令和7年度カスタマーハラスメント防止対策推進事業 企業向け奨励金(第1回申請受付)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
<ul> <li><strong>一律40万円を支給</strong>:補助率や経費精算ではなく定額支給のため、受給額が明確で使いやすい</li> <li><strong>マニュアル作成+実践の2段階</strong>:カスハラ対策マニュアルの作成に加え、録音録画・AI活用・外部人材のいずれか1つの実践的取組が必要</li> <li><strong>東京都条例に基づく公的支援</strong>:令和7年4月施行の「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」を背景とした制度で、条例対応を同時に進められる</li> <li><strong>先着制で早期終了の可能性</strong>:予定件数1,000件超で受付終了のため、早めの申請準備が不可欠</li> <li><strong>第2回申請受付あり(9月頃予定)</strong>:第1回に間に合わなくても再度申請のチャンスがある</li> </ul>
対象者・申請資格
<h3>対象となる事業者</h3> <p>本奨励金の対象は、<strong>東京都内に事業所を有する中小企業等</strong>です。中小企業基本法に定める中小企業のほか、一般社団法人、NPO法人等の中小企業団体も対象となります。</p> <h3>業種要件</h3> <p>業種による制限は基本的にありません。小売業、飲食業、サービス業、医療・福祉業、情報通信業など、顧客対応を行うあらゆる業種の中小企業が申請可能です。</p> <h3>取組要件</h3> <p>以下の2つの要件を<strong>両方とも</strong>満たす必要があります。</p> <ol> <li><strong>カスハラ対策マニュアルの作成</strong>:カスタマーハラスメントの定義、対応方針、対処手順、相談窓口等を含むマニュアルを新たに作成すること</li> <li><strong>実践的取組の実施</strong>:以下のいずれか1つ以上を実施すること <ul> <li>録音・録画環境の整備</li> <li>AI活用システムの導入</li> <li>外部専門人材(弁護士・社労士等)の活用</li> </ul> </li> </ol> <h3>注意すべき不適格条件</h3> <ul> <li>過去に同一の奨励金を受給済みの企業</li> <li>東京都内に事業所がない企業</li> <li>申請時点で既に全ての取組が完了している場合(申請前の取組は対象外の可能性)</li> <li>大企業およびその子会社</li> </ul>
あなたは対象?かんたん診断
8問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。
申請ガイド
<h3>申請の流れ</h3> <ol> <li><strong>事前準備(申請開始前)</strong>:公募要領の確認、カスハラ対策マニュアルのひな形作成、実践的取組の内容検討・見積取得</li> <li><strong>申請書類の作成</strong>:所定の申請書に企業情報、取組計画、実施スケジュール等を記載</li> <li><strong>申請受付期間内に提出</strong>:第1回は令和7年6月30日〜7月22日(先着制・1,000件超で終了)</li> <li><strong>審査</strong>:東京しごと財団による書類審査</li> <li><strong>取組の実施</strong>:マニュアル作成および実践的取組を実施</li> <li><strong>実績報告</strong>:取組完了後、実績報告書と証拠書類を提出</li> <li><strong>奨励金の支給</strong>:審査完了後、40万円が指定口座に振り込まれる</li> </ol> <h3>必要書類(想定)</h3> <ul> <li>奨励金申請書(所定様式)</li> <li>事業計画書(取組内容・スケジュール)</li> <li>中小企業であることの証明書類(登記簿謄本等)</li> <li>都内事業所の所在を証明する書類</li> <li>取組に関する見積書・カタログ等</li> </ul> <h3>申請時の重要ポイント</h3> <p>先着制のため、<strong>申請開始日の6月30日にすぐ提出できるよう事前準備を完了</strong>させておくことが極めて重要です。公募要領は事前に公開されるため、必要書類の準備を早期に始めましょう。
審査と成功のコツ
<h3>採択率を高める3つのポイント</h3> <h4>1. マニュアルの実効性を高める</h4> <p>形式的なマニュアルではなく、自社の業態に即した具体的な対応フローを盛り込みましょう。「このような言動があった場合はこう対応する」というケーススタディを含めると、審査での評価が高まります。東京都が公開しているマニュアル作成の手引きを参考にするのも有効です。</p> <h4>2. 実践的取組は導入効果を明確に</h4> <p>録音録画・AI活用・外部人材のいずれを選ぶにしても、「なぜその取組を選んだのか」「導入によってどのような効果が期待できるか」を具体的に説明できるようにしましょう。自社の顧客対応の課題と取組内容の関連性を明確にすることがポイントです。</p> <h4>3. 早期準備で確実に申請枠を確保</h4> <p>先着1,000件で締め切られるため、公募要領の公開直後から準備を開始し、申請開始日に即提出できる体制を整えましょう。必要書類のチェックリストを作成し、不備がないか複数人で確認することをお勧めします。</p> <h3>よくある失敗パターン</h3> <ul> <li>マニュアルが一般的すぎて自社の業態に合っていない</li> <li>申請書類に不備があり、修正対応中に定員に達してしまう</li> <li>実践的取組の実施時期が申請要件と合致していない</li> </ul>
対象経費
対象となる経費
マニュアル作成費(2件)
- カスハラ対策マニュアル印刷費
- 外部コンサルタントへのマニュアル作成委託費
録音・録画環境整備費(3件)
- 防犯カメラ購入・設置費
- 通話録音システム導入費
- 録画機器のリース費
AI活用システム導入費(3件)
- AI通話分析システム導入費
- 感情検知システム利用料
- AIチャットボット構築費
外部人材活用費(3件)
- 弁護士顧問契約費
- 社会保険労務士への相談費
- カウンセラー派遣費
対象外の経費
対象外の経費一覧(5件)
- 通常業務に使用する汎用機器の購入費
- 奨励金申請前に完了した取組の費用
- 他の補助金・助成金で既に補助を受けている経費
- 飲食費・交際費等の間接経費
- 従業員の人件費・給与
よくある質問
Qカスタマーハラスメント防止対策推進事業の奨励金額はいくらですか?
一律40万円が支給されます。補助率方式ではなく定額支給のため、対象要件を満たせば全額受け取れます。
Q申請に必要な取組は何ですか?
カスハラ対策マニュアルの作成が必須で、さらに①録音・録画環境の整備、②AI活用システムの導入、③外部専門人材の活用のいずれか1つ以上の実践的取組を行う必要があります。
Q対象となる企業の条件は?
東京都内に事業所を有する中小企業等が対象です。業種の限定は基本的にありませんが、詳細な要件は公募要領をご確認ください。
Q申請期間はいつまでですか?
第1回の申請受付は令和7年6月30日から7月22日までです。ただし、予定件数1,000件を超えた場合は期間内でも受付が終了します。
Q第1回に間に合わなかった場合はどうすればよいですか?
第2回の申請受付が令和7年9月頃に予定されています。第1回で受付終了となった場合も、第2回に向けて準備を進めることができます。
Qマニュアルはどのような内容が必要ですか?
カスタマーハラスメントの定義、対応方針、具体的な対処手順、相談窓口の設置などを含む実効性のあるマニュアルが求められます。既存のひな形を参考にカスタマイズすることも可能です。
QAI活用システムとは具体的にどのようなものですか?
顧客対応時のAIによる通話内容分析、感情検知システム、チャットボットによる一次対応など、カスハラの早期発見・防止に資するAIシステムの導入が想定されています。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
<h3>併用を検討すべき制度</h3> <h4>東京都の関連支援制度</h4> <ul> <li><strong>働きやすい職場環境づくり推進奨励金</strong>:ハラスメント防止を含む職場環境改善に取り組む企業向け。カスハラ対策と併せて職場全体のハラスメント対策を強化可能</li> <li><strong>テレワーク促進助成金</strong>:AI活用システムの導入がテレワーク環境の整備にもつながる場合に検討</li> </ul> <h4>国の関連制度</h4> <ul> <li><strong>IT導入補助金</strong>:AI活用システムの導入費用が対象となる可能性あり。ただし同一経費への二重補助は不可</li> <li><strong>業務改善助成金</strong>:生産性向上のための設備投資として、録音録画環境やAIシステムが対象となる場合あり</li> </ul> <h4>併用時の注意点</h4> <p>本奨励金は定額支給のため経費の二重計上の問題は生じにくいですが、同一の取組に対して他制度からも支援を受ける場合は、各制度の併用制限を必ず確認してください。</p>
詳細説明
制度の背景と目的
令和7年4月に施行された「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」を受け、東京しごと財団では都内中小企業等のカスハラ対策を支援するため本奨励金を創設しました。顧客等からの著しい迷惑行為(カスタマーハラスメント)は、従業員の心身の健康を損ない、離職率の上昇や生産性の低下を招く深刻な経営課題です。本制度は、企業が体系的なカスハラ対策に取り組むことを奨励し、働きやすい職場環境の実現を目指しています。
支給額と支給方式
奨励金は一律40万円の定額支給です。一般的な補助金のように経費の一定割合を補助する方式ではないため、要件を満たせば確実に40万円を受け取ることができます。経費の精算報告が不要な点も大きなメリットです。
必要な取組内容
奨励金の受給には、以下の2段階の取組が求められます。
【必須】カスハラ対策マニュアルの作成
カスタマーハラスメントの定義、企業としての対応方針、具体的な対処フロー、相談窓口の設置などを盛り込んだマニュアルを作成します。
【選択】実践的取組(いずれか1つ以上)
- ①録音・録画環境の整備:店舗やコールセンター等における録音・録画機器の導入により、カスハラ行為の記録・抑止を図ります
- ②AI活用システムの導入:AIによる通話分析、感情検知、チャットボット等のシステムを導入し、カスハラの早期発見・対応力を強化します
- ③外部専門人材の活用:弁護士、社会保険労務士、カウンセラー等の外部専門家を活用し、カスハラ対策の専門的な体制を構築します
申請スケジュール
第1回の申請受付期間は令和7年6月30日から7月22日までです。ただし、予定件数(1,000件)を超過した場合は早期終了となるため、余裕を持った準備が必要です。第2回の申請受付は令和7年9月頃を予定しています。
申請のポイント
本奨励金は申請難易度が比較的低く、マニュアル作成と1つの実践的取組を組み合わせるだけで申請できます。ただし先着制のため、事前にマニュアルのひな形準備や導入するシステム・機器の選定を済ませておくことが、確実な受給への近道です。