2026年度「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」の公募
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
研究開発から社会実装までの一貫支援
技術の研究開発フェーズにとどまらず、実用化・普及展開・社会実装フェーズまでをカバーする包括的なプログラムです。「開発したが使われない」技術の死蔵リスクを制度的に低減します。
多様なエネルギー部門を対象
産業プロセス・建物・輸送・農業など、あらゆる部門の省エネ技術が対象です。特定の業界に限定されないため、幅広い企業・研究機関が申請チャンスを持ちます。
脱炭素国家戦略との強い連動
2050年カーボンニュートラルの実現に直結するプログラムとして高い政治的優先度を持ちます。採択により政府の気候変動対策に貢献するという社会的意義が付加されます。
長い公募期間による準備余裕
2月から6月までの約4ヶ月の公募期間は、NEDO公募の中でも比較的余裕があります。質の高い申請書を丁寧に作成する時間が確保できます。
実証・普及段階への支援継続
実証試験・フィールドテスト・標準化・市場展開への支援も視野に入れた設計となっており、技術の「出口」まで見通した研究開発計画が立てやすい環境です。
ポイント
対象者・申請資格
申請可能な組織種別
- 国内企業(大企業・中堅・中小・ベンチャー企業)
- 大学・大学院・高等専門学校
- 国立研究開発法人・公設試験研究機関
- 上記の組み合わせによるコンソーシアム
対象となる技術・テーマ
- 産業プロセスの抜本的な省エネ化技術
- 建築・都市レベルでの省エネシステム
- 輸送・モビリティ分野の革新的省エネ技術
- AIやIoTを活用したエネルギーマネジメント技術
- 社会実装を見据えた実証・普及促進活動
研究計画の要件
- 削減可能なエネルギー量・CO2量の定量的目標設定
- 実施体制・役割分担の明確化
- 社会実装までのロードマップ提示
対象外となるケース
- エネルギー削減効果が限定的・定量化困難なもの
- 既存技術の単純な改良・量産化が主目的のもの
ポイント
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申請ガイド
Step 1:公募要領と技術テーマの把握
NEDOが示す優先技術テーマリストと評価基準を精読します。自社・自機関の技術がどのテーマに合致するかを整理し、最も強みを発揮できる切り口を特定します。
Step 2:省エネ効果の定量試算
申請する技術が実現した場合のエネルギー削減量・CO2削減量を具体的に試算します。比較基準(現行技術のベースライン)と改善後の数値を明確に設定することが審査の鍵です。
Step 3:社会実装シナリオの設計
研究開発後の技術の普及シナリオを策定します。対象市場規模・導入見込み先・普及のボトルネックとその解消策を具体的に記述します。
Step 4:体制とパートナーの確定
コンソーシアム形式の場合、各機関の役割・資金配分・知財管理ルールを事前に合意します。実用化を担う企業と基礎研究を担う大学の組み合わせは高評価を受けやすいです。
Step 5:申請書の作成・提出
e-Radなどの電子申請システムで提出します。公募期間が長いため、締切1ヶ月前には完成版を準備し、内部レビューと修正に時間を確保してください。
ポイント
審査と成功のコツ
エネルギー削減効果の定量的証明
技術的実現可能性の根拠提示
社会実装の障壁と解決策の明示
実施体制の産学官バランス
過去の実績と継続性の訴求
ポイント
対象経費
対象となる経費
人件費(3件)
- 研究者・エンジニアの給与
- ポスドク・研究員の雇用費
- プロジェクトマネージャーの人件費
設備費(3件)
- 省エネ実証設備の導入費
- エネルギー計測・評価装置の購入費
- シミュレーション用コンピュータの購入費
材料・消耗品費(3件)
- 実験用材料・部品の購入費
- 省エネシステム構築用資材
- 実証実験用の燃料・電力
外注・委託費(3件)
- 専門測定・評価の外部委託
- 実証サイトの改修工事費
- 市場調査・ユーザー調査の外部委託
旅費・交通費(3件)
- 国際学会・展示会への参加費
- 実証サイトへの出張費
- コンソーシアム会議への旅費
知財・標準化費(3件)
- 特許出願・国際出願費
- 標準化活動への参加・貢献費
- 技術ライセンス調査費
普及・展開費(3件)
- 技術説明会・セミナーの開催費
- 普及用資料・マニュアルの作成費
- 実証結果の公開・報告費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 省エネと直接関係しない一般管理費・間接費(別途間接経費として計上)
- 既存製品の量産・販売目的の製造費
- 競合他社製品の購入・比較テスト費(研究目的以外)
- 研究目的と無関係な交際費・接待費
- 他省庁・他法人の補助事業と重複計上される経費
- 土地・建物の購入費
- 個人事業主への報酬(法人格のない個人への外注)
よくある質問
Q本プログラムで対象となる省エネ技術の範囲はどこまでですか?
産業・業務・家庭・運輸のあらゆるセクターにおける省エネ技術が対象です。具体的には、製造プロセスの熱効率改善、建築物の断熱・空調最適化、EV・燃料電池車の効率向上、AIを使ったエネルギー管理システムなど多岐にわたります。ただし、再生可能エネルギーの発電技術は対象外となる場合が多く、あくまでエネルギー消費量の削減に焦点を当てた技術が対象です。
Q社会実装とはどのような活動を指しますか?
社会実装とは、研究室で生まれた技術を実際の社会・市場に普及させるための一連の活動を指します。具体的には、実証フィールドでの実証実験、量産に向けた製造プロセスの確立、標準化・認証取得、規制当局との対話・規制緩和の働きかけ、ユーザー・エンドユーザーへの普及啓発活動などが含まれます。本プログラムはこれらの活動費用も支援対象としています。
Q公募期間が長いのですが、早めに申請した方が有利ですか?
基本的に期間内に申請を完了すれば評価上の優劣はありません。ただし、申請書の質が採否に直結するため、時間的余裕を最大限活用して質の高い計画書を作成することを推奨します。締切間際は担当窓口への問い合わせが集中するため、余裕を持った対応が望ましいです。
Q中小企業でも申請できますか?
中小企業も申請可能です。特に、大企業や大学と共同でコンソーシアムを組む場合に、中小企業の現場知識・実装力が高く評価されることがあります。一方、中小企業単独の場合は体制の充実度・財務安定性の面で審査が厳しくなる傾向があります。
Q補助率はどのくらいですか?
補助率は申請形態により異なります。委託研究の場合はNEDOが全額を負担(10/10)、補助金形式の場合は1/2〜2/3程度が一般的です。大企業と中小企業・大学では補助率が異なる場合があり、公募要領の最新情報をご確認ください。
Q採択後に研究方向を変更することはできますか?
採択後の研究計画の変更はNEDOとの協議が必要で、大幅な変更は認められない場合があります。計画変更が必要と見込まれる場合は事前にNEDOの担当者に相談し、変更手続きの要否を確認してください。
Q成果の知財(特許等)は誰のものになりますか?
NEDOの委託研究・補助事業の場合、研究成果の知財は原則として研究実施者(企業・大学等)に帰属します。ただし、国がライセンス使用権を留保したり、一定期間内の実施義務が課せられる場合があります。詳細は公募要領の知財管理条件をご確認ください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
省エネ技術の開発・実装においては、本NEDOプログラムと他の補助金を組み合わせる際に注意が必要です。同一研究テーマへの重複申請は厳禁ですが、研究フェーズと実装フェーズを分けて申請することは認められる場合があります。設備導入フェーズでは経産省の「省エネルギー投資促進に向けた支援補助金」、建物の改修では国交省の「ZEB実証事業」との組み合わせ検討が可能です。また、中小企業が技術を導入する際には「IT導入補助金」や「ものづくり補助金」との役割分担も考えられます。各補助金の対象経費を明確に区分し、二重計上が生じない経費管理体制を構築することが採択後のリスク管理として不可欠です。
詳細説明
省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラムとは
2026年度「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」は、NEDOが2050年カーボンニュートラル実現に向けて推進する中核的な支援事業です。産業・業務・家庭・運輸など社会全体のエネルギー消費を抜本的に削減する革新的技術の開発と、その社会への普及展開を総合的に支援します。
支援対象となる主な技術分野
- 産業プロセスの省エネ化:製鉄・化学・セメント等の基幹産業における革新的省エネプロセス技術
- 建築・都市の省エネシステム:ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)技術・スマートコミュニティ・地域エネルギーマネジメント
- 輸送・モビリティの省エネ化:電動化・軽量化・空力最適化など輸送手段の効率革命
- AI・IoT活用省エネ:データドリブンなエネルギー最適制御・予測保全・デマンドレスポンス
- 社会実装・普及展開活動:実証試験・標準化・規制緩和・ユーザー啓発など実装加速施策
公募期間と申請スケジュール
本プログラムの公募期間は2026年2月9日から6月23日までと、NEDOの公募の中では比較的長い期間が設定されています。これにより、研究計画の精緻化・コンソーシアムの組成・機関内審査などに十分な時間を確保できます。ただし、書類作成には最低でも2〜3ヶ月を要するため、早期着手が推奨されます。
評価基準と採択の重点ポイント
審査では以下の観点が重視されます:省エネ効果の定量的根拠(エネルギー削減量・CO2削減量の試算)、技術の革新性と優位性(既存技術との差別化)、社会実装の実現性(普及シナリオと実施体制)、そして費用対効果(投資額に対する社会的便益)。国のエネルギー政策・温暖化対策計画との整合性も重要な評価軸です。
支援規模と期間
採択プロジェクトへの支援規模はテーマ・フェーズにより大きく異なりますが、総額数千万円から数十億円規模のプロジェクトまで幅広く対応しています。研究開発期間は通常3〜7年で、中間評価を経てフェーズアップする段階的な構造となっています。
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