募集終了全国対象
やや難しい
準備期間の目安: 約90

令和7年度 水力発電導入加速化事業費(初期調査等支援事業のうち水力発電の地域における共生促進等を図る事業)【新規事業分】

基本情報

補助金額
11.3億円
補助率: 1/2以内
0円11.3億円
募集期間
2025-04-07 〜 2025-05-16
対象地域日本全国
対象業種電気・ガス・熱供給・水道業
使途新たな事業を行いたい / まちづくり・地域振興支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい / エコ・SDGs活動支援がほしい

この補助金のまとめ

一般財団法人新エネルギー財団(NEF)が執行する、水力発電の新規・再開発に向けた地域共生促進事業への補助金です。発電出力20kW以上30,000kW未満の水力発電所の開発促進を図るため、立地地域との課題解決や共生を実現する取り組みを支援します。補助率は1/2以内で、補助上限額は11億2,691万7千円と非常に大規模な支援です。地域との合意形成に必要な会議・広報・自然社会環境整備の調査設計・工事費が広く補助対象となっており、水力発電開発における最大の障壁である「地域理解の獲得」を財政的に下支えするユニークな制度です。令和7年度は予算額超過により公募が中止されており、需要の高さを示しています。

この補助金の特徴

1

地域共生に特化した水力発電支援

一般的な設備導入補助とは異なり、水力発電所の「立地地域との共生」に特化した補助金です。地域住民・自治体との対話・合意形成、環境配慮のための調査・整備が対象となり、開発事業者が単独では担いにくい地域関係構築コストを公的に支援します。

2

対象規模:20kW以上30,000kW未満の中小水力

発電出力が20kW以上30,000kW未満という「中小水力」が対象です。大型のダム発電所(3万kW以上)は対象外となる一方、地域に根ざした中小水力発電所の開発を重点支援する政策設計です。新規開発・再開発の両方が対象です。

3

補助対象事業の幅広さ

会議・広報活動から自然環境・社会環境の整備の調査設計、さらに工事まで、地域共生に必要な一連の活動が対象です。住民説明会の開催・地域広報誌の作成・環境調査・生態系保全工事等、多様な活用が可能です。

4

補助率1/2・最大11億円超の支援規模

補助率は対象経費の1/2以内で、補助上限額は11億2,691万7千円と極めて大規模です。大規模な環境整備工事や長期的な地域対話活動も十分に支援できる規模感です。

5

令和7年度は予算超過で公募中止

令和7年度は予算額以上の申請があったため、一次締切(令和7年5月13日)後に公募が中止されました。本補助金への需要の高さを示しており、次年度公募への早期準備が重要です。

ポイント

本補助金の独自性は「開発許可・合意形成段階」という最も困難なフェーズを支援する点にあります。水力発電開発は技術的問題より地域理解の獲得が事業化の最大障壁となることが多く、この段階のコストを1/2補助できることは開発事業者にとって事業化可能性を大きく高めます。需要超過による公募中止実績は、それだけ潜在的な開発候補地点が多いことを示しています。

対象者・申請資格

開発対象の水力発電所の条件

  • 新規開発計画または再開発計画の水力発電所であること
  • 発電出力が20kW以上30,000kW未満であること
  • 対象発電所の立地する市町村等において実施する事業であること

事業者の条件

  • 水力発電所を開発する事業者(法人・個人問わず)であること
  • 立地地域との課題解決や共生を図るために事業を実施すること

補助対象となる具体的な取り組み

  • 立地地域との会議等の運営(住民説明会・協議会等)
  • 地域向け広報活動(チラシ・ウェブサイト・地域紙への掲載等)
  • 自然環境・社会環境の整備等を行うための調査・設計
  • 自然環境・社会環境の整備等のための設備・工事

対象外の事業

  • 発電出力20kW未満または30,000kW以上の水力発電所の開発
  • 水力発電以外の再生可能エネルギー開発
  • 地域共生と無関係な発電設備本体の整備費

ポイント

「水力発電所を開発する事業者」が立地市町村で実施する地域共生活動が対象です。既存水力発電所の運営者ではなく、新規・再開発を計画中の段階にある事業者が主なターゲットです。発電規模の上下限(20kW以上30,000kW未満)の確認と、立地市町村での活動であることの証明が申請の前提要件となります。

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申請ガイド

1

ステップ1:開発計画の策定と発電出力の確認

まず、開発を計画する水力発電所の発電出力が20kW以上30,000kW未満の範囲内であることを確認します。開発計画の全体像(立地場所・規模・スケジュール)を整理してから申請準備を始めます。

2

ステップ2:地域共生活動計画の立案

どのような地域共生活動を実施するかを具体化します。住民説明会の回数・参加予定者、環境調査の内容・範囲、整備工事の内容等を計画書にまとめます。この計画の具体性と実現可能性が審査の核心です。

3

ステップ3:公募説明会への参加

新エネルギー財団が開催する公募説明会(オンライン形式)に参加します。公募要領の詳細確認と担当者との事前相談を行うことが採択率向上に有効です。説明会の日程・参加申込方法はNEF水力関連補助事業ウェブサイト(https://suiryokuhojo.nef.or.jp/chiikikyousei/)を確認してください。

4

ステップ4:申請書類の作成・提出

Jグランツを通じて申請書類(申請様式・添付資料)を提出します。16MBの容量制限があるため、ファイルをZIPにまとめての提出が必要です。容量超過分は電子メールまたは電子媒体(CD-R等)で別途提出します。

5

ステップ5:次年度公募への準備

令和7年度は予算超過で公募中止のため、令和8年度公募に備えた早期準備が重要です。

ポイント

令和7年度は予算超過により公募が中止済みです(令和7年5月16日)。次年度(令和8年度)公募を視野に、今から地域共生活動計画の策定・住民説明会の準備を進めておくことが重要です。公募開始直後に応募できる準備度が採択率を左右します。複数の締切が設定される場合は早い締切での応募が予算消化前に審査される観点で有利です。

審査と成功のコツ

地域との事前対話の実績づくり
補助申請前から地域住民・自治体との対話を始めておくことが重要です。「計画中だが地域理解の形成を進めている」という実績を申請書に記載できることが評価につながります。事前の合意形成の程度が事業の実現可能性に直結するため、審査でも重視されます。
環境影響調査の計画的実施
水力発電開発における自然環境への影響評価(生態系調査・水量調査・土砂移動調査等)は専門的知識を要します。信頼性の高い環境調査機関と連携した計画を示すことで、事業の適正性と環境配慮の姿勢をアピールできます。
広報計画の具体性
地域広報活動の計画を具体的に示すことが重要です。住民説明会の開催回数・想定参加者・実施場所、地域メディアの活用方法、ウェブサイトやSNSでの情報発信計画等を具体的に記載した計画書が高評価を得ます。
地域との協議・合意形成のロードマップ
地域との関係構築から最終的な開発着工までのロードマップを示し、本補助事業が全体計画の中でどのような位置づけにあるかを明確にします。補助事業終了後の自立的な取り組みへの継続性も示せると理想的です。

ポイント

採択の最重要ポイントは「地域共生活動の実現可能性」と「開発計画の具体性」の両立です。地域との対話実績がある申請者、かつ発電所開発計画が具体的に進んでいる段階の事業者が最も採択されやすいです。環境調査は開発計画の信頼性を高める重要な要素です。

対象経費

対象となる経費

会議・広報活動費(4件)
  • 住民説明会・協議会の会場費・運営費
  • 地域広報資料(チラシ・パンフレット等)の作成・印刷費
  • ウェブサイト・SNS等の情報発信費
  • 地域メディアへの掲載費
調査・設計費(4件)
  • 自然環境調査費(生態系・動植物調査等)
  • 社会環境調査費(景観・騒音・水量調査等)
  • 環境整備に係る設計費
  • 地域資源調査費
工事費(3件)
  • 自然環境保全に係る工事費(魚道整備・植生復元等)
  • 社会環境整備のための工事費(アクセス道路・景観整備等)
  • 安全対策工事費
設備費(2件)
  • 自然環境・社会環境の整備のための設備購入費
  • 地域共生活動に必要な機器・備品費

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 水力発電設備本体(発電機・水車・ダム・導水路等)の整備費
  • 発電出力20kW未満または30,000kW以上の発電所の関連費用
  • 立地市町村外での実施活動費
  • 地域共生と無関係な事業費
  • 土地取得費・用地補償費
  • 通常の企業広報・PR費用(地域共生以外の目的)
  • 開発事業者の通常業務に係る人件費・管理費
  • 補助対象期間外に実施した事業の経費

よくある質問

Q新規開発と再開発の両方が対象ですか?
A

はい、両方が対象です。「新規開発計画」は未開発の水源での水力発電所の新設、「再開発計画」は既存水力発電所の廃止・更新・出力増強等を指します。どちらの段階でも、立地地域との共生促進が必要な場合は本補助金を活用できます。

Q発電出力の上限・下限はなぜ設定されているのですか?
A

20kW以上の設定は、小規模過ぎる発電所(農業用水路を使った極小規模発電等)を除外するためです。30,000kW未満の設定は、大規模ダム発電所(揚水発電等)は別途の支援制度で対応するためです。この範囲内の「中小水力」が地域共生支援の主要対象として位置づけられています。

Q会議・広報活動費のみの申請も可能ですか?
A

はい、可能です。補助対象は会議・広報活動、調査・設計、工事のいずれか単独でも、組み合わせても申請できます。地域対話の初期段階では会議・広報費用のみの申請から始め、事業が進展するにつれて調査・工事費を追加する段階的活用も有効です。

Q令和7年度は公募中止とのことですが、次年度の申請はどうすればよいですか?
A

令和7年5月16日に予算超過により公募が中止されました。令和8年度の公募に備えるため、今から地域共生活動計画の策定、地域住民・自治体との事前対話、環境調査の計画立案を進めることを推奨します。公募情報はNEFウェブサイト(https://suiryokuhojo.nef.or.jp/chiikikyousei/)および新エネルギー財団の公募情報を定期的にチェックしてください。

QJグランツ経由で申請する際のファイル容量制限はどうすればよいですか?
A

Jグランツのシステムでは送信可能なファイル容量の上限が16MBです。複数のファイルは一つのZIPファイルにまとめて申請画面に登録してください。添付資料等を含めると16MBを超過する場合は、Jグランツでの申請に加えて、超過分のファイルを別途電子メールまたは電子媒体(CD-R等)により提出してください。

Q地元自治体との連携は必須ですか?
A

必須要件としては明記されていませんが、立地する市町村等において実施する事業であることが条件です。実際の採択においては、地元市町村や地域住民との合意形成の進捗度が事業の実現可能性を示す重要な判断材料となります。自治体と連携した申請は審査で高く評価される傾向があります。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金(地域共生促進)は、同じ水力発電導入加速化事業費の枠組みにある「既存設備有効活用支援事業」(ID:1962)や「水力発電新規開発等支援事業」等との組み合わせが同じ枠組みのため注意が必要です。地域共生フェーズ(本補助金)を経て、実際の発電設備整備フェーズでは経産省の別の水力発電導入補助金を活用する段階的活用が理想的なパスです。また、環境省の「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金」との組み合わせで、地域の脱炭素化計画と連動した水力発電開発として位置づけることで、自治体との協働関係を強化できます。さらに、Jクレジット(カーボンクレジット)制度の活用も視野に入れることで、発電開始後のランニングコスト回収にも寄与します。なお、同一経費への複数補助金の重複申請は禁止のため、各補助金の対象経費の整理が必要です。

詳細説明

事業の目的と背景

本補助金は、新エネルギー財団(NEF)が執行する水力発電導入加速化事業の一環として、水力発電所の開発段階における地域との共生促進を支援するものです。水力発電開発において、技術的な課題より地域の理解・合意形成が最大の障壁となるケースが多いことから、この段階のコストを公的に支援する制度設計になっています。

対象となる水力発電所の規模

発電出力が20kW以上30,000kW未満の水力発電所が対象です。新規開発計画・再開発計画の両方が対象となります。大規模ダム発電所は対象外で、地域密着型の中小水力発電所の開発を重点支援します。

補助対象となる地域共生活動

  • 会議等の運営・広報活動:住民説明会・協議会の開催、地域広報資料の作成・配布
  • 自然・社会環境の調査・設計:生態系調査、景観・騒音調査、環境整備設計
  • 自然・社会環境の整備工事:魚道整備、植生復元、景観整備、安全対策工事

補助率・補助額

  • 補助率:対象経費の1/2以内
  • 補助上限額:11億2,691万7千円

令和7年度の公募状況と次年度準備

令和7年度は予算額超過により令和7年5月16日に公募が中止されました。この需要の高さから、令和8年度公募においても早期の満枠が予想されます。公募開始直後の申請が採択に有利です。事前準備(地域対話・環境調査・申請書類作成)を今から進めることを強く推奨します。

申請・問い合わせ

一般財団法人新エネルギー財団 水力地熱本部 水力業務部(地域共生支援事業担当)
TEL:03-6810-0372 / E-mail:chiikikyousei@nef.or.jp
詳細:https://suiryokuhojo.nef.or.jp/chiikikyousei/

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