【再公募】令和8年度 揚水発電の運用高度化及び導入支援補助金
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
2つの支援メニューで幅広くカバー
既存の揚水発電所の運用高度化(設備改修・効率化)と、新規開発に向けた可能性調査の2本柱で支援します。既に揚水発電所を保有する事業者も、これから参入を検討する事業者も、それぞれのフェーズに合った支援を受けられる設計になっています。
補助率1/3で大規模投資を後押し
揚水発電は設備投資額が非常に大きい分野ですが、事業費の1/3を国が負担することで、事業者の投資判断を後押しします。特に運用高度化では、老朽化した設備の更新や効率改善に必要な資金調達の壁を下げる効果が期待できます。
エネルギー安全保障に直結する国策事業
電力需給ひっ迫への備えと再エネの変動吸収という二つの国家的課題に対応する事業であり、採択されれば国のエネルギー政策に直接貢献する位置づけとなります。
再公募で応募チャンスが拡大
本公募は再公募であり、初回公募で採択枠に余裕があった可能性があります。前回応募を見送った事業者や、新たに検討を始めた事業者にとって、改めてチャレンジできる機会です。
ポイント
対象者・申請資格
基本要件
- 日本国内に拠点を有する地方公共団体または発電事業者であること
- 事業を的確に遂行できる組織・人員体制を有すること
- 事業遂行に必要な経営基盤と資金管理能力を有すること
- 経済産業省からの補助金交付等停止措置を受けていないこと
- EBPMに関する経済産業省の取組に協力すること
運用高度化支援事業の追加要件
- 日本国内で揚水発電所を保有していること
- 現在も継続して揚水発電を行っていること
新規開発可能性調査支援事業の追加要件
- 揚水発電の実施を目指す地方公共団体または発電事業者であること
- 調査専門事業者など発電事業者でない民間団体は対象外
- 事業者としての主体性が求められる
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:事業区分の選択
まず「運用高度化支援事業」と「新規開発可能性調査支援事業」のどちらに該当するかを確認します。既存の揚水発電所を持つ場合は前者、新規開発を目指す場合は後者となります。
ステップ2:企画提案書の作成
公募要領に基づき、事業計画・実施体制・スケジュール・経費内訳を含む企画提案書を作成します。審査基準に照らして、技術的妥当性や費用対効果を明確に記載することが重要です。
ステップ3:応募書類の提出
公募期間内(2026年3月13日〜4月2日)に必要書類一式を提出します。公募要領のWord版(申請様式)とPDF版(審査基準)をよく確認してください。
ステップ4:審査・採択
提出された企画提案書に基づき審査が行われます。令和8年度予算に基づく事業のため、予算成立前は「採択予定者」の決定となり、予算成立をもって正式な採択となります。
ステップ5:交付申請・事業開始
採択後、交付申請を行い、交付決定を受けてから事業を開始します。補助事業事務処理マニュアルを事前に確認し、経理処理や検査に備えてください。
ポイント
審査と成功のコツ
審査基準を徹底的に読み込む
技術的実現可能性を具体的に示す
政策的意義を明確に打ち出す
EBPMへの協力体制を具体化する
ポイント
対象経費
対象となる経費
設備費(4件)
- 揚水発電設備の改修・更新費用
- ポンプ・タービンの効率化改修費
- 制御システムの高度化費用
- 発電機・電動機の更新費用
調査費(4件)
- 地形・地質調査費
- 水系調査費
- 環境影響調査費
- 送電網接続に関する調査費
設計費(3件)
- 基本設計費
- 詳細設計費
- 施工計画策定費
工事費(3件)
- 土木工事費
- 電気工事費
- 機械設備工事費
その他経費(3件)
- 技術コンサルティング費
- 各種申請・許認可取得費用
- 事業管理費
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 土地の取得費用
- 既存設備の通常の維持管理・点検費用
- 事業に直接関係しない一般管理費
- 交付決定前に発生した経費
- 他の国庫補助金等と重複する経費
- 消費税及び地方消費税
よくある質問
Q揚水発電所を持っていない事業者でも申請できますか?
はい、「新規開発可能性調査支援事業」であれば、揚水発電の実施を目指す地方公共団体または発電事業者が申請できます。ただし、調査を専門とする事業者など、発電事業者ではない民間団体は対象外です。新規開発にあたっては事業者の主体性が重視されるため、将来的に自ら発電事業を行う意思があることが求められます。
Q補助率1/3とのことですが、補助上限額はありますか?
公募要領には具体的な補助上限額の記載がありません。補助率は事業費の1/3で、実際の補助額は事業計画の内容や予算の範囲内で決定されます。詳細については、資源エネルギー庁の担当部署に直接お問い合わせいただくことをお勧めします。
Q地方公共団体と民間企業の共同申請は可能ですか?
公募要領では地方公共団体と発電事業者がそれぞれ応募資格を持つ者として記載されています。共同申請の可否については公募要領の詳細を確認するか、資源エネルギー庁に問い合わせてください。地方公共団体が主体となり、民間事業者と連携して実施する形態は、政策的な観点からも歓迎される可能性があります。
Q再公募とありますが、初回公募との違いはありますか?
基本的な事業内容や応募要件は初回公募と同様です。再公募は、初回公募で採択枠に空きが生じた場合や、追加募集が必要となった場合に実施されます。初回公募の結果については資源エネルギー庁に問い合わせることで、応募の参考にできる情報が得られる場合があります。
QEBPMへの協力とは具体的に何をするのですか?
EBPM(Evidence-Based Policy Making:証拠に基づく政策立案)は、経済産業省が推進する取組です。具体的には、補助事業の効果を測定するためのデータ提供や、アンケートへの回答、事業成果の報告などが求められます。政策効果の検証に必要な情報提供に協力することが応募要件の一つとなっています。
Q予算成立前に採択予定者として決定された場合、いつから事業を開始できますか?
予算成立前は「採択予定者」の段階であり、正式な交付決定は予算成立後に行われます。事業の開始は交付決定後が原則です。交付決定前に発生した経費は補助対象外となるため、事業開始のタイミングには十分注意してください。令和8年度予算の成立時期を確認し、スケジュールを立てることをお勧めします。
Q会計検査院の実地検査ではどのような点が確認されますか?
会計検査院の実地検査では、補助金が交付要綱に従って適正に使用されたかが確認されます。具体的には、経費の支出根拠となる契約書・請求書・領収書等の証拠書類、事業の実施状況を示す報告書・写真等、補助事業事務処理マニュアルに準拠した経理処理が行われているかなどが確認対象です。日頃から適切な書類管理を心がけてください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省が所管するエネルギー関連の補助事業であり、同一の事業内容に対して他の国庫補助金との重複受給はできません。ただし、揚水発電所の運用に関連する別の側面については、他の支援制度と組み合わせることが考えられます。例えば、送電網の増強に関しては電力広域的運営推進機関の系統増強支援制度、再エネとの連携については各種再生可能エネルギー関連補助金との併用可能性があります。また、地方公共団体が申請する場合、地方創生関連の交付金や環境省の脱炭素先行地域づくり事業など、目的が異なる支援制度との組み合わせも検討に値します。ただし、いずれの場合も経費の明確な区分が必要であり、補助対象経費の重複は認められません。申請前に資源エネルギー庁の担当部署に併用の可否を確認することを強くお勧めします。
詳細説明
揚水発電の運用高度化及び導入支援補助金とは
本補助金は、経済産業省・資源エネルギー庁が実施する、揚水発電の維持・機能強化を目的とした支援事業です。再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、電力の需給バランスを調整する「蓄電池」としての揚水発電の役割がますます重要になっています。
なぜ今、揚水発電が注目されるのか
揚水発電は、余剰電力で水をくみ上げ、必要な時に放水して発電する仕組みです。太陽光や風力といった再エネは天候に左右されるため、その変動を吸収できる揚水発電は大規模な蓄電システムとして再評価されています。
一方で、揚水時のエネルギーロスにより採算性の確保が難しく、老朽化した設備の更新や新規開発が進みにくい状況にあります。本補助金は、この課題を解消するために設けられました。
2つの支援メニュー
- 運用高度化支援事業:既存の揚水発電所を保有し、継続して運用している事業者が対象。設備の効率化や制御システムの高度化など、運用改善に要する費用の1/3を補助します。
- 新規開発可能性調査支援事業:揚水発電の新規開発を目指す事業者が対象。地形調査・水系調査・環境調査など、開発可能性を検討するための調査費用の1/3を補助します。
申請にあたっての注意点
本事業は令和8年度予算案に基づく事業です。そのため、予算成立前の段階では「採択予定者」の決定にとどまり、予算成立をもって正式な採択となります。
また、補助事業終了後には会計検査院による実地検査が入る可能性があるため、経費の管理は補助事業事務処理マニュアルに従って厳格に行う必要があります。
再公募のポイント
本公募は「再公募」として実施されています。初回公募で採択枠に余裕があったか、辞退者が出た可能性が考えられます。再公募は競争率が低くなる傾向があるため、検討中の事業者にとっては好機といえます。
公募期間は2026年3月13日から4月2日までの約3週間と短いため、早めの準備をお勧めします。問い合わせは資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 電力基盤整備課(担当:中村、松谷)まで。