令和4年度災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金(執行団体公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大約6.7億円の大型補助
本事業は補助上限額が671,157,000円と非常に大規模な補助金です。天然ガス利用設備の導入および天然ガスステーション設備の機能維持・強化という、インフラ整備に関わる大型事業を対象としており、設備投資の負担を大幅に軽減できます。経済産業省の資源エネルギー庁が所管する事業として、国のエネルギー政策と直結した補助金です。
執行団体公募という特殊なスキーム
一般的な補助金とは異なり、本事業は「執行団体公募」です。補助事業を管理・執行する団体を選定するための公募であり、選定された団体が最終的な設備導入者への助成を行います。このため、事業の管理運営ノウハウや実績が重視される傾向にあります。
災害時の強靱性向上と環境対策の両立
天然ガスは都市ガスやLPガスと比較して、災害時の供給復旧が早いという特性があります。本事業では、災害対応力の向上と平時からの環境対策を同時に実現することを目的としており、事業の社会的意義が非常に高い点が特徴です。
コンソーシアム形式での申請が可能
単独の団体だけでなく、複数の団体がコンソーシアムを組んで申請することが認められています。幹事者を決定した上で事業提案書を提出する形式で、専門性の異なる団体が連携して事業を遂行できます。ただし、幹事者が業務の全てを他者に再委託することはできません。
ポイント
対象者・申請資格
組織要件
- 日本国内に拠点を有する民間団体等であること
- 本事業を的確に遂行できる組織体制・人員等を有していること
- 十分な経営基盤と資金管理能力を有していること
コンプライアンス要件
- 経済産業省からの補助金交付等停止措置を受けていないこと
- 経済産業省からの指名停止措置を受けていないこと
コンソーシアム形式の場合
- 幹事者を決定し、幹事者が事業提案書を提出すること
- 幹事者が業務の全てを他の者に再委託することはできない
事業遂行能力
- 事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有すること
- 資金等について十分な管理能力を有すること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:募集要領の確認と準備
まず、経済産業省が公開する募集要領・申請書(様式1)および提案書(様式2)を入手します。募集要領の内容を十分に理解し、応募資格の要件を全て満たしているか確認してください。特に組織体制、経営基盤、資金管理能力の要件は重要です。
ステップ2:事業計画の策定
天然ガス利用設備の導入支援事業をどのように執行するか、具体的な事業計画を策定します。対象設備の範囲、助成スキームの設計、事業管理体制、スケジュール等を明確にします。コンソーシアム形式の場合は、参画団体の役割分担と幹事者の選定を行います。
ステップ3:申請書類の作成・提出
様式1(申請書)と様式2(提案書)を作成します。事業の実施体制、予算計画、期待される効果等を具体的に記載します。提出期限(令和4年3月4日)までに、所定の方法で提出してください。
ステップ4:審査・選定
提出された提案書は経済産業省にて審査されます。事業遂行能力、計画の実現可能性、費用対効果等が評価されます。選定結果は応募者に通知されます。
ポイント
審査と成功のコツ
事業執行実績の明確化
天然ガス分野の専門性
具体的な事業設計の提示
コスト管理体制の構築
ポイント
対象経費
対象となる経費
設備費(3件)
- 天然ガス利用設備の購入費
- 天然ガスステーション設備の購入費
- 災害対応型設備の導入費
工事費(4件)
- 設備設置工事費
- 配管工事費
- 電気工事費
- 基礎工事費
設計費(3件)
- 設備設計費
- 施工設計費
- 現地調査費
事業管理費(3件)
- 執行団体の事業管理運営費
- 審査関連費用
- 広報・周知活動費
機能維持・強化費(3件)
- 既存設備の機能維持費
- 設備強化・改修費
- 耐震化対応費
技術検証費(3件)
- 設備性能試験費
- 安全性検証費
- 防災機能テスト費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 土地の取得費および賃借料
- 既存設備の通常の維持管理・メンテナンス費用
- 天然ガス以外のエネルギー設備に関する費用
- 事業に直接関係のない一般管理費
- 交付決定前に発生した費用
- 他の国庫補助金等と重複する費用
- 消費税および地方消費税
よくある質問
Qこの補助金は一般の企業が直接申請できますか?
いいえ、本補助金は「執行団体公募」であり、一般の企業が設備導入費用の補助を直接受けるものではありません。補助事業を管理・執行する団体(執行団体)を選定するための公募です。選定された執行団体が、最終的に天然ガス利用設備を導入する事業者への助成事業を企画・運営します。天然ガス設備の導入を検討されている企業は、執行団体が決定した後に、その団体が実施する助成事業に応募する形になります。
Qコンソーシアム形式で申請する場合の注意点は何ですか?
コンソーシアム形式で申請する場合、まず幹事者を決定する必要があります。幹事者が事業提案書を代表して提出し、事業全体の管理責任を負います。重要な注意点として、幹事者が業務の全てを他の者に再委託することは禁止されています。つまり、幹事者自身が事業の中核的な役割を担う必要があり、名義だけの幹事者は認められません。各参画団体の役割分担を明確にし、それぞれの専門性を活かした体制を構築することが採択への近道です。
Q補助対象となる天然ガス利用設備にはどのようなものがありますか?
本補助金の対象は大きく分けて、天然ガス利用設備の新規導入と天然ガスステーション設備の機能維持・強化です。具体的には、災害時にも対応可能なガスコージェネレーションシステム、ガスヒートポンプ(GHP)、天然ガス自動車用の充填設備(CNG/LNGスタンド)、燃料電池システムなどが想定されます。また、既存の天然ガスステーションの耐震補強、非常用電源の設置、通信設備の強化なども対象となり得ます。具体的な対象設備の詳細は募集要領で確認してください。
Q補助率はどのくらいですか?
本補助金の補助率については「募集要領参照」とされており、一律の補助率は公開情報からは明確ではありません。一般的にこの種の経済産業省の補助金では、設備費の1/2から2/3程度が補助される事例が多いですが、事業の内容や規模によって異なります。補助上限額は671,157,000円(約6.7億円)と設定されています。正確な補助率については、募集要領(docx形式で公開)を確認するか、経済産業省の担当窓口に直接お問い合わせください。
Q申請期間が短いですが、次回の公募はありますか?
本公募の申請期間は令和4年2月10日から令和4年3月4日までの約3週間と比較的短期間でした。次回の公募については、予算の執行状況や政策動向によって判断されるため、現時点では確定的なことは申し上げられません。ただし、災害時のエネルギー強靱性向上は国の重要政策であるため、類似の補助事業が翌年度以降も継続される可能性があります。最新の情報はjGrants(補助金申請ポータル)や経済産業省のウェブサイトで確認することをお勧めします。
Q応募に必要な書類は何ですか?
応募には主に2つの書類が必要です。様式1(申請書)と様式2(提案書)です。これらの様式は募集要領と合わせてdocx形式で提供されています。申請書には団体の基本情報、組織体制、経営状況などを記載し、提案書には具体的な事業計画、実施体制、予算計画、期待される効果などを記載します。コンソーシアム形式の場合は、幹事者が代表して提出します。その他に必要な添付書類がある場合は募集要領に記載されていますので、必ず確認してください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省の資源エネルギー庁が所管する事業であり、同一の事業内容・経費について他の国庫補助金との重複受給は原則として認められません。ただし、天然ガス関連設備の導入に際して、異なる事業フェーズや異なる経費区分であれば、他の補助金との併用が可能な場合があります。 例えば、天然ガスコージェネレーションシステムの導入に関しては、省エネルギー関連の補助金が別途存在する場合がありますが、同一設備に対する二重の補助は不可です。一方、防災拠点の整備に関する自治体独自の補助金など、目的や対象経費が明確に異なる場合は併用の余地があります。 執行団体として採択された場合、助成先となる設備導入者に対して他の補助金との重複がないことを確認する仕組みを構築することが求められます。申請書類において、他の補助金との関係性を明確に整理し、経費の切り分けを明確にすることが重要です。不明な点がある場合は、事前に経済産業省の担当窓口に確認することを強く推奨します。
詳細説明
事業の背景と目的
近年、日本では大規模自然災害が頻発しており、エネルギーインフラの強靱性向上は喫緊の課題となっています。本補助金「令和4年度災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金」は、天然ガスの持つ供給安定性と環境性能を活かし、災害時にも対応可能なエネルギーインフラの整備を推進するために創設されました。
経済産業省 資源エネルギー庁が所管し、補助上限額は671,157,000円(約6.7億円)という大型の補助事業です。特に本公募は「執行団体公募」であり、補助事業を管理・執行する団体を選定するためのものである点が大きな特徴です。
天然ガスの災害対応における優位性
天然ガスは、以下の点で災害時のエネルギー供給源として優れた特性を持っています。
- 供給経路の多様性:パイプライン供給に加え、LNG(液化天然ガス)による輸送が可能であり、供給ルートの冗長性を確保できます。
- 早期復旧性:中圧ガス導管は地震に対する耐性が高く、被災後の復旧も比較的早期に実現できます。
- 環境性能:石油や石炭と比較してCO2排出量が少なく、平時からの環境対策にも貢献します。
- 分散型エネルギー:天然ガスコージェネレーションシステムや燃料電池など、分散型電源として活用でき、系統電力が途絶えた際のバックアップ電源となります。
事業の対象範囲
本補助金の対象となる事業は大きく2つの領域に分かれます。
- 天然ガス利用設備の導入:災害時にも対応可能な天然ガス利用設備を新たに導入する事業。ガスコージェネレーション、ガスヒートポンプ(GHP)、天然ガス自動車用充填設備などが想定されます。
- 天然ガスステーション設備の機能維持・強化:既存の天然ガスステーション(CNG/LNG充填設備等)の防災機能を維持・強化する事業。非常用電源の設置、耐震補強、通信設備の強化などが含まれます。
執行団体公募の仕組み
本事業は通常の補助金申請とは異なる「執行団体公募」方式を採用しています。
- 執行団体の役割:選定された執行団体は、経済産業省から補助金を受け、最終的な設備導入者(事業者)への助成事業を企画・運営・管理します。
- 応募主体:日本に拠点を有する民間団体等が応募可能です。業界団体、財団法人、社団法人、民間企業などが想定されます。
- コンソーシアム形式:複数の団体がコンソーシアムを組んでの応募が可能です。この場合、幹事者を定め、幹事者が事業提案書を提出します。
応募要件の詳細
応募するためには以下の全ての要件を満たす必要があります。
- 国内拠点:日本国内に拠点を有していること。海外法人の日本支社等も該当する場合があります。
- 組織体制:本事業を的確に遂行するための組織体制と人員を確保していること。専任の事業管理者の配置が望ましいです。
- 経営基盤:事業を円滑に遂行するための経営基盤を有し、資金管理能力が十分であること。大規模な補助金を取り扱うため、会計管理体制が整備されていることが重要です。
- 処分歴なし:経済産業省からの補助金交付等停止措置または指名停止措置を受けていないこと。
申請から採択までのプロセス
申請にあたっては、以下の流れで手続きが進みます。
- 募集要領の入手:経済産業省のウェブサイトまたはjGrants(補助金申請システム)から募集要領を入手します。
- 申請書類の作成:様式1(申請書)と様式2(提案書)を作成します。事業の実施体制、詳細な事業計画、予算配分、期待される効果を記載します。
- 書類提出:所定の期限内に申請書類を提出します。本公募の申請期間は令和4年2月10日から令和4年3月4日までです。
- 審査・選定:経済産業省にて書類審査が行われ、必要に応じてヒアリングが実施されます。
- 結果通知:審査結果は応募者に通知されます。
問い合わせ先
本補助金に関するお問い合わせは、以下の窓口で受け付けています。
経済産業省 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 ガス市場整備室
所在地:〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1
担当:向井、村上
E-mail:gas-yosan@meti.go.jp