【第一回】GXサプライチェーン構築支援事業(公募申請)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
大規模投資への重点支援
単なる設備更新ではなく、世界で競争しうる規模の大規模投資を計画する事業者を対象としています。国際競争力を持つGX関連製品の製造拠点確立を強力にバックアップする制度設計です。
対象分野の明確化
水電解装置(グリーン水素製造)、浮体式洋上風力発電設備、ペロブスカイト太陽電池、燃料電池等、日本が技術的優位性を持つまたは獲得を目指すGX領域に絞り込んだ支援となっています。
大企業・中小企業ともに対象
GXサプライチェーン構築という政策目標の性質上、大企業・中小企業の区別なく対象となります。中小企業だけでなく大企業も申請できる点が、一般的な補助金制度と異なる大きな特徴です。
部素材・製造設備まで対象範囲が広い
完成品メーカーのみならず、GX製品を構成する部素材や製造に使用する設備・装置の製造事業者も対象となります。サプライチェーン全体をカバーする包括的な支援です。
事業終了後の継続責任
補助事業終了後も、補助対象の建物・設備等の管理・運営に継続して責任を持てる法人であることが求められます。一時的な投資ではなく、長期的な事業展開を前提とした支援制度です。
ポイント
対象者・申請資格
対象事業者の基本要件
- 大企業または中小企業の製造事業者
- 世界で競争しうる大規模投資を計画していること
- 補助事業終了後も建物・設備等の管理・運営に責任を持てる法人であること
- 日本国内に製造拠点を整備・拡充する計画があること
対象製品・分野
- 水電解装置およびその部素材・製造設備
- 浮体式洋上風力発電設備およびその部素材・製造設備
- ペロブスカイト太陽電池およびその部素材・製造設備
- 燃料電池およびその部素材・製造設備
- その他GX分野の国内製造サプライチェーン確立に資する製品(公募要領で詳細規定)
対象外となる可能性が高いケース
- GX分野と関連しない一般的な設備投資
- 国内製造を伴わない販売・流通事業
- 事業終了後に設備の継続的管理が困難な事業者
- 投資規模が小規模にとどまる計画
ポイント
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申請ガイド
ステップ1: 公募要領の精読と事業計画の立案
経済産業省または執行機関が公表する公募要領を入手し、補助対象製品・設備の詳細要件、補助率・上限額、審査基準を確認します。応募に先立ち、GX分野での製造計画の具体化と投資規模の試算を行います。
ステップ2: 事業実施体制の整備
単独申請または共同申請(コンソーシアム)の形態を検討します。自社の技術力・資金力を踏まえ、必要に応じてサプライチェーン上の他社との連携体制を構築します。
ステップ3: 申請書類の作成
事業計画書、収支計画書、資金調達計画書等の必要書類を作成します。「世界で競争しうる」投資であることを示す市場分析・競合比較等の根拠資料を丁寧に整備することが重要です。
ステップ4: 電子申請の実施
指定の申請システム(jGrants等)を通じて電子申請を行います。第一回公募の受付期間は2024年6月28日〜2024年8月30日でした。次回公募の情報は経済産業省の関連サイトを定期的に確認してください。
ステップ5: 審査・採択通知の受領
提出後は書類審査・ヒアリング審査が実施されます。採択通知を受けた後、交付申請・交付決定のプロセスを経て事業実施となります。
ポイント
審査と成功のコツ
市場競争力の定量的な証明
GX政策との整合性の強調
サプライチェーン全体への貢献の明示
事業終了後の継続計画の具体性
実現可能性の高い事業スケジュール
ポイント
対象経費
対象となる経費
製造設備・機械装置(6件)
- 水電解装置製造設備
- 洋上風力発電設備製造装置
- ペロブスカイト太陽電池製造ライン
- 燃料電池製造設備
- 関連部素材製造機械
- 検査・品質管理装置
建物・構築物(4件)
- 製造工場の新設・増設
- クリーンルーム等の特殊環境設備
- 倉庫・保管施設
- 研究開発棟(製造に付随するもの)
工具・器具・備品(3件)
- 製造プロセス用専用工具
- 計測機器・分析装置
- 安全管理設備
IT・システム導入(4件)
- 製造管理システム(MES)
- 品質管理システム
- エネルギー管理システム(EMS)
- サプライチェーン管理システム
技術導入・ライセンス費用(2件)
- 製造技術のライセンス取得費
- 技術指導・トレーニング費用(設備導入に係るもの)
土地(一般的に補助対象外のケースが多い)(1件)
- 公募要領に基づき確認が必要
外注・委託費(付随するもの)(2件)
- 設備設計・施工監理費
- 試運転・調整費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- GX分野と直接関連しない一般的な製造設備の更新・維持費
- 土地取得費(原則として補助対象外。公募要領で確認が必要)
- 補助事業期間外に発生した費用
- 消耗品・原材料費(量産段階のもの)
- 販売促進・広告宣伝費
- 人件費(一般的には補助対象外だが公募要領で確認が必要)
- 既存設備のメンテナンス・修繕費
- 補助金の不正受給・流用に該当する支出
よくある質問
Q大企業でも申請できますか?
はい、申請できます。本事業はGX分野の国内製造サプライチェーン確立という政策目標から、大企業・中小企業の区別なく対象としています。これは中小企業のみを対象とする一般的な補助金制度と異なる特徴です。ただし、大企業と中小企業で補助率が異なる可能性がありますので、公募要領で詳細をご確認ください。
Q対象となるGX製品はどこで確認できますか?
対象製品の詳細は公募要領に記載されています。基本的には水電解装置、浮体式洋上風力発電設備、ペロブスカイト太陽電池、燃料電池とその関連部素材・製造設備が対象ですが、具体的な製品区分や技術要件は公募要領で定義されます。経済産業省または執行機関の公式サイトから最新の公募要領を入手してください。
Q補助率・補助上限額はいくらですか?
補助率・補助上限額は「公募要領参照」とされており、本事業ページには具体的な金額が記載されていません。一般的にGX関連の大規模投資支援事業では、対象費用の1/2〜2/3程度の補助率が設定されるケースが多いですが、本事業の正確な条件は必ず公募要領で確認してください。
Q「世界で競争しうる大規模投資」とはどの程度の規模ですか?
具体的な投資規模の下限は公募要領に定められています。「世界で競争しうる」という要件は定性的な表現ですが、一般的には対象製品の世界市場における競争環境、投資対象国との比較、量産化に必要な規模感等を踏まえた計画であることが求められると考えられます。事前相談制度がある場合は積極的に活用することをお勧めします。
Q製造設備だけでなく建物・建設費も補助対象になりますか?
一般的に本事業のような大規模製造投資支援では、製造設備のみならず工場建屋等の建物・構築物も補助対象に含まれるケースがあります。ただし、土地取得費は原則として補助対象外となることが多いです。具体的な対象経費については公募要領の「補助対象経費」の項目を必ずご確認ください。
Qコンソーシアム(複数社共同)での申請は可能ですか?
GXサプライチェーン構築という事業の性質上、複数の企業が連携したコンソーシアム申請が認められている可能性があります。大手完成品メーカーと部素材メーカーが連携することで、サプライチェーン全体のカバーが可能になります。コンソーシアム申請の可否・要件については公募要領をご確認ください。
Q第一回公募に申請できませんでしたが、次回公募はありますか?
第一回公募は2024年8月30日に締め切られています。第二回以降の公募については、経済産業省の公式ウェブサイト、グリーンイノベーション基金事業関連ページ、またはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の公募情報を定期的にご確認ください。GX推進は国家的な重点政策であるため、継続的な公募が実施される可能性があります。
Q採択後、補助金はいつ受け取れますか?
補助金は一般的に後払い(精算払い)方式で支給されます。事業完了後に実績報告書を提出し、審査を経て確定した補助金額が支払われます。このため、事業実施中は自己資金または金融機関からの融資等で資金を確保する必要があります。大規模投資を伴う本事業では、金融機関との事前調整(つなぎ融資の活用等)を早期に検討することをお勧めします。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
GXサプライチェーン構築支援事業は大規模設備投資を対象としており、他の補助金との組み合わせ(併用)については公募要領で制限が設けられている場合があります。一般的な併用可能性として、以下の観点を参考にしてください。 グリーンイノベーション基金(NEDO)との関係については、同じGX推進を目的とした事業との重複申請は認められない可能性が高いため、事前に執行機関へ確認することが必須です。 中小企業向けには、ものづくり補助金(製造業・サービス業)や設備投資に係る税制優遇(中小企業経営強化税制、カーボンニュートラルに向けた投資促進税制等)との組み合わせが考えられます。ただし、同一の設備・費用に対して複数の補助金を重複して受給することは一般的に認められていません。 税制面では、GX分野の設備投資に対してカーボンニュートラルに向けた投資促進税制(生産工程効率化等設備)の活用が可能な場合があります。補助金と税制優遇は原則として併用可能ですが、補助金受給額を差し引いた取得価額に対して税制優遇が適用される点に留意が必要です。 本事業は国策として重点支援されるため、採択後の事業実施中における他の補助金申請については、管轄機関への事前相談を強くお勧めします。
詳細説明
GXサプライチェーン構築支援事業とは
GXサプライチェーン構築支援事業は、日本政府が推進するグリーントランスフォーメーション(GX)戦略の一環として、国内製造サプライチェーンの確立・強化を目的とした補助金事業です。2050年カーボンニュートラルの実現に向け、次世代エネルギー関連製品の国内製造基盤を整備することが本事業の核心的な目標です。
支援対象となるGX分野
本事業が重点支援する分野は、以下の次世代エネルギー・脱炭素技術に関わる製品の製造です。
- 水電解装置:グリーン水素の製造に用いる装置およびその部素材・製造設備。水素社会の基盤インフラとして国際的に需要拡大が見込まれます。
- 浮体式洋上風力発電設備:日本の排他的経済水域(EEZ)を活用した洋上風力発電の普及に向け、浮体式プラットフォームや関連部品の国産化を支援します。
- ペロブスカイト太陽電池:次世代太陽電池として注目されるペロブスカイト型。日本が世界をリードする技術分野であり、量産化への投資を重点支援します。
- 燃料電池:水素を活用した発電・動力源として、産業・運輸・家庭用途での普及が期待されます。製造コスト低減に向けた大規模投資を支援します。
上記のほか、GX分野のサプライチェーン確立に資する関連部素材・製造設備も対象となります(詳細は公募要領を参照)。
対象事業者
本事業は、大企業・中小企業の区別なく製造事業者が申請できます。以下の要件をすべて満たすことが必要です。
- 対象GX分野の製品・部素材・製造設備を国内で製造する事業者であること
- 世界で競争しうる大規模投資を計画・実行できること
- 補助事業終了後も、補助対象の建物・設備等の管理・運営に継続的な責任を持てる法人であること
補助内容について
補助率・補助上限額は公募要領に詳細が規定されています。本事業は大規模製造投資への支援を趣旨としているため、一般的な中小企業向け補助金と比較して高額の補助が想定されます。正確な補助条件については、経済産業省または執行機関(一般的にはNEDO等)が公表する公募要領を必ず確認してください。
第一回公募の概要
第一回公募は2024年6月28日に受付を開始し、2024年8月30日に締め切られました。現在は第一回公募の採択審査・事業実施フェーズにあります。第二回以降の公募が予定されている場合は、経済産業省の公式サイトや関連機関からの情報を定期的に確認することをお勧めします。
申請のポイント
本事業の審査では、以下の点が重視されると考えられます。
- 国際競争力の実証:「世界で競争しうる」投資計画であることを、市場データ・技術比較等で定量的に証明することが求められます。
- GX政策との整合:日本のGX戦略・カーボンニュートラル目標への貢献度を明確に示すことが評価ポイントとなります。
- 事業継続性:補助事業終了後の長期的な事業継続計画(収益見通し、設備維持管理計画等)が具体的であることが重要です。
- サプライチェーンへの波及効果:自社のみならず、国内サプライチェーン全体への経済効果・雇用効果を示すことが審査上有利に働きます。
注意事項
本補助金は採択後も厳格な事業管理・報告義務が課されます。設備の目的外使用の禁止、一定期間の財産処分制限、毎年度の事業報告提出等が一般的に求められます。採択後の義務事項についても公募要領を熟読し、適切な社内管理体制を整備してください。
また、補助金は原則として後払い(精算払い)となるため、事業実施中の資金繰りに十分注意が必要です。大規模投資を伴う本事業では、金融機関との事前調整(つなぎ融資の検討等)を早期に行うことをお勧めします。