【執行団体/事務局公募】令和4年度「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金(映像制作等支援)」
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
50.2億円の大型予算規模
本事業は定額補助(補助率10/10)で総額約50.2億円という非常に大きな予算が確保されています。執行団体として採択されれば、この予算を活用して間接補助事業者(コンテンツ制作会社等)への補助金交付・管理業務を担うことになります。間接補助の補助率は事業類型により1/2〜1/3となっており、個々のコンテンツ事業者にとっても手厚い支援が受けられる設計です。
3つの事業類型で幅広いコンテンツ分野をカバー
事業類型は(1)ライブエンタメ産業の新コンテンツ創出等支援、(2)映像制作等支援、(3)海外向けローカライゼーション・プロモーション支援の3本柱です。web3.0や仮想空間といった先端技術の活用から、世界市場を見据えた映像制作の伴走支援、海外ロケ撮影の誘致、さらには字幕・吹替等のローカライゼーションまで、コンテンツのバリューチェーン全体を網羅的に支援する設計となっています。
執行団体・事務局スキームによる間接補助方式
本事業の最大の特徴は、コンテンツ事業者への直接補助ではなく、それらを取りまとめる執行団体・事務局を公募する間接補助方式を採用している点です。採択された執行団体は、補助金の交付決定、進捗管理、成果検証など一連の事務局機能を担います。このため、応募にはコンテンツ産業への深い知見と大規模な補助金管理の実務能力が求められます。
海外市場開拓への戦略的アプローチ
単なる制作費補助にとどまらず、海外興行の実施支援、海外制作会社の日本ロケ誘致、ピッチ映像制作によるビジネスマッチング促進など、海外市場への参入障壁を多角的に低減する施策が組み込まれています。日本のコンテンツIPの国際的な価値最大化を見据えた戦略的な設計がなされています。
ポイント
対象者・申請資格
応募資格(執行団体・事務局)
- 法人格を有する団体であること
- コンテンツ産業に関する知見・実績を有すること
- 大規模な補助金事業の執行・管理能力を有すること
- 国の補助事業の事務局運営経験があることが望ましい
間接補助事業者(最終的な支援対象)
- 映像制作会社(映画、ドラマ、アニメ等)
- ライブエンタメ事業者(音楽、演劇、イベント等)
- ゲーム開発・パブリッシャー
- コンテンツの海外展開を計画する事業者
- ローカライゼーション・プロモーションを行う事業者
対象外となるケース
- 個人事業主(執行団体としての応募は不可)
- コンテンツ産業と無関係な事業者
- 海外展開の計画や意思がない事業者
- 反社会的勢力に関連する団体
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公募要領の確認と体制構築
まず経済産業省が公開する公募要領を精読し、事業の趣旨・目的、執行団体に求められる要件を正確に把握します。社内で事務局運営チームを組成し、プロジェクトマネージャーを任命してください。3つの事業類型のうちどの類型に応募するかを決定します。
ステップ2:事業計画書の作成
間接補助事業者の公募・選定方法、補助金交付・管理の体制、成果指標(KPI)の設定、事業スケジュールなどを詳細に記載した事業計画書を作成します。コンテンツ産業への深い理解と、過去の類似事業の実績を具体的に示すことが重要です。
ステップ3:申請書類の準備と提出
事業計画書のほか、団体の定款・規約、直近の財務諸表、役員名簿、過去の事業実績証明書類などを揃えます。申請期間(2023年7月20日〜8月9日)内に所定の方法で提出します。
ステップ4:審査・採択後の事務局立ち上げ
外部有識者による審査を経て採択が決定されます。採択後は速やかに事務局機能を立ち上げ、間接補助事業者の公募準備に着手します。経済産業省との密接な連携体制を構築してください。
ステップ5:間接補助事業者の公募・選定・管理
事務局として間接補助事業者の公募を実施し、審査・採択・交付決定を行います。採択事業者の進捗管理、中間検査、完了検査、実績報告の取りまとめなど、事業終了まで一貫した管理を行います。
ポイント
審査と成功のコツ
観点1:コンテンツ産業への深い知見と実績の提示
観点2:大規模補助金の管理体制の具体性
観点3:間接補助事業者の選定プロセスの妥当性
観点4:成果指標(KPI)の設計と検証方法
ポイント
対象経費
対象となる経費
事務局運営費(4件)
- 事務局スタッフ人件費
- 事務局オフィス賃料
- 通信費・光熱費
- 事務用品・消耗品費
審査・選定関連費(3件)
- 外部審査委員謝金
- 審査会場費
- 審査関連資料作成費
システム構築・運用費(3件)
- 補助金管理システム開発費
- 申請受付システム運用費
- データベース構築・保守費
広報・周知費(3件)
- 公募告知広告費
- 説明会開催費
- ウェブサイト制作・運営費
間接補助金(映像制作等支援)(4件)
- 映像制作費
- デジタル配信用コンテンツ制作費
- ロケ撮影受入費用
- ピッチ映像制作費
間接補助金(ライブエンタメ支援)(3件)
- 先端技術活用コンテンツ制作費
- 仮想空間・web3.0関連開発費
- 海外興行実施費用
間接補助金(ローカライゼーション等)(3件)
- 字幕・吹替制作費
- 海外向けプロモーション費
- マーケティング調査費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 土地・建物の取得費
- 汎用性の高い備品(パソコン・タブレット等)の購入費
- 飲食・接待にかかる経費
- 補助事業に直接関係のない出張旅費
- 間接補助事業者の経常的な運営経費
- 他の補助金で既に補助を受けている経費
- 消費税(仕入税額控除できる場合)
よくある質問
Qこの補助金はコンテンツ制作会社が直接応募できますか?
いいえ、本公募は「執行団体・事務局」の募集であり、コンテンツ制作会社が直接応募するものではありません。採択された執行団体が後日実施する間接補助の公募に対して、個々のコンテンツ事業者が応募する二段階の仕組みとなっています。映像制作会社やライブエンタメ事業者の方は、執行団体が決定した後に公表される間接補助の公募情報をお待ちください。経済産業省や関連団体のウェブサイトで情報が公開されます。
Q補助率10/10(定額補助)とはどういう意味ですか?
補助率10/10とは、執行団体の事務局運営に必要な経費が全額補助されることを意味します。ただし、これは執行団体への補助率であり、執行団体が間接補助として個々のコンテンツ事業者に交付する場合の補助率は1/2〜1/3となります。つまり、間接補助を受けるコンテンツ事業者は事業費の50〜67%を自己負担する必要があります。
Q3つの事業類型すべてに応募できますか?
公募要領の条件に従い、複数の事業類型への応募が可能かどうかが定められています。一般的には、各事業類型の執行能力を十分に示せる場合に複数類型への応募が認められます。ただし、各類型で求められる専門性や業界ネットワークが異なるため、自団体の強みに合致する類型を選択することが採択率向上のポイントです。詳細は公募要領をご確認ください。
Q海外企業やコンテンツ事業者も間接補助の対象になりますか?
間接補助の対象は原則として日本国内に拠点を持つ事業者です。ただし、事業類型(2)の「海外制作会社のロケ撮影支援」のように、海外制作会社が日本国内でロケ撮影を行う場合の受入費用は支援対象となります。海外展開を目的とした事業であるため、海外パートナーとの連携は推奨されますが、補助金の交付先は日本国内の事業者が基本となります。
Q申請期間が約3週間と短いですが、どう準備すべきですか?
執行団体の公募は事前に情報収集と準備を進めておくことが不可欠です。経済産業省の概算要求や予算案の段階で事業の概要は公表されるため、公募開始前から事業計画の骨子作成、社内体制の構築、過去実績の整理を進めておきましょう。公募開始後は要領の細部確認と書類の最終調整に集中できるスケジュールを組むことが重要です。
Q執行団体に求められる主な要件は何ですか?
執行団体には、(1)法人格を有すること、(2)コンテンツ産業に関する十分な知見・ネットワークを有すること、(3)50億円規模の補助金を適正に管理できる組織体制・人員を有すること、(4)国の補助事業の事務局運営経験があることが主な要件です。特に大規模な公的資金の管理実績と、コンテンツ業界との幅広い接点を持つ団体が有利です。業界団体、シンクタンク、コンサルティング会社などが想定される応募者です。
Qこの補助金の受付は現在も行われていますか?
いいえ、本公募の申請期間は2023年7月20日〜2023年8月9日であり、既に受付は終了しています。ただし、コンテンツ海外展開促進に関する補助事業は毎年度予算措置される可能性があるため、次年度以降の公募情報にご注目ください。経済産業省の商務情報政策局コンテンツ産業課のウェブサイトや、e-Gov(電子政府の総合窓口)で最新の公募情報を確認できます。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は経済産業省の「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金」として実施されるため、同一事業に対して他の国庫補助金との重複受給は原則として認められません。ただし、執行団体が管理する間接補助事業者においては、補助対象経費が明確に区分されている場合に限り、他の補助金との併用が認められる可能性があります。 例えば、JETRO(日本貿易振興機構)の海外展開支援事業やクールジャパン機構の出資事業とは、対象経費や支援内容が重複しないよう注意が必要です。また、文化庁のメディア芸術関連補助金や総務省の放送コンテンツ海外展開支援事業など、隣接する省庁の事業との関係整理も重要です。 間接補助事業者への補助金交付にあたっては、他の補助金との二重計上がないか厳格にチェックする体制を構築することが執行団体の責務となります。事前に関連する補助金制度を洗い出し、経費区分の整理ルールを明確化しておくことを推奨します。併用を検討する場合は、必ず経済産業省の担当部署に事前確認を行ってください。
詳細説明
コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金(映像制作等支援)とは
本事業は、経済産業省が令和4年度補正予算で措置した、日本のコンテンツ産業の海外展開を強力に後押しするための大型補助事業です。総額約50.2億円の予算を投じ、映像・ライブエンタメ・ゲームなど多様なコンテンツ分野における国際展開を包括的に支援します。
重要な前提として、本公募は「執行団体・事務局」の募集であり、個々のコンテンツ事業者が直接応募するものではありません。採択された執行団体が、間接補助事業者(コンテンツ制作会社等)への補助金交付・管理を一元的に担う仕組みです。
3つの事業類型の詳細
(1)ライブエンタメ産業の新たなコンテンツ創出等支援
ライブエンタメ産業(音楽、演劇、スポーツ、イベント等)において、web3.0技術や仮想空間(メタバース)などの先端技術を活用した新たなコンテンツの創出を支援します。また、日本のライブエンタメコンテンツの海外興行の実施も支援対象です。
- NFTやブロックチェーンを活用した新しいファンエンゲージメントの構築
- メタバース空間でのバーチャルライブ・イベントの開催
- AR/VR技術を活用したライブ体験の拡張
- 海外での公演・興行の企画・実施
(2)映像制作等支援
世界市場で競争力のある映像コンテンツの制作を多角的に支援する事業類型です。以下の4つのサブカテゴリで構成されています。
- 世界市場向け映像作品の伴走支援:企画段階から海外展開を見据えた映像作品の制作をプロデューサー等が伴走支援
- デジタル配信映像制作:Netflix、Amazon Prime Videoなどの海外プラットフォーム向けコンテンツの制作支援
- 海外制作会社のロケ撮影支援:海外の映画・ドラマ制作会社が日本国内でロケ撮影を行う際の受入・支援
- ピッチ映像制作支援:海外のバイヤーや配信プラットフォームへの売り込みに使用するピッチ用映像の制作
(3)海外向けローカライゼーション・プロモーション支援
日本のコンテンツを海外市場に効果的に届けるためのローカライゼーション(字幕、吹替、文化的適応)とプロモーション活動を支援します。
- 多言語字幕・吹替の制作
- 海外マーケットへの出展・商談会への参加
- ターゲット市場に合わせたプロモーション施策の実施
- 海外メディア・インフルエンサーを活用した認知拡大
補助率と補助金額
執行団体への補助は定額補助(補助率10/10)であり、事務局運営に必要な経費は全額が補助されます。一方、執行団体から間接補助事業者(コンテンツ事業者)への補助率は事業内容に応じて1/2〜1/3となります。
間接補助を受けるコンテンツ事業者にとっては、事業費の33〜50%が補助される計算となり、自己負担分の資金確保が必要です。
申請にあたっての注意点
- 本公募の申請期間は2023年7月20日〜2023年8月9日で、既に受付は終了しています
- 執行団体の公募であるため、個々のコンテンツ事業者は直接応募できません
- 間接補助を希望するコンテンツ事業者は、採択された執行団体による公募を待つ必要があります
- 類似の補助事業は次年度以降も実施される可能性があるため、経済産業省の最新情報をフォローすることを推奨します
コンテンツ産業の海外展開の重要性
日本のコンテンツ産業は、アニメ・マンガ・ゲームを中心に世界的な人気を誇りますが、市場規模では米国・中国に大きく差をつけられています。本事業は、日本のコンテンツIPの国際的な価値を最大化し、輸出産業としてのコンテンツ産業を育成するという国家戦略に基づいています。
特に、デジタル配信プラットフォームの普及により、映像コンテンツの海外展開の機会は飛躍的に拡大しています。本事業を通じて、世界市場で通用する高品質なコンテンツの制作体制を構築し、日本のソフトパワーの強化につなげることが期待されています。