令和4年度製品改良/規格適合・認証取得支援事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大500万円・補助率1/2の手厚い支援
本事業では助成限度額500万円、助成対象経費の2分の1以内が支給されます。製品改良や認証取得には数百万円規模の投資が必要になるケースが多く、その半額を助成で賄えることは中小企業にとって大きな資金的メリットです。千円未満切捨てのため、申請時は経費計画を丁寧に組み立てましょう。
2つのプロジェクト型から選択可能
A「製品改良プロジェクト」は製品の機能追加・性能向上・試験評価等に特化し、B「規格適合・認証取得プロジェクト」はCEマーキングやISO・IEC規格の取得を目的とします。Bでは製品改良費も助成対象に含まれるため、改良と認証を一体で進められる柔軟な設計です。
幅広い対象経費カテゴリ
原材料・副資材費、機械装置・工具器具費、委託・外注費、専門家指導費、産業財産権出願・導入費、直接人件費、賃借料と、開発に必要な主要経費をほぼ網羅しています。外部の試験機関への委託費用や認証コンサルタントへの指導費も対象となる点が実務上非常に有用です。
最長1年9ヶ月の助成対象期間
助成対象期間は最長1年9ヶ月と比較的長期間設定されており、じっくりと製品改良や認証取得に取り組めます。規格適合・認証取得プロジェクトで製品改良目標を設定する場合は、規格認証費の期間がさらに延長される仕組みもあります。
幅広い業種が対象
製造業だけでなく、情報通信業、建設業、サービス業など19業種が対象です。自社製品を持つ企業であれば業種を問わず活用できる可能性があり、ソフトウェア製品やIoTデバイスの認証取得にも適しています。
ポイント
対象者・申請資格
企業規模
- 中小企業者であること(中小企業基本法に定める中小企業者)
- 都内に主たる事業所を有すること
事業所所在地
- 東京都内に本社または主たる事業所があること
- 都内で実質的に事業活動を行っていること
事業内容
- 自社で開発した試作品または市場投入済みの製品を有していること
- 製品改良または規格適合・認証取得の具体的な計画があること
対象業種
- 製造業、情報通信業、建設業、サービス業等の幅広い業種が対象
- 漁業、農林業、鉱業、運輸業、卸売・小売業、金融・保険業、不動産業、学術研究、宿泊・飲食業、生活関連サービス業、教育、医療・福祉も対象
その他要件
- 同一テーマで他の公的助成金を受けていないこと(重複受給の制限)
- 事業税等の滞納がないこと
- 過去に不正受給等の実績がないこと
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:事前準備と情報収集
まず公募要領を熟読し、自社の事業がA「製品改良」とB「規格適合・認証取得」のどちらに該当するかを判断します。東京都中小企業振興公社のウェブサイトから最新の公募要領と申請書類をダウンロードしてください。
ステップ2:事業計画の策定
製品改良や認証取得の具体的な計画書を作成します。改良の目的・内容・スケジュール・期待される効果を明確に記載し、市場ニーズとの関連性を論理的に説明することが重要です。
ステップ3:経費計画の作成
対象経費(原材料費、委託・外注費、専門家指導費等)ごとに見積書を取得し、詳細な経費計画を作成します。助成率1/2のため、自己負担分の資金計画も併せて検討してください。
ステップ4:申請書類の作成・提出
所定の申請書に必要事項を記入し、事業計画書・経費見積書・会社概要・決算書等の添付書類とともに提出します。申請期間は限られているため(本公募は約2週間)、余裕をもって準備しましょう。
ステップ5:審査・採択
書面審査および面接審査を経て採択が決定されます。面接では事業の実現可能性や市場性について質問されるため、しっかり準備して臨みましょう。
ステップ6:交付決定後の事業実施
採択後、交付決定を受けてから事業を開始します。経費の支出は交付決定後に行う必要があり、事前着手は原則認められません。実施期間中は進捗状況の報告が求められます。
ポイント
審査と成功のコツ
市場ニーズとの紐づけを明確にする
実現可能性の高い計画を立てる
経費の妥当性を丁寧に説明する
認証取得のロードマップを具体化する(Bプロジェクト)
事業の波及効果をアピールする
ポイント
対象経費
対象となる経費
原材料・副資材費(3件)
- 製品改良に必要な原材料の購入費
- 試作品製作に使用する副資材費
- 試験用サンプルの材料費
機械装置・工具器具費(3件)
- 改良に必要な機械装置の購入・リース費
- 試験評価用の工具・器具の購入費
- 計測機器のレンタル費用
委託・外注費(4件)
- 試験評価機関への試験委託費
- 認証機関への審査・認証費用
- 製品改良の一部工程の外注費
- 規格適合性評価の委託費用
専門家指導費(3件)
- 認証取得コンサルタントへの指導費
- 規格適合に関する専門家のアドバイス費用
- 技術指導に係る謝金・旅費
産業財産権出願・導入費(3件)
- 特許出願に係る費用
- 実用新案・意匠登録の出願費
- 産業財産権の導入に係るライセンス費用
直接人件費(2件)
- 製品改良に直接従事する社員の人件費
- プロジェクト専任スタッフの給与
賃借料(2件)
- 試験・改良に必要な設備のリース料
- 試作品製作スペースの賃借料
対象外の経費
対象外の経費一覧(10件)
- 汎用性のあるパソコン・タブレット等の購入費
- 通常の事業活動に使用する消耗品費
- 光熱水費・通信費等の間接経費
- 交付決定前に発生した経費
- 他の補助金・助成金で支援を受けている経費
- 飲食費・接待費・交際費
- 振込手数料・代引手数料等の金融関連費用
- 自社内の部門間取引に係る費用
- 中古品の購入費(原則)
- 税務申告上の減価償却費
よくある質問
Q製品改良と規格適合・認証取得の両方を同時に申請できますか?
A「製品改良プロジェクト」とB「規格適合・認証取得プロジェクト」は、いずれか一方を選択して申請する方式です。ただし、Bプロジェクトを選択した場合は、認証取得のために必要な製品改良費も助成対象に含まれます。そのため、製品改良と認証取得の両方を行いたい場合は、Bプロジェクトで申請することで一体的な支援を受けることが可能です。製品改良だけを行いたい場合はAプロジェクトを選択してください。
QCEマーキング以外の認証も対象になりますか?
はい、CEマーキングに限らず、ISO・IEC規格等の国内外の規格への適合性評価・認証取得が広く対象となります。具体的にはISO 9001(品質マネジメント)、ISO 14001(環境マネジメント)、IEC規格(電気・電子分野)、UL認証(北米市場向け)など、製品の市場展開に必要な各種規格・認証が想定されます。対象となる認証の詳細は公募要領で確認するか、事前に事務局へ相談することをお勧めします。
Q助成金はいつ受け取れますか?
本助成金は原則として精算払い方式です。助成事業の完了後に実績報告書を提出し、審査を経て助成金額が確定した後に支払われます。事業期間中は自社で経費を立て替える必要があるため、事業期間中の資金繰りを事前に計画しておくことが重要です。概算払い(事業完了前の一部支払い)が認められるケースもありますが、原則は後払いと理解しておきましょう。
Q個人事業主でも申請できますか?
中小企業基本法に定める中小企業者が対象となるため、法人格を持つ企業が主な対象です。個人事業主については、公募要領の対象者要件を確認する必要があります。一般的に、東京都の中小企業向け助成金では個人事業主も対象に含まれるケースがありますが、事業の規模や内容によって判断が異なりますので、申請前に東京都中小企業振興公社に直接確認されることをお勧めします。
Q社員の人件費はどこまで対象になりますか?
直接人件費として、製品改良プロジェクトに直接従事する社員の人件費が助成対象となります。ただし、管理部門のスタッフや間接的に関わる社員の人件費は対象外です。対象となるのは、プロジェクトに専従または一定割合以上の時間を投入している社員の、当該プロジェクトへの従事時間に応じた人件費です。勤務時間の記録や業務日報等で従事実績を証明できるよう、日常的に記録をつけておくことが重要です。
Q申請から採択までどのくらいかかりますか?
一般的に、申請締切後2〜3ヶ月程度で採択結果が通知されます。書面審査で一次選考が行われ、通過した場合は面接審査が実施されます。面接日程は事務局から個別に連絡があります。交付決定は採択決定後に正式に行われ、交付決定日以降に事業を開始できます。スケジュールに余裕をもって計画を立てることが重要です。
Q不採択の場合、再申請はできますか?
不採択となった場合でも、次回の公募に改めて申請することは可能です。不採択の理由を事務局に確認できる場合もありますので、フィードバックを活かして事業計画の改善を図りましょう。審査では事業の実現可能性や市場性が重視されるため、市場調査の充実や計画の具体化が再申請時の改善ポイントとなります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本助成金は、同一事業・同一経費での他の公的助成金との重複受給は原則として認められません。ただし、異なる経費項目や異なる事業フェーズであれば、他の支援制度との戦略的な組み合わせが可能です。 例えば、製品改良前の研究開発段階では「新製品・新技術開発助成事業」を活用し、本事業では改良・認証取得フェーズに特化するという使い分けが考えられます。また、認証取得後の海外展開には「海外展開支援助成金」や中小企業庁の「JAPANブランド育成支援等事業」との連携も有効です。 さらに、東京都の「知的財産活用製品化支援事業」と組み合わせることで、特許等の知的財産を活用した製品の改良から市場投入までを一貫して支援を受けることも検討できます。ものづくり補助金(国)は対象経費が重複しやすいため、同時期の併用は避け、時期をずらして活用するのが賢明です。 注意点として、申請時に他の助成金の受給状況や申請予定を正確に申告する必要があります。虚偽申告は不正受給として全額返還を求められる可能性があるため、正直に記載しましょう。
詳細説明
事業概要と目的
「令和4年度製品改良/規格適合・認証取得支援事業」は、東京都が都内中小企業者の国内外での競争力強化を目的として実施する助成事業です。自社開発の製品を市場ニーズに適合させるための改良や、CEマーキング・ISO/IEC規格等の国際規格への適合・認証取得に必要な経費の一部を助成します。
グローバル市場では、製品の品質や性能だけでなく、各国・地域の規格や認証を取得していることが取引の前提条件となるケースが増えています。本事業は、こうした認証取得のハードルを資金面から支援し、中小企業の海外販路開拓を後押しする重要な施策です。
2つのプロジェクト型
本事業では、企業の課題に応じて以下の2つのプロジェクト型から選択して申請します。
- A:製品改良プロジェクト — 製品の機能追加・性能向上・試験評価・実証データ取得等を目的とするプロジェクト
- B:規格適合・認証取得プロジェクト — CEマーキング、ISO・IEC規格等の国際規格への適合性評価・認証取得を目的とするプロジェクト
Bプロジェクトでは、認証取得のために必要な製品改良費も助成対象となります。さらに、製品改良の中間目標を設定する場合は、規格認証費の助成対象期間が延長される仕組みがあり、段階的な取り組みにも対応しています。
助成金額と補助率
- 助成限度額:500万円
- 助成率:助成対象経費の2分の1以内(千円未満切捨て)
- 助成対象期間:最長1年9ヶ月
例えば、製品改良に800万円の経費がかかる場合、その半額の400万円が助成される計算です。1,000万円以上の経費の場合は上限の500万円が適用されます。
対象となる経費
本事業では、製品改良や認証取得に必要な幅広い経費が助成対象です。
Aプロジェクト(製品改良費)
- 原材料・副資材費
- 機械装置・工具器具費
- 委託・外注費
- 専門家指導費
- 産業財産権出願・導入費
- 直接人件費
- 賃借料
Bプロジェクト(製品改良費+規格認証費)
上記の製品改良費に加えて、規格認証費として以下が対象となります。
- 原材料・副資材費(認証用サンプル等)
- 機械装置・工具器具費(試験装置等)
- 委託・外注費(認証機関への費用等)
- 専門家指導費(認証コンサルタント等)
申請から採択までの流れ
- 公募期間の確認:東京都中小企業振興公社のウェブサイトで公募情報を確認
- 申請書類の準備:事業計画書、経費見積書、会社概要、決算書等を準備
- 申請書の提出:所定の期間内に必要書類を提出(本公募は2022年9月14日〜9月29日)
- 書面審査・面接審査:事業の実現可能性、市場性、技術力等を総合的に評価
- 採択決定・交付決定:審査通過後、交付決定通知を受領
活用のポイント
本事業を最大限活用するためには、以下の点を意識しましょう。
- 市場調査に基づく計画策定:なぜその改良や認証が必要なのか、市場データに基づいて説明できるようにする
- 認証取得のロードマップ:Bプロジェクトでは、認証機関との事前相談を行い、取得までの具体的なステップを明確にする
- 経費の精緻な見積もり:相見積もりの取得や経費の妥当性説明を丁寧に行う
- 自己負担分の資金確保:助成率1/2のため、残り半額の自己資金を確保しておく
注意事項
交付決定前に発生した経費は助成対象外となります。また、助成事業の完了後には実績報告書の提出が必要であり、経費の支出を証明する書類(領収書、振込明細等)の保管が求められます。助成金は原則として後払い(精算払い)のため、事業期間中の資金繰りにも注意が必要です。