 上限なし | 2/3 | 電動ショベル・電動建機購入 |
| ZEB普及促進支援 | 最大3〜5億円 | 1/4〜2/3 | 施主への省エネ建築提案 |
| SHIFT事業 | 最大5億円 | 1/3 | 現場・事務所の省CO2改修 |
| 建築GX・DX推進事業 | 要確認 | 要確認 | BIM・LCA導入の設計・工事費 |
| 働き方改革推進支援助成金 | 約1,370万円 | 3/4 | 週休2日・残業削減・賃上げ |
| 四日市市スキルアップ補助金 | 年間15万円 | 1/2 | 建築・土木資格取得費 |
- GビズIDは今すぐ取得: jGrantsでの電子申請に必須。取得に2〜3週間かかるため今すぐ手続きを
- ものづくり補助金は「革新性」がカギ: 単なる機械買い替えでは採択されにくい。「この投資で何が変わるか」を明確に
- 補助金は後払い: 採択後に設備を購入し、完了報告後に振り込まれる仕組み。資金繰りの事前準備が必須
- 四日市・鈴鹿の市独自支援も確認: 三重県の市町村補助金は県内外サイトに掲載されないケースがあるため、市の産業振興課に直接問い合わせるのが確実
- 申請時期に注意: 建設機械電動化補助金など公募期間が2週間と短い補助金は逃しがち。定期的に情報収集を
- 下請け業者のみでは申請できないケースも: ものづくり補助金は申請者本人が「革新的な取り組み」を主体的に行う必要がある
- 採択されても中断したら返還: 設備購入後に廃業・事業停止した場合、補助金の返還を求められるケースがある
GビズIDの取得(申請の2〜3週間前から手続き開始)
支援したい課題を明確にする(設備投資・IT化・脱炭素・人材のどれか)
対応する補助金を複数ピックアップ(1つに絞りすぎない)
事業計画書の骨格を作成(補助金申請書の要件に合わせて)
今日はたくさん教えていただきました。三重県の建設業者さんが特に押さえておくべき補助金を一言でまとめると?
「ものづくり補助金・IT導入補助金・働き方改革助成金」この3つを軸に、GX対応や規模によって大規模省力化補助金や建設機械電動化を加えていく、という順番で考えるといいと思います。
四日市市など各市の独自補助金が割と充実してること、あとは伊勢神宮・世界遺産・観光地の改修工事とからめた文化財系の補助金も三重には独特のものがあります。市の窓口に直接聞くのが一番早いですよ。
ありがとうございました! 三重県の建設会社の方、諦めずに申請してみてくださいね。