ゼロエミッション船等の建造促進事業(応募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
限度額なしの大型設備投資支援
本補助金の最大の特徴は、補助上限額が設定されていない点です。大規模な生産設備投資を行う造船・舶用機器メーカーにとって、投資規模に応じた補助金を受け取ることができます。大企業は投下固定資産額の1/3以内、中小企業等は1/2以内が補助されるため、数億円から数十億円規模の設備投資でも対応可能です。
国家戦略に基づく脱炭素化支援
本事業は日本がゼロエミッション船等の国内生産体制を世界に先駆けて構築することを目的とした国家プロジェクトの一環です。政府の脱炭素戦略と海事産業の競争力強化を同時に実現するための施策であり、採択された事業者は国の重要プロジェクトのパートナーとして長期的な事業展開が期待できます。
多様なゼロエミッション技術を対象
水素・アンモニア・LNG・メタノール・電力(バッテリー)と複数の推進エネルギー技術が対象となっており、各社の技術戦略に合わせた設備投資が可能です。ただし、エンジン生産設備については水素またはアンモニア燃料エンジンに限定されている点に注意が必要です。
長期の事業実施期間
令和10年度末(2028年度末)までの長期にわたる事業実施期間が設定されており、段階的な設備投資計画を立案できます。短期間での全額投資が難しい場合でも、計画的な設備整備が可能です。
ポイント
対象者・申請資格
対象事業者の基本要件
- 公募要領の要件を満たす大企業または中小企業等の法人であること
- 事業終了後の建物・設備等の管理・運営等に責任を持って対応できる法人であること
- 採択後に間接補助事業者として事業を実施できる体制を有すること
事業内容の要件
- ゼロエミッション船等(水素・アンモニア・LNG・メタノール・電力を推進エネルギー源とする船舶)の建造に関連する事業であること
- 関連舶用機器等(エンジン・燃料タンク・燃料供給システム等)の生産設備整備事業、またはこれらを船舶に搭載するための艤装プラットフォーム等の整備事業であること
- エンジン生産設備については、水素またはアンモニア燃料エンジンの生産に用いるものに限定されること
申請手続き要件
- 事前に申請者登録を完了し、申請者ID番号と申請用メールアドレスを取得していること
- 令和6年度中に交付申請を行う意思と体制があること
ポイント
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申請ガイド
STEP1 申請者登録
申請書類提出に先立ち、申請者登録フォーム(https://pczes.jstra.jp/contact/)から事前登録を行います。登録後2営業日以内に申請者ID番号と申請用メールアドレスが発行されます。すでに事前着手届出時に登録済みの場合は再登録不要です。
STEP2 申請書類の準備
公募要領に基づき、申請書作成用テンプレート(https://pczes.jstra.jp/forms/)をダウンロードして申請書を作成します。公募要領23ページ「提出書類の取りまとめ方法」に従って資料を整備してください。疑問点はjGrantsの問い合わせ機能または申請用メールアドレスへ申請者ID番号を件名に付けて問い合わせます。
STEP3 jGrantsからの申請
申請書類が整ったらjGrantsの「申請をする」ボタンから申請ページへ移動し、必要事項の記入と提出ファイルのアップロードを行い申請を完了させます。
STEP4 交付申請・事業実施
採択後は令和6年度中に交付申請を行い、交付決定後は速やかに建物・設備の取得等に係る発注等に着手します。令和10年度末までに間接補助事業を完了させ、経費の支払いを全て完了させます。
ポイント
審査と成功のコツ
事業計画の具体性と実現可能性
ゼロエミッション化への貢献度の明確化
長期的な事業継続性の担保
早期の情報収集と専門家連携
ポイント
対象経費
対象となる経費
建物等取得費(3件)
- 生産設備整備に必要な工場・倉庫等の建物の取得費用
- 建物の増築・改築費用
- 付帯施設(電気設備・給排水設備等)の整備費用
設備費(機械・装置)(4件)
- ゼロエミッション船関連舶用機器の生産設備(製造機械・装置等)
- 艤装プラットフォーム等の整備に必要な設備
- 水素またはアンモニア燃料エンジン生産に用いる製造設備
- 燃料タンク・燃料供給システム等の生産設備
附帯工事費等(2件)
- 建物等取得と併せて実施する附帯工事の費用
- 設備設置に伴う基礎工事・配管工事等の費用
システム購入費(2件)
- 間接補助事業の実施に必要なソフトウェアの購入費
- 生産管理システム・品質管理システム等のソフトウェア費用
投下固定資産(地方税法対象)(2件)
- 地方税法第341条に規定する固定資産として計上される設備の取得価格(消費税・地方消費税除く)
- 当該事業の用に供する固定資産の合計取得額
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 消費税および地方消費税(補助対象額から除外)
- ゼロエミッション船等の建造に直接関係しない設備の整備費用
- エンジン生産設備のうち、水素またはアンモニア燃料エンジン以外(LNG・メタノール等)の生産に用いるもの
- 汎用設備・汎用ソフトウェア等、補助対象事業以外にも広く使用される設備
- 人件費・消耗品費・旅費等の運営経費
- 中古設備・リース設備の取得費(一般的には対象外とされる場合が多い)
- 交付決定前に発注・契約・購入した設備等(原則として交付決定後の発注が必要)
よくある質問
Q本補助金の対象となるエンジン生産設備に制限はありますか?
はい、制限があります。エンジンの生産設備については、水素またはアンモニア燃料エンジンの生産に用いるものに限定されています。LNGやメタノールを推進エネルギー源とする船舶用のエンジン生産設備は対象外となりますのでご注意ください。一方、燃料タンクや燃料供給システム等については水素・アンモニア・LNG・メタノール・電力(バッテリー)の各技術に対応するものが対象となります。
Q補助上限額がないとはどういう意味ですか?
本補助金は「限度額なし」という特徴があります。これは、投下固定資産額に補助率(大企業1/3以内、中小企業等1/2以内)を乗じた金額が補助金として交付される際、上限額による制約がないことを意味します。数億円・数十億円規模の大型設備投資を行う場合でも、補助率に応じた補助金を受け取ることができます。ただし、公募の予算枠がありますので、採択件数・採択額には限りがある点をご認識ください。
Q「中小企業等」の定義を教えてください。
中小企業等の具体的な定義は公募要領に記載されています。一般的に中小企業者(中小企業基本法に定める中小企業者)および中小企業に準じる法人が該当しますが、本補助金における正確な定義は公募要領を必ずご確認ください。製造業の場合、資本金3億円以下または従業員300人以下が一般的な中小企業の基準となりますが、個別の判定は事務局にお問い合わせいただくことをお勧めします。
Q交付決定前に設備の発注・購入を始めても大丈夫ですか?
原則として、交付決定前に発注・契約・購入した設備等は補助対象外となります。ただし、本事業では「事前着手届出」の制度が設けられており、事前着手届出を適切に行った場合は交付決定前の発注等が認められる場合があります。事前着手を検討する場合は、必ず事前に事務局に確認し、届出手続きを完了させてから発注を行ってください。
Q採択後の交付申請は必ず令和6年度中に行わなければなりませんか?
はい、原則として採択された場合は令和6年度中に交付申請を行う必要があります。令和6年度は令和7年3月末が期限となります。交付申請に必要な書類を早期に準備し、期限内に申請できるよう計画的に準備を進めてください。具体的な申請期限や手続きの詳細は採択後に事務局から案内がありますので、連絡を密に取り合うことが重要です。
Q事業完了後も設備を他の用途に転用できますか?
本補助金は事業終了後の建物・設備等の管理・運営等に責任を持てることが申請要件となっています。一般的に、補助金で整備した設備を目的外に転用する場合は、補助金交付機関への報告・承認が必要となります。無断で転用した場合は補助金の返還を求められる場合がありますので、転用を検討する場合は必ず事務局に相談してください。
Q申請書類はどこから入手できますか?
申請書類(申請書作成用テンプレート)は一般財団法人日本船舶技術研究協会のウェブサイト(https://pczes.jstra.jp/forms/)からダウンロードできます。まず申請者登録(https://pczes.jstra.jp/contact/)を完了させてから書類の作成に取り掛かることをお勧めします。不明点は申請用メールアドレスまたはjGrantsの問い合わせ機能を利用し、件名に申請者ID番号を付けてお問い合わせください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は国土交通省系の海事・造船分野向け補助金であり、他の補助金との併用については公募要領の規定を確認する必要があります。一般的には、同一設備・同一経費に対して複数の国の補助金を重複して受給することはできません。ただし、異なる設備・異なる経費に対する別の補助金との併用は、各補助金の規定に従い認められる場合があります。例えば、本補助金でゼロエミッション船関連の生産設備を整備しつつ、ものづくり補助金で別の製品ラインの設備を整備するといった組み合わせが考えられます。また、本補助金は設備整備費を対象としているため、研究開発費を対象とするNEDO等の研究開発補助金と対象経費が異なり、組み合わせを検討する余地があります。事業化フェーズに応じて、研究開発段階ではSBIR(中小企業技術革新制度)等の研究開発補助金を活用し、量産体制構築段階で本補助金を活用する段階的アプローチも有効です。必ず申請前に事務局へ他の補助金との併用の可否を確認してください。
詳細説明
事業の背景と目的
地球温暖化対策として海運分野のCO2排出削減が国際的な課題となる中、国際海事機関(IMO)は2050年までに海運からのCO2排出をネットゼロにする目標を掲げています。日本はこの国際動向に対応し、世界に先駆けてゼロエミッション船等の国内生産体制を構築することで、脱炭素化と産業競争力強化の両立を目指しています。
本事業はその中核施策として、水素・アンモニア・LNG・メタノール・電力(バッテリー)を推進エネルギー源とする次世代船舶の建造に必要な関連舶用機器等の生産設備整備および艤装プラットフォーム等の整備を支援するものです。
補助対象となる事業内容
本補助金が対象とする「間接補助事業」は以下の2種類です。
- 関連舶用機器等の生産設備整備事業:エンジン(水素・アンモニア燃料エンジンに限る)、燃料タンク、燃料供給システム等の生産設備の整備
- 艤装プラットフォーム等の整備事業:関連舶用機器等を船舶に搭載(艤装)するための設備等の整備
補助率・補助額
- 大企業:投下固定資産額の1/3以内
- 中小企業等:投下固定資産額の1/2以内
- 補助上限額:なし(事業規模に応じた補助が受けられます)
対象となる投下固定資産額は、地方税法第341条に規定する固定資産のうち当該事業の用に供するものの取得等価格の合計額(消費税・地方消費税除く)です。これに附帯工事費等とシステム購入費を加えた額が補助対象経費となります。
申請資格と要件
以下の要件を満たす法人が申請できます。
- 公募要領の要件を満たす大企業または中小企業等であること
- 事業終了後の建物・設備等の管理・運営等に責任を持って対応できる法人であること
- 間接補助事業者として採択された後、事業を適切に実施できる体制を有すること
詳細な要件は公募要領1.(2)間接補助対象事業者の項目を必ずご確認ください。
事業実施期間と注意点
本公募で採択された場合、原則として令和6年度中に交付申請を行う必要があります。交付決定後は速やかに事業に着手し、遅くとも令和10年度末(2028年度末)までに間接補助事業を終了(建物・設備の取得等が完了し、経費の支払いが全て完了した時点)してください。
申請の流れ
- 申請者登録:申請者登録フォームから事前登録(2営業日以内にID発行)
- 申請書類作成:公募要領と申請書作成テンプレートに基づき書類を整備
- jGrantsから申請:必要事項の記入とファイルアップロードで申請完了
- 採択・交付申請:採択後、令和6年度中に交付申請を実施
- 事業実施・完了報告:令和10年度末までに設備整備を完了し報告
問い合わせ先
一般財団法人 日本船舶技術研究協会
ゼロエミッション船等の建造促進事業 事務局
TEL:03-5575-6430(受付:9:00〜12:00、13:00〜16:30、土日祝・年末年始除く)
Email:info@pczes.jstra.jp
ホームページ:https://pczes.jstra.jp