【共同申請|令和7年度】ゼロエミッション推進に向けた事業転換支援事業(製品開発助成)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大3,000万円・補助率2/3の手厚い支援
共同申請により、単独では実現困難な大規模製品開発プロジェクトに取り組めます。補助率2/3以内で自己負担を大幅に軽減でき、複数企業でコストをシェアすることで、各社の資金的リスクも分散されます。グループ全体で最大3,000万円の助成を受けられるため、本格的な製品開発・試作・性能評価まで一貫して実施可能です。
共同申請でグループの技術力を結集
中小企業グループでの共同申請が前提となる本制度では、各社の得意分野を組み合わせたシナジー効果の高い製品開発が可能です。設計・素材・加工・組立といった工程を分担し、単独では持ち得ない総合的な技術力で競争力のある製品を生み出せます。代表企業がプロジェクト全体を統括し、構成企業が各自の専門性を発揮する体制が求められます。
間接的な製品・パーツ開発も対象
最終製品だけでなく、ゼロエミッションに間接的に資するパーツや部材、要素技術の開発も助成対象です。例えば、EV用モーター部品、蓄電池の筐体、太陽光パネルの取付金具など、サプライチェーンの川上に位置する中小企業も活用できます。これにより、脱炭素関連産業の裾野が広がり、より多くの企業が参画できる設計となっています。
規格適合化・認証取得もカバー
製品の新規開発だけでなく、既存製品の改良や国際規格・業界規格への適合化にかかる経費も対象です。ISO規格やJIS規格への対応、CE認証取得など、海外展開を見据えた品質基準のクリアに必要な試験費用・コンサルティング費用も計上可能で、グローバル市場への進出を後押しします。
ポイント
対象者・申請資格
企業要件
- 東京都内に主たる事業所を有する中小企業であること
- 中小企業グループ(2社以上)で共同申請すること
- グループの代表企業を定め、代表企業が申請手続きを行うこと
- 各構成企業が明確な役割分担を持ち、技術的に連携していること
事業要件
- ゼロエミッションに資する製品の開発・改良・規格適合化であること
- 間接的にゼロエミッションに寄与するパーツ・部材の開発も対象
- 開発する製品が脱炭素・省エネ・再エネ等の環境分野に関連すること
- 助成期間内に成果物(試作品・技術検証結果等)を示せる計画であること
グループ構成の要件
- 構成企業間で利害関係のない独立した企業であること
- 代表企業は都内に本店または主たる事業所を有すること
- 各構成企業の役割・分担・経費配分が明確であること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:グループ編成と役割分担の決定
共同申請の第一歩は、信頼できるパートナー企業の選定です。各社の技術的強みを棚卸しし、製品開発における役割(設計・試作・評価・部材供給等)を明確にします。代表企業はプロジェクト全体の統括能力が問われるため、PM経験のある企業が適任です。
ステップ2:事業計画書の策定
グループ全体の開発計画を一つのストーリーとして構成します。各社の担当範囲、スケジュール、経費配分を明記し、ゼロエミッションへの貢献度を定量的に示すことが重要です。技術的な実現可能性と市場性の両面から説得力のある計画を作成してください。
ステップ3:申請書類の準備と提出
代表企業が取りまとめ役となり、構成企業全社の必要書類を収集します。各社の決算書、事業概要、技術資料に加え、グループ間の連携協定書や役割分担表も必要です。申請期間は2025年6月15日~8月8日と限られているため、早めの準備開始を推奨します。
ステップ4:審査対応と採択後の手続き
書面審査に加えてプレゼン審査が実施される可能性があります。グループとしての一体感と各社の専門性をアピールできるよう、発表の役割分担も事前に決めておきましょう。採択後は代表企業が経費管理・報告を一括して行います。
ポイント
審査と成功のコツ
グループ構成の最適化が採択の決め手
ゼロエミッション貢献度の定量化
市場性と事業化計画の具体性
経費計画の妥当性と透明性
ポイント
対象経費
対象となる経費
原材料・副資材費(3件)
- 試作品製作用の素材・部品購入費
- 開発に必要な薬品・消耗材料費
- 試験用サンプル作成費
機械装置・工具器具費(3件)
- 開発専用の試験装置・計測機器の購入費
- 試作に必要な金型・治工具製作費
- 開発用ソフトウェアライセンス費
委託・外注費(4件)
- 技術試験・性能評価の外部委託費
- 規格適合性試験の受託費用
- デザイン・設計の外注費
- 試作品の一部工程の外注加工費
産業財産権出願・導入費(3件)
- 特許出願費用(国内・海外)
- 実用新案・意匠登録費用
- 技術ライセンス導入費
規格等認証・登録費(3件)
- ISO規格認証取得費
- JIS規格適合試験費
- CE認証・UL認証等の海外規格対応費
専門家指導費(3件)
- 技術コンサルタント指導料
- 知財専門家へのアドバイザリー費用
- 規格適合化に関する専門家報酬
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 汎用性のあるパソコン・タブレット等の購入費
- 事務所の賃借料・光熱水費など間接経費
- 既存事業の運転資金や人件費
- 飲食費・接待費・慶弔費
- 消費税および地方消費税
- 助成対象期間外に発生した経費
- 他の補助金・助成金で充当される経費
よくある質問
Q共同申請のグループは何社から構成できますか?
共同申請は2社以上の中小企業グループで申請します。グループを構成する各企業は、それぞれが独立した中小企業であり、開発プロジェクトにおいて明確な技術的役割を担う必要があります。単なる数合わせではなく、各社の技術力が相互に補完し合う関係が求められます。代表企業を1社定め、その企業がプロジェクト全体の統括および申請手続き・報告義務を負います。
Q「間接的にゼロエミッションに資する製品」とは具体的にどのようなものですか?
最終製品そのものがゼロエミッションに直結しなくても、脱炭素製品のサプライチェーンを構成するパーツや部材の開発が対象になります。例えば、EV用モーターに使われる特殊コイル、太陽光パネルの取付金具、蓄電池の放熱部品、風力発電機のベアリング部品などが該当します。開発する部材がどのようにゼロエミッション製品に組み込まれ、最終的にCO2削減に寄与するかのストーリーを申請書で明確に示すことが重要です。
Q代表企業にはどのような責任がありますか?
代表企業はプロジェクト全体の管理責任を負い、申請書類の取りまとめ、助成金の受領と構成企業への配分、進捗報告書の提出、経費の証拠書類の管理など、事務局とのすべての窓口業務を担当します。また、プロジェクトの進捗管理やスケジュール調整、構成企業間の連携促進もリーダーとしての重要な役割です。代表企業には相応の事務処理能力とマネジメント力が求められるため、過去に補助金事業の実績がある企業が望ましいとされています。
Q補助率2/3以内の「以内」とはどういう意味ですか?
助成対象経費の2/3を上限として助成金が支給されるという意味です。例えば、助成対象経費の総額が3,000万円の場合、その2/3にあたる2,000万円が助成額となります。ただし、助成上限額は3,000万円ですので、対象経費が4,500万円を超えても助成額は3,000万円が上限です。また、審査の結果、申請額より減額されて交付決定される場合もあります。グループ各社への配分は、事前に合意した比率に基づいて代表企業から行われます。
Q申請にはGビズIDは必要ですか?
東京都中小企業振興公社の助成金申請では、一般的に電子申請システムを利用する場合がありますが、具体的な申請方法(電子・紙)は公募要領で確認してください。GビズIDが必要な場合、取得に2~3週間かかることがあるため、早めの準備をお勧めします。共同申請では代表企業のIDが必要となる場合が多いですが、構成企業にも個別の登録が求められることがありますので、募集要項を確認のうえ、全社で早期に準備を進めてください。
Q規格適合化とは具体的にどのような取組が該当しますか?
既存製品や開発中の製品を、国内外の工業規格や安全規格に適合させるための取組です。具体的には、JIS規格への適合試験、ISO認証の取得、EU向けのCEマーキング対応、米国向けのUL認証取得などが含まれます。試験費用だけでなく、規格適合に必要な設計変更、材料変更、性能改善のための開発費用も助成対象となります。海外市場への展開を視野に入れた規格対応は、審査でもプラスに評価される傾向があります。
Q助成期間中にグループの構成企業を変更することは可能ですか?
原則として、採択後のグループ構成の変更は認められていません。やむを得ない事由(構成企業の経営破綻等)が発生した場合は、速やかに事務局に相談し、承認を得る必要があります。構成変更が認められたとしても、プロジェクト全体の遂行に支障がないことが条件です。そのため、グループ編成の段階で各社の経営状況や参画意欲を十分に確認し、途中離脱のリスクを最小化しておくことが極めて重要です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本助成金は東京都の単独事業であり、同一経費について国や他の自治体の補助金と重複して受給することはできません。ただし、対象経費が明確に区分される場合は、他の補助金との併用が可能なケースがあります。例えば、本助成金で製品開発費を賄い、別途ものづくり補助金で量産設備を導入するといった組み合わせは検討の余地があります。また、東京都中小企業振興公社が実施する他の助成制度(新製品・新技術開発助成事業等)との同時申請は原則不可ですが、異なる事業内容であれば相談可能な場合もあります。共同申請の場合、構成企業それぞれが個別に受給している他の補助金がないか事前に確認が必要です。不明な点は東京都中小企業振興公社の窓口に事前相談されることを強くお勧めします。
詳細説明
ゼロエミッション推進に向けた事業転換支援事業(製品開発助成)とは
東京都が2050年カーボンニュートラル実現に向けて実施する助成制度です。ゼロエミッション(温室効果ガス排出実質ゼロ)に貢献する製品の開発・改良・規格適合化に取り組む都内中小企業グループを対象に、経費の最大2/3(上限3,000万円)を助成します。
共同申請の特徴と意義
本制度の共同申請枠は、複数の中小企業がそれぞれの技術的強みを持ち寄り、単独では実現困難な高度な製品開発に挑戦することを目的としています。代表企業がプロジェクト全体を統括し、構成企業が設計・加工・評価といった各工程を分担する体制が想定されています。
- 代表企業の要件:都内に本店または主たる事業所を有し、プロジェクト全体の管理・報告義務を負います
- 構成企業の要件:各社が独立した中小企業であり、明確な技術的役割を担うことが必要です
- 経費配分:各社の役割に応じた合理的な配分が求められ、助成金の受領も代表企業を通じて行われます
対象となる開発テーマ
ゼロエミッションに直接的または間接的に資する幅広い製品開発が対象です。近年の技術トレンドを踏まえると、以下のような分野が特に注目されています。
- 再生可能エネルギー関連:ペロブスカイト太陽電池の部材、小型風力発電機器、バイオマス発電関連装置
- 電動化・モビリティ:EV向けモーター部品、全固体電池関連材料、軽量化素材
- 省エネルギー技術:高効率ヒートポンプ部品、断熱材・蓄熱材、スマートセンサー
- 水素・アンモニア:水電解装置の部品、水素貯蔵材料、燃料電池用触媒
- 資源循環:リサイクル技術・装置、バイオプラスチック製造技術
申請スケジュールと審査のポイント
申請期間は2025年6月15日から8月8日までです。共同申請では複数企業の書類をまとめる必要があるため、遅くとも5月中にはグループ編成を完了させることを推奨します。
審査では以下の観点が重視されます。
- 技術的新規性・優位性:既存製品と比較した革新的なポイント
- ゼロエミッション貢献度:CO2削減効果の定量的な根拠
- グループ構成の妥当性:各社の技術的補完関係と連携の必然性
- 事業化の見通し:開発後の量産・販売計画の具体性
- 経費の妥当性:見積根拠の明確さと配分の合理性
活用のポイント
共同申請を成功させるためには、グループ内のコミュニケーション体制の構築が不可欠です。定期的なミーティングの実施計画、進捗管理の方法、知的財産の帰属ルールなどを事前に書面で合意しておくことで、プロジェクト遂行中のトラブルを防止できます。また、東京都中小企業振興公社では申請前の事前相談を受け付けていますので、計画の方向性が固まった段階で相談されることをお勧めします。