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令和6年度 中小企業のサプライチェーンにおける脱炭素化促進支援事業助成金

基本情報

補助金額
3000万円
補助率: 助成対象経費の2/3以内
0円3000万円
募集期間
2024-07-31 〜 2025-01-31
対象地域東京都
対象業種漁業 / 建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 分類不能の産業 / 農業、林業 / 鉱業、採石業、砂利採取業 / 運輸業、郵便業 / 卸売業、小売業 / 金融業、保険業 / 不動産業、物品賃貸業 / 学術研究、専門・技術サービス業 / 宿泊業、飲食サービス業 / 生活関連サービス業、娯楽業 / 教育、学習支援業 / 医療、福祉
使途設備整備・IT導入をしたい / エコ・SDGs活動支援がほしい

この補助金のまとめ

サプライチェーン全体でのCO2排出量削減を目指す東京都独自の助成金です。都内中小企業がグループを組み、CO2排出量の「見える化」から具体的な削減設備の導入までを一体的に支援する点が最大の特徴です。助成上限は3,000万円、補助率2/3以内と手厚く、脱炭素経営への転換を本格的に後押しします。申請にあたっては、事前に東京都の「ハンズオン支援」を受けてグループとしてのCO2排出量削減計画を策定完了していることが必須条件となります。つまり、単独企業での応募は不可であり、サプライチェーン上の複数企業が連携して取り組むことが求められます。近年、取引先からScope3(サプライチェーン排出量)の開示を求められるケースが急増しており、本助成金を活用することで取引先の要請に応えつつ、エネルギーコストの削減と企業価値の向上を同時に実現できます。東京都が伴走型で支援してくれるため、脱炭素の知見が少ない中小企業でも安心して取り組める制度設計になっています。

この補助金の特徴

1

最大3,000万円・補助率2/3の手厚い支援

設備導入費用の2/3(上限3,000万円)が助成されるため、高額な省エネ設備やCO2削減装置の導入ハードルが大幅に下がります。自己負担は実質1/3で済むため、投資回収期間の短縮にも直結します。

2

サプライチェーン全体での「見える化」と削減を一体支援

単なる設備補助ではなく、CO2排出量の可視化から削減計画の策定、設備導入までをワンストップで支援する仕組みです。Scope3対応が求められる時代に先手を打てます。

3

東京都のハンズオン支援による伴走型サポート

申請前にハンズオン支援を通じて専門家のアドバイスを受けながら計画を策定できるため、脱炭素の知見が乏しい企業でも質の高い取り組みが可能です。

4

グループ申請による相乗効果

サプライチェーン上の複数企業がグループで取り組むことで、個社では実現困難な排出量削減効果を生み出せます。取引先との関係強化にもつながります。

5

全業種対応で幅広い中小企業が利用可能

製造業に限らず、物流・小売・サービス業など全業種の都内中小企業が対象です。業種を問わず脱炭素経営に挑戦できます。

ポイント

この助成金の本質的価値は「設備費の補助」ではなく「脱炭素経営への転換支援」にあります。ハンズオン支援で計画を練り、グループで実行するプロセス自体が、取引先への信頼性向上やESG評価の改善という無形の経営資産を生み出します。補助金額以上のリターンを意識して活用すべき制度です。

対象者・申請資格

企業要件

  • 東京都内に主たる事業所を有する中小企業者であること
  • 法人・個人事業主いずれも対象(みなし大企業は除外)
  • 都税の未納がないこと

事前手続き要件

  • 「中小企業のサプライチェーンにおける脱炭素化促進支援事業」のハンズオン支援の決定を受けていること
  • グループとしてCO2排出量削減計画の策定が完了していること
  • グループ内の複数企業でサプライチェーン上の連携関係があること

事業内容要件

  • CO2排出量の見える化に資する設備・システムの導入であること
  • CO2排出削減に向けた設備整備・IT導入であること
  • グループとして一体的に取り組む事業であること

その他要件

  • 同一事業で国や他の自治体から助成を受けていないこと
  • 反社会的勢力に該当しないこと
  • 過去に不正受給等の処分を受けていないこと

ポイント

最大のハードルは「ハンズオン支援を受けてCO2削減計画を策定済みであること」です。つまり、いきなり本助成金に申請することはできず、まず東京都のハンズオン支援プログラムに参加する必要があります。逆に言えば、ハンズオン支援を通過している時点で申請の土台は整っているため、本申請のハードルは相対的に低くなります。

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申請ガイド

1

ステップ1:ハンズオン支援への申込み

まず東京都の「中小企業のサプライチェーンにおける脱炭素化促進支援事業」のハンズオン支援に申し込みます。サプライチェーン上のパートナー企業とグループを組み、専門家の伴走支援のもとCO2排出量の現状把握を行います。

2

ステップ2:CO2排出量削減計画の策定

ハンズオン支援を通じて、グループ全体のCO2排出量を可視化し、具体的な削減目標と実行計画を策定します。この計画策定の完了が助成金申請の前提条件となります。

3

ステップ3:助成金申請書類の準備

削減計画に基づき、導入する設備・システムの仕様書、見積書(原則2社以上)、事業計画書、経費明細書などを準備します。グループとしての申請のため、参加企業間の役割分担も明確にします。

4

ステップ4:申請書の提出・審査

申請期間内(2024年7月31日~2025年1月31日)に必要書類を提出します。書類審査に加え、ヒアリング審査が実施される場合があります。

5

ステップ5:交付決定・事業実施・実績報告

交付決定後に事業を開始し、設備導入・検収を行います。完了後に実績報告書を提出し、確定検査を経て助成金が交付されます。

ポイント

申請プロセスで最も時間がかかるのはステップ1-2のハンズオン支援段階です。助成金申請自体よりも、その前段階の計画策定に数カ月を要するため、早期にハンズオン支援へ申し込むことが採択への最短ルートです。計画の質が審査に直結するため、ハンズオン支援の段階で専門家と綿密に詰めることを推奨します。

審査と成功のコツ

CO2削減効果の定量化が最重要
審査では「どれだけCO2を削減できるか」の具体的な数値が重視されます。現状のCO2排出量を正確に算定し、導入設備による削減量をエビデンス付きで示しましょう。削減率20%以上を目安に計画を練ると説得力が増します。
グループとしての一体性・相乗効果を明示
単に各社が個別に設備を導入するのではなく、サプライチェーン全体で連携することで生まれる相乗効果を具体的に記述してください。例えば、製造元と物流企業が連携してScope1-3を横断的に削減する計画は高評価を得やすいです。
費用対効果の合理性を示す
3,000万円の上限に対して、投資額と削減効果のバランスが取れているかが審査されます。高額設備を導入する場合は、投資回収年数やランニングコスト削減額も明記し、経済合理性を証明しましょう。
事業の継続性・波及効果をアピール
助成期間終了後も継続的にCO2削減に取り組む姿勢や、グループ外への波及効果(同業他社への横展開等)を示すと加点要素になります。
ハンズオン支援の成果を最大限活用
ハンズオン支援で策定した計画との整合性が審査のベースラインです。計画と申請内容に齟齬がないよう、ハンズオン支援で得たデータや分析結果を申請書に反映させてください。

ポイント

採択の分かれ目は「グループとしての一体性」です。個社の設備更新の寄せ集めではなく、サプライチェーン全体を俯瞰した戦略的なCO2削減ストーリーを描けるかが勝負です。ハンズオン支援の段階から「審査で何を問われるか」を意識して計画を策定することが、採択率を飛躍的に高めます。

対象経費

対象となる経費

省エネルギー設備(5件)
  • 高効率空調設備
  • LED照明設備
  • 高効率ボイラー
  • インバータ制御装置
  • 断熱材・断熱工事
再生可能エネルギー設備(3件)
  • 太陽光発電設備
  • 蓄電池システム
  • 太陽熱利用設備
CO2見える化システム(4件)
  • エネルギー管理システム(EMS)
  • CO2排出量モニタリング装置
  • IoTセンサー・計測機器
  • データ収集・分析ソフトウェア
生産プロセス改善設備(4件)
  • 高効率生産設備
  • 廃熱回収装置
  • 電動化設備
  • プロセス制御システム
物流・輸送関連設備(3件)
  • EV・PHV車両
  • 充電設備
  • 物流効率化システム
IT・デジタルツール(4件)
  • サプライチェーン管理システム
  • CO2算定ツール
  • クラウドサービス利用費
  • データ連携システム

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 土地・建物の取得費用
  • 既存設備の修繕・メンテナンス費用(新規導入を伴わないもの)
  • 人件費・旅費・交通費
  • 消耗品費(耐用年数1年未満のもの)
  • 交付決定前に着手した経費
  • 他の補助金・助成金で充当される経費
  • リース料・レンタル料(原則)
  • 汎用性の高い事務機器(PC・タブレット等で専用利用でないもの)

よくある質問

Qハンズオン支援を受けていなくても助成金に申請できますか?
A

いいえ、申請できません。本助成金は「中小企業のサプライチェーンにおける脱炭素化促進支援事業」のハンズオン支援を受け、グループとしてCO2排出量削減計画の策定が完了していることが申請の必須条件です。まずはハンズオン支援への申込みが必要となります。ハンズオン支援では専門家が伴走しながらCO2排出量の可視化と削減計画の策定をサポートしてくれるため、脱炭素の知見が少ない企業でも安心して取り組めます。

Q1社単独で申請することはできますか?
A

いいえ、単独での申請はできません。本助成金はサプライチェーン上の複数企業がグループとして一体的に取り組むことを前提とした制度です。原材料の供給元、製造企業、物流企業など、サプライチェーンを構成するパートナー企業とグループを組んで申請する必要があります。グループの組成についてもハンズオン支援の段階でサポートを受けられます。

Qどのような設備が助成対象になりますか?
A

CO2排出量の見える化や削減に資する設備が幅広く対象となります。具体的には、エネルギー管理システム(EMS)、高効率空調・LED照明・高効率ボイラーなどの省エネ設備、太陽光発電・蓄電池などの再エネ設備、IoTセンサー・CO2モニタリング装置、高効率生産設備、EV車両・充電設備などが該当します。ただし、CO2削減計画に基づいた導入であることが求められるため、計画との整合性が重要です。

Q助成金の上限3,000万円はグループ全体の上限ですか、それとも1社あたりですか?
A

助成上限額の詳細な適用単位については、公募要領で正確にご確認ください。一般的に東京都の同種の助成金ではグループ単位での上限設定となるケースが多いですが、グループの規模や構成企業数によって異なる場合があります。ハンズオン支援の段階で事務局に確認し、グループ内での費用配分計画を事前に策定しておくことを強く推奨します。

Q申請から助成金が交付されるまでどのくらいかかりますか?
A

助成金の交付は原則として事業完了後の精算払いとなるため、申請から交付まで相当の期間を要します。審査に1~2カ月、交付決定後の事業実施期間(設備導入・検収)、実績報告・確定検査を経て交付となります。ハンズオン支援の期間も含めると、最初の申込みから助成金受領まで1年以上かかるケースもあります。資金繰りについては、つなぎ融資の活用も視野に入れて計画してください。

QIT導入だけでも申請できますか?設備工事は必須ですか?
A

CO2排出量の見える化に資するIT導入(エネルギー管理システム、CO2排出量モニタリングシステム、サプライチェーン管理システム等)も助成対象に含まれます。必ずしも大規模な設備工事を伴う必要はありません。ただし、グループ全体としてのCO2削減計画に基づいた導入であることが前提であり、単なるIT機器の購入ではなく、脱炭素化への具体的な効果が示せることが求められます。

Q東京都以外に事業所がある企業もグループに参加できますか?
A

グループの構成企業については、主たる事業所が東京都内にある中小企業者であることが基本要件です。ただし、サプライチェーンの特性上、都外の企業との連携が必要なケースもあり得ます。グループの構成要件の詳細は公募要領や事務局にご確認ください。少なくとも申請の中心となる企業は都内中小企業者であることが必須です。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

この助成金は東京都独自の制度であり、国の補助金との併用可能性を検討する価値があります。まず、経済産業省の「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」は設備単位での申請が可能なため、本助成金でカバーしきれない設備について活用を検討できます(ただし同一設備への重複受給は不可)。また、環境省の「工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)」はCO2排出量の算定・削減計画策定を支援するもので、ハンズオン支援と合わせて活用することで計画の精度を高められます。東京都内の制度としては、「ゼロエミッション化に向けた省エネ設備導入・運用改善支援事業」も省エネ設備導入を支援しており、対象設備が異なれば併願の余地があります。さらに、中小企業庁の「事業再構築補助金」で脱炭素を軸とした事業転換を図る場合、本助成金の計画策定ノウハウを活かせます。税制面では、中小企業経営強化税制やカーボンニュートラル投資促進税制による即時償却・税額控除も併用可能です。グループ企業ごとに最適な支援制度を組み合わせる「制度のポートフォリオ」を構築することで、自己負担を最小化しながら最大の脱炭素効果を実現できます。

詳細説明

サプライチェーン脱炭素化助成金の概要と背景

令和6年度「中小企業のサプライチェーンにおける脱炭素化促進支援事業助成金」は、東京都が都内中小企業のサプライチェーン全体でのCO2排出量削減を促進するために設けた助成制度です。2050年カーボンニュートラルの実現に向け、大企業だけでなくサプライチェーンを構成する中小企業の脱炭素化が急務となっている背景があります。

近年、大手企業がサプライヤーに対してScope3(サプライチェーン排出量)の算定・開示を求めるケースが増加しており、対応できない中小企業は取引機会の喪失リスクに直面しています。本助成金は、こうした状況に対応するため、CO2の「見える化」から削減設備の導入までを一体的に支援するものです。

助成内容と金額

  • 助成上限額:3,000万円
  • 補助率:対象経費の2/3以内
  • 対象:設備整備費、IT導入費等
  • 申請期間:2024年7月31日~2025年1月31日

3,000万円の上限額は都の中小企業向け助成金としては高水準であり、本格的な設備投資による脱炭素化を可能にします。例えば、4,500万円の設備投資であれば3,000万円の助成を受けられ、自己負担は1,500万円に抑えられます。

ハンズオン支援と助成金の関係

本助成金の最大の特徴は、事前にハンズオン支援を受けることが申請の必須条件である点です。具体的な流れは以下の通りです:

  • サプライチェーン上のパートナー企業とグループを組成
  • 東京都のハンズオン支援プログラムに申し込み
  • 専門家の伴走支援のもとCO2排出量を可視化
  • グループとしてのCO2排出量削減計画を策定
  • 計画策定完了後、本助成金に申請

この仕組みにより、計画の実現可能性が高い案件のみが助成対象となるため、採択後の事業成功率も高くなっています。

対象となる取り組みの具体例

本助成金では、CO2排出量の削減に資する幅広い取り組みが対象となります:

  • CO2排出量の見える化:エネルギー管理システム(EMS)やIoTセンサーの導入、CO2排出量モニタリングシステムの構築
  • 省エネルギー設備の導入:高効率空調、LED照明、高効率ボイラー、インバータ制御装置への更新
  • 再生可能エネルギーの活用:太陽光発電設備や蓄電池システムの導入
  • 生産プロセスの改善:高効率生産設備への転換、廃熱回収装置の導入
  • 物流の脱炭素化:EV車両の導入、物流効率化システムの構築

グループ申請のメリットと留意点

サプライチェーン上の複数企業がグループで申請する本制度には、以下のメリットがあります:

  • Scope3への包括的対応:原材料調達から製造・物流まで一貫したCO2削減が可能
  • コスト分担:見える化システムやデータ基盤をグループで共有することでコスト効率が向上
  • 取引関係の強化:共同での脱炭素取り組みが取引先との信頼関係を深化
  • ノウハウの共有:各社の知見やベストプラクティスをグループ内で横展開

一方、留意点として、グループ内の合意形成や役割分担の明確化に十分な時間を確保する必要があります。特に、CO2削減の目標値や費用負担の配分について事前に協議しておくことが重要です。

申請から交付までのスケジュール

本助成金の標準的なスケジュールは以下の通りです:

  • ハンズオン支援期間:数カ月程度(CO2排出量の算定・計画策定)
  • 助成金申請期間:2024年7月31日~2025年1月31日
  • 審査期間:書類審査・ヒアリング審査(1~2カ月程度)
  • 交付決定後:事業実施・設備導入・検収
  • 実績報告・確定検査:事業完了後に報告書提出、検査後に助成金交付

脱炭素経営がもたらす経営上のメリット

本助成金の活用は、単なるCO2削減にとどまらず、中長期的な経営力強化につながります:

  • エネルギーコストの削減:省エネ設備への更新により、年間の光熱費を大幅に削減
  • 取引機会の維持・拡大:Scope3対応によりサプライヤー選定で優位に
  • 企業価値の向上:ESG・SDGsへの取り組みが金融機関や投資家からの評価を高める
  • BCP(事業継続計画)の強化:再エネ導入により災害時のエネルギー自給力が向上
  • 人材確保:環境意識の高い若手人材からの評価向上

関連書類・リンク