募集終了全国対象
非常に難しい
準備期間の目安: 約45

令和6年度 揚水発電の運用高度化及び導入支援補助金

基本情報

補助金額
12.7億円
補助率: 1/3
0円12.7億円
募集期間
2024-02-01 〜 2024-02-22
対象地域日本全国
対象業種電気・ガス・熱供給・水道業
使途新たな事業を行いたい / 資金繰りを改善したい / 安全・防災対策支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい

この補助金のまとめ

揚水発電の運用高度化及び導入支援補助金は、経済産業省が実施する揚水発電所の維持・機能強化を目的とした大型補助金です。揚水発電は電力需給ひっ迫時の供給力と再エネの変動を平準化する蓄電能力を持つ重要な発電方式ですが、揚水時のロス等により採算性の確保が難しく、停止・撤退リスクが高まっています。本事業は既存揚水発電所の運用高度化支援と、新規開発の可能性調査支援の2つのメニューで構成され、補助上限額12.7億円という大規模な支援により、揚水発電の維持と機能強化を図ります。

この補助金の特徴

1

補助率1/3で最大12.7億円の大規模支援

補助率1/3、補助上限額12.7億円と、発電インフラの維持・強化にふさわしい大規模な補助金です。揚水発電所の設備更新・高度化には数十億円規模の投資が必要であり、この補助金がなければ実現困難な事業を後押しします。

2

運用高度化と新規開発調査の2メニュー

既存の揚水発電所を持つ事業者向けの「運用高度化支援事業」と、新たに揚水発電を目指す事業者向けの「新規開発可能性調査支援事業」の2つのメニューが用意されています。既存設備の効率化だけでなく、将来の揚水発電の新設も視野に入れた包括的な支援制度です。

3

再エネ導入拡大の切り札としての戦略的位置づけ

揚水発電は日本最大の蓄電設備であり、太陽光・風力の大量導入に伴う出力変動の吸収に不可欠です。本事業は単なる設備補助ではなく、日本のエネルギー政策における再エネ拡大戦略の根幹を支える支援として位置づけられています。

ポイント

揚水発電は「巨大な蓄電池」として再エネ時代に不可欠ですが、採算性の課題から維持が困難になっています。本補助金は国がその重要性を認め、維持・強化に直接投資するものです。既存揚水発電所を持つ事業者は最優先で検討すべき制度です。

対象者・申請資格

共通要件

  • 日本に拠点を有していること
  • 本事業を的確に遂行する組織、人員等を有していること
  • 事業を円滑に遂行するための経営基盤と資金管理能力を有していること
  • 経済産業省からの補助金交付等停止措置・指名停止措置を受けていないこと

運用高度化支援事業の要件

  • 日本国内で揚水発電所を有し、継続して揚水発電を行っている地方公共団体または発電事業者であること

新規開発可能性調査支援事業の要件

  • 揚水発電を行うことを目指す地方公共団体または発電事業者であること
  • 調査を専門とする事業者など、発電事業者ではない民間団体等は対象外

ポイント

対象は既存の揚水発電所を持つ事業者、または新規に揚水発電を目指す事業者に限定されます。特に新規開発調査では「発電事業者ではない調査専門会社」は対象外という点に注意してください。事業者の主体性が重視されており、自ら発電事業を行う意思のある事業者のみが対象です。

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申請ガイド

1

事業計画の策定(公募開始前)

運用高度化の場合は既存設備の課題分析と改善計画を、新規調査の場合は開発候補地の選定と調査計画を策定します。技術的な根拠と費用見積りを準備します。

2

応募書類の作成・提出

経済産業省の定める様式に従い、企画提案書を作成・提出します。公募期間は2月1日~2月22日の約3週間と短期間です。

3

審査・採択

経済産業省が企画提案書に基づき審査します。技術的実現可能性、費用対効果、エネルギー政策への貢献度等が評価されます。

4

交付決定・事業実施

採択後に交付決定を受け、事業を開始します。補助事業事務処理マニュアルに基づく適切な経理処理が求められます。

5

実績報告・会計検査

事業完了後に実績報告書を提出します。会計検査院の実地検査の対象となる可能性があります。

ポイント

公募期間は2月1日~22日の約3週間と非常に短いため、事前に事業計画の策定を完了しておく必要があります。12.7億円規模の事業計画書は技術的根拠と費用の妥当性が求められるため、社内の技術部門と財務部門の連携が不可欠です。

審査と成功のコツ

再エネ変動吸収への具体的貢献の定量化
揚水発電の運用高度化により、再エネの出力変動をどの程度吸収できるかを定量的に示します。需給調整市場への供出可能量や、再エネ出力制御の回避量を具体的に計算してください。
既存設備の課題と改善効果の明確化
運用高度化の場合、現在の設備が抱える課題(効率低下、老朽化、制御性能の限界等)と、事業実施後の改善効果を対比して示します。
費用対効果の説得力ある提示
12.7億円という大規模な公的資金の投入に見合う効果を、電力システム全体への貢献として示す必要があります。kWあたりのコストや、投資回収見通しを含めた経済性評価が重要です。
事業実施体制の万全さ
大規模な設備工事を安全かつ確実に遂行する体制を示します。工事中の電力供給への影響を最小化する計画も重要です。

ポイント

本事業の審査では「揚水発電の維持が電力システム全体にとってなぜ重要か」を定量的に示すことが最大のポイントです。再エネ拡大に伴う需給調整への貢献を数値で証明し、採算性の課題を補助金がどう解決するかのストーリーを構築してください。

対象経費

対象となる経費

設備費(運用高度化)(4件)
  • 可変速揚水発電設備
  • 発電機・電動機の更新
  • 制御システムの高度化
  • 監視・計測装置
工事費(4件)
  • 設備据付工事
  • 土木工事
  • 電気工事
  • 試運転・調整費
調査費(新規開発)(4件)
  • 地質調査費
  • 水文調査費
  • 環境影響調査費
  • 基本設計費
その他(3件)
  • 技術コンサルティング費
  • 安全対策費
  • 仮設工事費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 土地の取得費
  • 日常的な保守管理費
  • 人件費(常勤職員の通常業務分)
  • 消費税
  • 他の補助金で補填される経費
  • 発電事業以外の経費
  • 補助対象外と定められた間接経費

よくある質問

Q運用高度化と新規開発調査の両方に申請できますか?
A

それぞれ独立した事業メニューであり、要件を満たしていれば両方に申請することが可能と考えられます。詳細は経済産業省の資源エネルギー庁にご確認ください。

Q調査会社やコンサルティング会社は応募できますか?
A

新規開発可能性調査支援事業については、調査を専門とする事業者など発電事業者ではない民間団体等は対象外です。発電事業者または地方公共団体が申請者となり、調査会社は委託先として参画する形式になります。

Q既存の揚水発電所がない場合でも応募できますか?
A

はい、新規開発可能性調査支援事業は、揚水発電を行うことを「目指す」地方公共団体または発電事業者が対象です。既存の揚水発電所を持っていなくても、新規開発の意思があれば応募可能です。

Q会計検査院の検査対象になりますか?
A

はい、補助事業終了後に会計検査院が実地検査に入ることがあります。適切な経理処理と証拠書類の保管が必要です。事務処理マニュアルの内容を事前に確認してください。

Q情報公開法の対象になりますか?
A

はい、提出された企画提案書等は情報公開法に基づき、不開示情報(個人情報、法人の競争上の地位に関する情報等)を除いて開示の対象となります。開示請求があった場合は、不開示とする情報の範囲について経済産業省と調整の上決定されます。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は経済産業省所管の大型インフラ補助であり、同一設備について他の国庫補助金との併用は原則不可です。ただし、揚水発電所に付随する再エネ設備(太陽光発電等)については、別途環境省やNEDOの再エネ関連補助金を活用できる可能性があります。また、地方公共団体が事業主体の場合、総務省の地方交付税措置や過疎対策事業債等の地方財政措置との組み合わせを検討できます。電力広域的運営推進機関(OCCTO)の系統安定化関連の支援策との連携も有効です。

詳細説明

揚水発電の重要性

揚水発電は、電力需給ひっ迫時における供給力として、また再生可能エネルギーの導入が拡大する中で再エネの自然変動を平準化できる蓄電能力を有する発電方式として、その重要性が向上しています。日本国内の揚水発電所は合計約2,700万kWの設備容量を持ち、蓄電池換算で世界最大級の蓄電インフラです。

課題

揚水時のロスの発生(効率約70%)などにより、揚水発電は採算性の確保が難しく、今後の停止や撤退リスクが高まっています。本事業はこの課題に対し、国が直接的な支援を行うものです。

事業メニュー

運用高度化支援事業

既存の揚水発電所の効率向上、制御高度化、設備更新等を支援します。可変速揚水発電への転換や、制御システムの高度化により、再エネの変動をより柔軟に吸収できる体制を構築します。

新規開発可能性調査支援事業

新たな揚水発電所の開発に向けた地質調査、水文調査、環境影響調査、基本設計等の費用を支援します。

補助率・上限額

補助率:1/3

補助上限額:12.7億円

応募要件

地方公共団体または発電事業者が対象です。新規開発調査については、調査専門会社は対象外であり、自ら発電事業を行う意思のある事業者のみが応募可能です。

関連書類・リンク