令和6年度地熱発電の資源量調査事業費助成金交付事業_第1回
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
実質上限なしの大型助成
地熱資源量調査は数億円から数十億円規模の投資が必要となる事業です。本助成金は上限額が約100億円と実質的に上限なしの設計となっており、大規模な掘削調査であっても十分にカバーできる助成規模を確保しています。地熱開発の最大のボトルネックである初期調査コストを国が支援することで、民間事業者のリスクを大幅に軽減します。
JOGMEC(エネルギー・金属鉱物資源機構)による専門的支援
本事業はJOGMECが実施主体となっており、単なる資金支援にとどまらず、地熱資源開発に関する豊富な知見・技術データの提供も期待できます。JOGMECは日本の地熱資源ポテンシャルマップの整備や過去の調査データの蓄積を有しており、助成事業を通じた技術的助言も受けられる可能性があります。
jGrants電子申請による効率的な手続き
申請はjGrants(補助金申請システム)を通じて電子的に行います。紙ベースの煩雑な手続きが不要で、書類の提出・進捗管理が一元化されています。ただし、Internet Explorerでは添付ファイルが正常にアップロードされないため、Chrome・Edge・Firefox・Safariなど推奨ブラウザの利用が必須です。
再生可能エネルギー政策との高い整合性
地熱発電は24時間安定稼働可能なベースロード電源であり、2050年カーボンニュートラル実現に向けた政府のエネルギー政策において重要な位置づけにあります。本助成金を活用した資源量調査は、国のエネルギー戦略に直結する取り組みとして高い政策的意義を持ちます。
ポイント
対象者・申請資格
対象事業者
- 地熱発電事業を計画する法人(エネルギー事業者、鉱業権者等)
- 地熱資源開発に関する技術的知見を有する事業者
- JOGMECの公募要件を満たし、適切な事業計画を策定できる事業者
対象事業
- 地熱資源の存在を確認するための地表調査(地質調査、地化学調査、地球物理学的調査等)
- 調査井・探査井の掘削による地下資源量の評価
- 資源量評価に必要な各種試験・分析
対象地域
- 日本全国の地熱有望地域
- 温泉法・自然公園法等の関連法規に適合する地域
留意事項
- jGrantsアカウントの事前取得が必要(GビズIDプライムが必要)
- 公募案内・実施細則・審査基準の熟読が必須
- 申請時にJOGMEC公募用メールアドレスへの連絡が受理確認のため推奨
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:事前準備と情報収集
JOGMECの公募案内ページ(https://www.jogmec.go.jp)で実施細則・審査基準・マニュアル等を入手し、熟読します。過去の採択事例や地熱資源ポテンシャルマップも参考にしましょう。
ステップ2:GビズIDプライムの取得
jGrantsでの申請にはGビズIDプライムが必要です。取得に2-3週間かかるため、公募開始前に取得しておくことを強く推奨します。
ステップ3:事業計画の策定
調査対象地域の選定、調査手法の設計、スケジュール・予算計画を策定します。地質学的根拠に基づく資源量推定と調査の技術的妥当性が審査の重要ポイントです。
ステップ4:申請書類の作成・提出
jGrantsで申請フォームに必要事項を入力し、添付書類をアップロードします。IE以外の推奨ブラウザ(Chrome、Edge、Firefox、Safari)を使用してください。提出後、受理漏れ防止のためJOGMEC公募用アドレス(koubo-h07@jogmec.go.jp)に連絡します。
ステップ5:審査・採択
JOGMECによる書類審査・ヒアリング審査を経て採択が決定されます。審査基準に基づき、技術的妥当性・事業の実現可能性・費用対効果等が評価されます。
ポイント
審査と成功のコツ
技術的根拠の充実
段階的な調査計画の設計
地域との合意形成
専門人材の確保
環境アセスメントへの配慮
ポイント
対象経費
対象となる経費
地質調査費(4件)
- 地質踏査費用
- 地質図作成費用
- 岩石サンプル採取・分析費用
- 地質構造解析費用
地球物理学的調査費(5件)
- 重力探査費用
- 磁気探査費用
- 電磁探査(MT法等)費用
- 微小地震観測費用
- 弾性波探査費用
地化学調査費(4件)
- 温泉・噴気ガス採取分析費用
- 水質分析費用
- 同位体分析費用
- 土壌ガス調査費用
掘削調査費(5件)
- 調査井掘削費用
- 掘削機材リース費用
- 坑井仕上げ費用
- 噴気試験費用
- 坑井検層費用
技術検討・解析費(3件)
- 資源量シミュレーション費用
- 貯留層モデリング費用
- データ解析・評価費用
外注・委託費(3件)
- 専門コンサルタント委託費
- 大学・研究機関への調査委託費
- 測量・環境調査委託費
設備・機材費(3件)
- 計測機器購入・レンタル費
- 現場仮設設備費
- 安全管理設備費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 事業者の通常業務に係る人件費・一般管理費
- 土地・建物の取得費用
- 発電設備(タービン・発電機等)の購入費用
- 資源量調査の範囲を超える開発工事費
- 飲食・接待等の交際費
- 他の補助金・助成金で既に支弁されている経費
- 助成事業の目的に合致しない調査・研究費用
よくある質問
Q地熱発電の資源量調査事業費助成金の助成率はどのくらいですか?
本助成金の具体的な助成率は、JOGMECの公募案内および実施細則に記載されています。一般的にJOGMECの地熱調査助成は調査費用の一定割合(例:1/2や2/3)を助成する形式が多いですが、調査の種類や段階によって異なる場合があります。上限額は約100億円と実質上限なしの設計ですが、実際の助成額は事業計画の内容と審査結果によって決定されます。詳細はJOGMECの公募ページで最新の公募要領を確認してください。
QGビズIDプライムを持っていないのですが、申請に間に合いますか?
GビズIDプライムの取得には通常2-3週間程度かかります。公募期間が限られている場合、GビズID未取得の状態では申請に間に合わない可能性があります。地熱関連の助成金への申請を検討している場合は、具体的な公募開始前にGビズIDプライムを取得しておくことを強く推奨します。GビズIDのウェブサイトから法人代表者が申請でき、必要書類は印鑑証明書等です。
Q温泉地域での地熱調査は助成対象になりますか?
温泉地域での地熱資源量調査も助成対象となり得ますが、温泉法に基づく手続きや地域の温泉事業者との合意形成が重要な前提条件となります。地熱開発と温泉利用の共存は日本の地熱政策の重要テーマであり、調査段階から温泉事業者や地元自治体との対話を進めることが求められます。環境省のガイドラインに沿った科学的モニタリング計画を含めた申請が望ましいでしょう。
Q過去に不採択だった場合、再度申請できますか?
一般的に、過去の不採択が次回申請を妨げるものではありません。ただし、再申請の際は前回の不採択理由を踏まえた改善が重要です。JOGMECに不採択理由のフィードバックを求めることが可能な場合もありますので、問い合わせてみることをお勧めします。技術的根拠の強化、調査計画の精緻化、地域合意形成の進展など、具体的な改善点を示すことで採択可能性を高めることができます。
Q申請時にInternet Explorerを使ってしまった場合、どうなりますか?
Internet Explorer(IE)でjGrantsの申請を行った場合、添付資料が正常にアップロードされず、申請が受理されない可能性があります。これはjGrantsシステムの技術的制約によるもので、Microsoft EdgeのIEモードでも同様の問題が発生する可能性があります。推奨ブラウザはChrome、Edge(通常モード)、Firefox、Safari(macOS)の最新バージョンです。もしIEで申請してしまった場合は、速やかに推奨ブラウザで再申請し、JOGMECの公募用アドレスに状況を連絡してください。
Q小規模な地熱調査でも申請できますか?
本助成金は上限額が実質なしの大型制度ですが、小規模な地表調査レベルの事業でも申請は可能です。重要なのは調査の科学的妥当性と地熱開発への貢献度です。初期段階の地表調査(地質踏査、温泉分析、地球物理探査等)から申請し、有望な結果が得られた場合に次の段階(掘削調査等)へ進むという段階的アプローチは、むしろ合理的な計画として評価される傾向にあります。
Q調査の結果、地熱資源が確認されなかった場合、助成金の返還は必要ですか?
資源量調査は探査リスクを伴う事業であり、調査の結果として商業規模の地熱資源が確認されなかった場合でも、適切に調査が実施されていれば助成金の返還は通常求められません。これは本制度が探査リスクを国が負担するという政策目的に基づいているためです。ただし、計画通りに調査が実施されなかった場合や、助成金の不正使用があった場合は返還を求められます。詳細な条件はJOGMECの実施細則を確認してください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
地熱発電の資源量調査事業費助成金は、JOGMEC(エネルギー・金属鉱物資源機構)が実施する専門的な助成制度であり、同一の調査事業に対して他の国庫補助金を重複して受給することは原則として認められません。ただし、地熱開発の異なるフェーズに対する支援制度との段階的な活用は可能です。 例えば、本助成金で資源量調査を実施した後、開発段階ではNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の地熱発電関連事業や、経済産業省の再生可能エネルギー関連補助金を活用することが考えられます。また、環境省の地熱開発理解促進関連事業との組み合わせにより、地域合意形成の支援を別途受けることも有効です。 地方自治体が独自に実施する再生可能エネルギー導入支援制度については、国の助成金との併用可否を個別に確認する必要があります。さらに、FIT(固定価格買取制度)やFIP制度による売電収入は、発電開始後の事業収益に関わるものであり、調査段階の本助成金とは制度の性質が異なるため併存が可能です。 併用を検討する際は、必ずJOGMECの実施細則を確認し、不明点は事前に問い合わせてください。
詳細説明
地熱発電の資源量調査事業費助成金とは
本助成金は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が実施する、地熱発電開発の初期段階における資源量調査を支援する制度です。地熱発電は再生可能エネルギーの中でも24時間安定的に発電可能なベースロード電源として高く評価されており、日本政府のエネルギー政策において重要な位置づけにあります。
制度の背景と意義
日本は世界第3位の地熱資源ポテンシャルを有していますが、地熱発電の導入量は資源量に比して大幅に少ない状況が続いています。その最大の要因が、開発初期段階における資源量調査の高いリスクとコストです。
- 地熱資源の存在確認には、地質調査・地球物理学的調査・掘削調査など、数億円から数十億円規模の投資が必要
- 調査の結果、商業規模の地熱資源が確認されないリスク(探査リスク)がある
- 調査から発電開始まで10年以上かかることも珍しくなく、投資回収の不確実性が高い
こうした課題を解決するため、JOGMECが資源量調査段階のコストを助成することで、民間事業者の地熱開発への参入障壁を低減する役割を本制度が担っています。
助成金の規模と特徴
本助成金の上限額は約100億円(9,999,999,999円)と、実質的に上限が設定されていないに等しい大型助成です。これは大規模な掘削調査を含む包括的な資源量評価にも対応できるよう設計されています。
- 対象地域:日本全国の地熱有望地域
- 申請方法:jGrants(電子申請システム)経由
- 実施主体:JOGMEC(エネルギー・金属鉱物資源機構)
対象となる調査活動
本助成金の対象となる主な調査活動は以下の通りです。
- 地表調査:地質踏査、地質図作成、温泉・噴気の地化学調査
- 地球物理学的調査:重力探査、磁気探査、電磁探査(MT法等)、微小地震観測
- 掘削調査:調査井・探査井の掘削、噴気試験、坑井検層
- 資源量評価:貯留層モデリング、資源量シミュレーション
申請にあたっての注意点
申請を行う際は、以下の点に特に注意が必要です。
- jGrantsのアカウント準備:GビズIDプライムの取得に2-3週間かかるため、早めの準備が必要
- 推奨ブラウザの使用:Internet Explorer(IE)では添付ファイルが正常にアップロードされないため、Chrome・Edge・Firefox・Safariを使用すること
- 受理確認の連絡:申請後、受理漏れ防止のためJOGMEC公募用メールアドレスへの連絡が推奨されている
- 公募要件の熟読:JOGMECの公募案内、実施細則、審査基準、マニュアル等を十分に確認すること
活用のポイント
本助成金を効果的に活用するためには、段階的な調査計画の策定が重要です。地表調査で有望性を確認した上で掘削調査に進むなど、各段階でのGo/No-Go判断基準を明確にした計画が、審査においても高く評価されます。また、地熱開発では温泉事業者や地域住民との合意形成が不可欠であり、調査段階から地域との対話に取り組む姿勢が求められます。