【令和7年度】二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(LCCO2削減型の先導的な新築ZEB支援事業)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大5億円の大型補助
補助上限5億円は環境省の脱炭素系補助金の中でもトップクラスの規模です。大規模な業務用建築物のZEB化にも十分に対応できます。
ZEBランクに応じた段階的補助率
「ZEB」で5分の3、Nearly ZEBで2分の1、ZEB Ready・ZEB Orientedで3分の1と、高いZEBランクほど手厚い補助率が適用されます。
ライフサイクルCO2(LCCO2)の削減に着目
運用時だけでなく、建築時・廃棄時を含む建築物のライフサイクル全体のCO2を算定・削減する先進的な取組を支援する独自の制度設計です。
全業種・全国対象
地方公共団体所有施設から民間業務用建築物まで幅広く対象としており、業種を問わず活用できます。
複数年度事業にも対応
単年度事業は2026年1月31日、複数年度事業は2026年2月20日が事業終了期限で、大規模プロジェクトにも対応した制度です。
ポイント
対象者・申請資格
対象施設
- 地方公共団体が所有する業務用建築物(庁舎、公民館、図書館等)
- 民間業務用建築物(オフィスビル、商業施設、病院、学校等)
- 新築の業務用建築物
対象事業者
- 地方公共団体
- 民間企業(全業種)
- 一般社団法人・一般財団法人及び公益法人
- 学校法人、医療法人、社会福祉法人等
- 上記にファイナンスリースを提供する民間企業
ZEBランク要件
- ZEB:年間一次エネルギー消費量が正味ゼロ以下
- Nearly ZEB:年間一次エネルギー消費量を75%以上削減
- ZEB Ready:年間一次エネルギー消費量を50%以上削減
- ZEB Oriented:大規模建築物で用途ごとの省エネ基準を達成
LCCO2要件
- 建築物のライフサイクルCO2(LCCO2)を算定すること
- LCCO2の削減に向けた取組を行うこと
対象設備
- 高効率空調設備
- LED照明設備
- 高断熱外皮(窓、壁、屋根等)
- 太陽光発電設備等の再生可能エネルギー設備
- BEMS(ビルエネルギー管理システム)
- 高効率給湯設備
- その他省CO2に寄与する設備
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:ZEB設計方針とLCCO2算定計画の策定
新築建築物のZEB化を設計段階から検討します。目標とするZEBランクを設定し、それに応じた省エネ・創エネ設備の導入計画を策定します。同時にLCCO2の算定方針を決め、建材選定にもCO2削減の観点を盛り込みます。ZEBプランナーや建築環境の専門家への相談も有効です。
ステップ2:エネルギー消費量シミュレーションとLCCO2算定
建築物のエネルギー消費量シミュレーションを実施し、ZEBランクの達成見込みを確認します。併せてLCCO2(建築時・運用時・廃棄時のCO2)を算定ツール等を用いて算出します。省CO2効果を定量的に示す書類を作成します。
ステップ3:詳細設計と見積取得
ZEB達成のための詳細な設備仕様を決定し、設計図書を作成します。省エネ・創エネ設備について複数のメーカーから見積を取得し、補助対象経費を明確にします。建築確認申請と並行して準備を進めます。
ステップ4:申請書類の作成・電子申請
jGrants電子申請システムを通じて申請を行います。事業計画書、ZEBランクの達成見込み、LCCO2算定結果、省エネ計算書、設備仕様書、見積書、設計図面等を準備します。複数年度事業の場合は年度ごとの実施計画も必要です。
ステップ5:交付決定・建築工事・完了報告
交付決定後に建築工事に着手します。ZEB性能を確保するため、施工品質の管理を徹底します。単年度事業は2026年1月31日、複数年度事業は2026年2月20日までに事業を完了し、実績報告書を提出します。竣工後のエネルギー消費実績の報告も求められます。
ポイント
審査と成功のコツ
高いZEBランクの達成
LCCO2削減への具体的な取組
先導的な技術・手法の採用
エネルギー性能の確実な達成
波及効果と情報発信
ポイント
対象経費
対象となる経費
高効率空調設備(5件)
- 高効率パッケージエアコン
- 地中熱ヒートポンプ
- 全熱交換器
- 放射空調システム
- デシカント空調
照明設備(4件)
- 高効率LED照明
- 昼光利用システム
- 照明制御システム
- タスク・アンビエント照明
高断熱外皮(5件)
- 高性能断熱材
- 高断熱サッシ・窓
- Low-Eガラス
- 外壁断熱システム
- 屋根断熱
再生可能エネルギー設備(4件)
- 太陽光発電設備
- 蓄電池設備
- 太陽熱利用設備
- 地中熱利用設備
エネルギー管理設備(3件)
- BEMS(ビルエネルギー管理システム)
- 電力監視装置
- 各種センサー・計測器
給湯・その他設備(4件)
- 高効率給湯設備
- ヒートポンプ給湯機
- コージェネレーションシステム
- 高効率変圧器
対象外の経費
対象外の経費一覧(9件)
- 土地の取得費
- 建物の構造体・基礎工事費(省エネ設備以外の一般建築費)
- 一般管理費・人件費
- 消費税及び地方消費税
- 家具・什器等の購入費
- 外構工事費(補助事業に直接関係しないもの)
- 設計費(補助対象外と定められている場合)
- 他の国庫補助金で補助を受ける経費
- 予備品・消耗品の購入費
よくある質問
QZEBとは何ですか?
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、快適な室内環境を保ちながら、建物の年間一次エネルギー消費量を正味でゼロまたはゼロに近づけた建築物です。省エネと創エネ(太陽光発電等)の組み合わせで実現します。
QZEBランクによって補助率はどう変わりますか?
「ZEB」は5分の3(60%)、Nearly ZEBは2分の1(50%)、ZEB ReadyとZEB Orientedは3分の1(約33%)です。高いZEBランクほど補助率が高く設定されています。補助上限は一律5億円です。
QLCCO2とは何ですか?なぜ求められるのですか?
LCCO2(ライフサイクルCO2)は建材製造・建設・運用・廃棄の全段階で排出されるCO2の総量です。運用時のエネルギーだけでなく建築物のライフサイクル全体の環境負荷を評価・削減することで、建築分野の脱炭素化を一層推進する狙いがあります。
Q既存建築物の改修も対象ですか?
本事業は「新築」ZEBが対象です。既存建築物の省エネ改修については、環境省や経済産業省の別の補助事業が用意されている場合がありますので、そちらをご確認ください。
Qどのような建物が対象ですか?
地方公共団体所有施設(庁舎、学校、図書館等)と民間業務用建築物(オフィス、商業施設、病院、ホテル等)が対象です。住宅は対象外です。
QZEBプランナーとは何ですか?
ZEBプランナーは、環境省のZEB実証事業等においてZEB設計の実績を持つ設計事務所やコンサルタントです。ZEB建築の設計には高度な専門知識が必要なため、ZEBプランナーへの相談を推奨します。
Q複数年度事業はどのように申請しますか?
複数年度事業の場合、年度ごとの経費内訳書と実施計画書を作成し、交付申請も年度ごとに行います。事業終了期限は2026年2月20日です。
Q太陽光発電のFIT・FIP制度との併用は可能ですか?
太陽光発電設備についてFIT・FIP制度との併用可否は個別に確認が必要です。ZEBの要件上、創エネ量は自家消費分として算定されるため、売電との関係も含めて事前に事務局にご相談ください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金であり、同一設備について他の国庫補助金との併用はできません。ただし、建築物全体の中で補助対象外の部分については、国土交通省の「サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」や経済産業省の「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」等を別途検討できる場合があります。また、地方公共団体独自のZEB支援補助金や省エネ建築支援制度と組み合わせることも効果的です。再生可能エネルギー設備については、FIT制度やFIP制度との併用の可否を事前に確認しましょう。グリーンビルディング認証(CASBEE、LEED等)の取得費用には別途補助制度がある場合があります。ZEB建築は長期的にエネルギーコストを大幅に削減するため、グリーンローン等のサステナブルファイナンスとの組み合わせも有効です。
詳細説明
LCCO2削減型の先導的な新築ZEB支援事業とは
本事業は、環境省が推進する二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の一事業として、業務用建築物のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を支援する大型補助制度です。建築物のライフサイクル全体で発生するCO2(LCCO2)の算定・削減に着目した先進的な制度設計が特徴です。
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは
ZEBとは、快適な室内環境を実現しながら、建物の年間の一次エネルギー消費量を正味でゼロまたは限りなくゼロに近づけた建築物です。省エネ(エネルギーを減らす)と創エネ(エネルギーを創る)の両方のアプローチにより実現します。
ZEBランクと補助率
ZEBには達成度に応じた4つのランクがあり、本事業では各ランクに応じて補助率が設定されています。
- 「ZEB」(正味ゼロ):補助率5分の3(60%)
- Nearly ZEB(75%以上削減):補助率2分の1(50%)
- ZEB Ready(50%以上削減):補助率3分の1(約33%)
- ZEB Oriented(用途別基準達成):補助率3分の1(約33%)
補助上限は一律5億円です。
LCCO2(ライフサイクルCO2)とは
LCCO2は、建築物の建材製造時、建設施工時、運用時、改修時、廃棄時の全ライフサイクルにわたって排出されるCO2の総量です。本事業では、運用時のエネルギー消費削減(ZEB化)に加えて、LCCO2全体の算定と削減を求めることで、建築分野の脱炭素化を一層推進します。
対象施設と対象者
地方公共団体所有施設(庁舎、学校、図書館、公民館等)と民間業務用建築物(オフィスビル、商業施設、病院、ホテル等)の両方が対象です。全業種の事業者が申請可能で、地方公共団体、民間企業、学校法人、医療法人等が活用できます。
対象となる設備
ZEB実現に必要な省エネ・省CO2性の高いシステムや設備機器が補助対象です。高効率空調、LED照明、高断熱外皮、太陽光発電設備、BEMS等が含まれます。
事業期間
- 単年度事業:2026年1月31日までに完了
- 複数年度事業:2026年2月20日までに完了
問い合わせ先
一般社団法人静岡県環境資源協会 省CO2促進事業支援センター(E-mail:zeb@siz-kankyou.or.jp)