令和6年度災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金(執行団体公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
執行団体公募方式による大規模支援
本事業は経済産業省・資源エネルギー庁が直接補助するのではなく、執行団体を公募・選定し、その団体を通じて個別事業者への助成を行う仕組みです。上限額8億円という大規模な予算枠が確保されており、天然ガス利用設備の導入を大規模に推進するための体制が整えられています。執行団体が事務局機能を担うため、個別事業者にとっては申請手続きの負担軽減も期待できます。
災害時の強靭性と平時の環境対策の両立
本補助金の最大の特徴は、災害時のエネルギー供給の強靭性向上と、平時からのCO2排出削減・環境対策を同時に実現することを目指している点です。天然ガスは石油に比べてCO2排出量が少なく、都市ガス導管による安定供給が可能なため、レジリエンスと脱炭素の両面で優位性があります。
幅広い設備類型が対象
天然ガスコージェネレーションシステム、GHP(ガスヒートポンプエアコン)、天然ガススタンド設備の機能強化など、多様な設備類型が補助対象となります。新規導入だけでなく、既存設備の機能維持・強化も対象に含まれるため、設備更新のタイミングでの活用も有効です。
BCP対策としての戦略的活用が可能
近年の自然災害の頻発化を受け、事業継続計画(BCP)の観点からエネルギー供給の多重化・分散化が重要視されています。本補助金を活用することで、電力系統に依存しない自立型のエネルギー供給体制を構築でき、企業の事業継続力を大幅に強化できます。
ポイント
対象者・申請資格
対象組織(執行団体)
- 日本に拠点を有する民間団体等
- 本事業を的確に遂行する組織・人員を有していること
- 事業を円滑に遂行するための経営基盤と資金管理能力を有すること
- コンソーシアム形式での申請も可能(幹事者を設定、業務の全再委託は不可)
欠格事項
- 経済産業省からの補助金交付等停止措置を受けている者
- 経済産業省からの指名停止措置が講じられている者
追加要件
- 政府からのEBPM(証拠に基づく政策立案)に関する協力要請に応じること
- 補助事業の適正な執行管理体制を構築できること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公募要領の確認
経済産業省・資源エネルギー庁の公式サイトまたはe-Govから公募要領・申請様式を入手します。執行団体として求められる体制・能力要件を詳細に確認してください。
ステップ2:実施体制の構築
単独またはコンソーシアムとして、事業を遂行するための組織体制を整えます。コンソーシアムの場合は幹事者を決定し、各構成員の役割分担を明確化します。
ステップ3:事業提案書の作成
公募要領に従い、事業計画、実施体制、予算計画、スケジュール等を記載した事業提案書を作成します。補助事業の執行管理方法や、最終受益者(設備導入事業者)への助成スキームの設計も含めて提案する必要があります。
ステップ4:提案書の提出
資源エネルギー庁ガス市場整備室宛に事業提案書を提出します。提出方法・期限は公募要領に従ってください。
ステップ5:審査・採択・事業開始
外部有識者等による審査を経て採択が決定されます。採択後は経済産業省との間で補助金交付に関する手続きを行い、執行団体としての事業を開始します。
ポイント
審査と成功のコツ
執行管理体制の充実
専門知識を活かした審査体制
広報・周知計画の充実
EBPM対応の準備
ポイント
対象経費
対象となる経費
事務局運営費(4件)
- 事務局人件費
- 事務局賃借料
- 通信運搬費
- 事務用消耗品費
審査関連費(3件)
- 外部審査委員謝金
- 審査会場費
- 審査関連資料作成費
広報・周知費(3件)
- 説明会開催費
- パンフレット・チラシ制作費
- ウェブサイト構築・運営費
設備導入補助費(間接経費)(4件)
- 天然ガスコージェネレーション設備費
- GHP(ガスヒートポンプ)設備費
- 天然ガスステーション設備費
- 設備設置工事費
調査・分析費(3件)
- 事業効果測定調査費
- EBPM関連データ分析費
- 報告書作成費
旅費(2件)
- 現地調査旅費
- 検査・確認旅費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 土地・建物の取得費
- 汎用性の高い事務機器(パソコン等の流用可能な備品)
- 飲食・接待・慶弔費
- 本事業に直接関係しない経費
- 他の国庫補助金等と重複する経費
- 事業期間外に発生した経費
- 消費税及び地方消費税(仕入税額控除対象分)
- 振込手数料等の間接的な事務経費
よくある質問
Qこの補助金は設備を導入する事業者が直接申請できますか?
いいえ、本公募は「執行団体」の選定を目的としたものであり、設備導入事業者が直接申請するものではありません。採択された執行団体が改めて設備導入事業者向けの公募を実施し、その公募を通じて個別事業者への助成が行われます。設備導入を検討されている事業者の方は、執行団体が決定した後に実施される二次公募をお待ちください。
Q天然ガスコージェネレーションシステムとはどのような設備ですか?
天然ガスコージェネレーションシステムとは、天然ガスを燃料としてガスエンジンやガスタービンで発電し、同時に発生する排熱を冷暖房や給湯に利用する高効率なエネルギーシステムです。電力と熱を同時に供給できるため、総合エネルギー効率が70〜90%と高く、CO2排出量の削減にも効果的です。災害時には系統電力が途絶えても、ガス供給が維持されていれば独立して電力・熱を供給できるため、BCP対策としても有効です。
Q補助率はどのくらいですか?
補助率については「募集要領参照」とされており、公募要領の詳細資料で確認する必要があります。一般的に、この種のエネルギー関連設備導入補助金では、設備の種類や規模、導入地域等によって補助率が異なるケースが多いです。補助上限額は8億円と設定されています。正確な補助率については、資源エネルギー庁ガス市場整備室にお問い合わせいただくか、公募要領をご確認ください。
Qコンソーシアム形式での申請は可能ですか?
はい、コンソーシアム形式による申請が可能です。その場合、幹事者を決定し、幹事者が事業提案書を提出する必要があります。ただし、幹事者が業務の全てを他の構成員に再委託することはできません。幹事者は実質的な事業管理責任を担う必要があるため、コンソーシアム内での役割分担を明確にした上で申請してください。各構成員の専門性を活かした体制構築が審査でも評価されるポイントとなります。
QGHP(ガスヒートポンプ)のメリットは何ですか?
GHP(ガスヒートポンプエアコン)は、ガスエンジンでコンプレッサーを駆動する空調システムです。主なメリットとして、停電時にもガス供給があれば稼働可能なため災害時のBCP対策になること、電力デマンドの削減により電力ピークカットに貢献すること、寒冷地でも暖房能力が低下しにくいこと、室外機の設置台数を削減できること等が挙げられます。電気式エアコンと比較して電力消費を大幅に削減できるため、電力契約容量の低減によるランニングコスト削減も期待できます。
Qこの補助金の現在の受付状況はどうなっていますか?
本補助金(令和6年度災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金・執行団体公募)の受付は現在終了しています。次年度の公募が実施されるかどうかは、予算措置の状況により決定されます。最新の公募情報は経済産業省・資源エネルギー庁の公式サイトでご確認ください。類似の天然ガス関連補助金が別途公募される可能性もありますので、定期的な情報収集をお勧めします。
QEBPMへの協力とは具体的に何をするのですか?
EBPM(Evidence-Based Policy Making=証拠に基づく政策立案)への協力とは、政府が本補助事業の政策効果を検証するために必要なデータや情報の提供に応じることを意味します。具体的には、補助事業の実施結果に関するアンケート調査への回答、CO2削減効果やエネルギー使用量の実績データの提供、事業効果に関するヒアリングへの対応などが想定されます。執行団体としては、設備導入事業者からこれらのデータを収集・集計する仕組みを構築することが求められます。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は国の補助金であるため、同一の設備・経費について他の国庫補助金との重複受給は原則として認められません。ただし、執行団体として採択された場合、最終的な設備導入事業者が地方自治体独自の補助金を併用することについては、各自治体の規定に従う形となります。関連する補助金としては、環境省の「脱炭素化促進事業」や経済産業省の「省エネルギー投資促進支援事業」などがありますが、対象設備・対象経費が重複しないよう注意が必要です。また、中小企業であれば「ものづくり補助金」や「事業再構築補助金」等の汎用的な補助金との組み合わせも検討できますが、同一設備への重複適用は不可です。執行団体としては、最終受益者に対して他の補助金との重複がないことを確認する仕組みを設けることも重要な管理業務の一つとなります。
詳細説明
事業概要
「令和6年度災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金(執行団体公募)」は、経済産業省 資源エネルギー庁が所管する補助事業です。災害時にも対応可能な天然ガス利用設備の導入、および天然ガスステーション設備の機能維持・強化を行う事業を支援し、災害時のエネルギー供給の強靭性向上と平時からの環境対策を両立することを目的としています。
事業の背景
近年、大規模地震や台風、豪雨等の自然災害が頻発化・激甚化しており、災害時のエネルギー供給の確保が社会的課題となっています。電力系統が被災した場合でも、天然ガスを利用したコージェネレーションシステムやGHP(ガスヒートポンプ)等は、都市ガス導管が健全であれば独立してエネルギー供給を継続できるため、エネルギーのレジリエンス向上に大きく貢献します。
また、天然ガスは化石燃料の中でもCO2排出量が最も少なく、2050年カーボンニュートラルに向けた移行期のエネルギー源としても重要な位置づけにあります。本事業は、こうした天然ガスの特性を活かし、防災とカーボンニュートラルの両面から社会課題の解決を図るものです。
執行団体公募の仕組み
本事業は「執行団体公募」の形式を採用しています。これは、経済産業省が直接個別事業者に補助金を交付するのではなく、補助事業の執行管理を担う民間団体等を公募・選定し、その団体を通じて最終的な設備導入事業者への助成を行う仕組みです。
- 経済産業省:予算措置・制度設計・監督
- 執行団体(本公募の対象):事業の公募・審査・交付決定・進捗管理・検査・報告
- 設備導入事業者:天然ガス利用設備の導入・運用(執行団体を通じて助成を受ける)
補助対象設備
本事業で支援対象となる天然ガス利用設備には、以下のようなものが含まれます。
- 天然ガスコージェネレーションシステム:ガスエンジンやガスタービンで発電しつつ、排熱を冷暖房・給湯等に利用する高効率システム
- GHP(ガスヒートポンプエアコン):ガスエンジンでコンプレッサーを駆動する空調システムで、停電時にも稼働可能
- 天然ガスステーション設備:天然ガス自動車への燃料供給設備の機能維持・強化
- その他の天然ガス利用設備:災害時の強靭性向上に資する設備
補助金額・補助率
補助上限額は8億円です。補助率については募集要領を参照する必要がありますが、設備の種類や規模によって異なる補助率が設定されている場合があります。大型の予算枠が確保されているため、大規模な設備導入プロジェクトにも対応可能です。
応募資格
本公募に応募できるのは、以下の要件を全て満たす民間団体等です。
- 日本に拠点を有していること
- 本事業を的確に遂行する組織・人員等を有していること
- 事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有し、資金管理能力を有すること
- 経済産業省からの補助金交付等停止措置・指名停止措置が講じられていないこと
- 政府からのEBPMに関する協力要請に応じること
コンソーシアム形式による申請も可能ですが、幹事者を定め、幹事者が事業提案書を提出する必要があります。なお、幹事者が業務の全てを他の者に再委託することはできません。
問い合わせ先
経済産業省 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 ガス市場整備室(担当:黒岩、前田)までメールでお問い合わせください。