募集終了全国対象
非常に難しい
準備期間の目安: 約120

令和5年度補正予算 需要家主導型太陽光発電導入支援事業(第一次公募(複数年度事業))

基本情報

補助金額
162.3億円
補助率: 自治体連携型の場合は2/3以内。自治体連携型以外の場合は1/2以内。ただし、蓄電池の設置に係る経費については1/2又は1/ 3以内。※詳細は公募要領をご確認ください。
0円162.3億円
募集期間
2024-04-26 〜 2024-06-14
対象地域日本全国
対象業種電気・ガス・熱供給・水道業
使途エコ・SDGs活動支援がほしい

この補助金のまとめ

需要家主導型太陽光発電導入支援事業は、令和5年度補正予算として約162億円の予算枠で実施された大型補助金です。FIT/FIP認定を受けずに、需要家が小売電気事業者・発電事業者と連携して需要地外に太陽光発電設備を新規設置し、特定の需要家へ長期間にわたり再エネ電力を供給する事業が対象となります。補助率は自治体連携型で最大2/3以内、それ以外で1/2以内、蓄電池併設は1/2又は1/3以内です。地域共生を前提条件とすることが大きな特徴で、単なる発電設備の導入にとどまらず、地域の脱炭素化と電力の安定供給を同時に実現する仕組みを構築できます。法人のみが対象で、複数年度にわたる事業実施が認められている点も、大規模案件に取り組みやすい制度設計となっています。

この補助金の特徴

1

FIT/FIPに依存しない長期電力供給モデル

本事業最大の特徴は、FIT・FIP認定を受けない「自家消費型・直接供給型」の太陽光発電を対象としていることです。需要家と発電事業者が長期契約(コーポレートPPA等)を結び、安定した再エネ電力を確保する新しいビジネスモデルの構築を後押しします。電力市場価格の変動リスクを回避しながら、確実にCO2排出量を削減できる点が企業にとっての大きなメリットです。

2

自治体連携型で補助率2/3の優遇

地方自治体と連携して事業を実施する「自治体連携型」の場合、補助率が最大2/3以内まで引き上げられます。通常型の1/2以内と比較して大幅に有利であり、自治体の脱炭素計画や地域新電力構想と連動させることで、事業の公益性と経済性を両立できます。自治体側にとっても、民間資金を活用した再エネ導入を推進できるため、双方にメリットがあります。

3

蓄電池併設で再エネの最大活用

太陽光発電設備に加えて蓄電池の併設も補助対象に含まれています。蓄電池の補助率は設備規模や類型に応じて1/2又は1/3以内です。発電量の変動を吸収し、需要家への安定供給を可能にするとともに、電力系統への負荷軽減にも寄与します。系統制約のある地域でも導入しやすくなる設計です。

4

複数年度事業で大規模案件に対応

本公募は複数年度事業として設計されており、2023年度補正・2025年度・2026年度の3か年にわたって予算が配分されています。大規模な太陽光発電設備の設計・調達・施工には通常1年以上を要するため、複数年度にわたる事業期間が認められることで、メガソーラー級の案件にも無理なく取り組めます。

5

地域共生が必須要件

採択にあたっては「地域共生」が前提条件として求められます。設置地域の住民理解の確保、環境アセスメントへの対応、地域経済への貢献などを事業計画に盛り込む必要があります。これにより、再エネ導入をめぐる地域トラブルの未然防止と、持続可能な事業運営が期待されます。

ポイント

FIT/FIPに依存しない長期電力供給モデルを支援し、自治体連携型なら補助率2/3に優遇。蓄電池併設も対象で、複数年度にわたる大規模案件に対応できる制度設計が特徴です。

対象者・申請資格

本事業の申請者は、日本国内で事業活動を営む法人に限られます。個人事業主や任意団体は対象外です。申請にあたっては、需要家・小売電気事業者・発電事業者の三者が一体となった事業スキームを構築する必要があります。 具体的には、以下の要件をすべて満たすことが求められます。まず、FIT/FIP認定を受けないこと。次に、接続供給(託送)によらず、特定の需要家に対して長期間にわたり電力を供給する契約を締結すること。さらに、太陽光発電設備を需要地外に新規で取得・設置すること。既存設備の増設やリプレースは原則対象外です。 自治体連携型での申請を希望する場合は、地方自治体との連携協定や覚書の締結が追加要件となります。地域共生の観点から、設置地域における住民説明会の実施や環境配慮計画の策定も実質的に求められます。 また、事業の継続性を担保するため、十分な資金力と事業遂行能力を有することを財務諸表等で証明する必要があります。複数年度にわたる事業であるため、長期的な事業計画の妥当性も審査されます。

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申請ガイド

申請はjGrants(電子申請システム)を通じて行います。GビズIDプライムの取得が前提となるため、未取得の場合は申請開始前に余裕をもって取得手続きを進めてください(通常2〜3週間)。 申請書類としては、事業計画書、収支計画書、設備仕様書、需要家との電力供給契約書(案)、系統連系に関する資料、地域共生に関する取組計画書などが求められます。自治体連携型の場合は、自治体との連携協定書も必須です。 事業計画書では、太陽光発電設備の設置場所、発電容量、供給先需要家の情報、電力供給スキーム、CO2削減見込み量などを具体的に記載します。特に「なぜFIT/FIPを使わずに本スキームで実施するのか」という事業の必然性を明確に示すことが重要です。 審査は書面審査が中心で、必要に応じてヒアリングが実施されます。公募期間は限定的なため、必要書類の準備は公募開始前から着手することを強く推奨します。設備メーカーや施工業者からの見積取得、系統連系の事前協議、地域住民への説明などは特に時間を要する工程です。

審査と成功のコツ

採択を勝ち取るために最も重要なのは、「地域共生」と「事業の持続可能性」を具体的に示すことです。単に発電設備を設置するだけでなく、設置地域にどのような便益をもたらすのかを定量的に記述しましょう。地元雇用の創出、災害時の非常用電源提供、固定資産税による税収貢献など、複数の観点から地域貢献を整理してください。 補助率を最大化するには自治体連携型での申請が有効です。自治体の脱炭素先行地域計画やゼロカーボンシティ宣言と連動させることで、計画の整合性と公益性を強くアピールできます。早い段階から自治体の環境担当部署と協議を開始し、連携の枠組みを固めておくことが成功の鍵です。 収支計画の精度も審査の重要ポイントです。電力の長期供給単価、設備の劣化率、メンテナンスコスト、蓄電池の寿命といった要素を保守的に見積もり、事業採算性が確保されていることを数字で示してください。楽観的な前提に基づく計画は評価が下がります。 また、系統連系の確実性を担保するため、一般送配電事業者との事前協議結果を添付することが望ましいです。系統容量に空きがないエリアでの計画は実現性が疑問視されるため、設置場所の選定段階で系統情報を確認しておきましょう。

対象経費

対象となる経費

太陽光発電設備費

太陽光パネル、パワーコンディショナー、架台、接続箱等の発電設備一式の購入・設置費用

蓄電池設備費

再エネ電源併設型蓄電池の機器購入費および設置工事費(併設する場合)

送電設備費

需要地外から需要家への電力供給に必要な自営線・送電線の敷設費用

系統連系費用

電力系統への接続に必要な連系設備、受変電設備の費用

設計・工事費

発電設備の基本設計・実施設計、土木工事、電気工事等の施工費用

その他附帯設備費

監視制御システム(SCADA)、遠隔監視装置、フェンス・防犯設備等の付帯設備費用

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • FIT/FIP認定を受ける設備
  • 既存設備のリプレース・増設
  • 土地取得費・土地造成費
  • 消費税・間接経費
  • 人件費・旅費
  • 接続供給(託送)による供給設備
  • 環境アセスメント費用

よくある質問

QFIT/FIP認定との違いは何ですか?
A

FIT/FIPは発電した電力を固定価格や市場連動価格で売電する制度ですが、本事業はFIT/FIP認定を受けずに特定の需要家と長期契約(コーポレートPPA等)を結んで直接電力を供給するモデルを対象としています。売電収入ではなく、需要家との契約に基づく安定的な電力供給が事業の前提となります。

QオンサイトPPA(自社屋根設置型)は対象ですか?
A

本事業は「需要地外」への新規設置が要件のため、需要家の事業所敷地内に設置するオンサイトPPAは対象外です。遊休地や農地転用地等に設置し、自営線や特定供給で需要家に電力を届けるオフサイト型のスキームが対象となります。

Q中小企業でも申請できますか?
A

はい。日本国内で事業活動を営む法人であれば、企業規模による制限はありません。ただし、メガソーラー級の設備投資となるため、資金力と事業遂行能力の証明が求められます。コンソーシアム形式で大手企業やエネルギー事業者と連携して申請する方法も有効です。

Q自治体連携型にするにはどうすればよいですか?
A

地方自治体と連携協定や覚書を締結し、自治体の脱炭素計画等との整合性を示す必要があります。脱炭素先行地域に選定された自治体やゼロカーボンシティ宣言を行った自治体に早い段階で相談し、連携の枠組みを協議してください。補助率が2/3に引き上げられるため、手間をかける価値は十分にあります。

Q蓄電池のみの導入は可能ですか?
A

蓄電池は太陽光発電設備に「併設」する場合に補助対象となるため、蓄電池単独での申請はできません。太陽光発電設備の新規設置と併せて蓄電池を導入する計画が必要です。

Q複数年度事業とはどのような意味ですか?
A

事業期間が単年度で完了せず、複数の会計年度にまたがって実施される事業です。本公募では2023年度補正〜2026年度の3か年にわたり予算が配分されています。大規模な太陽光発電設備は設計・調達・施工に1年以上を要するため、複数年度での事業実施が認められています。

Q採択後に計画変更はできますか?
A

軽微な変更であれば届出で対応可能ですが、設備容量の大幅な変更、設置場所の変更、事業スキームの変更など重要事項の変更には事前に事務局への協議・承認が必要です。無断で変更した場合、補助金の返還を求められる可能性があるため、変更が生じた場合は速やかに事務局に相談してください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

需要家主導型太陽光発電導入支援事業は、同一設備に対する国の他の補助金との併用は原則として認められていません。ただし、補助対象経費が明確に区分できる場合は、異なる設備・工程について別の補助金を活用できる可能性があります。 関連する補助金として、環境省の「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金」があります。こちらは脱炭素先行地域に選定された自治体向けの交付金で、太陽光発電以外の脱炭素施策(省エネ改修、EV導入等)に充当し、本事業と役割分担する形での併用が考えられます。 また、経済産業省の「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」は、需要家側の省エネ設備投資を対象としており、発電側を本事業で、需要側の省エネを省エネ補助金でカバーする組み合わせが有効です。 蓄電池関連では、「系統用蓄電池等の導入支援事業」もありますが、本事業で蓄電池を補助対象に含めている場合は二重計上にならないよう注意が必要です。自治体独自の再エネ補助金との併用については、各自治体の規定によるため個別に確認してください。税制面では、中小企業経営強化税制やカーボンニュートラル投資促進税制との併用で、補助金でカバーしきれない自己負担分の税負担を軽減できます。

詳細説明

需要家主導型太陽光発電導入支援事業とは

需要家主導型太陽光発電導入支援事業は、経済産業省が令和5年度補正予算で措置した大型補助金で、予算規模は約162億円です。FIT・FIP制度に依存しない新しい再エネ導入モデルを普及させるため、需要家・小売電気事業者・発電事業者が三位一体で取り組む太陽光発電設備の需要地外への新規設置を支援します。

近年、企業のRE100やSBT(Science Based Targets)への参加、サプライチェーン全体でのCO2削減要請が強まる中、安定的かつ追加性のある再エネ電力を確保する手段として「コーポレートPPA(電力購入契約)」が注目されています。本事業はこのコーポレートPPAを中心とした長期電力供給スキームを補助対象とし、企業の脱炭素経営を資金面から強力に後押しする制度です。

補助対象事業の要件

補助を受けるためには、以下のすべての要件を満たす必要があります。

  • FIT/FIP認定を受けないこと
  • 接続供給(託送)によらない電力供給スキームであること
  • 特定の需要家に長期間にわたり電力を供給すること
  • 太陽光発電設備を需要地外に新規で取得・設置すること
  • 地域共生の取り組みを行うこと

「需要地外」とは、需要家の事業所敷地外を意味します。屋根置き型のオンサイトPPAとは異なり、遊休地や農地転用地等にメガソーラー級の設備を設置し、自営線や特定供給により電力を届けるオフサイトPPAモデルが主な対象です。

補助率と補助金額

補助率は事業類型によって異なります。

事業類型太陽光発電設備蓄電池
自治体連携型2/3以内1/2又は1/3以内
自治体連携型以外1/2以内1/2又は1/3以内

予算総額は約162億円で、2023年度補正(約71.8億円)、2025年度(約56.7億円)、2026年度(約33.8億円)の3か年に配分されています。1件あたりの上限額は公募要領で定められますが、予算規模から見てメガソーラー級の大規模案件にも対応可能です。

自治体連携型のメリット

自治体連携型を選択する最大のメリットは、補助率が1/2から2/3に引き上げられることです。例えば、総事業費10億円の案件では、通常型で最大5億円の補助に対し、自治体連携型では最大約6.7億円と、約1.7億円の差が生じます。

自治体連携型の要件を満たすには、地方自治体と連携協定を締結し、自治体の再エネ・脱炭素計画との整合性を示す必要があります。脱炭素先行地域に選定された自治体やゼロカーボンシティ宣言を行った自治体との連携が特に有効です。

蓄電池併設のポイント

太陽光発電設備に蓄電池を併設する場合も補助対象に含まれます。蓄電池の併設により、以下の効果が期待できます。

  • 発電量の変動を吸収し、需要家への安定的な電力供給を実現
  • ピークシフトによる電力コストの最適化
  • 系統制約のある地域でも出力制御の影響を低減
  • 災害時のレジリエンス強化

蓄電池の補助率は設備規模や事業類型に応じて1/2又は1/3以内で、太陽光発電設備本体とは別に算定されます。蓄電池の容量設計にあたっては、需要パターンと発電プロファイルのマッチングが重要です。

地域共生要件への対応

本事業では「地域共生」が前提条件として位置づけられており、採択審査でも重視されるポイントです。具体的には以下の取り組みが求められます。

  • 設置地域の住民への事前説明と合意形成
  • 環境影響への配慮(景観、生態系、水害リスク等)
  • 地域経済への貢献(地元企業の施工参画、雇用創出等)
  • 発電設備の適切な維持管理と撤去計画の明示

近年、太陽光発電施設をめぐる地域住民とのトラブルが社会問題化していることから、事業計画段階で地域との信頼関係を構築することが事業成功の大前提です。

申請から事業完了までの流れ

  1. GビズIDプライムの取得(未取得の場合、2〜3週間)
  2. 事業スキームの構築(需要家・小売電気事業者・発電事業者の三者協議)
  3. 系統連系の事前協議(一般送配電事業者との調整)
  4. 自治体との連携協議(自治体連携型の場合)
  5. 地域住民への説明・合意形成
  6. jGrantsでの電子申請
  7. 書面審査・ヒアリング(必要に応じて)
  8. 採択通知・交付決定
  9. 設備の設計・調達・施工(複数年度にわたる場合あり)
  10. 完了報告・補助金交付

対象法人の範囲

申請できるのは日本国内で事業活動を営む法人です。株式会社、合同会社のほか、一般社団法人やSPC(特別目的会社)も要件を満たせば申請可能です。個人事業主は対象外となります。再エネ発電事業の実績がない法人でも、コンソーシアム形式で経験豊富な事業者と組むことで申請することが可能です。

関連書類・リンク