令和7年度(補正予算) ゼロエミッション船等の建造促進事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
150億円規模の大型補助事業
本事業の予算額は150億円(初年度10億円)と非常に大規模です。ゼロエミッション船の建造に必要な生産設備や艤装プラットフォームの整備に対し、大企業1/3以内、中小企業等1/2以内の補助率で資金支援を受けられます。設備投資に対する補助であるため、一件あたりの補助額も大きくなることが見込まれ、設備投資の投資判断を大きく後押しする制度です。
長期事業期間(令和12年3月まで)
事業期間が交付決定日から令和12年(2030年)3月までと最長約4年間と長期にわたります。大規模な生産設備の整備には設計・調達・設置・試運転に長期間を要するため、この長い事業期間は実務面で非常に有利です。段階的な設備投資計画も立てやすくなっています。
事前着手届制度の活用
公募期間中に事前着手届を提出することで、交付決定前から事業に着手することが可能です。設備整備のリードタイムが長い場合や、市場の動きに合わせた迅速な投資が必要な場合に活用できる重要な制度です。
水素・アンモニア・バッテリーに特化
今回の公募では、補助対象の推進エネルギー源が水素、アンモニア及び電力(バッテリー)に限定されています。LNGやメタノールは今回の対象外です。これらの次世代燃料に対応した舶用機器の生産体制構築に先行投資するチャンスです。
国内生産体制の先行構築
本事業は単なる個社の設備投資支援ではなく、ゼロエミッション船の国内サプライチェーン全体の構築を目指しています。エンジン、燃料タンク、燃料供給システムなど、関連舶用機器等の生産基盤を日本国内に確立することで、将来の市場拡大に備えた戦略的なポジショニングが可能です。
ポイント
対象者・申請資格
事業者要件
- 製造業を営む法人であること
- 日本標準産業分類に掲げる製造業の用に供される工場を有すること
- ゼロエミッション船等の建造に必要な関連舶用機器等の生産設備整備または艤装プラットフォーム等の整備を行う事業者
対象設備
- 水素、アンモニア、電力(バッテリー)を推進エネルギー源とする関連舶用機器等の生産設備
- 関連舶用機器等を船舶に搭載(艤装)するための設備等(艤装プラットフォーム等)
補助率
- 大企業:補助対象経費の1/3以内
- 中小企業等:補助対象経費の1/2以内
地理条件
- 全国の事業者が対象(地域制限なし)
- 工場は日本国内に所在すること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:申請者登録
まず、申請者登録HP(https://pczes05.jstra.jp/contact/)にて申請者登録を行います。登録完了後、申請者ID番号、申請用メールアドレス、ファイルアップロード用BOX URLがメールで送付されます。
ステップ2:事前着手届(必要な場合)
交付決定前に事業に着手する必要がある場合は、事前着手届HP(https://pczes05.jstra.jp/preorder/)から事前着手届を提出します。詳細は公募要領をご確認ください。
ステップ3:申請フォームの入力
jGrants(補助金申請システム)の申請フォームに必要事項を入力します。事業計画、設備投資の内容、経費計画、事業効果の見込み等を記載します。
ステップ4:申請書類のアップロード
公募申請書類をBOXにアップロードします。公募要領に指定された書類一式を漏れなく準備してください。申請書類のフォーマットは公募要領に添付されています。
ステップ5:申請の確定・審査
申請フォームの「申請する」ボタンを押して申請を確定します。その後、事務局による審査(書面審査・ヒアリング審査)を経て、採択・交付決定が行われます。
ポイント
審査と成功のコツ
市場需要の明確な見通し
技術的実現可能性
投資効果と事業計画の妥当性
サプライチェーンへの貢献
ポイント
対象経費
対象となる経費
生産設備費(4件)
- 関連舶用機器の製造設備
- 水素エンジン生産ライン
- アンモニア燃料タンク製造設備
- バッテリーシステム組立設備
艤装設備費(3件)
- 艤装プラットフォーム整備費
- クレーン等の荷役設備
- 艤装用治具・工具
設計・エンジニアリング費(3件)
- 設備設計費
- レイアウト設計費
- 安全設計費
試験・検査設備費(3件)
- 品質検査設備
- 性能試験装置
- 安全性試験設備
据付・工事費(3件)
- 設備据付工事費
- 付帯設備工事費
- 電気・配管工事費
その他(2件)
- 設備導入に必要な許認可取得費用
- 技術指導費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 土地の取得費用
- 建物の建設・取得費用(設備として認められるものを除く)
- 生産設備と直接関係のない一般管理費
- 運転資金・原材料購入費
- 補助対象外の推進エネルギー源(LNG・メタノール)関連設備
- 交付決定前に着手した経費(事前着手届未提出の場合)
- 他の国庫補助金と重複する経費
- 消費税(課税事業者の場合)
よくある質問
Qどのような企業が対象ですか?
製造業を営み、日本標準産業分類に掲げる製造業の用に供される工場を有する法人が対象です。具体的には、舶用エンジンメーカー、燃料タンク製造業、燃料供給システムメーカー、バッテリーシステム製造業、造船所など、ゼロエミッション船等の建造に関連する舶用機器等の生産に携わる企業が該当します。大企業と中小企業の両方が対象ですが、補助率が異なります(大企業1/3、中小企業等1/2)。
QLNGやメタノール関連の設備も補助対象ですか?
いいえ、今回の公募ではLNGとメタノールは補助対象外です。補助対象となる推進エネルギー源は水素、アンモニア及び電力(バッテリー)の3種類に限定されています。LNGやメタノール関連設備については、今後の公募で対象となる可能性がありますが、今回の申請では対象外となりますのでご注意ください。
Q補助率と補助上限額を教えてください
補助率は大企業が補助対象経費の1/3以内、中小企業等が1/2以内です。補助上限額については公募要領に記載されていますので、詳細をご確認ください。予算額は全体で150億円(初年度10億円)と大規模な事業です。個別の補助額は事業計画の内容と審査結果により決定されます。
Q事前着手届とは何ですか?どのような場合に必要ですか?
事前着手届とは、交付決定前に事業(設備の発注・契約等)に着手するための届出です。通常、補助事業は交付決定後にしか着手できませんが、設備のリードタイムが長い場合や早期の事業開始が必要な場合に、事前着手届を提出することで交付決定前の着手が認められます。ただし、事前着手は採択を保証するものではなく、不採択の場合は全額自己負担となるリスクがあります。詳細は公募要領をご確認ください。
Q事業期間はどのくらいですか?
事業期間は交付決定日から令和12年(2030年)3月までです。最長約4年間にわたり事業を実施できます。大規模な生産設備の整備には設計・調達・設置・試運転に長期間を要するため、この長い事業期間は実務上非常に有利です。ただし、事業計画で定めたスケジュールに基づき、定期的な進捗報告が求められます。
Q申請の手順を教えてください
まず申請者登録HP(https://pczes05.jstra.jp/contact/)で登録を行い、申請者ID等を取得します。事前着手が必要な場合は事前着手届HPで届出を行います。その後、jGrantsの申請フォームに必要事項を入力し、BOXに公募申請書類をアップロードして、申請を確定します。申請書類のフォーマットは事務局HPからダウンロードできます。不明点は事務局(TEL: 03-5575-6430)にお問い合わせください。
Q予算がなくなったら受付は終了しますか?
はい、予算に限りがあるため、応募状況によっては公募期間中であっても受付が終了する可能性があります。150億円の予算に対して初年度は10億円の配分となっており、応募が集中した場合は競争が激しくなることが想定されます。早めの申請準備と提出をお勧めします。
Qどこに問い合わせればよいですか?
一般財団法人日本船舶技術研究協会のゼロエミッション船等の建造促進事業事務局にお問い合わせください。メール(info@pczes.jstra.jp)での問い合わせが推奨されています。電話の場合は03-5575-6430または03-5114-8942まで。受付時間は平日9:00〜12:00、13:00〜16:30です。よくある質問はhttps://pczes05.jstra.jp/upload/R7-03_FAQ.pdfからもダウンロードできます。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は国の補助金であるため、同一の設備・経費について他の国庫補助金との重複受給は認められません。ただし、設備の種類や用途が明確に異なる場合は、他の補助金と組み合わせた包括的な設備投資戦略が可能です。例えば、本事業で舶用機器の生産設備を整備しつつ、別途省エネルギー投資促進に向けた補助金で工場の省エネ設備を整備するといった併用が考えられます。また、日本政策金融公庫の低利融資制度や、各自治体の企業立地支援制度と組み合わせることで、自己負担分の資金調達を有利に進められる可能性があります。グリーンイノベーション基金事業やNEDOの技術開発事業との連携(技術開発は別事業、量産設備は本事業)も戦略的に有効です。
詳細説明
ゼロエミッション船等の建造促進事業とは
本事業は、令和7年度補正予算により実施される、ゼロエミッション船等の国内建造体制を構築するための大型補助事業です。水素、アンモニア、電力(バッテリー)を推進エネルギー源とする船舶に必要な関連舶用機器等の生産設備整備及び艤装プラットフォーム等の整備を支援します。
事業の背景と目的
国際海運分野では、IMO(国際海事機関)による温室効果ガス削減規制の強化が進んでおり、2050年頃までにGHG排出ゼロを目指す目標が設定されています。この流れを受け、世界の造船・海運業界ではゼロエミッション船への転換が急速に進みつつあります。
日本は世界有数の造船国であり、高い技術力を有していますが、ゼロエミッション船の量産に必要な生産設備や艤装能力の整備が課題となっています。本事業は、予算額150億円(初年度10億円)を投じて国内の生産体制を世界に先駆けて構築し、CO2排出削減と産業競争力強化の両立を図ることを目的としています。
補助の内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 予算額 | 150億円(初年度:10億円) |
| 補助率 | 大企業:1/3以内、中小企業等:1/2以内 |
| 事業期間 | 交付決定日〜令和12年3月 |
| 対象地域 | 全国 |
対象となる推進エネルギー源
今回の公募で補助対象となる推進エネルギー源は以下の3種類です。
- 水素:水素燃料エンジン、水素燃料電池、水素貯蔵タンク等
- アンモニア:アンモニア燃料エンジン、アンモニア燃料供給システム等
- 電力(バッテリー):大容量バッテリー、電気推進システム等
※LNG、メタノールは今回の公募の対象外です。
補助対象事業
以下の2種類の事業が補助対象です。
- 生産設備の整備事業:水素・アンモニア・バッテリー対応の関連舶用機器等(エンジン、燃料タンク、燃料供給システム等)の生産設備の整備
- 艤装プラットフォーム等の整備事業:これらの関連舶用機器等を船舶に搭載(艤装)するための設備等の整備
補助対象施設
日本標準産業分類(令和5年7月告示)に掲げる製造業の用に供される工場で行われる事業が対象です。
応募手順
- 申請者登録:申請者登録ページ(https://pczes05.jstra.jp/contact/)で登録
- 事前着手届(必要な場合):事前着手届ページ(https://pczes05.jstra.jp/preorder/)で届出
- 申請フォーム入力:jGrantsの申請フォームに必要事項を入力
- 書類アップロード:BOXに公募申請書類をアップロード
- 申請確定:申請ボタンを押して申請を確定
スケジュール
- 公募期間:2026年2月27日〜2026年4月17日
- 事業期間:交付決定日〜令和12年(2030年)3月
問合せ先
一般財団法人日本船舶技術研究協会 ゼロエミッション船等の建造促進事業事務局
- MAIL:info(at)pczes.jstra.jp
- TEL:03-5575-6430 / 03-5114-8942
- 電話受付時間:9:00〜12:00、13:00〜16:30(土日祝除く)