令和7年度中小企業支援事業補助金 (中堅・中核企業の経営力強化支援事業)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
定額補助・補助率10/10で最大3,800万円
費用の全額(10/10)が補助される定額補助のため、自己負担ゼロで最大3,800万円規模の支援が受けられます。新事業立ち上げや販路開拓に伴うコストを大幅に軽減できます。
支援機関経由の申請スキーム
企業が直接申請するのではなく、商工会議所・金融機関・コンサルティング会社等の「支援機関」が代表申請者となります。支援機関が企業の経営課題を深く理解した上で伴走支援を行うため、採択後の実行支援体制が整いやすい構造です。
新事業展開・販路拡大・海外展開を幅広く対象
新たな事業への参入、国内外への販路拡大、海外展開計画の策定支援など、中堅・中核企業の成長段階に応じた多様な取り組みが対象になります。業種制限もなく、製造業から医療・福祉まで全業種が対象です。
ノウハウ獲得・ネットワーク構築を集中支援
単なる設備投資補助ではなく、経営ノウハウの獲得や地域内外とのネットワーク構築を重視している点が特徴です。外部専門家の活用費や研修・セミナー参加費等が補助対象となる可能性があります。
11エリア制で地域密着型の支援設計
全国を11のエリアに分けて実施することで、地域の実情に応じたきめ細かい支援が可能です。エリアごとに採択枠が設定される場合があり、地域ごとの競争環境を把握した上で戦略的に申請する必要があります。
ポイント
対象者・申請資格
応募主体の要件(支援機関)
- 地域の中堅・中核企業の経営課題に関する知見を有する機関であること
- 支援機関を代表して事業を主体的に推進できること
- 商工会議所、商工会、金融機関、コンサルティング会社、大学・研究機関等が該当
- 応募者は法人格を有していることが基本
支援対象企業の要件(中堅・中核企業)
- 地域経済を牽引する中堅・中核企業であること(売上規模・雇用者数等の基準あり)
- 新事業展開や販路拡大・海外展開等の具体的な計画を持つこと
- 支援機関による伴走支援を受け入れる意志があること
- 事業実施エリア(11エリア)内に主要事業所を有すること
事業内容の要件
- 地域経済の持続的成長に資する取り組みであること
- 新たな事業展開、販路拡大、海外展開のいずれかを含むこと
- 支援機関のノウハウ・ネットワークを活用した取り組みであること
エリア・地域要件
- 公募要領で定める全国11エリアのいずれかに属すること
- エリアの指定要件については公募要領を必ず確認すること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1: 公募要領の確認とエリア確認
中小企業庁または担当省庁の公式ウェブサイトで公募要領を入手します。自社が属するエリアが11エリアのいずれかに該当するか確認してください。補助対象経費の範囲や採択基準も必ずこの段階で把握しておきましょう。
ステップ2: 支援機関の選定・相談
申請主体となる支援機関(商工会議所・金融機関・コンサル等)に相談します。支援機関側が代表申請者となるため、早期から連携体制を構築することが重要です。支援機関が既に申請意向を持っているか確認しましょう。
ステップ3: 事業計画の策定
支援機関と協力して、地域経済の成長に貢献する事業計画を作成します。新事業の具体的な内容・実施スケジュール・期待される効果・KPIを明確に示すことが採択のポイントです。
ステップ4: 申請書類の作成・提出
支援機関が申請書類を作成・提出します。企業側は自社の財務情報・事業実績・計画の根拠データ等を支援機関に提供します。提出期限の余裕を持ったスケジュール管理が重要です。
ステップ5: 審査・採択通知の受領
書類審査(場合によってはヒアリング審査)を経て採択が決定されます。採択後は交付申請手続きを行い、補助事業を開始します。
ステップ6: 事業実施・実績報告
採択後は補助事業期間内に計画を実行し、完了後に実績報告書を提出します。補助金は原則として後払い(精算払い)のため、一時的な資金繰りにも注意が必要です。
ポイント
審査と成功のコツ
事業計画の具体性と数値根拠
支援機関との連携実績・信頼性
地域経済への波及効果の明確化
エリア戦略の整合性
スケジュールの実現可能性
ポイント
対象経費
対象となる経費
専門家費・コンサルティング費(4件)
- 外部専門家への相談・指導料
- 経営コンサルタント派遣費
- 海外展開アドバイザー費用
- 法務・知財専門家費用
調査・分析費(4件)
- 市場調査費
- 海外市場調査費
- 競合分析費
- 顧客ニーズ調査費
研修・セミナー費(4件)
- 海外展開関連研修費
- 新事業開発研修参加費
- マネジメント研修費
- 語学研修費(海外展開に限る)
事業計画策定費(4件)
- 新規事業計画書作成費
- 海外進出計画策定費
- ビジネスマッチング参加費
- 展示会・商談会参加費
ネットワーク構築費(3件)
- 連携先との交流会・セミナー開催費
- 業界団体・協会への加入費(事業目的に限る)
- ビジネスパートナー探索費
情報収集・知識獲得費(3件)
- 専門書籍・資料購入費
- データベース利用料
- 特許・知財情報調査費
旅費・交通費(3件)
- 海外出張費
- 商談・調査のための国内出張費
- 展示会出展のための旅費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 補助事業期間外に発生した経費
- 既存の通常業務に係る経費(日常的な運転資金等)
- 土地・建物の取得・改修費
- 汎用性の高い機械・設備の購入費(事業目的と直接関係しないもの)
- 消費税(課税事業者の場合)
- 支援機関の人件費(原則として補助対象外)
- 反社会的勢力への支払いや法令違反に係る経費
- 他の補助金・助成金と重複して申請している経費
よくある質問
Q企業が直接この補助金に申請することはできますか?
いいえ、本補助金は企業が直接申請する制度ではありません。応募主体は「支援機関」(商工会議所・金融機関・コンサルティング会社・大学等)です。中堅・中核企業はまず自社の経営課題を支援できる機関に相談し、その支援機関が代表申請者として申請書類を提出する仕組みです。そのため、企業側は支援機関との連携体制を早期に構築することが採択への第一歩となります。
Q「中堅・中核企業」の定義はどのようなものですか?
公募要領では中堅・中核企業の具体的な定義(売上規模・従業員数・地域への影響力等の基準)が示されます。一般的には、中小企業と大企業の間に位置し、地域のサプライチェーンや雇用において中心的な役割を果たしている企業を指します。自社が該当するかどうかは、公募要領の定義を確認した上で、支援機関や担当省庁に問い合わせることをお勧めします。
Q補助率10/10(定額補助)とはどういう意味ですか?
補助率10/10とは、補助対象経費の全額(100%)が補助される仕組みです。通常の補助金では「補助率1/2」(経費の50%を補助)や「補助率2/3」(経費の67%を補助)が多いですが、本補助金は自己負担が原則ゼロとなります。ただし、補助上限額(3,800万円)を超える部分は自己負担となります。また、補助金は後払いのため、事業期間中は自己資金で支出した後に精算を受ける形となります。
Q11エリアとはどこを指しますか?
公募要領で定める全国11エリアの具体的な区分は、公募時に発表される公募要領に記載されます。一般的には北海道・東北・関東・北陸・中部・近畿・中国・四国・九州・沖縄といった地域ブロック単位で設定されることが多いですが、令和7年度の具体的な区分は必ず公募要領でご確認ください。エリアによって採択数や補助上限額が異なる場合もあります。
Q補助対象となる経費の具体例を教えてください。
補助対象経費は公募要領で定められますが、一般的には以下のような経費が対象になると考えられます。①外部専門家へのコンサルティング・指導料、②市場調査・海外調査費用、③研修・セミナー参加費、④展示会・商談会への出展・参加費、⑤ビジネスマッチング・ネットワーク構築に係る費用、⑥海外出張旅費、⑦事業計画策定に係る費用等です。一方、土地・建物の取得費や汎用設備の購入費は対象外となることが多いです。詳細は公募要領を必ず確認してください。
Q現在申請は受け付けていますか?
現時点(令和7年度)では公募は締め切り済みのステータスとなっています。しかし、本事業は継続性の高い支援制度であり、令和8年度以降も公募が実施される可能性があります。次回の公募開始に備えて、今から支援機関との関係構築・事業計画の検討を始めておくことを強くお勧めします。中小企業庁や担当省庁のメールマガジン・公式SNSをフォローして最新情報を入手してください。
Q採択された後、補助金はいつ受け取れますか?
本補助金は後払い(精算払い)が原則です。採択・交付決定後に補助事業を実施し、事業完了後に実績報告書を提出・審査を経て、補助金が支払われます。事業期間中の支出は原則として自己資金で賄う必要があるため、資金繰り計画をしっかり立てることが重要です。金融機関からのつなぎ融資(ブリッジローン)を活用するケースも多いため、金融機関である支援機関との連携が特に有効です。
Q他の補助金との併用は可能ですか?
同一の事業・経費に対して複数の補助金を重複して受給することは原則禁止されています。ただし、補助対象となる事業や経費の範囲が明確に異なる場合は、別々の補助金を活用できるケースもあります。具体的な併用可否については、公募要領の確認および担当省庁・支援機関への事前相談が必須です。申請段階で他の補助金の受給・申請状況を正確に申告することが求められます。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は中堅・中核企業の新事業展開・販路拡大を支援するものですが、他の補助金・助成金との重複受給については慎重な確認が必要です。 原則として、同一の事業・取り組みに対して複数の補助金から補助を受けることは認められていません。例えば、ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)やIT導入補助金など、他の経済産業省系補助金と同一事業で重複申請することはできません。 一方で、補助事業の一部が重複しない「別の取り組み」として整理できる場合は、異なる補助金との組み合わせが可能なケースもあります。例えば、本補助金で「海外市場調査・ネットワーク構築」を行い、別のJETRO支援事業で「海外展示会出展費用」を補助してもらうなど、事業内容が明確に分離できる場合は許容される可能性があります。 ただし、具体的な併用可否については公募要領および担当機関への事前確認が必須です。申請段階で他の補助金の受給状況や申請予定を正直に申告することが求められます。虚偽申告は補助金の返還・法的責任につながるため、必ず事前に確認してください。
詳細説明
令和7年度中小企業支援事業補助金(中堅・中核企業の経営力強化支援事業)とは
本補助金は、地域経済を牽引する中堅・中核企業の経営規模拡大に伴う新事業展開等の取り組みを支援し、地域経済の持続的な成長を実現することを目的として設けられた補助制度です。補助上限額は最大3,800万円で、補助率は定額補助(10/10)、つまり対象経費の全額が補助されます。
背景と目的
地方経済においては、大企業と中小企業の間に位置する「中堅・中核企業」が地域のサプライチェーンを支え、雇用を創出し、地域経済の牽引役として機能しています。しかしながら、グローバル化・デジタル化の加速や人口減少・市場縮小といった構造的課題を背景に、これらの企業でも新たな事業展開や販路開拓が急務となっています。
本補助金は、そうした中堅・中核企業が外部の支援機関と連携しながら、ノウハウの獲得や地域内外のネットワーク構築を集中的に行えるよう、資金面で強力にバックアップするものです。
補助の仕組み(支援機関申請型)
本補助金の特徴的な仕組みとして、企業が直接申請するのではなく、支援機関(商工会議所・金融機関・コンサルティング会社等)が代表申請者となる点が挙げられます。支援機関は対象企業の経営課題を深く理解した上で、事業計画の策定から実施・フォローアップまで一貫した伴走支援を行います。
この仕組みにより、単なる資金援助に留まらず、「本当に企業が成長するための支援」が実現しやすい設計となっています。
対象となる取り組み
- 新たな事業展開:既存事業に隣接する新規ビジネスへの参入、新製品・新サービスの開発・市場投入
- 販路拡大:国内新市場への参入、既存顧客以外のセグメント開拓、ECチャネルの構築
- 海外展開:海外市場調査、海外パートナー探索、越境ECの立ち上げ、現地法人設立の検討
- ネットワーク構築:業界団体・大学・研究機関・異業種企業との連携体制の整備
- ノウハウ獲得:専門家招聘・研修・調査による経営管理能力・技術力の向上
対象業種
業種の制限はなく、漁業・建設業・製造業・情報通信業・卸売業・小売業・金融業・不動産業・宿泊業・飲食サービス業・医療・福祉・教育など、幅広い業種が対象です。
事業実施エリア
本事業は全国を11エリアに分けて実施します。具体的なエリア区分は公募要領に定められており、各エリアで採択数・補助上限が設定される場合があります。自社(または支援対象企業)が属するエリアを必ず公募要領で確認してください。
補助金額と補助率
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助上限額 | 3,800万円 |
| 補助率 | 定額補助(10/10)※自己負担なし |
| 補助下限額 | 公募要領で確認 |
| 事業実施エリア | 全国11エリア |
応募資格(支援機関)
応募できるのは以下の要件を満たす支援機関です。
- 地域の中堅・中核企業の経営課題に関する知見を有すること
- 支援機関を代表して事業を主体的に推進できること
- 法人格を有すること(商工会議所・金融機関・コンサルティング会社・大学等)
- 公募要領で定めるエリア内での事業実施が可能なこと
申請から採択までの流れ
- 公募要領の入手・確認(エリア要件・対象経費・審査基準)
- 支援機関と中堅・中核企業の連携体制の構築
- 事業計画の策定(KPI設定・スケジュール・予算計画)
- 申請書類の作成・提出
- 書類審査(場合によりヒアリング審査)
- 採択通知・交付申請
- 補助事業の実施
- 実績報告・補助金の受領
注意事項
- 補助金は原則として後払い(精算払い)のため、事業期間中の資金繰りに注意が必要です
- 採択後も計画変更には事前承認が必要な場合があります
- 実績報告書の内容が不十分な場合、補助金の一部または全額が交付されないことがあります
- 補助事業終了後も一定期間は事業の継続・報告義務が課されることがあります
まとめ
令和7年度中小企業支援事業補助金(中堅・中核企業の経営力強化支援事業)は、地域の成長を担う中堅・中核企業が支援機関と連携して新事業展開・販路拡大・海外展開に取り組む際の強力な資金支援策です。補助率10/10・最大3,800万円という破格の条件を活かすためには、信頼できる支援機関との早期連携と、地域経済への波及効果を明確に示した質の高い事業計画の策定が不可欠です。