募集中全国対象
非常に難しい
準備期間の目安: 約60

令和8年度運輸部門におけるエネルギーの使用合理化・非化石エネルギー転換推進事業費補助金(内航船革新的運航効率化・非化石エネルギー転換推進事業)

基本情報

補助金額
5億円
補助率: 1/2
0円5億円
募集期間
2026-03-05 〜 2026-03-27
残り19
対象地域日本全国
対象業種運輸業、郵便業
使途研究開発・実証事業を行いたい / 設備整備・IT導入をしたい / エコ・SDGs活動支援がほしい

この補助金のまとめ

本補助金は、内航海運分野におけるカーボンニュートラル達成に向けた実証事業を支援する大型補助制度です。経済産業省と国土交通省が共同で実施し、補助上限額5億円・補助率1/2という手厚い支援が特徴です。対象となるのは、省エネ船型や高効率プロペラなどのハード対策と、運航計画の最適化などのソフト対策を組み合わせた省エネルギー化実証、さらに水素燃料電池やバッテリーなどの非化石エネルギー機器導入による転換実証です。第6次エネルギー基本計画で内航海運の省エネ目標が原油換算48万klから62万klへ上方修正されたことを受け、業界全体の脱炭素化を加速させる政策的意図が明確な補助金といえます。公募期間が約3週間と短く、事前準備の周到さが採択を左右します。

この補助金の特徴

1

補助上限5億円・補助率1/2の大型支援

本事業は1件あたり最大5億円の補助が受けられる大型補助金です。補助率は事業実施に必要な経費の1/2以内で、設備費・設計工費・検証費用など幅広い経費が対象となります。内航船の省エネ化や非化石エネルギー転換には多額の初期投資が必要ですが、本補助金を活用することで事業者の負担を大幅に軽減できます。

2

ハード×ソフトの組合せアプローチが必須

単なる設備導入ではなく、省エネ船型・高効率プロペラ・高効率エンジンなどのハード対策と、運航計画・配船計画の最適化などのソフト対策を組み合わせた総合的なアプローチが求められます。これにより、単一技術では実現できない大幅なエネルギー削減効果の実証が期待されています。

3

経産省・国交省の共同実施による政策的重要性

資源エネルギー庁と国土交通省海事局が共同で実施する省庁横断型の補助金です。2050年カーボンニュートラル目標と第6次エネルギー基本計画における内航海運分野の省エネ削減目標引き上げ(48万kl→62万kl)を背景に、国として最重要施策と位置づけられています。

4

非化石エネルギー転換への上乗せ支援

省エネルギー化に加えて、水素燃料電池やバッテリーなど非化石エネルギー機器の導入を含む事業は、より先進的な取組として評価されます。将来の内航船舶の燃料転換を見据えた実証データの蓄積が期待されており、業界のパイオニアとしてのポジション確立にもつながります。

ポイント

本補助金は単なる設備投資支援ではなく、内航海運業界全体の脱炭素化を牽引する実証事業への支援です。ハード・ソフト両面の組合せが必須要件であり、技術的な総合力と実証計画の具体性が採択の鍵を握ります。5億円という大型予算を活かすには、造船所・船舶設計会社・IT企業など多様なパートナーとの連携体制構築が不可欠です。

対象者・申請資格

事業者要件

  • 内航海運事業者(内航船舶を保有・運航する法人)
  • 造船事業者(省エネ船型や高効率機器の設計・建造を行う法人)
  • 上記事業者を含むコンソーシアム・共同体
  • 日本国内に拠点を有する法人であること

事業内容要件

  • ハード対策とソフト対策を組み合わせた省エネルギー化の実証事業であること
  • 省エネ効果を定量的に検証できる計画を有すること
  • 非化石エネルギー転換を含む場合は、水素燃料電池・バッテリー等の具体的導入計画があること

財務・体制要件

  • 補助対象経費の自己負担分(1/2以上)を確保できる財務基盤があること
  • 事業を確実に実施できる技術力・人員体制を有すること
  • 事業終了後も成果の普及・展開に協力できること

ポイント

対象者は内航海運事業者・造船事業者が中心ですが、IT企業やエネルギー関連企業もコンソーシアムの一員として参画可能です。重要なのは、単独での技術開発ではなく、実際の内航船舶における省エネ効果を実証できる体制を構築することです。財務基盤の確認も厳格に行われるため、自己負担分の資金計画を事前に固めておく必要があります。

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申請ガイド

1

ステップ1:事前準備と情報収集(公募開始前)

公募要領・交付要綱を精読し、補助対象経費や審査基準を正確に把握します。経済産業省・国土交通省の担当者への事前相談も有効です。過去の採択事例があれば参考にしましょう。

2

ステップ2:実証計画の策定

ハード対策(省エネ船型、高効率プロペラ等)とソフト対策(運航計画最適化等)の具体的な組合せを設計します。省エネ効果の定量的なシミュレーションと検証方法を明確にし、実施スケジュールを作成します。

3

ステップ3:コンソーシアム・パートナーの確定

造船所、船舶設計会社、IT企業、エネルギー関連企業など必要なパートナーを選定し、役割分担と費用配分を決定します。承諾書の取得も必要です。

4

ステップ4:申請書類の作成と提出

公募申請書および実施計画書を作成します。記載例を参考に、事業の革新性・省エネ効果・実現可能性を具体的に記述します。プレゼンテーション資料も併せて準備し、期限(令和8年3月27日17時)までに提出します。

5

ステップ5:審査・プレゼンテーション対応

書類審査通過後、プレゼンテーション審査が実施される可能性があります。事業の社会的意義、技術的優位性、省エネ効果の定量根拠を明確に説明できるよう準備します。

ポイント

公募期間が約3週間と非常に短いため、公募開始前からの準備が事実上必須です。実証計画の策定とパートナー調整には最低でも1-2か月を要するため、公募情報の早期キャッチが勝負を分けます。プレゼンテーション審査では、技術的な実現可能性だけでなく、成果の業界全体への波及効果を訴求することが重要です。

審査と成功のコツ

省エネ効果の定量的根拠を明示する
審査では、提案する省エネ対策による削減効果の定量的なシミュレーション結果が重視されます。既存船舶との比較データ、CFDシミュレーション、類似技術の実績データなどを用いて、説得力のある数値根拠を提示しましょう。「〇%削減」という目標値だけでなく、その算出根拠を示すことが重要です。
ハード・ソフト対策の相乗効果を設計する
単にハード対策とソフト対策を並列するのではなく、両者の組合せによる相乗効果を明確に設計・説明することが差別化のポイントです。例えば、省エネ船型の導入と最適運航計画の統合制御により、個別導入時の効果合計を上回る削減率を実現するといったストーリーが有効です。
実施体制とリスク管理計画を充実させる
5億円規模の大型事業であるため、確実な事業遂行能力の証明が求められます。プロジェクトマネジメント体制、各パートナーの実績・専門性、スケジュール管理方法、想定リスクとその対策を具体的に記述しましょう。
成果の普及・展開計画を盛り込む
実証事業の成果を業界全体にどう展開するかの計画は、政策目的との整合性を示す重要な要素です。得られた知見の公開方法、横展開の具体的シナリオ、将来の商用化ロードマップなどを盛り込むことで、公的資金投入の妥当性を強化できます。

ポイント

本補助金の採択では、技術的な革新性と実現可能性のバランスが最も重要です。過度に先進的な技術提案は実現リスクを懸念され、逆に既存技術の組合せだけでは革新性が不足します。既に基礎検証が完了した技術を実船で初めて統合実証するというポジショニングが最も評価されやすいでしょう。

対象経費

対象となる経費

設備費(5件)
  • 省エネ船型関連の船体改造費
  • 高効率プロペラの購入・取付費
  • 高効率エンジンの購入・据付費
  • 水素燃料電池システムの購入・設置費
  • バッテリーシステムの購入・設置費
設計・工費(4件)
  • 船舶設計費(基本設計・詳細設計)
  • 船体改造に係る工事費
  • 機器据付に係る施工費
  • 試運転・調整費
検証費(4件)
  • 省エネ効果の計測・分析費
  • CFDシミュレーション費
  • データ収集・解析システム構築費
  • 第三者検証費
ソフトウェア関連費(3件)
  • 運航計画最適化システムの開発費
  • 配船計画最適化ソフトウェアの導入費
  • データ連携システムの構築費
その他経費(3件)
  • コンソーシアム運営に係る会議費
  • 成果報告書作成費
  • 知見共有のためのセミナー開催費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 土地の取得費および造成費
  • 建物の新築・増築費(船舶に直接関連しない施設)
  • 汎用性のある備品・事務機器の購入費
  • 間接経費・一般管理費
  • 既存船舶の通常メンテナンス・修繕費
  • 補助事業に直接関連しない調査・旅費
  • 消費税および地方消費税

よくある質問

Q個人事業主でも申請できますか?
A

本補助金は内航船舶の省エネルギー化・非化石エネルギー転換に係る大規模な実証事業を対象としているため、基本的には法人(内航海運事業者、造船事業者等)が対象です。個人事業主の場合、内航海運事業の許可を受けており、実証事業を確実に遂行できる体制と財務基盤を有していれば申請可能な場合もありますが、事業規模(補助上限5億円)を考慮すると、コンソーシアムへの参画が現実的です。詳細は経済産業省の担当窓口へ事前にご確認ください。

Qハード対策だけ、またはソフト対策だけの事業でも申請できますか?
A

いいえ、本補助金ではハード対策とソフト対策の組合せが必須要件です。省エネ船型や高効率プロペラなどのハード対策と、運航計画の最適化などのソフト対策を組み合わせた総合的な省エネルギー化の実証が求められます。どちらか一方だけの事業は対象外となりますので、申請にあたっては両面からのアプローチを計画に盛り込む必要があります。

Q新造船でなく既存船の改造でも対象になりますか?
A

既存の内航船舶への省エネ機器の後付けや改造も対象となります。むしろ、既存船舶の省エネ化は内航海運全体のCO2削減に直結するため、実証事業としての意義が高いと考えられます。ただし、通常のメンテナンスや修繕に相当する費用は補助対象外です。改造による省エネ効果を定量的に検証できる計画を策定し、改造前後の比較データを取得する体制を整えることが重要です。

Q公募期間が約3週間と短いですが、どう準備すればよいですか?
A

公募期間内にゼロから準備を始めることは事実上困難です。本補助金のような大型事業は、公募開始前からの準備が前提となっています。具体的には、(1)パートナー企業との連携体制の事前構築、(2)実証計画の概要設計とシミュレーション、(3)費用見積りの取得、(4)社内決裁の完了、を公募開始前に済ませておくことを推奨します。公募開始後は、正式な申請書類への落とし込みとプレゼン資料の作成に集中できる状態が理想です。

Q補助率1/2以内とありますが、自己負担分の資金調達はどうすればよいですか?
A

自己負担分(事業費の1/2以上)は、自己資金のほか、金融機関からの融資、リースの活用などが考えられます。日本政策金融公庫の環境・エネルギー対策資金や、商工組合中央金庫の環境関連融資制度は比較的有利な条件で利用できる場合があります。また、船舶の省エネ設備導入に対する税制優遇措置(グリーン投資減税等)の適用も検討しましょう。申請時に資金調達計画の提示が求められるため、早期に金融機関との協議を始めることが重要です。

Q令和8年度予算成立前の公募とのことですが、予算が成立しなかった場合はどうなりますか?
A

本公募は令和8年度予算成立を前提とした事前公募です。万が一予算が成立しない場合や、予算額が変更された場合は、事業内容の変更や公募の取り消しが生じる可能性があります。ただし、エネルギー政策は国の最重要課題の一つであり、当該予算が大幅に削減される可能性は低いと考えられます。採択後の交付決定は予算成立後に行われますので、予算成立までの間は正式な補助金交付は行われません。

Q事業期間はどのくらいですか?
A

公募要領で具体的な事業期間が定められますが、実証事業の性質上、船舶の改造・建造期間と実証運航期間を含めて2〜3年程度が想定されます。設備の設計・調達・設置に加え、実際の運航データの収集・分析期間が必要なため、短期間での完了は困難です。事業計画では、各フェーズの具体的なスケジュールとマイルストーンを明確に設定し、進捗管理体制を示すことが求められます。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は経済産業省・国土交通省の大型補助金であるため、同一事業に対して他の国庫補助金との重複受給は原則として認められません。ただし、補助対象経費が明確に区分できる場合は、異なる経費区分について他の補助金を活用できる可能性があります。 例えば、船舶本体の省エネ改造は本補助金で賄い、陸上側の充電設備や水素供給インフラについては環境省の脱炭素関連補助金や、港湾管理者が実施するグリーンポート整備事業を活用するといった組合せが考えられます。 地方自治体独自の省エネ・脱炭素関連補助金については、併用可能な場合がありますが、事前に各補助金の交付要綱を確認し、重複受給の禁止規定に抵触しないかを確認する必要があります。 中小企業の場合は、事業計画策定段階でものづくり補助金やIT導入補助金の活用も検討できますが、同一経費への二重計上は厳禁です。補助金の併用を検討する際は、必ず事前に各担当窓口へ相談し、書面での確認を取ることを強く推奨します。

詳細説明

事業の背景と目的

日本は2050年カーボンニュートラル達成を国家目標に掲げており、運輸部門においても省エネルギー化と非化石エネルギーへの転換が急務となっています。特に内航海運分野では、第6次エネルギー基本計画において2030年度の省エネルギー削減目標が原油換算で48万klから62万klへ大幅に上方修正され、業界全体での取組強化が求められています。

本補助金は、こうした政策的背景のもと、内航船舶における革新的な省エネルギー化および非化石エネルギー転換の実証事業を支援するものです。経済産業省資源エネルギー庁と国土交通省海事局が共同で実施する省庁横断型の事業であり、国として極めて高い優先度で推進しています。

補助内容の詳細

補助率は対象経費の1/2以内、補助上限額は5億円です。対象となる実証事業は以下の2類型です。

  • 省エネルギー化実証:ハード対策(省エネ船型、高効率プロペラ、高効率エンジン等)とソフト対策(運航計画・配船計画の最適化等)の組合せにより、船舶の総合的な省エネルギー化を実証するもの
  • 非化石エネルギー転換実証:上記の省エネルギー化に加えて、水素燃料電池やバッテリーなどの非化石エネルギー機器を導入し、化石燃料からの転換を実証するもの

対象となる技術・対策

本事業では、以下のようなハード対策とソフト対策の組合せが想定されています。

  • ハード対策:省エネ船型の採用、高効率プロペラへの換装、高効率主機エンジンの導入、風力推進補助装置、排熱回収システム、水素燃料電池システム、船舶用バッテリーシステム等
  • ソフト対策:AIを活用した運航計画の最適化、気象・海象データに基づく最適航路選定、配船計画の効率化、船陸間データ連携による燃費モニタリング等

申請にあたっての留意事項

本公募は令和8年度予算成立前の事前公募です。事業者の決定や予算の執行は令和8年度予算の成立が前提となり、内容変更の可能性があります。

公募期間は令和8年3月5日から3月27日17時までと約3週間です。申請には公募申請書および実施計画書の提出が必要で、プレゼンテーション審査も実施されます。

問い合わせ先

  • 公募全般:経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー課(03-3501-9726)
  • 事業内容:国土交通省 海事局 海洋・環境政策課(03-5253-8614)

期待される成果と業界への影響

本事業で得られる実証データは、内航海運業界全体の脱炭素化ロードマップの策定に活用されることが期待されています。成功事例の横展開により、補助事業終了後も持続的な省エネ効果の拡大が見込まれます。特に、ハード・ソフト統合型のアプローチは、従来の個別技術導入では実現できなかった大幅なエネルギー削減を可能にするものとして、国際的にも注目されています。

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