令和3年度地熱発電の資源量調査事業費助成金交付事業_第6回公募
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
大規模な助成金額
地熱資源量調査には地質調査・物理探査・掘削調査など多額の費用がかかりますが、本事業では最大約100億円という大規模な助成が可能です。地熱開発の最大のハードルである初期調査コストを大幅に軽減でき、民間企業の参入障壁を下げる効果があります。
国策としての地熱開発推進
本事業は経済産業省の方針に基づくエネルギー政策の一環として位置づけられています。2050年カーボンニュートラル実現に向けた再生可能エネルギー導入拡大の中で、地熱発電は安定電源として重要視されており、政策的な後押しが強い分野です。
JOGMECによる専門的支援体制
実施機関であるJOGMECは地熱開発に関する豊富な知見と技術力を有しています。単なる資金援助にとどまらず、地熱資源の探査・評価に関する技術的なサポートも期待できる点が大きな特徴です。
大規模間接補助事業としての位置づけ
経済産業省補助事業事務処理マニュアルにおける「大規模間接補助事業」に該当するため、事業管理体制や経理処理について厳格な基準が適用されます。適切な事務処理体制の構築が採択の前提条件となります。
ポイント
対象者・申請資格
事業者要件
- 地熱発電事業の実施を計画している法人であること
- 地熱資源量調査を実施する能力と体制を有すること
- 経済産業省補助事業事務処理マニュアルに準拠した事務処理体制を構築できること
- 大規模間接補助事業としての管理体制を整備できること
対象業種
- 電気・ガス・熱供給・水道業に該当する事業者
- 鉱業、採石業、砂利採取業に該当する事業者
- 上記業種に関連する地熱発電事業を計画する事業者
技術要件
- 地熱資源量の調査計画を適切に策定できること
- 調査結果を地熱発電事業の事業化検討に活用する計画があること
- 地質学・地球物理学等の専門知識を有するスタッフまたは外部専門家との連携体制があること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公募情報の確認と事前準備
JOGMECの公式サイトで公募案内、実施細則、審査基準を熟読します。経済産業省補助事業事務処理マニュアル(大規模間接補助事業の章)も併せて確認し、求められる要件と事務処理基準を理解しましょう。
ステップ2:調査計画の策定
地熱資源量調査の具体的な計画を策定します。調査対象地域の選定、調査手法(地質調査・物理探査・掘削調査等)の決定、スケジュール、予算計画を詳細に検討し、技術的な妥当性を確保します。
ステップ3:申請書類の作成
公募案内に記載された様式に従い、申請書類を作成します。調査計画の内容、期待される成果、事業化への展望、実施体制、経費の内訳等を具体的に記載します。
ステップ4:電子申請
jGrants(補助金申請システム)を通じて電子申請を行います。推奨ブラウザ(Chrome、Firefox、Edge等)を使用し、IE・IEモードは使用しないでください。添付資料が正常にアップロードされたことを必ず確認しましょう。
ステップ5:審査対応
書類審査および必要に応じたヒアリング審査に対応します。調査計画の技術的妥当性、事業化可能性、費用対効果等が審査のポイントとなります。
ポイント
審査と成功のコツ
審査基準の徹底的な理解
技術的な説得力の確保
事業化ビジョンの明確化
適切な事務管理体制の構築
地域との合意形成
ポイント
対象経費
対象となる経費
地質調査費(4件)
- 地表地質調査
- 地質構造解析
- 変質帯調査
- 地質図作成
物理探査費(4件)
- 重力探査
- 電磁探査(MT法)
- 地震探査
- 空中物理探査
地化学調査費(3件)
- 温泉・噴気の化学分析
- 土壌ガス調査
- 同位体分析
掘削調査費(4件)
- 調査井掘削
- 坑井試験
- 温度検層
- コア分析
解析・評価費(3件)
- 資源量シミュレーション
- 貯留層モデリング
- 経済性評価
人件費(3件)
- 調査担当者人件費
- 技術専門家報酬
- 現場作業員人件費
旅費・交通費(3件)
- 現地調査旅費
- 会議出席旅費
- 資機材運搬費
報告書作成費(3件)
- 調査報告書作成
- 図面・データ整理
- 成果とりまとめ
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 地熱発電所の建設・設置に関する費用
- 土地の取得費用
- 事務所の賃借料・光熱費等の一般管理費
- 既存設備の維持管理・修繕費
- 交際費・接待費
- 他の補助金で充当される経費
- 消費税および地方消費税
- 事業完了後に発生した費用
よくある質問
Q地熱発電の資源量調査とは具体的にどのような調査ですか?
地熱発電の資源量調査とは、地下に存在する地熱エネルギーの量と質を把握するための一連の調査活動です。具体的には、地表の地質構造や温泉・噴気の分布を調べる地表調査、重力や電磁気などの物理量を測定して地下構造を推定する物理探査、実際にボーリングを行って地下の温度や圧力を直接測定する掘削調査、そしてこれらのデータを統合して発電可能な地熱資源量をシミュレーションする資源量評価から構成されます。これらの調査には通常数年単位の期間と数億円以上の費用がかかります。
Qどのような企業が申請できますか?中小企業でも対象になりますか?
本事業の対象は地熱発電事業の実施を計画する法人です。対象業種として電気・ガス・熱供給・水道業、鉱業・採石業・砂利採取業が明示されていますが、地熱発電事業への参入を計画する企業であれば業種を問わず検討の余地があります。中小企業でも申請は可能ですが、大規模な調査事業の管理体制や専門人材の確保が求められるため、コンソーシアム形式での参加や専門コンサルタントとの連携を検討することを推奨します。詳細な要件は公募案内をご確認ください。
Q助成率(補助率)はどのくらいですか?
補助率については公募案内および実施細則に詳細が定められています。地熱資源量調査の種類や規模、調査段階によって補助率が異なる場合があります。一般的に地熱資源調査に対する国の支援は手厚い傾向にありますが、具体的な補助率はJOGMECの公式サイトで公表される当該回の公募案内で必ずご確認ください。なお、補助上限額は最大約100億円と設定されており、大規模な調査プロジェクトにも対応可能な規模です。
Q申請期間が約3週間と短いですが、どのように準備すればよいですか?
本事業の公募期間は約3週間(2021年9月17日~10月6日)と短期間です。この限られた期間内に質の高い申請書を作成するためには、公募開始前からの準備が不可欠です。具体的には、JOGMECのサイトで過去の公募情報を事前に確認し、調査計画の骨格を固めておくこと、必要な専門家チームを事前に組成しておくこと、経済産業省の事務処理マニュアルを事前に読み込んでおくことが重要です。公募情報の更新を定期的にチェックし、公募開始と同時に申請作業に着手できる体制を整えておきましょう。
Qこの助成金は現在も申請できますか?
本件は令和3年度(2021年度)の第6回公募であり、申請期間は2021年9月17日~10月6日で既に終了しています。ただし、JOGMECの地熱発電資源量調査に関する助成事業は継続的に実施されている傾向があります。最新の公募情報についてはJOGMECの公式サイト(地熱事業のページ)を定期的に確認することをお勧めします。類似の支援制度として、NEDOや各地方自治体が実施する地熱関連の補助金・助成金もありますので、併せてご検討ください。
Q温泉事業者との調整は必要ですか?
地熱資源調査を行う地域に温泉が存在する場合、温泉事業者との調整は極めて重要です。地熱開発と温泉利用は同じ地下熱水資源を利用するため、利害が対立する可能性があります。過去の地熱開発プロジェクトでは温泉事業者との合意形成が大きな課題となった事例が多く、審査においても地域との共生策が評価される可能性が高いです。調査段階から地域住民や温泉事業者への情報提供と対話の場を設けることを推奨します。
Q調査の結果、地熱資源が不十分だった場合はどうなりますか?
資源量調査の結果、十分な地熱資源が確認されなかった場合でも、適切に事業を実施していれば助成金の返還は原則として求められません。これこそが本事業の最大の意義であり、民間企業が単独では負担しきれない調査リスクを国が分担する仕組みです。ただし、調査結果の報告書は適切に作成・提出する必要があり、得られた地熱データは今後の地熱開発政策に活用されます。調査結果にかかわらず、事業計画に沿った適正な事業実施と経理処理が求められます。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は経済産業省所管の大規模間接補助事業であり、同一の調査活動に対して他の国庫補助金との重複受給は原則として認められません。ただし、地熱発電事業は開発段階に応じて複数の支援制度が存在するため、段階的な活用は可能です。 例えば、本事業で資源量調査を実施した後、事業化段階では「地熱発電の導入拡大に向けた技術開発事業」や各種再生可能エネルギー導入支援制度の活用を検討できます。また、FIT(固定価格買取制度)またはFIP(フィードインプレミアム)制度による売電収入と組み合わせることで、事業全体の収益性を確保する計画を立てることが重要です。 地方自治体が独自に実施する地熱開発支援制度がある場合、国の助成金との併用可否は個別に確認が必要です。申請前にJOGMECの担当窓口に併用の可否を確認することを強く推奨します。経費の明確な区分が可能であれば、調査対象や経費項目を分けて複数の制度を段階的に活用する方法も検討に値します。
詳細説明
地熱発電資源量調査事業費助成金の概要
本事業は、日本国内における地熱発電の導入拡大を目的として、地熱資源の賦存量を把握するための調査事業に対して助成金を交付する制度です。独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が経済産業省の方針に基づき実施しており、地熱発電の事業化に向けた初期段階の調査リスクを軽減することを目的としています。
地熱発電の重要性と本事業の位置づけ
地熱発電は、太陽光や風力と異なり天候に左右されない安定したベースロード電源として位置づけられています。日本は世界第3位の地熱資源量を有するとされていますが、その開発は十分に進んでいません。開発が進まない最大の要因は、初期調査段階における巨額の投資リスクです。
地熱資源の存在を確認するためには、地質調査、物理探査、掘削調査など多岐にわたる調査が必要であり、数億円から数十億円の費用がかかることもあります。しかも調査の結果、十分な地熱資源が確認されないリスクもあります。本事業はこのリスクを国が一部負担することで、民間企業の地熱開発への参入を促進する役割を担っています。
助成金の規模と補助率
本事業は最大約100億円の大規模な助成が可能な制度です。補助率については公募案内および実施細則に定められており、調査の種類や規模によって異なります。詳細はJOGMECの公式サイトで公表される公募案内を確認してください。
対象となる調査事業
- 地表調査:地質調査、地化学調査、温泉調査などの地表からの調査
- 物理探査:重力探査、電磁探査、地震探査などの物理的手法による地下構造の把握
- 掘削調査:調査井の掘削による地下の地熱資源の直接的な確認
- 資源量評価:収集したデータに基づく地熱資源量のシミュレーションと評価
申請要件と注意事項
本事業は経済産業省補助事業事務処理マニュアルに準拠する「大規模間接補助事業」に該当します。そのため、一般的な補助金と比較して厳格な事務処理基準が適用されます。申請にあたっては以下の点に特に注意が必要です。
- 公募案内・実施細則・審査基準を熟読し、すべての要件を満たすこと
- 経済産業省補助事業事務処理マニュアル(特に大規模間接補助事業の章)を理解すること
- 適切な経理処理体制と事業管理体制を構築すること
- 電子申請においてはIE以外の推奨ブラウザを使用すること
地熱開発の今後の展望
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、地熱発電への期待はますます高まっています。第6次エネルギー基本計画では地熱発電の導入目標が引き上げられており、今後も継続的な支援策が期待されます。本事業を通じた資源量調査の実施は、将来的な地熱発電事業の事業化に向けた重要な第一歩となります。