「デコ活」(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)推進事業R7(二次公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
マッチングファンド方式による官民共創モデル
本事業は従来の補助金とは異なり、国と事業主体が資金・資源を持ち寄る「連携協働型社会実装助成方式」を採用しています。これにより、単なる資金援助ではなく、官民が対等なパートナーとして事業を推進できる枠組みが構築されます。自走可能な事業モデルの構築が求められるため、補助期間終了後の持続可能性も計画段階から組み込む必要があります。
広域規模・地域規模の2類型で柔軟な事業設計が可能
広域規模事業は2以上の都道府県にまたがる広範な取組、地域規模事業は1都道府県内で完結する取組に対応しています。事業の規模感や連携先の地理的範囲に応じて適切な類型を選択できるため、大企業の全国展開型プロジェクトから地域密着型の中小企業プロジェクトまで幅広く対応可能です。
CO2削減効果の高い分野への加点制度
採択審査においては、CO2削減効果がより高い分野に係る取組に対して加点がなされます。「くらしの10年ロードマップ」で示される6分野(食・住・移動・買い物・働き方・レジャー)のうち、定量的な削減効果を明確に示せるプロジェクトが有利になります。
需要サイドのボトルネック解消に焦点
本事業の独自性は、供給側ではなく需要側(消費者・国民)のボトルネックを構造的に解消する「仕掛け」の提供を重視している点です。脱炭素製品・サービスが普及しない原因を消費者側の視点から分析し、その障壁を取り除くソリューションを提案することが求められます。
ポイント
対象者・申請資格
法人格を有する事業者
- 民間企業(株式会社、合同会社等)
- 一般社団法人・一般財団法人
- 公益社団法人・公益財団法人
- NPO法人
- 協同組合等
- 複数主体による連携協働体(コンソーシアム等)
事業分野の要件
- 「くらしの10年ロードマップ」の6分野(食・住・移動・買い物・働き方・レジャー)に該当する取組であること
- 二次公募では「衣」分野は対象外
- 国民の行動変容・ライフスタイル転換に寄与する事業であること
事業類型の要件
- 広域規模事業:2以上の都道府県で多数の主体への効果が認められること
- 地域規模事業:1都道府県内で効果が認められること
- いずれも連携協働型の社会実装に向けたプロジェクトであること
その他の要件
- マッチングファンド方式に対応できること(自己資金・資源の拠出が必要)
- CO2削減効果を定量的に示せること
- 事業化後の自走(補助金なしでの継続運営)が見込めること
ポイント
あなたは対象?かんたん診断
7問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。
申請ガイド
ステップ1:公募要領の熟読と事業類型の選択
公募要領・交付規程を精読し、広域規模事業と地域規模事業のどちらに該当するかを判断します。「くらしの10年ロードマップ」の6分野のうち、どの分野でCO2削減効果を最大化できるかを検討してください。
ステップ2:連携体制の構築
マッチングファンド方式のため、連携パートナーとの役割分担・資源拠出計画を明確にします。各主体が持ち寄る資金・人材・設備等を具体的に整理し、連携協働の実効性を示せるようにしましょう。
ステップ3:CO2削減効果の算定
環境省が公表する「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしの10年後」の関連資料を参照し、プロジェクトのCO2削減効果を定量的に算出します。加点対象となる高削減効果分野を意識した計画策定が重要です。
ステップ4:申請書類の作成・提出
事業計画書、収支予算書、連携協働体制図、CO2削減効果の算定根拠等の申請書類を作成します。申請期間が2025年5月26日〜6月6日と約10日間と短いため、事前に書類を完成させておくことが不可欠です。
ステップ5:審査対応と採択後の手続き
書面審査・ヒアリング審査を経て採択が決定されます。採択後は交付申請、実績報告等の手続きが必要となるため、事務局との緊密な連絡体制を維持してください。
ポイント
審査と成功のコツ
CO2削減効果の定量化と根拠の明確化
需要サイドのボトルネック分析の深さ
自走可能なビジネスモデルの設計
連携協働体制の実効性
社会的インパクトの可視化
ポイント
対象経費
対象となる経費
人件費(3件)
- プロジェクト従事者の人件費
- 専門コンサルタント・アドバイザー報酬
- 連携先への人的支援に係る費用
事業費(4件)
- 実証実験・パイロット事業の実施費
- 脱炭素製品・サービスの開発費
- システム・プラットフォーム構築費
- データ収集・分析費
広報・普及啓発費(4件)
- 広報資材の制作費
- イベント・セミナー開催費
- ウェブサイト・SNS等の情報発信費
- 行動変容促進キャンペーン費
調査研究費(3件)
- 消費者調査・市場調査費
- CO2削減効果の測定・検証費
- 先行事例の調査・分析費
旅費・交通費(2件)
- 連携先との会議・打合せに係る旅費
- 現地調査に係る交通費
外注・委託費(3件)
- 専門業務の外注費
- 効果測定・検証業務の委託費
- デザイン・クリエイティブ制作の委託費
設備・備品費(2件)
- 実証事業に必要な機器・設備のリース料
- 計測機器等の備品購入費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 土地・建物の取得費(購入・建設費用)
- 汎用性のある事務機器(パソコン、プリンター等)の購入費
- 事業に直接関係のない人件費・間接経費
- 飲食・接待に係る経費
- 団体の経常的な運営費(家賃、光熱費等の一般管理費)
- 他の国庫補助金と重複する経費
- 消費税及び地方消費税相当額(仕入税額控除できる場合)
よくある質問
Qマッチングファンド方式とは具体的にどのような仕組みですか?
マッチングファンド方式(連携協働型社会実装助成方式)とは、事業主体と国が資金・人的資源・物的資源を持ち寄り、共同でプロジェクトを実施する方式です。従来の補助金のように国が一方的に資金提供するのではなく、申請者側も相応の資金や人材、設備等を拠出することが求められます。具体的な拠出比率は公募要領に記載されますが、申請者側のコミットメントの大きさが審査においても評価対象となります。この方式により、補助期間終了後も事業が自走(自立的に継続)できるモデルの構築が促進されます。
Q広域規模事業と地域規模事業の違いは何ですか?どちらを選ぶべきですか?
広域規模事業は2以上の都道府県にまたがり多数の主体への効果が認められる事業、地域規模事業は1都道府県内で効果が認められる事業です。選択の基準は主に3つあります。第一に、連携パートナーの地理的範囲です。全国に拠点を持つ企業や業界団体との連携なら広域規模が適しています。第二に、事業の波及効果の範囲です。地域の特性を活かした取組なら地域規模の方が計画の具体性を示しやすくなります。第三に、事業規模と予算です。一般的に広域規模の方が予算規模は大きくなりますが、それに見合う実施体制と成果が求められます。
Q申請期間が約10日間と短いですが、どう準備すればよいですか?
公募期間の短さを考えると、公募開始前からの事前準備が不可欠です。具体的には、まず一次公募の公募要領(環境省・地域循環共生社会連携協会のサイトで公開)を入手し、申請書類のフォーマットや記載要件を把握してください。次に、連携パートナーとの協議を進め、役割分担・資源拠出計画を固めます。CO2削減効果の算定も時間がかかるため、事前に着手すべきです。申請書類のドラフトを公募開始前に8割方完成させ、公募要領で確認が必要な細部のみ公募開始後に修正する戦略が有効です。
Q二次公募で「衣」分野が除外された理由と、対象となる6分野の具体例は?
二次公募で「衣」分野が除外された具体的理由は公表されていませんが、一次公募での応募状況や政策的優先度の見直しが背景にあると考えられます。対象となる6分野の具体例としては、「食」では食品ロス削減プラットフォームや地産地消マッチングサービス、「住」では断熱リフォーム普及啓発や省エネ家電切替促進、「移動」ではカーシェアリング・自転車活用促進、「買い物」ではエシカル消費の可視化ツール開発、「働き方」ではテレワーク推進による通勤CO2削減、「レジャー」ではエコツーリズムのプラットフォーム構築などが想定されます。
Q他の環境系補助金との併用は可能ですか?
同一経費への重複計上は認められませんが、事業内容と経費を明確に区分できる場合は、異なる事業要素に対して別の補助金を活用することは可能です。例えば、デコ活推進事業で消費者行動変容の仕組みづくり(ソフト面)を行い、省エネ設備導入補助金で関連設備の導入(ハード面)を行うといった組み合わせが考えられます。ただし、マッチングファンド方式における事業主体側の資金拠出分に他の国庫補助金を充当することは原則不可です。地方自治体の独自補助金との併用は、自治体側の規程次第で可能な場合があります。
Qどのような組織体制で申請するのが有利ですか?
本事業は「連携協働型」が明確に謳われているため、単独企業よりも複数主体によるコンソーシアム型の申請が有利です。理想的な体制としては、事業推進を担う幹事企業を中心に、異なる強みを持つ複数のパートナーが参画する形が評価されます。例えば、技術開発企業+消費者接点を持つ流通企業+効果測定を担う研究機関+地域ネットワークを持つNPOといった組み合わせです。各主体が不可欠な役割を担い、連携による相乗効果が明確に示せる体制を構築することが重要です。自治体との連携も加点要素となる可能性があります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
デコ活推進事業は環境省の補助金であり、他の国庫補助金との経費の重複計上は認められません。ただし、事業内容が明確に区分でき、経費の切り分けが可能な場合は、異なる事業要素に対して別の補助金を活用することは制度上可能です。 併用を検討しやすい補助金としては、経済産業省の「省エネルギー投資促進支援事業」や「需要家主導による太陽光発電導入加速化補助金」など、設備投資に特化した補助金があります。デコ活推進事業でソフト面(啓発・仕組みづくり)を、他の補助金でハード面(設備導入)をカバーする形での組み合わせが現実的です。 また、地方自治体独自の環境関連補助金・助成金との併用も有効な戦略です。国の補助金と自治体の補助金は原則として別財源であるため、同一事業に対しても適用できるケースがあります。ただし、自治体側の補助金規程で国庫補助との併用制限がある場合があるため、事前確認が必須です。 注意すべき点として、マッチングファンド方式における「事業主体側の資金拠出」に他の補助金を充当することは原則認められません。自己資金または民間資金での拠出が求められます。
詳細説明
デコ活推進事業とは
「デコ活」とは、脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動の愛称です。環境省が推進するこの運動の一環として、国民の行動変容・ライフスタイル転換を促進するプロジェクトに対して補助を行うのが本事業です。
一般社団法人地域循環共生社会連携協会が環境省からの交付決定を受け、補助事業者を公募しています。令和7年度の二次公募として実施され、2050年カーボンニュートラル及び2030年温室効果ガス排出削減目標の達成に寄与することを最終目的としています。
事業の2つの類型
本事業には以下の2つの類型があります。
- 広域規模事業:2以上の都道府県で多数の主体への効果が認められる事業。全国的な企業ネットワークや業界団体を活用した大規模プロジェクトに適しています。
- 地域規模事業:1つの都道府県内で効果が認められる事業。地域の特性を活かした密着型のプロジェクトに適しています。
いずれの類型も、連携協働型の社会実装を目指すプロジェクトであることが条件です。
マッチングファンド方式の仕組み
本事業の最大の特徴は「連携協働型社会実装助成方式(マッチングファンド方式)」を採用している点です。これは事業主体と国が資金、人的・物的資源を持ち寄り、共同でプロジェクトを実施する方式です。
従来の補助金が「国が資金を出し、事業者が実施する」という一方向の関係であるのに対し、マッチングファンド方式では官民が対等なパートナーとして事業に参画します。このため、申請者には以下が求められます。
- 自己資金または民間資金の確保
- 人的リソース(専門人材等)の拠出
- 事業インフラ・ネットワーク等の物的資源の提供
対象となる6分野
「くらしの10年ロードマップ」で示される7分野のうち、二次公募では「衣」を除く6分野が対象です。
- 食:食品ロス削減、地産地消の推進、プラントベース食品の普及等
- 住:省エネ住宅の普及促進、断熱リフォームの啓発、ZEH推進等
- 移動:公共交通利用促進、EV・シェアリングの普及、ウォーカブルなまちづくり等
- 買い物:エシカル消費の推進、リユース・リサイクルの促進、環境ラベルの普及等
- 働き方:テレワーク推進、ペーパーレス化、オフィスの省エネ化等
- レジャー:エコツーリズム、サステナブルなイベント運営、自然体験活動の推進等
CO2削減効果による加点制度
採択審査において、CO2削減効果のより高い分野に係る取組に対して加点がなされます。環境省が公表する「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしの10年後」の関連資料には、各分野のCO2削減効果とその算出根拠が示されていますので、申請時にはこれらのデータを参照して自事業の削減効果を定量的に示すことが重要です。
需要サイドのボトルネック解消
本事業が重視するのは、需要サイド(消費者側)のボトルネックを構造的に解消する「仕掛け」の提供です。具体的には以下のような課題に取り組むプロジェクトが想定されています。
- 脱炭素製品・サービスの情報不足(消費者が選択肢を知らない)
- 価格障壁(環境配慮型製品が高価格であること)
- 利便性の課題(環境配慮行動が面倒・不便であること)
- 社会的規範(周囲の行動に合わせる傾向)
申請スケジュールと注意事項
二次公募の申請期間は2025年5月26日から2025年6月6日までと、約10日間と非常に短期間です。この短い期間内に質の高い申請書類を提出するためには、以下の準備を事前に進めておく必要があります。
- 連携パートナーとの事前協議と合意形成
- 事業計画の骨子策定とCO2削減効果の試算
- マッチングファンドとしての自己資金・資源の確保計画
- 申請書類のドラフト作成
本事業は環境省の重要施策であるデコ活の中核的な支援メニューであり、社会的インパクトの大きなプロジェクトが求められています。補助金を受け取るだけでなく、国民運動の推進に貢献する姿勢を申請書全体から示すことが採択への近道です。