令和8年度石油製品販売業環境保全対策事業費補助金(災害時に備えた地域におけるエネルギー供給拠点の整備事業のうち災害対応能力強化事業等に係るもの)(単年度分)(執行団体公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
補助率10/10の定額補助
本補助金の最大の特徴は、補助率が定額(10/10)、すなわち対象経費の全額が補助される点です。通常の補助金では自己負担が発生しますが、本事業では災害対策というインフラ整備の公共性の高さから、事業者の費用負担なしで設備更新を実施できます。補助上限額は約2億9,156万円と大規模な予算が確保されています。
地下埋設物の入換等事業
ガソリンスタンドの地下に埋設されているタンクや配管は経年劣化により漏洩リスクが高まります。本補助金では、これらの地下埋設物の入換・修繕等の工事費用を支援し、災害時にも安全に燃料供給ができる体制を構築します。老朽化したインフラの計画的な更新を後押しする重要な施策です。
自家発電設備の入換事業
大規模災害時には停電が広域で発生し、通常の電力供給に依存するSSは燃料供給が停止してしまいます。本補助金は、SSや油槽所等における自家発電設備の入換を支援し、停電時でも燃料の汲み上げ・配送が可能な体制を整備します。被災地の重要施設(病院・避難所等)への燃料配送機能の維持に直結する事業です。
執行団体方式による事業実施
本公募は、補助事業を直接執行する民間団体等を選定するための公募です。選定された執行団体が、全国の揮発油販売業者等からの申請を取りまとめ、審査・交付・管理を一括して行います。この仕組みにより、多数の事業者への効率的な補助金配分と適切な事業管理が実現されます。
ポイント
対象者・申請資格
基本要件
- 日本に拠点を有する民間団体等であること
- 補助事業を適切に遂行できる組織体制を有していること
- 事業遂行に必要な能力・知識・経験を有していること
- 事業を円滑に遂行するための経営基盤と資金管理能力を有していること
法令要件
- 予算決算及び会計令第70条・第71条の規定に該当しないこと(破産者、不正行為者等でないこと)
- 経済産業省所管補助金の交付停止・指名停止措置を受けていないこと
コンプライアンス要件
- 暴力団排除に関する誓約事項に該当しないこと
- 政府からのEBPM(証拠に基づく政策立案)に関する協力要請に応じること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公募要領の確認
経済産業省のウェブサイトまたはjGrants上で公募要領・申請様式を入手し、応募要件・提出書類・審査基準を熟読します。執行団体としての事業計画の策定に必要な情報を整理してください。
ステップ2:事業計画の策定
執行団体としてどのように補助事業を運営するか、具体的な事業計画を策定します。全国のSS事業者からの申請受付体制、審査プロセス、進捗管理方法、精算・報告体制などを明確にしてください。
ステップ3:申請書類の作成・提出
所定の申請書様式に必要事項を記入し、添付書類(組織概要、事業計画、収支予算書、暴力団排除誓約書等)を準備します。応募期限は2026年3月19日です。jGrantsでの電子申請が基本となります。
ステップ4:審査・選定
提出された申請書類に基づき、経済産業省による審査が行われます。事業遂行能力、組織体制、過去の実績などが総合的に評価されます。
ステップ5:交付決定・事業開始
選定後、補助金交付決定を受けて事業を開始します。全国のSS事業者等からの補助申請の受付・審査・交付を執行団体として実施していきます。
ポイント
審査と成功のコツ
過去の執行実績のアピール
全国対応の事業体制構築
EBPM対応の具体的計画
コスト効率と管理体制の明確化
ポイント
対象経費
対象となる経費
地下埋設物入換等工事費(4件)
- 地下タンクの撤去・新設工事
- 地下配管の入換工事
- 地下埋設物の修繕工事
- 工事に伴う付帯設備の整備費
自家発電設備入換工事費(4件)
- 既設自家発電設備の撤去費用
- 新規自家発電設備の購入・設置費用
- 発電設備に付随する電気工事費
- 設備入換に伴う付帯工事費
事務費・管理費(4件)
- 執行団体の事業管理に係る人件費
- 申請審査・交付事務に係る経費
- 事業の広報・周知に係る経費
- EBPM対応に係るデータ収集・分析経費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 土地の取得費用
- 建物の新築・増築費用(設備入換に直接関係しない部分)
- 既存設備の通常メンテナンス・点検費用
- 交付決定前に着手した工事費用
- 消費税及び地方消費税
- 他の補助金で既に補助を受けている経費
- 事業に直接関係のない備品購入費
- 飲食・接待等の経費
よくある質問
Q個々のガソリンスタンド事業者が直接応募できますか?
いいえ、本公募は補助事業を執行する民間団体等を選定するための公募であり、個々のSS(ガソリンスタンド)事業者が直接応募するものではありません。選定された執行団体が全国のSS事業者からの申請を受け付ける形となります。SS事業者の方は、執行団体が選定された後に、その団体を通じて補助申請を行うことになります。執行団体の公募結果や申請方法については、経済産業省のウェブサイト等で公表される予定です。
Q補助率10/10ということは、自己負担なしで設備更新ができるのですか?
補助率が定額(10/10)とは、補助対象経費の全額が補助される仕組みです。ただし、これは執行団体への補助率であり、最終的にSS事業者が受ける補助の条件は、選定された執行団体の交付要綱によって定められます。また、補助対象外の経費(消費税、対象外設備等)は自己負担となります。さらに、補助金には予算の上限があるため、申請が多数の場合は個々の事業者への配分額が調整される可能性もあります。
Qどのような団体が執行団体として選定される可能性が高いですか?
過去の類似事業の実績から、石油関連の業界団体や、エネルギーインフラに関する事業実績を持つ公益法人・一般社団法人等が候補として考えられます。審査では、事業遂行能力、全国のSS事業者への対応体制、資金管理能力、過去の補助金執行実績などが総合的に評価されます。石油業界との広範なネットワークを持ち、全国規模で事業を管理できる体制が求められます。
Q応募期限が短いですが、延長される可能性はありますか?
公募期間は2026年2月27日から3月19日までの約3週間です。一般的に、国の補助金公募の期限が延長されることは稀です。ただし、応募状況や特段の事情により延長される場合は、経済産業省のウェブサイトやjGrantsで告知されます。期限延長を期待せず、速やかに準備に着手されることを強くお勧めします。なお、不明点がある場合は、資源エネルギー庁の燃料流通政策室に直接お問い合わせください。
QEBPMへの協力とは具体的に何を求められますか?
EBPM(Evidence-Based Policy Making:証拠に基づく政策立案)への協力とは、補助事業の実施状況や成果に関するデータを政府に提供し、今後の政策改善に資する情報共有に協力することを意味します。具体的には、補助を受けた設備の稼働状況、災害時の燃料供給実績、設備更新による安全性向上の効果など、事業の政策効果を測定するためのデータ提供が想定されます。近年、すべての国の補助金でEBPM協力が標準要件となっています。
Q地下タンクの入換だけでなく、SS全体の建て替えも対象になりますか?
本補助金の対象は、地下埋設物(地下タンク・配管等)の入換等事業と自家発電設備の入換事業に限定されています。SS店舗の建て替えや、計量機の更新、キャノピー(屋根)の補修など、上記以外の設備・建物工事は補助対象外です。SS全体のリニューアルを検討されている場合は、対象となる工事部分のみを本補助金で実施し、その他の工事は別途の補助制度や自己資金で対応する必要があります。
Q令和7年度にも同様の補助金はありましたか?
はい、石油製品販売業環境保全対策事業費補助金は継続的に実施されている事業です。災害時のエネルギー供給体制強化は国の重要施策として位置づけられており、毎年度予算が計上されています。ただし、年度によって予算規模や対象事業の詳細が異なる場合があります。令和8年度は「単年度分」として公募されており、複数年度にわたる事業ではなく、当該年度内に完了する事業が対象となります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省(資源エネルギー庁)所管の補助金であり、同一の設備・工事に対して国の他の補助金との重複受給は原則として認められません。ただし、異なる設備や工事区分であれば、他の防災関連補助金と併用できる可能性があります。例えば、地下タンク入換に本補助金を活用し、別途SS店舗の耐震化に他の補助金を利用するといった組み合わせは検討の余地があります。地方自治体が独自に実施するSS関連の補助制度(例:過疎地域のSS維持支援等)との併用については、各自治体の制度設計によります。本補助金は補助率10/10のため、同一経費への上乗せ補助は発生しませんが、対象外経費を自治体補助で補完するといった活用は考えられます。なお、本補助金は執行団体への補助であるため、最終的にSS事業者が受ける補助における併用可否は、選定された執行団体が定める交付要綱に基づいて判断されることになります。併用を検討する場合は、事前に資源エネルギー庁の燃料流通政策室に確認することを強く推奨します。
詳細説明
事業の背景と意義
日本は地震・台風・豪雨などの自然災害が頻発する国であり、災害時におけるエネルギー供給の確保は国民の生命と生活を守る上で極めて重要な課題です。ガソリンスタンド(サービスステーション:SS)は、自動車燃料の供給だけでなく、暖房用灯油や緊急車両への給油など、災害時の生活インフラとして不可欠な役割を担っています。
しかし、全国のSSの多くは設備の老朽化が進んでおり、特に地下タンクや配管の経年劣化は燃料漏洩のリスクを高めるとともに、災害時の安定供給を脅かす要因となっています。また、大規模災害に伴う広域停電が発生した場合、自家発電設備を備えていないSSでは燃料の汲み上げができず、供給が完全に停止してしまいます。
補助対象事業の詳細
本補助金では、以下の2つの事業類型を対象としています。
- 地下埋設物等の入換等事業:SSに設置されている地下タンク、地下配管その他の地下埋設物について、老朽化や法令基準への適合のために行う入換・修繕等の工事が対象です。これにより、燃料漏洩リスクの低減と災害時の安定供給体制を確保します。
- 自家発電設備の入換事業:SSや油槽所等における自家発電設備の入換工事が対象です。特に、被災地の病院、避難所、消防署などの重要施設へ燃料を配送する拠点となるSSや油槽所の電力自立性を高め、停電時でも燃料供給を継続できる体制を構築します。
執行団体方式について
本公募は、上記の補助事業を全国規模で執行する民間団体等を選定するための公募です。選定された執行団体は、以下の役割を担います。
- 全国のSS事業者等からの補助申請の受付・審査
- 補助金の交付決定・支払い
- 事業の進捗管理・完了検査
- 実績報告の取りまとめ・経済産業省への報告
- EBPMに資するデータの収集・提供
補助金額・補助率
補助率は定額(10/10)であり、対象経費の全額が補助されます。補助上限額は約2億9,156万8千円です。この金額は執行団体への補助総額であり、個々のSS事業者への配分額は執行団体の事業計画に基づいて決定されます。
申請スケジュール
公募期間は2026年2月27日から2026年3月19日までです。約3週間という短い公募期間のため、応募を検討する団体は速やかに準備に着手する必要があります。申請はjGrants(電子申請システム)を通じて行います。
期待される効果
本事業の実施により、全国のSSにおける災害対応能力が強化され、大規模災害発生時にも地域住民への安定的な燃料供給が可能となります。特に、過疎地域や災害リスクの高い地域のSSにおける設備更新が進むことで、地域防災力の底上げに大きく貢献することが期待されています。