募集終了全国対象
普通
準備期間の目安: 約30

令和5年度 石油製品販売業構造改善対策事業費補助金(過疎地等における石油製品の流通体制整備事業に係るもの)(単年度分)(執行団体公募)

基本情報

補助金額
7.2億円
補助率: 定額(10/10)
0円7.2億円
募集期間
2023-02-10 〜 2023-03-01
対象地域日本全国
対象業種分類不能の産業
使途安全・防災対策支援がほしい

この補助金のまとめ

本補助金は、過疎地等における石油製品(ガソリン・灯油・軽油等)の安定供給体制を維持・確保するための設備投資を支援する制度です。補助率は定額(10/10)と非常に手厚く、最大約7.2億円という大規模な予算枠が設定されています。対象となる事業は大きく4つに分類され、①給油所撤退時の地下タンク等撤去工事、②簡易計量機の設置等による安定供給維持事業、③地下貯蔵タンクの内面ライニングや電気防食システム設置による漏えい防止事業、④精密油面計等の設置による漏えい早期検知事業が含まれます。過疎地域のガソリンスタンド経営者にとっては、老朽化設備の更新や安全対策を自己負担なしで実施できる極めて有利な制度です。なお、本公募は執行団体(事務局)の選定を目的としており、最終的な補助金交付は選定された執行団体を通じて行われる点に留意が必要です。

この補助金の特徴

1

補助率10/10の全額補助

本補助金は定額補助(補助率10/10)であり、対象経費の全額が補助されます。過疎地の給油所は経営基盤が脆弱なケースが多く、設備投資の自己負担がゼロとなる本制度は極めて大きなメリットがあります。老朽化した地下タンクの改修や撤去など、高額になりがちな工事を自己資金なしで実施可能です。

2

4つの事業類型で幅広い設備投資をカバー

地下埋設物の撤去工事(撤退支援)、簡易計量機等の設置(安定供給維持)、内面ライニング・電気防食システム(漏えい防止)、精密油面計・漏えい監視システム(早期検知)の4類型があり、給油所のライフサイクル全体をカバーしています。新設・維持・改修・撤退のいずれの局面でも活用可能です。

3

過疎地のエネルギーインフラ維持に直結

過疎地域では給油所の減少が深刻な社会問題となっています。本補助金は「最後の一軒」を守るための国策的支援であり、採択のハードルは比較的低めです。地域住民の生活基盤を支えるという公共性の高さから、審査でも社会的意義が重視される傾向にあります。

4

危険物関連の法令対応を同時に実現

消防法に基づく地下タンクの漏えい防止措置(内面ライニング等)は法的義務として求められるケースがあります。本補助金を活用すれば、法令対応と設備近代化を同時に、しかも全額補助で実現できるため、コンプライアンス面でも大きなメリットがあります。

ポイント

補助率10/10の全額補助で、過疎地の給油所における撤去・維持・改修・検知の4類型の設備投資を幅広く支援。法令対応も同時に実現でき、過疎地のエネルギーインフラ維持という国策的意義の高さから、採択可能性も比較的高い制度です。

対象者・申請資格

事業者要件

  • 揮発油販売業者(ガソリンスタンド経営者)であること
  • 過疎地域等に所在する給油所を運営していること
  • 石油製品の販売・流通に関わる事業者であること

地域要件

  • 過疎地域自立促進特別措置法に基づく過疎地域に該当すること
  • 離島、山間部等の石油製品供給が困難な地域も対象となり得る
  • 給油所の減少により地域の石油供給に支障が生じるおそれのある地域

設備・工事要件

  • 地下埋設タンク等の撤去工事(撤退時)
  • 簡易計量機等の設置工事(安定供給維持)
  • 地下貯蔵タンクの内面ライニング施工・電気防食システム設置(漏えい防止)
  • 精密油面計・漏えい監視システムの設置(早期検知)

その他の要件

  • 執行団体を通じた申請となるため、執行団体の公募要件にも適合すること
  • 消防法等の関係法令を遵守していること
  • 事業完了後も一定期間の事業継続が見込まれること(撤退事業を除く)

ポイント

過疎地域等で石油製品の販売・流通を行う揮発油販売業者が主な対象です。地域の石油供給維持に貢献する事業であることが前提条件となり、執行団体を通じた申請手続きが必要です。

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申請ガイド

1

ステップ1:執行団体の確認

まず、本補助金の執行団体として選定された団体(事務局)を確認します。資源エネルギー庁のWebサイトや業界団体の案内で最新情報を入手してください。執行団体が決定していない段階では個別の申請はできません。

2

ステップ2:事前相談・要件確認

執行団体に連絡し、自社の給油所が対象地域・対象事業に該当するか事前確認を行います。過疎地域の指定状況、設備の老朽化状況、工事の必要性などを整理しておきましょう。

3

ステップ3:工事計画・見積りの準備

対象工事の詳細な計画書を作成し、施工業者から見積りを取得します。複数業者からの相見積りが求められる場合があるため、早めに準備を開始してください。

4

ステップ4:申請書類の作成・提出

執行団体が定める様式に従い、申請書類一式を作成します。事業計画書、経費内訳書、見積書、地域の石油供給状況に関する資料等が必要となります。

5

ステップ5:審査・採択・事業実施

執行団体による審査を経て採択が決定されます。採択後、交付決定を受けてから工事に着手し、完了後に実績報告書を提出して補助金の交付を受けます。

ポイント

執行団体を通じた間接補助方式のため、まず執行団体の選定状況を確認することが最初のステップです。事前相談で要件適合を確認し、工事計画・見積りを準備したうえで申請書類を提出します。

審査と成功のコツ

地域の石油供給状況を定量的に示す
申請地域における給油所の減少傾向、最寄り給油所までの距離、冬季の灯油需要など、石油製品供給の逼迫状況を具体的なデータで示すことが採択の鍵です。自治体の統計データや地域住民へのアンケート結果等を活用しましょう。
工事の必要性と緊急性を明確にする
地下タンクの経年劣化状況、消防法に基づく改修義務の期限、設備故障のリスク等を具体的に記載し、「今やらなければ地域の供給が途絶える」という緊急性を訴求します。設備の点検記録や写真も有効な証拠資料です。
事業継続性の担保を示す
補助金で設備を更新した後、長期的に事業を継続する意思と体制があることを示しましょう。経営計画、地域との連携体制、後継者の有無等を盛り込むと説得力が増します。撤退事業の場合は、跡地の安全管理計画を明確にします。
地域自治体との連携をアピール
市町村や都道府県からの要望書・支援表明があると採択に有利です。地域のエネルギー供給計画における自社給油所の位置づけを示し、公的な裏付けを得ることで、事業の公共性・必要性が強化されます。
複数事業の組み合わせを検討する
4つの事業類型を効果的に組み合わせることで、給油所全体の安全性・効率性を包括的に向上させる計画を提示できます。単発工事よりも総合的な改善計画の方が、審査での評価が高まる傾向にあります。

ポイント

地域の石油供給逼迫状況を定量データで示し、工事の緊急性と事業継続性を明確にすることが採択の鍵です。自治体との連携や複数事業類型の組み合わせも評価を高めるポイントとなります。

対象経費

対象となる経費

地下埋設物撤去工事費(4件)
  • 地下タンク撤去工事
  • 配管撤去工事
  • 基礎・土間コンクリート撤去工事
  • 埋め戻し・舗装復旧工事
簡易計量機等設置工事費(4件)
  • 簡易計量機の購入・設置費
  • 計量機関連配管工事費
  • 電気設備工事費
  • 設置に伴う土木工事費
内面ライニング施工工事費(4件)
  • 地下貯蔵タンク内面ライニング施工費
  • タンク内清掃費
  • 施工前検査費
  • 関連付帯工事費
電気防食システム設置工事費(4件)
  • 電気防食装置の購入費
  • 設置工事費
  • 電源設備工事費
  • 動作確認・試験費
精密油面計設置工事費(4件)
  • 精密油面計の購入費
  • 設置工事費
  • データ通信設備費
  • 校正・調整費
漏えい監視システム設置工事費(4件)
  • 統計学的漏えい監視システムの購入費
  • 設置・配線工事費
  • ソフトウェア導入費
  • 初期設定・試運転費
設計・調査費(4件)
  • 工事設計費
  • 地質調査費
  • 既存設備調査費
  • 環境アセスメント費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 給油所の新規建設に係る費用(土地取得費・建屋建設費等)
  • 石油製品の仕入れ・在庫に係る運転資金
  • 人件費・一般管理費等の経常的な運営経費
  • 補助対象工事と直接関係のない設備の購入・修繕費
  • 交付決定前に着手した工事の経費
  • 他の国庫補助金等と重複する経費
  • 消費税及び地方消費税(仕入税額控除できる場合)

よくある質問

Q過疎地域に該当するかどうか、どのように確認すればよいですか?
A

過疎地域の指定状況は、総務省の「過疎地域市町村等一覧」で確認できます。過疎地域自立促進特別措置法に基づき、人口減少率や財政力指数等の基準により指定された市町村が対象となります。ただし、本補助金では過疎地域以外にも離島や石油供給困難地域が対象となる場合がありますので、最終的には執行団体に直接確認されることをお勧めします。自治体の企画課や地域振興課に問い合わせれば、自地域の過疎指定状況を教えてもらえます。

Q補助率10/10ということは、自己負担は完全にゼロですか?
A

対象経費については補助率10/10(定額補助)のため、原則として自己負担はありません。ただし、補助対象外の経費(一般管理費、対象外設備の改修費等)や、補助上限額を超過した部分は自己負担となります。また、消費税について仕入税額控除が可能な場合は、消費税相当分が対象外となるケースがあります。実質的な自己負担がどの程度発生するかは、工事内容と補助対象経費の範囲によりますので、事前に執行団体に確認してください。

Q執行団体とは何ですか?直接国に申請することはできますか?
A

執行団体とは、国(資源エネルギー庁)から補助金の交付・管理業務を委託された団体(通常は石油関連の業界団体等)のことです。本補助金は間接補助方式を採用しているため、個別の給油所経営者が直接国に申請することはできません。執行団体が公募で選定された後、その団体が個別の事業者向け公募を実施しますので、そちらに申請する形となります。執行団体の選定結果は資源エネルギー庁のWebサイトで公表されます。

Q給油所を廃業する場合でも補助金を受けられますか?
A

はい、受けられます。本補助金の4つの事業類型のうち「給油所撤退における地下タンク等の放置防止事業」は、まさに廃業・撤退する給油所を対象としています。地下タンクや配管等の地下埋設物を放置すると、将来的に土壌汚染や地盤沈下等のリスクがあるため、適切な撤去工事を補助するものです。ただし、撤去工事のみが対象であり、廃業に伴う営業補償や従業員の再就職支援等は補助対象外です。

Q地下タンクの内面ライニング工事は消防法で義務付けられていますが、義務的な工事にも補助金は出ますか?
A

はい、消防法に基づく義務的な改修工事であっても、本補助金の対象となります。むしろ、消防法の規制強化に対応するための設備投資負担を軽減することが、本補助金の重要な目的の一つです。設置から40年以上経過した鉄製地下タンク等は漏えい防止措置が義務付けられており、内面ライニング施工や電気防食システム設置、精密油面計設置等がその対応策として認められています。法的義務と補助金活用は矛盾しませんので、積極的に活用してください。

Q申請から補助金受領までどのくらいの期間がかかりますか?
A

一般的な流れとして、執行団体への申請から採択通知まで1〜2ヶ月程度、交付決定から工事完了・実績報告までが事業年度内(数ヶ月〜半年程度)、実績報告から補助金支払いまで1〜2ヶ月程度を見込んでください。単年度事業のため、年度内に全ての手続きを完了する必要があります。工事の規模や天候条件等により工期が変動しますので、余裕を持ったスケジュール計画が重要です。特に積雪地域では冬季の工事が困難な場合があり、早期の申請が推奨されます。

Q複数の事業類型を同時に申請することは可能ですか?
A

はい、複数の事業類型を組み合わせて申請することが可能です。例えば、地下タンクの内面ライニング工事(漏えい未然防止事業)と精密油面計の設置(漏えい早期検知事業)を同時に実施するケースは一般的です。複数事業の組み合わせにより給油所全体の安全性を包括的に向上させる計画は、審査においても高く評価される傾向にあります。ただし、各事業類型の対象経費が明確に区分されている必要がありますので、申請書類の作成時には経費の整理に注意してください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は国の補助金(経済産業省・資源エネルギー庁所管)であるため、同一の対象経費に対して他の国庫補助金を重複して受給することはできません。ただし、対象経費が明確に区分できる場合は、異なる工事・設備について別の補助金を活用することは可能です。 例えば、地下タンクの漏えい防止工事は本補助金で、給油所の省エネ設備(LED照明等)は別の省エネ補助金で対応するといった使い分けが考えられます。また、都道府県や市町村が独自に実施する過疎地域振興のための補助制度との併用については、各自治体の規定を確認する必要があります。 消防法に基づく地下タンク改修義務に関連して、一部自治体では独自の支援制度を設けている場合があります。本補助金の対象外となる経費(建屋改修等)をこうした自治体独自制度で補完するアプローチも有効です。 併用を検討する際は、必ず執行団体および関係自治体に事前確認を行い、補助金適正化法に抵触しないよう留意してください。特に、同一工事の費用を複数の補助金に計上する「二重計上」は厳しく禁じられており、発覚した場合は全額返還を求められる可能性があります。

詳細説明

制度の背景と目的

過疎地域においては、人口減少や需要の縮小に伴い給油所(ガソリンスタンド)の廃業・撤退が加速しています。経済産業省の調査によれば、給油所数は年々減少を続けており、「給油所過疎地」と呼ばれる最寄り給油所まで15km以上の地域が拡大しています。石油製品は自動車燃料としてだけでなく、冬季の暖房用灯油や農林水産業の動力燃料として、過疎地域の住民生活に不可欠なエネルギーです。

本補助金は、こうした過疎地等における石油製品の安全かつ効率的な安定供給体制を確保するため、給油所の設備整備・安全対策を全額補助で支援する制度です。

4つの事業類型

本補助金では、以下の4つの事業類型が設定されており、給油所の状況に応じて適切な事業を選択できます。

  • 給油所撤退における地下タンク等の放置防止事業:やむを得ず撤退する給油所の地下埋設物(地下タンク、配管等)を適切に撤去し、跡地の安全を確保するための工事費用を補助します。
  • 石油製品の安定供給の維持・確保事業:地域の石油供給を維持するため、簡易計量機等の設置工事や地下タンクの効率化工事を支援します。既存設備の近代化により、経営効率の改善と供給体制の強化を図ります。
  • 危険物漏えい未然防止事業:腐食のおそれが高い地下貯蔵タンクに対し、内面ライニング施工や電気防食システムの設置を行い、危険物の漏えいを未然に防止します。消防法の規制強化に対応するための重要な事業です。
  • 危険物漏えい早期検知事業:精密油面計や統計学的手法による漏えい監視システムを設置し、万が一の漏えいを早期に検知する体制を整備します。環境汚染の防止と地域住民の安全確保に寄与します。

補助率と補助金額

本補助金の補助率は定額(10/10)であり、対象経費の全額が補助されます。予算総額は最大約7.2億円です。個別の補助上限額は事業類型や工事内容によって異なるため、執行団体に確認が必要です。

執行団体方式について

本補助金は「執行団体公募」という方式を採用しています。これは、国(資源エネルギー庁)が直接個別の給油所に補助するのではなく、まず事務局となる執行団体(業界団体等)を公募・選定し、その執行団体を通じて個別の補助申請を受け付ける間接補助方式です。

このため、補助金を受けたい給油所経営者は、以下の流れで手続きを進めます。

  • 執行団体の選定結果を確認する
  • 執行団体が設定する公募要領に従い申請する
  • 執行団体による審査を経て採択・交付決定を受ける
  • 工事実施後、執行団体に実績報告を行い補助金を受領する

過疎地域の定義

「過疎地等」の具体的な範囲は、過疎地域自立促進特別措置法に基づく過疎地域を基本としつつ、離島振興法に基づく離島や、その他石油製品の供給が困難な地域も含まれ得ます。自社の給油所が対象地域に該当するかは、執行団体への事前確認が推奨されます。

消防法との関連

2013年の消防法改正により、設置から一定年数が経過した地下貯蔵タンクには漏えい防止措置(内面ライニング、電気防食等)が義務付けられました。本補助金の「危険物漏えい未然防止事業」は、この法的義務への対応を全額補助で支援するものであり、法令遵守と経営負担軽減を同時に実現できる点で特に重要です。

申請時の注意点

本補助金は単年度事業であるため、年度内に工事を完了し実績報告を提出する必要があります。大規模な工事を予定する場合は、工期に十分な余裕を持った計画を立ててください。また、交付決定前に着手した工事は補助対象外となるため、必ず交付決定を受けてから工事に着手するよう注意が必要です。

関連書類・リンク