募集終了全国対象
やや難しい
準備期間の目安: 約60

令和7年度 電力利活用事業 第1次公募 【 廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築促進事業 】

基本情報

補助金額
1億円
補助率: ①EV収集車・船舶:価格との差額の3/4(ただし上限あり)、②EV収集以外の設備導入事業:補助対象経費の1/2(ただし上限あり)  公募要領参照
0円1億円
募集期間
2025-04-14 〜 2025-05-02
対象地域日本全国
対象業種建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / サービス業(他に分類されないもの) / 公務(他に分類されるものを除く) / 分類不能の産業
使途災害(自然災害、感染症等)支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい

この補助金のまとめ

本事業は環境省が推進する「地域循環共生圏」構築を目的とした補助金であり、廃棄物処理施設で発電した電力を地域内で積極的に利活用するための設備導入を支援します。補助上限額は1億円、補助率はEV収集車・船舶が差額の3/4、その他設備が1/2と手厚い支援内容となっています。 対象となる設備は多岐にわたり、EV収集車・船舶、給電・蓄電システム、電気供給設備、エネルギーマネジメントシステム(EMS)などが含まれます。廃棄物処理施設を単なるごみ処理施設としてではなく、地域のエネルギー拠点「地域エネルギーセンター」として再定義し、平常時はもちろん災害時においても地域へ電力を供給する自立・分散型エネルギーシステムの構築を目指す事業者に適した補助金です。 申請主体は民間企業に限らず、地方公共団体、独立行政法人、一般社団法人等も対象となり、公民連携での取り組みにも活用できます。脱炭素社会の実現と地域の強靭化を同時に達成したい事業者にとって、非常に戦略的な補助金といえます。

この補助金の特徴

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補助上限1億円・高い補助率

本補助金の最大の特徴は、補助上限額1億円という大規模な支援規模です。EV収集車・船舶については差額の3/4、その他設備については費用の1/2が補助される高い補助率が設定されています。大型設備投資を伴う廃棄物エネルギー利活用プロジェクトにおいて、初期投資コストを大幅に削減できます。

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廃棄物エネルギーの地域還元が核心

廃棄物処理施設(ごみ焼却場等)で発電した電力を、単に売電するだけでなく、地域内の需要家へ供給・活用する仕組みの構築が本事業の核心です。EV収集車への給電、蓄電システムを介した周辺施設への電力供給など、地域エネルギーの自給自足モデルを実現します。

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災害対応力の強化にも貢献

本事業で整備した設備は、平常時の脱炭素推進に加え、災害時の非常用電源としても機能します。廃棄物処理施設が停電時でも稼働し続けながら地域へ電力を供給する「地域エネルギーセンター」機能の実装により、地域の防災・BCP強化にも直結します。

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多様な主体が申請可能

申請者は民間企業だけでなく、地方公共団体、独立行政法人、一般社団法人等も対象です。廃棄物処理施設を運営する地方自治体が主体となり、民間企業と連携して申請するスキームも有効です。公民連携による地域課題解決型のプロジェクト設計が可能です。

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エネルギーマネジメントシステム(EMS)も対象

単なる設備導入にとどまらず、エネルギーの需給を最適制御するEMSも補助対象に含まれます。IoT・デジタル技術を活用したスマートなエネルギー管理体制の構築により、運用コスト削減と環境負荷低減を同時に実現できます。

ポイント

本補助金は「廃棄物処理施設を地域のエネルギー拠点へ転換する」という明確なビジョンのもと、高い補助率と広い申請主体の要件が特徴です。EV収集車・EMSまで幅広い設備が対象となり、脱炭素・防災・地域活性化を一体的に推進できる戦略的な補助金です。

対象者・申請資格

申請者の法人格要件

  • 民間企業(株式会社、有限会社、合同会社等)
  • 地方公共団体(都道府県、市区町村)
  • 独立行政法人
  • 一般社団法人・一般財団法人
  • 廃棄物処理施設を運営または管理する事業者

事業要件

  • 廃棄物処理施設(ごみ焼却施設等)を保有・運営していること
  • 当該施設で発電した電力を地域内で利活用する計画があること
  • 地域循環共生圏の構築に資するプロジェクトであること
  • 補助対象設備の費用対効果が所定の基準を満たすこと

対象設備の要件

  • EV収集車または電動船舶の導入(差額補助)
  • 給電設備・蓄電システムの整備
  • 地域への電気供給設備の整備
  • エネルギーマネジメントシステム(EMS)の導入
  • 上記に付随する工事・システム構築費用

地域要件

  • 対象地域:全国(都道府県・市区町村を問わず申請可能)
  • 廃棄物処理施設が所在する地域での事業実施が基本

ポイント

廃棄物処理施設の運営主体であることが大前提です。民間企業・自治体・法人と申請者の幅は広いですが、当該施設での電力利活用という明確な事業要件が求められます。まず自社(自団体)が廃棄物処理施設を保有・運営しているかどうかを確認することが最初のステップです。

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申請ガイド

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ステップ1:公募要領の精読と事業スキームの設計

環境省または委託機関が公表する公募要領を入手し、補助対象設備・費用対効果基準・提出書類を詳細に確認します。自施設の発電量データや地域需要データを整理し、どの設備をどの規模で導入するかの事業スキームを設計します。

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ステップ2:費用対効果の試算と事業計画書の作成

補助申請には費用対効果(CO2削減効果や電力利活用量等)の定量的な試算が必要です。設備メーカーや専門コンサルタントと連携し、試算根拠を含む事業計画書を作成します。EV収集車の場合は従来車との差額が補助基準となるため、比較データも準備します。

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ステップ3:必要書類の収集・整備

法人登記事項証明書、施設の設置許可証・運営実績書類、見積書(複数社から取得)、事業計画書、費用対効果計算書等を収集します。地方公共団体の場合は議会承認等の内部決裁書類も必要になる場合があります。

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ステップ4:電子申請システムへの入力・提出

環境省の定める電子申請システムを通じて申請書類を提出します。第1次公募の締切日を厳守し、書類不備がないよう事前にチェックリストで確認します。

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ステップ5:審査・交付決定後の手続き

交付決定通知受領後に事業着手します(交付決定前の着手は補助対象外)。事業完了後は実績報告書を提出し、精算払いによる補助金受領となります。

ポイント

最も重要なのは「交付決定前に事業着手しないこと」です。発注・契約・着工はすべて交付決定通知を受けてから行います。また費用対効果の定量的試算は審査の核心となるため、設備メーカーや専門コンサルタントとの早期連携を強くお勧めします。

審査と成功のコツ

費用対効果の定量的根拠を強固にする
審査で最も重視されるのは費用対効果の合理性です。CO2削減量、電力利活用量、化石燃料代替効果等を実績データや公的統計に基づいて算出し、試算の根拠を明確に示します。楽観的な数値より保守的かつ根拠のある数値の方が審査官の信頼を得やすいです。
地域への波及効果を具体的に示す
「地域循環共生圏の構築」という事業目的に対し、自プロジェクトがどのように貢献するかを具体的に記述します。電力を供給する先の地域施設(避難所、病院、学校等)を特定し、災害時の活用シナリオも含めた地域貢献の絵を描くことが採択率向上に直結します。
先進事例との差別化ポイントを明示する
類似事業の先行事例と比較し、自プロジェクトの独自性・先進性を明確に示します。新技術の活用、複数施設の連携、民間資金との組み合わせ等、他事例にない特徴があれば積極的にアピールします。
連携体制と実施体制を明確にする
事業実施に関わる関係者(施設運営者、設備メーカー、EMS事業者、地域の需要家等)の役割分担と連携体制を組織図等で明示します。実績ある事業者との連携は審査上プラス評価につながります。
複数設備をパッケージで申請する
EV収集車単体ではなく、給電設備・蓄電システム・EMSと組み合わせたパッケージとして申請することで、事業の総合性と実効性をアピールできます。設備間のエネルギーフローを図示すると審査官の理解を得やすくなります。

ポイント

採択の決め手は「費用対効果の根拠力」と「地域への具体的貢献の描き方」です。数値の妥当性と地域課題解決のストーリーが審査官を説得します。申請前に環境省や委託機関が開催する説明会・相談窓口を積極的に活用し、事前相談で方向性を確認することを強くお勧めします。

対象経費

対象となる経費

EV収集車・電動船舶(差額補助)(3件)
  • 電動ごみ収集車の本体費用(従来車との差額)
  • 電動船舶の本体費用(従来船との差額)
  • 車両登録・納車に係る付帯費用
給電・蓄電システム(4件)
  • 急速充電器・普通充電器の設備費
  • 蓄電池システム(蓄電池本体・制御装置)
  • 充放電制御システム
  • 設置工事費・配線工事費
電気供給設備(3件)
  • 地域への電力供給ライン・配電設備
  • 変圧器・配電盤等の電気設備
  • 系統連系に係る設備工事費
エネルギーマネジメントシステム(EMS)(4件)
  • EMS本体ソフトウェア・ハードウェア
  • センサー・計測機器類
  • 通信設備・ネットワーク機器
  • システム構築・設定費用
付帯工事費(3件)
  • 基礎工事・土木工事費
  • 設備設置に伴う建屋改修費
  • 電気配線・配管工事費
その他関連費用(3件)
  • システム設計・エンジニアリング費
  • 試運転・調整費用
  • 必要な認証・許認可取得費用

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 交付決定前に発注・契約・着工した設備・工事
  • 補助対象設備の運用・維持管理費(消耗品・人件費等)
  • 土地取得費・賃借料
  • 既存設備の修繕・改修費(新規導入に伴わないもの)
  • 補助対象外の一般的な廃棄物処理設備
  • 事務費・間接費(原則として認められない場合が多い)
  • 費用対効果基準を満たさない設備への投資超過分

よくある質問

Q廃棄物処理施設を運営していない企業でも申請できますか?
A

原則として申請できません。本事業は廃棄物処理施設で発電した電力の利活用が前提であり、当該施設の運営者(または施設と密接に連携した事業者)が申請主体となります。廃棄物処理施設を運営する自治体や民間事業者との連携スキームであれば申請できる可能性があります。

Q補助上限1億円は1事業者あたりの上限ですか?
A

基本的に1申請(1プロジェクト)あたりの上限です。ただし、費用対効果上限額(CO2削減量等から算出される上限)がより低くなる場合は、そちらが実質的な上限となります。詳細は公募要領または事務局への事前相談でご確認ください。

QEV収集車の「差額」とは具体的に何を指しますか?
A

同等スペックの従来型化石燃料収集車の購入価格とEV収集車の購入価格の差額を指します。EV収集車の方が高価な場合(通常はそうなります)、その差額の3/4が補助されます。比較対象となる従来車の価格設定は公募要領に定められた基準に従う必要があります。

Q第1次公募に不採択となった場合、第2次公募に再申請できますか?
A

一般的に、不採択の場合は同年度の次の公募回に再申請することが可能です。ただし、不採択理由を十分に分析し、事業計画・費用対効果試算・申請書類を改善した上で再申請することが重要です。不採択理由の照会は事務局に行うことをお勧めします。

Q地方公共団体(市町村)が申請する場合、議会承認は必要ですか?
A

補助金の申請自体には必ずしも議会承認は不要ですが、補助金を活用した設備投資に伴う予算措置(自己負担分の計上等)については、地方自治法に基づく議会承認が必要となります。申請スケジュールと議会日程を考慮した計画立案が必要です。

Q複数の廃棄物処理施設を持つ事業者が複数施設分をまとめて申請することはできますか?
A

公募要領の記載内容によりますが、施設ごとに申請が必要な場合と、複数施設をまとめた事業計画として申請できる場合があります。まとめ申請の場合は上限額の考え方も異なる可能性がありますので、公募要領の確認と事務局への事前相談が不可欠です。

Qエネルギーマネジメントシステム(EMS)のみを整備する場合も申請できますか?
A

EMS単独での申請が可能かどうかは公募要領で確認が必要です。本事業の趣旨は廃棄物処理施設の電力を地域で利活用するための設備整備であるため、EMS導入が電力利活用の実現に不可欠であるという事業上の必要性を明確に示すことが求められます。

Q補助金の申請から交付決定までの期間はどのくらいかかりますか?
A

一般的に、申請締切から交付決定まで2〜4か月程度かかります。審査・ヒアリング・書類補正等の手続きを経て交付決定が通知されます。設備の発注・工事スケジュールは交付決定後から逆算して計画してください。年度内の事業完了要件がある場合は特に注意が必要です。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金と他の補助・支援制度との併用については、以下の点を整理して検討する必要があります。 【国の他補助金との関係】 環境省の他事業(脱炭素先行地域、GX推進補助金等)との重複申請は原則として認められません。同一設備・同一費用に対して複数の国費補助を受けることは補助金適正化法上禁止されています。ただし、異なる設備・費用項目であれば、複数の補助金を組み合わせることが可能な場合もあります。 【自治体補助金・交付金との関係】 地方公共団体が独自に実施する再エネ・省エネ補助金との組み合わせは、国の補助金と自治体補助金の重複適用ルールを個別に確認する必要があります。自治体によっては国補助金との併用を明示的に認めている場合もあります。 【税制優遇との組み合わせ】 カーボンニュートラル投資促進税制(グリーン投資減税)や中小企業投資促進税制等の税制措置は、補助金との重複制限が設けられていない場合が多く、補助金受領後の残存投資額に対して税制優遇を受けられる可能性があります。税理士・税務専門家への相談を推奨します。 【融資制度との組み合わせ】 日本政策金融公庫の「脱炭素化支援融資」や民間金融機関のグリーンローン等との組み合わせは一般的に可能です。補助金で賄えない自己負担分を低利融資でカバーする資金調達スキームが有効です。 いずれの場合も、申請前に補助金事務局に併用可否を必ず確認し、書面で回答を得ておくことを強くお勧めします。

詳細説明

事業の背景と目的

日本では年間約4,000万トンのごみが焼却処理されており、廃棄物処理施設(ごみ焼却場)は大量の熱・電力を生産しています。しかし、その多くは売電や施設内利用にとどまり、地域全体でのエネルギー利活用は十分に進んでいませんでした。

本事業「電力利活用事業(廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築促進事業)」は、廃棄物処理施設を「地域エネルギーセンター」として位置づけ直し、発電した電力をEV収集車や地域施設へ積極的に供給することで、自立・分散型の地域エネルギーシステムを構築することを目的としています。

事業の仕組み

本事業の基本的な仕組みは以下のとおりです。

  1. 廃棄物処理施設(ごみ焼却施設等)で廃棄物を焼却し、発電する
  2. 発電した電力を給電設備・蓄電システムに蓄える
  3. EMSが需給バランスを最適制御しながら、EV収集車や地域の需要家施設へ電力を供給する
  4. 平常時は脱炭素・コスト削減に貢献し、災害時は非常用電源として機能する

補助対象事業者

本事業の補助対象者は幅広く設定されています。

  • 民間企業:廃棄物処理施設を運営する民間業者(一般廃棄物処理業者等)
  • 地方公共団体:市町村・一部事務組合等の廃棄物処理施設の設置者・運営者
  • 独立行政法人
  • 一般社団法人・一般財団法人

廃棄物処理施設を核とした地域エネルギー利活用の取り組みであれば、公民連携での申請も想定されています。

補助対象設備と補助率

設備区分補助率備考
EV収集車・電動船舶差額の3/4従来車(化石燃料車)との差額に対して補助
給電・蓄電システム費用の1/2費用対効果上限あり
電気供給設備費用の1/2費用対効果上限あり
エネルギーマネジメントシステム費用の1/2費用対効果上限あり

補助上限額は1億円です。費用対効果基準として、投資額に対するCO2削減量や電力利活用量等の定量的な効果が求められます。

「地域循環共生圏」とは

地域循環共生圏とは、環境省が提唱するコンセプトで、各地域が自らの特性を活かし、地域資源を循環・活用しながら自立・分散型の社会を形成し、地域の活性化と環境・経済・社会の統合的向上を図るものです。

廃棄物処理施設で生まれるエネルギーを地域で循環させることは、この「地域循環共生圏」の典型的な実践例であり、本事業はその推進に向けた環境省の重点施策に位置づけられています。

災害対応力の強化

本事業で整備する設備は、平常時の脱炭素推進だけでなく、大規模災害時のレジリエンス強化にも大きく貢献します。停電時でも廃棄物処理施設が稼働し続けることで、以下のような機能が維持・発揮されます。

  • 避難所・病院・公共施設への非常用電力供給
  • EV収集車による被災地への電力融通(走る電源)
  • 廃棄物処理機能の維持による衛生環境の確保

申請にあたっての留意事項

本補助金を申請するにあたり、以下の点に特に注意が必要です。

  • 交付決定前の着手禁止:補助金交付決定通知を受ける前に設備の発注・契約・工事着手を行った場合、当該経費は補助対象外となります。
  • 費用対効果基準の遵守:補助申請額は費用対効果上限額(CO2削減コスト等で算出)を超えることができません。事前に詳細な試算が必要です。
  • 実績報告の義務:事業完了後、実績報告書の提出と補助金の精算払い手続きが必要です。また、補助事業完了後も一定期間の事業継続・報告義務が生じます。
  • 財産管理義務:補助金で取得した財産は、補助事業終了後も目的外使用・処分が制限されます。

関連書類・リンク