募集終了全国対象
やや難しい
準備期間の目安: 約45

【令和6年度(補正予算)】②化石資源由来プラスチックを代替する再生可能資源由来素材 の省CO2型製造設備導入事業(バリューチェーン)

基本情報

補助金額
17億円
補助率: 中小企業基本法で定める中小企業1/2、大企業等1/3、(詳細は公募要領に記載。)
0円17億円
募集期間
2025-03-25 〜 2025-04-25
対象地域日本全国
対象業種漁業 / 建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 分類不能の産業 / 農業、林業 / 鉱業、採石業、砂利採取業 / 運輸業、郵便業 / 卸売業、小売業 / 金融業、保険業 / 不動産業、物品賃貸業 / 学術研究、専門・技術サービス業 / 宿泊業、飲食サービス業 / 生活関連サービス業、娯楽業 / 教育、学習支援業 / 医療、福祉
使途新たな事業を行いたい / 設備整備・IT導入をしたい

この補助金のまとめ

本事業は、環境省が令和6年度補正予算で措置した、化石資源由来プラスチックから再生可能資源由来素材への転換を加速させるための大型設備投資補助金です。バイオマスプラスチック(生分解性プラスチックを含む)やパルプ等の製造設備を対象とし、補助上限額は17億円と非常に大きく、国のGX(グリーントランスフォーメーション)戦略と直結した制度です。単なる設備導入ではなく、事業プロセス全体のエネルギー起源CO2排出抑制が求められる点が特徴的で、脱炭素と循環経済の両立を目指す事業者にとって、製造ライン刷新の大きな後押しとなります。補助率は中小企業1/2・大企業等1/3と企業規模で異なるため、自社の区分を事前に確認することが重要です。

この補助金の特徴

1

補助上限17億円の大型支援

本事業の補助上限額は17億円であり、環境省の補助金の中でもトップクラスの規模です。バイオプラスチック製造ラインのような大規模設備投資には数億円から数十億円の資金が必要となるケースが多く、この補助金は設備費の実質的な負担を大幅に軽減できます。資金調達の面でも、採択されること自体が金融機関からの信用力向上につながります。

2

バリューチェーン全体を対象とした包括的支援

本事業は素材製造に限らず、資源循環に関わるバリューチェーン全体(メーカー・リテイラー・ユーザー・リサイクラー)における省CO2型設備を対象としています。原料調達から製造、流通に至るまでの一連のプロセスで省エネ効果を発揮する設備であれば申請対象となり得るため、サプライチェーン上の複数工程に投資する事業者にも適しています。

3

GX政策と連動した高い政策優先度

本事業は政府のGX推進戦略に基づく施策であり、2050年カーボンニュートラル達成に向けた重点分野として位置づけられています。化石資源由来プラスチックの代替は国の資源循環戦略の中核テーマであり、採択実績は企業のESG評価やサステナビリティ報告にも好影響を与えます。

4

国内導入拡大を要件とした戦略的制度設計

製造された素材の多くが国外に輸出される場合は補助対象外となる明確な制限があります。これは国内市場におけるバイオプラスチック普及を確実に推進するための制度設計であり、国内サプライチェーンの強化を目指す事業者との親和性が高い制度です。

ポイント

補助上限17億円という規模感と、GX政策直結という政策的追い風を最大限に活かすには、事業計画の中でCO2削減量の定量的な見込みと、製造した素材の国内供給先を明確に示すことが鍵です。特に国内導入拡大が要件である点は見落としやすく、輸出比率が高い事業モデルでは申請自体が認められないリスクがあるため、早期に事業スキームを精査すべきです。

対象者・申請資格

法人格の要件

  • 民間企業(株式会社、合同会社等)であること
  • 一般社団法人・一般財団法人であること
  • 公益社団法人・公益財団法人であること
  • 上記以外でも、環境大臣の承認を得て補助事業者が適当と認めた者

事業内容の要件

  • 化石資源由来プラスチックを代替する再生可能資源由来素材等の製造設備を導入する事業であること
  • 対象素材はバイオマスプラスチック(生分解性プラスチック含む)、パルプ等
  • 事業プロセス全体のエネルギー起源CO2の排出抑制を図る省CO2型の資源循環高度化設備であること

国内導入の要件

  • 製造された素材の国内導入を拡大させる目的の事業であること
  • 製造品の多くが国外輸出となる場合は対象外

地理的要件

  • 日本国内の事業所等に設備を設置すること

報告義務の要件

  • 導入設備によるCO2削減効果を把握し報告書を提出できること
  • 製造素材を利用する事業者を把握し実施状況を報告できること

ポイント

民間企業だけでなく一般社団・財団法人も対象であり、業界団体やコンソーシアム形式での申請も視野に入ります。最も見落としやすいのは「国内導入拡大」要件で、海外向け製品の製造ラインへの投資は対象外です。また、環境大臣承認による例外規定があるため、通常の法人格要件に当てはまらない場合でも相談の余地があります。

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申請ガイド

1

ステップ1: GビズIDの取得と事前準備(申請2-3か月前)

公募開始前にGビズIDプライムの取得を済ませておきます。取得には書類郵送後2-3週間かかるため、早期着手が必須です。並行して、導入予定設備の仕様・見積取得、CO2削減量の算定、国内供給先の整理を進めます。

2

ステップ2: 公募要領の精読と事業計画策定(公募開始後1週間以内)

公募要領をダウンロードし、補助対象経費の範囲、審査基準、交付規程を確認します。事業計画書では、設備導入によるCO2削減効果の定量化、製造素材の国内利用先一覧、事業スケジュールを具体的に記載します。

3

ステップ3: 申請書類の作成と提出(公募期間内)

所定の申請様式に従い、事業計画書、設備仕様書、見積書、法人の登記事項証明書等を準備します。申請先は公益財団法人廃棄物・3R研究財団で、郵送またはオンラインでの提出となります。

4

ステップ4: 審査・採択(提出後1-2か月程度)

外部有識者による審査委員会での評価を経て採択が決定されます。必要に応じてヒアリング審査が実施される場合があります。

5

ステップ5: 交付決定・事業実施・完了報告

採択後に交付申請を行い、交付決定を受けてから事業を開始します。事業完了後は実績報告書を提出し、確定検査を経て補助金が支払われます。その後も交付規程第16条に基づく事業報告書の提出義務があります。

ポイント

公募期間が約1か月(3月25日~4月25日)と短いため、公募開始前から設備仕様の確定と見積取得を進めておくことが最重要です。特にCO2削減量の算定は専門的な知見が必要で、最も時間がかかる工程です。GビズIDの事前取得を怠ると応募自体ができなくなるため、少なくとも2か月前から準備を開始してください。

審査と成功のコツ

CO2削減効果の定量的根拠の提示
審査では事業プロセス全体のエネルギー起源CO2排出抑制効果が重視されます。設備導入前後の比較データを用いて、年間CO2削減量をトン単位で算出し、算定根拠を明確に示すことが求められます。第三者機関による算定支援を活用すると信頼性が向上します。
国内サプライチェーンの具体的展望
製造した再生可能資源由来素材の国内供給先を具体的に示すことが採択の鍵です。既存取引先からのLOI(意向表明書)や具体的な納品計画があれば、事業の実現可能性が大幅に高まります。
事業の波及効果と政策整合性のアピール
GX推進、循環経済移行、脱炭素社会実現といった国の政策目標との整合性を事業計画に明記します。自社の取り組みが業界全体にどのような波及効果をもたらすかを具体的に説明できると、審査で高評価を得やすくなります。
設備選定の合理性と費用対効果
導入する設備がなぜ省CO2型であるのか、競合製品との比較を含めた選定理由を示します。費用対効果(CO2削減1トンあたりの補助金額)が合理的な水準であることを説明できれば、審査員の納得を得やすくなります。
事業実施体制と報告体制の明確化
事業完了後も継続的な報告義務があるため、社内の実施体制と報告体制を具体的に計画に盛り込みます。担当部署、責任者、データ計測方法、報告スケジュールを明示することで、事業の確実性をアピールできます。

ポイント

本事業の審査では「CO2削減効果の定量的根拠」と「国内供給先の具体性」が最も重要な評価軸です。17億円規模の大型補助金であるだけに、審査のハードルも高く、申請書の完成度で大きく差がつきます。できる限り定量データと具体的なエビデンスを揃え、第三者機関の知見も活用することを強く推奨します。

対象経費

対象となる経費

製造設備費(5件)
  • バイオマスプラスチック製造装置
  • 生分解性プラスチック成形設備
  • パルプ加工設備
  • 原料前処理装置
  • 品質検査装置
付帯設備費(4件)
  • 配管・配線工事
  • 基礎工事費
  • ユーティリティ設備(電気・給排水)
  • 制御システム・計装設備
省エネルギー設備費(4件)
  • 排熱回収装置
  • 高効率ボイラー
  • インバーター制御装置
  • エネルギーマネジメントシステム
運搬・据付費(3件)
  • 設備の輸送費
  • 搬入・据付工事費
  • 試運転調整費
設計・管理費(3件)
  • 設備設計費
  • 工事監理費
  • CO2削減効果測定機器

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 土地の取得・造成に要する費用
  • 建屋の新築・増改築費用(設備設置に直接必要な場合を除く)
  • 既存設備の撤去・廃棄費用
  • 事業に直接関係のない一般管理費・人件費
  • 消費税及び地方消費税
  • 補助事業の交付決定前に発注・契約した経費
  • 中古設備の購入費

よくある質問

Qバイオマスプラスチック以外の素材も補助対象になりますか?
A

はい、バイオマスプラスチック(生分解性プラスチックを含む)に加えて、パルプ等の再生可能資源由来素材も補助対象です。化石資源由来プラスチックを代替する素材であり、かつ省CO2型の製造設備であれば広く対象となり得ます。具体的にどの素材・設備が対象となるかは公募要領の記載を確認し、不明な場合は廃棄物・3R研究財団に事前相談されることをお勧めします。

Q補助率の「中小企業1/2」と「大企業等1/3」はどのように判定されますか?
A

中小企業基本法に定める中小企業の定義に基づいて判定されます。製造業の場合は資本金3億円以下または従業員300人以下、卸売業の場合は資本金1億円以下または従業員100人以下など、業種ごとに基準が異なります。親会社の資本金や従業員数によって「みなし大企業」と判定される場合もあるため、グループ企業の資本関係も含めて確認が必要です。

Q事業完了後の報告義務はどのくらいの期間続きますか?
A

交付規程第16条に基づく事業報告書の提出が求められます。一般的には、環境省の設備導入補助金では事業完了後3年から5年程度の報告期間が設定されるケースが多いです。報告内容は導入設備によるCO2削減効果の実績値や、製造素材の利用先事業者の状況などです。具体的な報告期間と頻度は交付規程で定められるため、採択後に必ず確認してください。

Q製品の一部を海外に輸出する場合でも申請できますか?
A

製造された素材の「多く」が国外に輸出される場合は補助対象外と明記されています。一部の輸出であれば直ちに対象外とはなりませんが、国内導入の拡大に寄与する事業であることが大前提です。事業計画において国内向け出荷の比率が十分に高いことを示す必要があり、輸出比率が高い事業モデルの場合は事前に廃棄物・3R研究財団に相談されることを強く推奨します。

Q既存の製造ラインの更新(リプレース)も対象になりますか?
A

既存設備を省CO2型の資源循環高度化設備に更新する場合も対象となり得ます。ただし、単なる老朽化対応の更新ではなく、化石資源由来プラスチックの代替素材を製造する設備であり、かつ事業プロセス全体のCO2排出抑制効果が見込めることが条件です。既存設備と新設備のCO2排出量の比較データを準備し、削減効果を明確に示すことが重要です。

Qコンソーシアム(共同体)での申請は可能ですか?
A

応募資格には民間企業のほか、一般社団・財団法人や「環境大臣の承認を得て補助事業者が適当と認める者」が含まれているため、業界団体を中心としたコンソーシアム形式での申請も検討の余地があります。複数企業が連携してバリューチェーン全体の省CO2化を図る事業は、政策目的との整合性が高いと評価される可能性があります。具体的な申請形態については公募要領を確認の上、補助事業者に相談してください。

Q申請に必要な主な書類は何ですか?
A

一般的には、事業計画書(CO2削減効果の算定含む)、設備の仕様書・見積書、法人の登記事項証明書、直近の決算書類、事業実施スケジュール、資金計画書などが必要です。加えて、GビズIDによる電子申請が前提となります。具体的な提出書類は公募要領の別添様式で定められているため、公募開始時に速やかに確認し、準備に着手してください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本事業は環境省所管の補助金であり、同一の設備に対して他の国庫補助金(経済産業省のGX関連補助金等)との重複受給は原則として認められません。ただし、補助対象経費が明確に区分できる場合は、異なる設備や工程について別の補助制度を活用する余地があります。例えば、製造設備本体を本事業で、工場の省エネルギー改修を経済産業省の省エネ補助金で、それぞれ別経費として申請する方法が考えられます。地方自治体独自の環境関連補助金や脱炭素関連の交付金については、各自治体の併用ルールを個別に確認する必要があります。また、税制面では中小企業経営強化税制やカーボンニュートラル投資促進税制との併用が可能な場合があり、設備投資の税制優遇と合わせることでトータルの負担軽減効果を最大化できます。融資制度としては日本政策金融公庫の環境・エネルギー対策資金との組み合わせも有効です。併用を検討する際は、各制度の交付決定時期や事業実施期間の整合性を事前に確認し、スケジュール管理を徹底してください。

詳細説明

制度の目的と背景

本事業は、環境省が令和6年度補正予算において措置した「資源循環高度化設備導入促進事業」の一環です。2050年カーボンニュートラル達成に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)推進戦略のもと、従来の化石資源由来プラスチックを再生可能資源由来素材に転換する動きを加速させることを目的としています。日本国内におけるプラスチック使用量は年間約900万トンに上り、その大部分が化石資源由来です。バイオマスプラスチックやパルプ等の再生可能資源由来素材への転換は、CO2排出削減と資源循環の両面で極めて重要な政策課題であり、本補助金はその実現に向けた製造基盤の整備を支援するものです。

対象事業の詳細

補助対象となるのは、以下の要件をすべて満たす事業です。

  • 化石資源由来プラスチックを代替する再生可能資源由来素材等(バイオマスプラスチック、生分解性プラスチック、パルプ等)の国内導入を拡大させることを目的とした事業
  • 事業プロセス全体のエネルギー起源二酸化炭素の排出抑制を図るための省CO2型の資源循環高度化設備を導入する事業
  • 日本国内の事業所等において設備を設置する事業

特に注意すべき点として、製造された素材の多くが国外に輸出されるなど、国内導入の拡大に寄与しない場合は補助対象外となります。

補助率・上限額の詳細

補助率は事業者の規模によって異なります。

  • 中小企業(中小企業基本法に定める中小企業):補助対象経費の1/2以内
  • 大企業等(中小企業に該当しない事業者):補助対象経費の1/3以内

補助金額の上限は17億円です。中小企業基本法上の中小企業の定義は業種により異なり、例えば製造業では資本金3億円以下または従業員300人以下が中小企業に該当します。自社がどちらの区分に該当するかによって実質的な負担額が大きく変わるため、事前に正確な確認が必要です。

応募資格と手続き

応募できるのは、民間企業、一般社団法人・一般財団法人、公益社団法人・公益財団法人のほか、環境大臣の承認を得て補助事業者が適当と認める者です。応募にはGビズIDが必要で、取得に2〜3週間程度かかるため早めの準備が求められます。申請先は公益財団法人廃棄物・3R研究財団(東京都墨田区)で、公募期間は令和7年3月25日から4月25日までの約1か月間でした。

採択後の義務・報告要件

採択された事業者には以下の義務が課されます。

  • 導入した設備によるCO2削減効果を継続的に計測・把握すること
  • 製造された再生可能資源由来素材等を利用する事業者を把握すること
  • 交付規程第16条に基づく事業報告書を指定する期日までに提出すること
  • 一般的には、補助事業完了後5年程度の報告義務が課されるケースが多いです

これらの報告義務を怠った場合、補助金の返還を求められる可能性があるため、事業実施前から報告体制を整備しておくことが重要です。

公募スケジュールと今後の見通し

令和6年度補正予算による本公募は令和7年4月25日に締め切られ、現在は募集終了の状態です。同種の事業は令和7年度予算でも継続される可能性があり、環境省の補助金公募情報や廃棄物・3R研究財団のウェブサイトを定期的に確認することをお勧めします。

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