募集終了全国対象
非常に難しい
準備期間の目安: 約120

令和7年度 排出削減が困難な産業におけるエネルギー・製造プロセス転換支援事業(事業Ⅰ(鉄鋼))

基本情報

補助金額
金額未定
補助率: 公募要領をご参照ください
募集期間
2025-04-07 〜 2025-04-30
対象地域日本全国
対象業種漁業 / 建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 公務(他に分類されるものを除く) / 分類不能の産業 / 農業、林業 / 鉱業、採石業、砂利採取業 / 運輸業、郵便業 / 卸売業、小売業 / 金融業、保険業 / 不動産業、物品賃貸業 / 学術研究、専門・技術サービス業 / 宿泊業、飲食サービス業 / 生活関連サービス業、娯楽業 / 教育、学習支援業 / 医療、福祉
使途新たな事業を行いたい

この補助金のまとめ

本補助金は、鉄鋼・化学・紙パルプ・セメント等の「排出削減が困難な産業(Hard-to-Abate産業)」における脱炭素化を支援する国の重点施策です。特に本事業(事業Ⅰ)は鉄鋼業を主な対象として、従来の高CO2排出型製造プロセスから低排出型製造プロセスへの転換、および石炭等を燃料とする自家発電設備・ボイラーにおける燃料転換に必要な設備投資を補助します。世界的なカーボンニュートラル競争が激化する中、鉄鋼業は世界の製造業CO2排出の約25%を占める最大の排出源であり、その脱炭素化は国際的な競争力維持・強化にも直結します。補助率・補助額は公募要領準拠ですが、GXに向けた長期的かつ大規模な設備投資を支援する制度として、数十億円〜数百億円規模のプロジェクトへの対応も想定されます。国内の製造プロセス転換を加速し、将来的なコスト低減・競争力強化を実現するための戦略的な投資機会として捉えるべき補助制度です。

この補助金の特徴

1

Hard-to-Abate産業を対象にした唯一の大型補助制度

鉄鋼・化学・紙パルプ・セメントは技術的・経済的にCO2削減が最も困難な産業として世界的に認識されています。本補助金はこれらの産業が次世代製造プロセスへ転換するための設備投資を支援する、日本では現状ほぼ唯一の専門的大型補助制度です。国際的な脱炭素競争の中で日本の基幹産業の競争力を維持するために設けられた戦略的な制度です。

2

製造プロセス転換と燃料転換の2方向を支援

支援対象は大きく2種類に分けられます。①従来の高CO2排出型製造プロセスから低排出型製造プロセスへの転換(例:高炉から電炉への転換)と、②石炭等化石燃料を使用する自家発電設備・ボイラーにおける水素・アンモニア等の低炭素燃料への転換です。これら2つのアプローチを通じて、製造現場全体の脱炭素化を支援します。

3

GX実現に向けた産業競争力強化を明示した目的設定

本補助金の目的は単なるCO2削減ではなく「産業競争力強化を支援することを目的とする」と明記されています。これは補助を受けながら脱炭素化を進めることが、中長期的な企業競争力・国際競争力の向上につながるという政策的判断に基づいています。カーボンニュートラルを宣言する国・地域が増える中、先行投資として捉えることができます。

4

幅広い産業・業種の法人が対象

補助対象者は鉄鋼業に限らず、製造業全般、電気・ガス・熱供給・水道業、農業から公務まで幅広い産業の法人が対象とされています。ただし実質的には鉄鋼・化学・紙パルプ・セメント等の基幹製造業が主なターゲットであり、事業Ⅰ(鉄鋼)においては鉄鋼業の製造プロセスを持つ法人が最優先対象です。

ポイント

本補助金の本質は「GX投資の初期コストを国が負担することで、日本の基幹産業が世界の脱炭素競争に乗り遅れないようにする」政策的意図にあります。コンサルタントとして注目すべきは、補助率・補助額が公募要領準拠で非公開であること。これは大型プロジェクトごとに個別交渉・精査が行われることを示唆しており、申請前の事務局との十分な事前相談が採択率を左右する重要な変数です。

対象者・申請資格

基本要件

  • 公募要領「2.1. 補助対象者」に記載されている全ての要件を満たす法人

製造プロセス転換に係る要件(概要)

  • 従来の高CO2排出型製造プロセスから低排出型製造プロセスへの転換に必要な設備投資であること
  • 鉄鋼・化学・紙パルプ・セメント等の排出削減が困難な産業における設備投資であること
  • CO2排出削減効果等の要件を満たすこと(公募要領参照)

燃料転換に係る要件(概要)

  • 石炭等を燃料とする自家発電設備・ボイラー等における大幅な排出削減に資する燃料への転換であること
  • CO2排出削減効果等の要件を満たすこと(公募要領参照)

共通要件

  • 社会実装に繋がる設備投資であること
  • 要件の詳細については公募要領を参照すること

対象外となる主なケース

  • 公募要領の補助対象者要件を満たさない者
  • 製造プロセス転換・燃料転換を伴わない設備投資
  • CO2排出削減効果等の要件を満たさない計画

ポイント

実質的なターゲットは、鉄鋼(高炉・電炉)・化学(エチレンプラント等)・紙パルプ・セメント業界の大手〜中堅メーカーで、製造プロセスの脱炭素化に向けた具体的な技術・投資計画を持つ法人です。「排出削減が困難な産業」という特性上、個々の企業の製造プロセスに応じた高度な技術的検討が申請書に求められます。

あなたは対象?かんたん診断

8問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。

申請ガイド

1

Step 1: 公募要領の入手と詳細確認

本補助金は補助率・補助額が「公募要領参照」となっており、申請に先立って公募要領の全文を入手・精読することが必須です。特に補助対象者要件、補助対象経費、CO2排出削減効果の算定方法を確認してください。

2

Step 2: 事前相談(強く推奨)

申請窓口(info2025@hta-hojo.jp)への事前メール相談を積極的に活用してください。大型設備投資を伴うプロジェクトの場合、申請前の事前相談が実質的に必須となります。受付は平日月〜金(年末年始除く)です。

3

Step 3: 技術・排出削減効果の検討

導入予定の製造プロセス・設備のCO2排出削減効果を定量的に算定します。現状の排出量と転換後の排出量の差分を、認められた算定方法で計算・証明する必要があります。

4

Step 4: 事業計画書の作成

製造プロセス転換・燃料転換の技術的詳細、設備仕様、コスト計画、CO2削減ロードマップ、社会実装計画等を盛り込んだ事業計画書を作成します。

5

Step 5: jGrantsでの申請

jGrants経由でオンライン申請します。申請期間は2025年4月7日〜4月30日でした(令和7年度実績)。

6

Step 6: 審査・交付決定・事業実施

採択後、交付決定を経て設備投資・製造プロセス転換を実施します。大型設備投資のため事業期間が複数年にわたる場合があります。

ポイント

令和7年度の申請期間は2025年4月7日〜4月30日という短期間(約3週間)でした。次回公募に向けた準備は最低でも3〜6ヶ月前から開始することを強く推奨します。特に、技術的なCO2削減効果の算定には専門的な計算・シミュレーションが必要なため、早期から技術部門・外部専門家との連携を開始してください。

審査と成功のコツ

CO2排出削減効果の高精度な定量算定
審査では製造プロセス転換・燃料転換によるCO2排出削減効果の具体的な算定値が重視されます。現状排出量の実績データ、転換後の排出量の技術的根拠(メーカー仕様・試験データ等)、および算定手法の妥当性を多角的に示すことが採択率向上につながります。
社会実装への道筋の明確化
「いち早い社会実装に繋がる設備投資」が支援の主眼であるため、導入設備が商業規模での実用化・普及に繋がる計画を示すことが重要です。パイロット段階から商業量産段階への移行計画も含めて記述してください。
技術の先進性・革新性の証明
単なる設備更新ではなく、製造プロセスの転換という質的な変革を伴う投資であることを技術的に説明する必要があります。既存プロセスとの比較、技術の革新性・先進性を示す資料(特許・論文・海外事例等)を活用してください。
事前相談での審査官との認識合わせ
大型・複雑な設備投資は審査において技術的な精査が行われるため、事前相談で申請内容の方向性について審査機関と認識を合わせておくことが採択率を大きく左右します。事前相談は実質的な審査前相談として機能します。
産業競争力強化への貢献の明示
本補助金の政策目的は「産業競争力強化」であるため、脱炭素化が自社の国際競争力・収益性向上にどう貢献するかを経営的な視点でも示すことが有効です。

ポイント

本補助金では「技術的なCO2削減効果の高さ」と「社会実装への具体的な道筋」が審査の2大基準です。技術的優位性の証明に加え、事前相談を通じた審査機関との十分なコミュニケーションが採択可否を決定する最重要要素となります。公募期間が短いため、申請書の作成は公募開始前から準備しておくことが必須です。

対象経費

対象となる経費

製造プロセス転換設備費(4件)
  • 低排出型製造プロセスへの転換に必要な機械・装置
  • 電炉・水素還元炉等の新規製造設備
  • 転換に伴う生産ライン再構築費用
  • 設備設置工事費・据付費
燃料転換設備費(4件)
  • 水素・アンモニア等対応バーナー・燃焼設備
  • LNG・バイオマス等への転換に必要な改造費
  • 燃料供給・貯蔵設備
  • 制御システム改造費
関連システム・インフラ整備費(3件)
  • 転換設備に付帯するエネルギー管理システム
  • CO2回収・利用設備(CCS/CCU関連)
  • 安全設備・環境対策設備
その他補助対象費(1件)
  • 公募要領に定める補助対象経費(詳細は要確認)

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 製造プロセス転換・燃料転換を伴わない設備更新(同スペック更新)
  • CO2排出削減効果等の要件を満たさない設備投資
  • 補助対象者要件を満たさない者による申請
  • 交付決定前に購入・契約した設備
  • 研究開発段階の試験設備(社会実装レベルに達していないもの)
  • 建物・構造物の一般的な補修・維持管理費
  • 一般管理費・間接費(別途定めある場合を除く)

よくある質問

Q「排出削減が困難な産業」とはどのような産業ですか?
A

製造プロセスの特性上、技術的・経済的にCO2排出削減が非常に難しい産業を指します。代表的なものとして鉄鋼(特に高炉による製鉄)、化学(エチレン等の基礎化学品製造)、紙パルプ(製紙プロセス)、セメント(クリンカ製造における化学反応由来のCO2)が挙げられます。これらは製造原理自体にCO2排出が組み込まれており、単純な省エネ設備の導入では大幅削減が困難なため、製造プロセス自体の転換が必要とされます。

Q「製造プロセス転換」の具体例を教えてください。
A

鉄鋼業の場合、最も典型的な例は「高炉(BF)から電炉(EAF)への転換」です。高炉法はコークスを使用する製鉄プロセスでCO2排出が大きいのに対し、電炉は電力を使用するため、再生可能エネルギー由来の電力を使えばCO2排出をほぼゼロにできます。その他、水素還元製鉄(鉄鉱石の還元剤に水素を使用)も将来の転換技術として研究が進んでいます。化学業では電化・バイオマス原料への転換等が対象となり得ます。

Q「燃料転換」とは具体的にどのような設備が対象ですか?
A

石炭・重油等の化石燃料を使用する自家発電設備(石炭火力発電等)やボイラー(蒸気供給用等)において、水素・アンモニア・LNG・バイオマス等のより低炭素な燃料に切り替えるための設備改造・新規設備導入が対象です。例えば、石炭ボイラーを水素混焼対応ボイラーに改造する、石炭火力発電設備をバイオマス発電設備に転換する等が想定されます。

Q中小企業でも申請できますか?
A

補助対象者は「公募要領の要件を満たす法人」とされており、企業規模の明示的な制限はありません。ただし、本事業が対象とする製造プロセス転換・燃料転換は鉄鋼・化学・紙パルプ・セメント等の大規模製造設備を前提としており、実質的には大手〜中堅の基幹製造業が主な対象となります。中小企業での申請可否については、公募要領の詳細確認と事前相談(info2025@hta-hojo.jp)での確認を推奨します。

QCO2排出削減効果はどのように証明すればよいですか?
A

現状の製造プロセスにおけるCO2排出量の実績データ(生産量あたり排出原単位等)と、転換後のプロセスにおける排出量の技術的根拠(設備仕様書・メーカーデータ・文献等)を用いて算定します。認められた算定方法・排出係数については公募要領および事務局への事前相談で確認することが必要です。大規模投資の場合、外部の技術専門家(コンサルタント・研究機関等)の関与が申請書の信頼性を高めます。

Q補助額・補助率はいくらですか?
A

補助率・補助額は「公募要領をご参照ください」とされており、本補助金のウェブサイト上では公開されていません。これは大型・複雑な製造プロセス転換投資に対応するため、個別プロジェクトの内容に応じた審査・決定が行われることを示唆しています。補助率・補助額の見積りには公募要領の入手と事前相談(info2025@hta-hojo.jp)が必須です。

Q申請期間が短いですが、準備に必要な期間はどれくらいですか?
A

令和7年度の申請期間は約3週間(4月7日〜4月30日)でした。技術的なCO2削減効果の算定、設備仕様の確定、事業計画書の作成には最低でも3〜6ヶ月の準備期間が必要です。公募開始前から準備を進め、事前相談も活用することを強く推奨します。次回公募(令和8年度)の情報が公開され次第、速やかに準備を開始することが採択率向上につながります。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は大型の製造プロセス転換投資を対象としているため、他の補助金との組み合わせより、むしろ同補助金の複数年にわたる継続的な活用戦略が重要です。関連する補助金として、まず経済産業省の「GX推進機構による支援(GX経済移行債)」との連携が考えられます。鉄鋼業の電炉転換等の大型プロジェクトでは、GX経済移行債による低利融資と本補助金の組み合わせが有効です。また、設備導入後の省エネ効果を見込む場合は「省エネルギー投資促進・需要最適化支援補助金」との棲み分けも検討できます。CO2削減量の「J-クレジット化」により補助金受給後もCO2削減を継続的な収益源にする戦略も有効です。なお、本補助金の規模・複雑さを考えると、専門の補助金コンサルタント・事業再構築の専門家を活用した総合的な資金調達・事業計画策定が、補助金申請の成功確率を高める上で重要です。

詳細説明

排出削減が困難な産業のエネルギー・製造プロセス転換支援事業(事業Ⅰ:鉄鋼)とは

本事業は、鉄鋼・化学・紙パルプ・セメント等の「排出削減が困難な産業(Hard-to-Abate産業)」における脱炭素化を支援する国の重点施策です。カーボンニュートラル実現に向けた長期的かつ大規模な設備投資を補助することで、産業競争力の強化と脱炭素化の同時達成を目指します。

支援対象となる2つのアプローチ

本補助金は以下2種類の脱炭素投資を支援します。

  • 製造プロセス転換: 従来の高CO2排出型製造プロセス(高炉法等)から、新たな低排出型製造プロセス(水素還元製鉄・電炉法等)への転換に係る設備投資
  • 燃料転換: 石炭等を燃料とする自家発電設備・ボイラー等において、水素・アンモニア・LNG等の大幅な排出削減に資する燃料への転換に係る設備投資

背景と政策的意義

世界的にカーボンニュートラルを宣言する国・地域が増加し、GXに向けた長期的かつ大規模な投資競争が激化しています。鉄鋼・化学・紙パルプ・セメント等の産業は、製造プロセスの技術的特性からCO2削減が最も困難な産業です。本補助金はこれらの産業の「現実的なCN(カーボンニュートラル)」に向けた取組を推進し、産業競争力強化を支援することを明確な目的としています。

補助対象者と補助内容

補助対象者は、公募要領「2.1. 補助対象者」に記載されている全ての要件を満たす法人です。補助率・補助額については公募要領をご参照ください。大型の製造プロセス転換投資に対応した補助水準が設定されています。

申請にあたっての注意点

本補助金は申請期間が約3週間(令和7年度:4月7日〜4月30日)と短期間です。申請書にはCO2排出削減効果の詳細な算定社会実装への具体的な道筋が求められます。申請準備は公募開始前から進め、事前相談(info2025@hta-hojo.jp)を積極的に活用してください。

問い合わせ先

メールアドレス: info2025@hta-hojo.jp(受付:平日月〜金、年末年始を除く)

関連書類・リンク