令和7年度ゼロエミッション船等の建造促進事業 二次公募
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
大規模な補助上限額
総額300億円(初年度24億円)という大規模な予算が確保されており、大型設備投資にも対応可能です。単独プロジェクトでも数十億円規模の補助が期待できます。
中小企業に有利な補助率
大企業は補助対象経費の1/3以内、中小企業等は1/2以内と、中小企業に対してより高い補助率が設定されています。初期投資負担を大幅に軽減できます。
長期事業期間による安定した計画立案
交付決定日から令和12年3月(2030年3月)までの長期事業期間が設定されており、段階的な設備投資計画を組みやすい設計になっています。
多様な代替燃料に対応
水素・アンモニア・LNG・メタノール・電力(バッテリー)と幅広い代替燃料エンジンの生産設備が対象となっており、各社の技術戦略に合わせた申請が可能です。
国策に沿った優先支援
2050年カーボンニュートラル実現に向けた国土交通省の重点施策であり、政策的優先度が高く、継続的な公募が期待されます。次回公募への備えが重要です。
ポイント
対象者・申請資格
申請主体の要件
- 国内に製造業の用に供される施設を保有または整備する事業者
- 法人格を有する企業(個人事業主は原則対象外)
- 日本国内に登記された企業であること
- 暴力団関係企業等でないこと
対象事業の要件
- 水素、アンモニア、LNG、メタノール、電力(バッテリー)を推進エネルギー源とするゼロエミッション船等の建造に必要な舶用機器等の生産設備整備事業
- 艤装プラットフォーム等の整備事業
- エンジン生産設備は水素またはアンモニア燃料エンジンの生産に用いるものに限定
補助率の区分
- 大企業:補助対象経費の1/3以内
- 中小企業等(中小企業基本法に基づく中小企業者・小規模事業者):補助対象経費の1/2以内
- 補助上限:総額300億円(初年度24億円)
対象外事業者
- 製造業以外の事業者(舶用機器の生産・整備を行わない者)
- 既存の化石燃料船の設備整備のみを行う事業者
- 補助事業完了後に事業継続が見込まれない者
ポイント
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申請ガイド
Step1: 公募要領の入手と内容確認
一般財団法人日本船舶技術研究協会のウェブサイトから最新の公募要領・申請様式を入手します。対象経費の詳細や提出書類の要件を事前に十分確認してください。本公募(二次公募)は2025年10月28日に締め切られていますが、次回公募に備えて要領の内容を把握しておくことが重要です。
Step2: 事業計画書の作成
補助事業の目的・内容・実施体制・スケジュールを具体的に記載した事業計画書を作成します。ゼロエミッション船への貢献度、技術の実現可能性、費用対効果を明確に示す必要があります。過去の事業実績や技術力を証明する資料も準備します。
Step3: 経費見積書の取得と整理
補助対象となる設備・工事費等について、複数業者からの見積書を取得します。経費の妥当性を証明するため、見積内容の詳細と比較検討の経緯を記録しておきます。
Step4: 申請書類一式の作成と提出
事業計画書、経費見積書、会社概要、財務諸表、登記簿謄本等の必要書類を一式揃え、事務局(日本船舶技術研究協会)に提出します。電子申請システムを利用する場合は事前登録が必要です。
Step5: 審査対応と交付決定後の手続き
書類審査・ヒアリング審査に対応します。交付決定後は、承認された計画に従って事業を実施し、完了報告書の提出と実績報告を行います。
ポイント
審査と成功のコツ
技術的実現可能性の明確な提示
カーボンニュートラルへの貢献度の定量化
事業実施体制の充実
適切な事業スケジュール管理
補助対象経費の適切な区分と積算
ポイント
対象経費
対象となる経費
機械装置・設備費(4件)
- ゼロエミッション船向け舶用機器生産設備(製造ライン等)
- 水素・アンモニア燃料エンジン生産設備
- 艤装プラットフォーム整備に必要な機械設備
- 品質検査・試験設備
建物・建築工事費(3件)
- 生産設備設置に必要な工場建設・改修費用
- 艤装プラットフォーム整備に伴う建築工事費
- 安全設備・防爆設備の設置工事費
設計・技術導入費(3件)
- 生産設備の設計・エンジニアリング費用
- 技術ライセンス取得費用
- 設備導入に係るコンサルティング費用
システム導入費(3件)
- 生産管理システム・品質管理システムの導入費用
- 生産設備に付随するソフトウェア費用
- 設備運用・監視システムの構築費用
試験・検証費用(3件)
- 生産設備の性能検証・試験費用
- 安全性検証に必要な試験費用
- 第三者機関による認証取得費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 既存の化石燃料船・従来型エンジン向け設備の整備費用
- エンジン生産設備のうち水素・アンモニア燃料以外(LNG・メタノール・電力)に用いるもの
- 土地取得費・用地造成費
- 既存設備の通常の維持修繕費・消耗品費
- 補助事業と直接関係のない一般管理費・人件費
- 研究開発費(設備整備と直接関連しないもの)
- 補助事業期間外に発生した経費
- 補助事業者が自ら施工する工事費(自社施工分)
よくある質問
Q補助率は大企業と中小企業でどう違いますか?
大企業は補助対象経費の1/3以内、中小企業等は1/2以内となっています。中小企業基本法に基づく中小企業者・小規模事業者が中小企業等に該当します。自社の区分が不明な場合は、中小企業基本法の定義(製造業の場合:資本金3億円以下または従業員300人以下)を確認するか、事務局にお問い合わせください。
QLNGやメタノール燃料エンジンの生産設備は補助対象になりますか?
エンジンの生産設備については、水素またはアンモニア燃料エンジンの生産に用いるものに限定されています。LNG・メタノール・電力(バッテリー)推進向けのエンジン生産設備は補助対象外となります。ただし、LNGやメタノールを燃料とする船舶向けの舶用機器(エンジン以外)の生産設備については、公募要領を確認の上、事務局にお問い合わせください。
Q事業期間が令和12年3月までと長いですが、分割して設備投資を行うことはできますか?
事業期間内(交付決定日〜令和12年3月)であれば、複数年にわたる段階的な設備投資計画を組むことが可能です。ただし、交付申請時に提出する事業計画書に全体の投資スケジュールを明記する必要があります。計画変更が生じた場合は、事前に事務局への届け出・承認が必要になる場合があります。
Q艤装プラットフォームとはどのような設備が対象になりますか?
艤装プラットフォームとは、造船所における船体への機器搭載・配管・配線等の艤装工程を効率化するための設備・システムを指します。具体的には、大型部品の搭載に使用するクレーン・リフト設備、艤装工程管理システム、配管・配線の自動化設備等が想定されます。詳細については公募要領の確認と事務局への事前相談を強くお勧めします。
Q本補助金は他の補助金と併用できますか?
同一経費に対して複数の補助金を重複して受給することは原則として認められていません。ただし、本補助金で補助対象とする経費と、他の補助金で補助対象とする経費が異なる場合は、組み合わせが可能なケースがあります。また、中小企業投資促進税制等の税制優遇措置との組み合わせも検討できます。具体的な組み合わせについては、事務局および税理士等の専門家に相談することを推奨します。
Q二次公募は終了していますが、次回公募はいつですか?
本補助金の次回公募(三次公募以降)の時期は現時点では公表されていません。国土交通省および一般財団法人日本船舶技術研究協会の公式ウェブサイトやメールマガジン等で最新情報を確認してください。次回公募に備えて事業計画の作成や経費見積の取得等を事前に進めておくことが採択への近道です。
Q個人事業主でも申請できますか?
本補助金は原則として法人格を有する企業が対象であり、個人事業主は申請対象外となる可能性が高いです。ただし、公募要領に明確に規定されていない場合もあるため、事務局(日本船舶技術研究協会)に直接確認することをお勧めします。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金とその他補助金・助成金との併用については、原則として同一経費への複数補助金の重複適用は認められません。ただし、異なる経費項目に対して別々の補助金を活用することは可能な場合があります。 例えば、本補助金で生産設備整備費を補助対象とした場合、その同一設備に対して別の補助金を重複申請することはできません。一方、本補助金で生産設備を整備しつつ、別の補助金で人材育成費や研究開発費を申請するといった組み合わせは検討の余地があります。 税制面では、中小企業投資促進税制や設備投資に関する各種税制優遇措置との併用が可能な場合があります。補助金受給額は課税所得の計算に含まれますが(圧縮記帳の適用が可能)、税務上の取り扱いは税理士等の専門家に確認することを推奨します。 国の他の補助金(中小企業庁系、経済産業省系等)との関係については、公募要領に明記されている場合があります。申請前に事務局(日本船舶技術研究協会)に対して、他の補助金との関係を必ず確認してください。なお、複数の補助金を組み合わせる場合は、各補助金の申請・報告スケジュールの管理が複雑になるため、社内管理体制の強化が重要です。
詳細説明
令和7年度ゼロエミッション船等の建造促進事業(二次公募)とは
本事業は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた国土交通省の重点施策として、海運・造船分野の脱炭素化を加速するために設けられた大型補助金制度です。一般財団法人日本船舶技術研究協会が事務局を担い、水素・アンモニア・LNG・メタノール・電力(バッテリー)を推進エネルギー源とするゼロエミッション船等の建造に必要な設備整備を幅広く支援します。
国際海事機関(IMO)は2050年頃までに国際海運のカーボンニュートラル達成という目標を掲げており、日本の海運・造船業界においても代替燃料船の実用化・量産化は急務となっています。本補助金はこうした背景のもと、舶用機器メーカーや造船関連製造業者が大規模な設備投資を行う際の経済的負担を軽減し、ゼロエミッション船の建造体制の整備を後押しするものです。
補助の対象となる事業
本補助金の対象は大きく2種類に分かれます。
① 舶用機器等の生産設備整備事業
ゼロエミッション船等の建造に必要な関連舶用機器(推進システム、電力変換装置、燃料供給システム等)の生産設備を新設・増設・更新する事業が対象です。エンジンの生産設備については、水素またはアンモニア燃料エンジンの生産に用いるものに限定されます(LNG・メタノール・電池推進向けエンジン設備は対象外)。
② 艤装プラットフォーム等の整備事業
ゼロエミッション船の艤装(船体への機器搭載・配管・配線等)に必要なプラットフォームや設備を整備する事業も補助対象となります。造船所における艤装工程の効率化・高度化に向けた設備投資に活用できます。
補助金の概要・条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助上限額 | 総額300億円(初年度24億円) |
| 補助率(大企業) | 補助対象経費の1/3以内 |
| 補助率(中小企業等) | 補助対象経費の1/2以内 |
| 事業期間 | 交付決定日〜令和12年3月(2030年3月) |
| 公募期間(二次) | 2025年9月11日〜2025年10月28日(終了) |
| 対象地域 | 全国 |
| 対象業種 | 製造業(舶用機器等の生産設備を有する事業者) |
申請にあたっての重要ポイント
技術要件の確認
対象となる代替燃料の種類(水素・アンモニア・LNG・メタノール・電力)によって、補助対象となる設備の範囲が異なります。特にエンジン生産設備については水素またはアンモニア燃料エンジン向けに限定されているため、事業計画立案時に対象範囲を公募要領で慎重に確認することが必要です。
長期事業計画の重要性
事業期間が令和12年3月までと長期にわたるため、段階的な設備投資計画(フェーズ管理)を明確に示すことが採択審査において重要視されます。マイルストーンごとの目標設定と進捗管理の仕組みを事前に構築しておきましょう。
中小企業の活用メリット
中小企業等は補助率が最大1/2と高く設定されており、大企業と比較して相対的に有利な条件となっています。中小企業基本法に定義される中小企業者・小規模事業者に該当するかどうかを事前に確認し、自社の区分を把握した上で申請準備を進めてください。
今後の公募に向けた準備
本公募(二次公募)は2025年10月28日に締め切られています。次回公募(三次公募以降)に備えて、以下の準備を進めておくことを推奨します。
- 事業計画書の骨子作成(技術的実現可能性・CO2削減効果の定量化)
- 対象設備の仕様確認と見積取得(複数業者への打診)
- 自社の企業規模区分(大企業/中小企業)の確認
- 事務局(日本船舶技術研究協会)への事前相談・問い合わせ
- 他の補助金との組み合わせ可否の確認
海事分野の脱炭素化は国際的な潮流であり、本補助金は今後も継続的な公募が期待されます。早期から準備を進めることで採択確率を高めることができます。