令和7年度ロシア・中央アジア地域等情報収集・提供等事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
定額補助(10/10)の全額支援
本事業は補助率10/10の定額補助であり、採択されれば事業に要する費用の全額が国から支給されます。補助上限額は2億4,200万円と大規模であり、ロシア現地での法令調査やビジネスフォーラムの開催、中央アジア地域での投資環境整備ネットワークの構築運営など、広範な活動をカバーできる予算規模となっています。
二地域をカバーする包括的事業設計
本事業の特徴は、ロシア地域と中央アジア地域等の二つの重要地域を一体的に扱う点にあります。ロシア向けには制裁関連法令や各国企業の動向情報の収集・発信を、中央アジア向けにはビジネス情報の収集やビジネスフォーラム開催、企業間マッチングを実施します。異なる性質の業務を一つの事業として統合することで、地政学的に関連するこれらの地域を効率的にカバーできます。
国家経済安全保障に直結する戦略的位置づけ
本事業は単なる情報提供事業ではなく、日本のエネルギー安全保障と天然資源確保戦略の一環として位置づけられています。「中央アジア+日本」首脳会合の実施を見据えた外交的後押しもあり、政府の通商政策と連動した事業であることが、他の補助金にない大きな特徴です。
ポイント
対象者・申請資格
法人要件
- 日本に拠点を有していること
- 事業を的確に遂行する組織、人員等を有していること
- 事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤と資金管理能力を有していること
- 経済産業省からの補助金交付等停止措置又は指名停止措置を受けていないこと
ロシア関連の専門性要件
- ロシアにおける調査、研究等の実施経験を有していること
- ロシア進出日本企業、在露日本大使館等と円滑にコンタクトが取れること
中央アジア関連の専門性要件
- 中央アジア地域等における調査、研究等の実施経験を有していること
- 現地政府関係機関等と密接な協力関係を有していること
- 中央アジア地域等に進出意欲のある日本企業等の情報を有し、ニーズを把握できる十分な情報収集能力を有していること
ポイント
あなたは対象?かんたん診断
8問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。
申請ガイド
事前準備(公募開始前)
応募にあたっては、ロシアおよび中央アジア地域での調査実績を整理し、現地ネットワークの具体的な証拠(過去の報告書、連携実績等)を用意します。経営基盤の安定性を示す財務諸表等も準備が必要です。
申請書類の作成(約2週間)
公募要領に基づき、事業計画書を作成します。ロシア関連の法令調査計画、中央アジアの投資環境整備ネットワーク構築計画、ビジネスフォーラム開催計画など、具体的な活動内容とスケジュールを明記します。GビズIDを用いたjGrants経由での電子申請が必要です。
審査・採択(約1-2ヶ月)
提出された企画提案書に基づき、経済産業省通商政策局が審査を行います。ロシア・中央アジア地域での実績と実行体制が重視されます。
事業実施・報告
交付決定後に事業を開始し、年度末までに実績報告書を提出します。事業期間中の経費管理と実施状況の記録を適切に行う必要があります。
ポイント
審査と成功のコツ
両地域での具体的な実績の提示
現地ネットワークの具体性
政策目的との整合性
事業実施体制の具体性
ポイント
対象経費
対象となる経費
人件費(4件)
- プロジェクトマネージャー
- 地域専門調査員
- 翻訳・通訳スタッフ
- 事務局運営スタッフ
旅費(3件)
- ロシア現地調査出張費
- 中央アジア地域出張費
- 国内移動費
事業費(3件)
- ビジネスフォーラム開催費
- ビジネスマッチングイベント運営費
- 投資環境整備ネットワーク構築費
調査費(4件)
- 法令調査費
- 企業動向調査費
- 市場調査費
- 翻訳費
情報発信費(3件)
- 報告書作成・印刷費
- ウェブサイト運営費
- セミナー資料作成費
一般管理費(3件)
- 事務所賃料
- 通信費
- 消耗品費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 土地・建物の取得費
- 汎用性のある備品(パソコン等)の購入費
- 交際費・接待費
- 他の補助金で既に補填されている経費
- 事業に直接関係のない経費
- 消費税
- 間接経費のうち補助対象外と定められたもの
よくある質問
Qこの事業はどのような法人が応募できますか?
日本に拠点を有し、ロシアおよび中央アジア地域での調査・研究実績を持つ法人が対象です。ロシア進出日本企業や在露日本大使館とのネットワーク、中央アジア現地政府機関との協力関係が必須要件です。シンクタンク、貿易振興機関、国際ビジネスコンサルティング企業などが主な候補となります。
Q補助金額と補助率はどのくらいですか?
補助率は定額補助(10/10)で、事業費の全額が補助されます。上限額は2億4,200万円です。ただし、事業計画に基づく合理的な経費のみが対象となり、審査により減額される場合があります。
Q中小企業でも応募できますか?
法人格があり、両地域での実績要件を満たしていれば中小企業でも応募可能です。しかし、ロシアと中央アジアの両地域で調査実績があり、現地政府機関や日本企業とのネットワークを持つという要件は非常に専門的であり、実質的には特定の専門機関に限られます。
Q事業期間はどのくらいですか?
令和7年度の単年度事業です。交付決定後から年度末(令和8年3月末)までが事業実施期間となります。年度内に事業を完了し、実績報告書を提出する必要があります。
Q問い合わせ方法は?
経済産業省通商政策局ロシア・中央アジア・コーカサス室(担当:佐藤、大川)に、電子メール(bzl-japan-russia_yosan@meti.go.jp)またはFAXで問い合わせ可能です。電話での問い合わせは受け付けていません。件名は必ず「令和7年度ロシア・中央アジア地域等情報収集・提供等事業」としてください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は経済産業省の定額補助(10/10)であり、同一の経費について他の国庫補助金との併用は原則として認められません。ただし、本事業でカバーしない活動(例えば、別地域での調査や異なる目的の事業)について、JETROの海外展開支援事業や外務省の国際交流基金事業等と組み合わせることは可能です。また、中央アジア地域でのビジネス展開を検討する個別企業は、JETROの海外展開支援プログラムや日本政策金融公庫の海外展開資金融資制度を別途活用することで、本事業の成果を自社の事業展開に活かすことができます。
詳細説明
事業の目的と背景
本事業は、ロシアのウクライナ侵略(2022年2月)以降の国際情勢の変化に対応するため、経済産業省通商政策局が実施する情報収集・提供事業です。G7を中心とした対ロシア制裁とロシア政府の対抗措置により、ロシアに進出している日本企業は経営上の重大な影響を受けており、これらの企業の適切な経営判断を支援することが主要な目的です。
ロシア関連事業の内容
ロシア連邦大統領令等の関連法令の動向監視と分析、各国の制裁措置の最新情報の収集、ロシアに進出している各国企業の撤退・継続・再編等の動向調査を実施します。収集した情報は、報告書やセミナー等を通じて広く日本企業に発信・提供されます。
中央アジア地域等事業の内容
中央アジア・コーカサス諸国・モンゴル等との間で「投資環境整備ネットワーク」を設立し、以下の活動を実施します。
- ビジネス情報の収集・提供
- ビジネスフォーラム等の開催
- 日本企業と現地企業間のビジネスマッチング
- 投資環境の調査・分析
補助率・上限額
補助率は定額補助(10/10)であり、採択された事業の全額が国から支給されます。補助上限額は2億4,200万円です。
応募に必要な実績・能力
応募者には、ロシアおよび中央アジア地域における調査・研究の実施経験が求められます。特に、ロシア進出日本企業や在露日本大使館とのネットワーク、中央アジア現地政府関係機関との密接な協力関係が必須です。
採択後の義務
採択後は事業計画に基づき着実に事業を遂行し、定期的な進捗報告と年度末の実績報告書提出が求められます。会計検査院の実地検査が入る可能性があり、適切な経理処理と証拠書類の保管が必要です。また、情報公開法に基づく開示請求の対象となることにも留意が必要です。