再生可能エネルギー電源制御装置技術開発等事業費補助金
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
再エネ出力制御の効率化に特化した技術開発補助金
本補助金は太陽光・風力発電の出力制御を効率化するシステム開発に特化した、電力系統の技術課題に直結する制度です。再エネの大量導入に伴い出力制御(出力抑制)が増加する中、制御対象の発電所を拡大しつつ制御量を最小化する技術的ブレークスルーを支援します。電力の需給バランス管理という高度な技術領域に踏み込んだ、専門性の極めて高い補助金です。
地域間連系線の活用拡大による再エネ有効活用
本事業の核心は、出力制御で捨てられていた再エネ電力を地域間連系線を通じて他地域に送電し、有効活用するシステムの構築にあります。九州や北海道など再エネ発電が盛んな地域で生じる余剰電力を、電力需要の大きい地域に融通する仕組みづくりを支援しており、日本全体の再エネ利用率向上に直結します。
補助率2/3・最大約20億円の大規模支援
補助上限約20億円、補助率2/3という極めて大規模な支援水準は、電力系統制御という社会インフラレベルの技術開発であることを反映しています。単なる個別発電所の設備投資ではなく、電力システム全体の高度化に貢献する大規模なシステム開発プロジェクトを想定した予算規模です。
ポイント
対象者・申請資格
申請主体の要件
- 電源制御装置の技術開発またはシステム構築を行う能力を有する企業・団体等
- 電力系統制御に関する技術的知見と開発実績を有すること
- 公募要項に定める応募資格を満たすこと
事業内容の要件
- 電源制限の対象となる太陽光・風力発電所を拡大するシステムの構築
- 発電所を効率的に運用するためのシステムの構築
- 地域間連系線を通じた域外への再エネ送電可能量を増加させる技術開発
技術的要件
- 再エネの出力制御量の抑制に寄与する技術・システムであること
- 既存の電力系統と連携可能な設計であること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公募要項の確認と技術提案の構想(公募開始時)
資源エネルギー庁のウェブサイトから公募要項を入手し、技術要件・審査基準・経費区分を確認します。出力制御の課題と技術的解決策を明確にした事業構想を策定してください。
ステップ2:事業提案書の作成(3〜4週間)
技術開発の目的・手法・期待される効果・実施体制・予算計画を記載した事業提案書を作成します。電力系統への貢献度を定量的に示すことが重要です。
ステップ3:申請書類の提出(公募期間内)
指定の方法で提出します。公募期間は約1ヶ月です。
ステップ4:審査・採択(提出後1〜2ヶ月)
技術的実現可能性・系統安定化への貢献度・費用対効果等が審査されます。
ステップ5:交付決定・技術開発実施・実績報告
交付決定後にシステム開発・実証を実施し、成果報告書を提出します。
ポイント
審査と成功のコツ
出力制御量の削減効果の定量的提示
電力系統全体への波及効果
技術的実現可能性と既存系統との整合性
ポイント
対象経費
対象となる経費
システム開発費(3件)
- 電源制御システムの設計・開発費
- 制御アルゴリズムの開発費
- 通信インフラの構築費
機器・設備費(3件)
- 制御装置のハードウェア購入費
- 計測・監視機器の購入費
- 通信機器の購入費
実証試験費(3件)
- 実証フィールドでの試験運用費
- データ収集・分析費
- 性能評価に係る経費
人件費(2件)
- 開発エンジニアの人件費
- プロジェクト管理人材の人件費
委託費(2件)
- 専門技術の外部委託費
- シミュレーション解析の委託費
旅費(2件)
- 実証サイトへの出張旅費
- 関係機関との協議のための旅費
対象外の経費
対象外の経費一覧(5件)
- 土地・建物の取得費
- 発電設備そのものの購入費
- 団体の経常的な運営経費
- 他の補助金と重複する経費
- 商用運転のための経費
よくある質問
Q再エネ発電事業者が単独で申請できますか?
形式的には公募要項の応募資格を満たせば申請可能ですが、電源制御装置の技術開発・システム構築という事業内容のため、電力系統制御の技術力を持つ企業との共同申請が現実的です。発電事業者が主体となる場合でも、システム開発企業やエンジニアリング企業との連携体制が必要になります。
Q補助率と補助上限額はいくらですか?
補助率は2/3、補助上限額は約20億円です。30億円の事業に対して最大約20億円の補助を受けることができます。
Q出力制御とは何ですか?
出力制御(出力抑制)とは、電力の需給バランスを維持するために、太陽光や風力発電の発電出力を一時的に制限する措置です。再エネ電力が需要を上回る場合に実施され、せっかくの発電が無駄になるため、その量を最小化することが課題となっています。
Qどの地域が対象ですか?
対象地域は全国です。ただし、出力制御が頻繁に実施されている九州・北海道・東北・四国・中国地方などが実質的に優先度の高い地域となります。地域間連系線の活用がテーマであるため、複数の電力エリアにまたがるプロジェクトが想定されます。
Q実証試験は必須ですか?
公募要項の要件によりますが、技術開発補助金の性質上、開発したシステムの実証試験は採択後の事業計画に含まれることが一般的です。実証フィールドの確保と試験計画の具体性は審査の重要なポイントです。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は電力系統の制御技術開発に特化しているため、再エネ発電設備の導入・増設には別の補助金制度との組み合わせが必要です。再生可能エネルギー発電設備の導入には各種FIT/FIP制度や再エネ導入補助金が活用できます。また、蓄電池システムの導入にはグリーンイノベーション基金事業や定置用蓄電システム導入支援事業との連携が考えられます。本補助金で出力制御システムを開発し、蓄電池補助金で蓄電設備を導入するという組み合わせにより、再エネの有効活用率を総合的に高める戦略が有効です。NEDOの研究開発プロジェクトとの技術連携も検討してください。
詳細説明
制度の目的
本補助金は、電源制限の対象となる太陽光・風力発電所を拡大し、効率的に運用するためのシステム構築事業に要する経費を補助することで、地域間連系線を通じた域外への再エネ送電可能量を増加させ、再生可能エネルギーの出力制御量の抑制を図ることを目的としています。
補助金額・補助率
補助上限額は約20億円、補助率は2/3です。
背景
日本では再生可能エネルギーの導入が急速に進む一方、電力の需給バランスを維持するために太陽光・風力発電の出力制御(出力抑制)が各地で実施されています。特に九州地方では出力制御の頻度が高く、せっかく発電した再エネ電力が有効活用されない課題が生じています。本事業は、この課題を技術的に解決するためのシステム開発を支援するものです。
対象事業
- 電源制御装置の技術開発
- 制御対象発電所の拡大に必要なシステム構築
- 地域間連系線を活用した再エネ送電システムの開発
- 出力制御の最適化アルゴリズムの開発
問い合わせ先
資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 制度審議室。メール(bzl-shoshinseido_koubo@meti.go.jp)での問い合わせ。件名は「再生可能エネルギー電源制御装置技術開発等事業費補助金について」と指定されています。