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令和6年度TOKYO戦略的イノベーション促進事業

基本情報

補助金額
8000万円
補助率: 助成対象と認められる経費の2/3以内(申請下限額:1,500万円)
0円8000万円
募集期間
2024-08-08 〜 2024-08-28
対象地域東京都
対象業種建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 運輸業、郵便業 / 卸売業、小売業 / 金融業、保険業 / 不動産業、物品賃貸業 / 学術研究、専門・技術サービス業 / 生活関連サービス業、娯楽業 / 教育、学習支援業 / 医療、福祉
使途新たな事業を行いたい / 研究開発・実証事業を行いたい

この補助金のまとめ

「令和6年度TOKYO戦略的イノベーション促進事業」は、東京都が都内中小企業等を対象に、最大8,000万円(補助率2/3以内)を助成する大型の研究開発支援制度です。東京都が策定した「イノベーションマップ」に掲げる9つの開発支援テーマ(防災・減災、インフラメンテナンス、安全・安心、スポーツ振興、子育て・高齢者・障害者支援、医療・健康、環境・エネルギー、国際的な観光・金融都市、交通・物流・サプライチェーン)に適合する技術・製品開発が対象となります。自社のコア技術を基盤としつつ、大学や他企業の知見・ノウハウを活用して事業化を目指すことが求められ、最長3年間の助成対象期間が設定されています。申請下限額が1,500万円と高く設定されているため、本格的な研究開発プロジェクトを想定した制度設計となっています。

この補助金の特徴

1

最大8,000万円・最長3年の大型助成

東京都の研究開発助成の中でも最大級の助成額を誇り、補助率2/3以内で最大8,000万円が交付されます。助成対象期間も最長3年と長期にわたるため、基礎研究から事業化までを一貫して支援する体制が整っています。

2

イノベーションマップに基づく9つの重点テーマ

防災・減災、医療・健康、環境・エネルギーなど東京都が掲げる9つの社会課題解決テーマに適合する開発が対象です。都の政策的ニーズと企業の技術シーズをマッチングさせることで、実用化・社会実装の可能性が高い案件が優先されます。

3

オープンイノベーション型の開発を推進

自社のコア技術だけでなく、大学・研究機関・他企業の知見やノウハウを活用することが要件となっています。産学連携や企業間連携による相乗効果で、単独では実現困難な技術革新を後押しします。

4

事業化志向の明確な出口戦略が必要

単なる研究開発ではなく「早期に事業化を目指す」ことが採択要件です。市場投入までのロードマップや収益計画の具体性が審査で重視されるため、実現可能性の高いプロジェクトが採択されやすい設計です。

5

全業種対象で幅広い中小企業が応募可能

業種制限がなく、製造業に限らずIT・サービス業など幅広い都内中小企業が応募できます。ただし申請下限額1,500万円のため、一定規模以上の開発計画が必要です。

ポイント

本事業の最大の特徴は「都の政策課題×企業のコア技術×外部連携」という三位一体の構造にあります。単なる技術開発助成ではなく、東京都の課題解決に直結するイノベーション創出を狙う戦略的制度であり、採択されれば都との関係構築や販路開拓にもつながる点が隠れたメリットです。

対象者・申請資格

企業要件

  • 東京都内に主たる事業所を有する中小企業者等であること
  • 法人の場合、都内に登記簿上の本店または支店があること
  • 個人事業主の場合、都内に開業届を提出していること
  • 都税の納税に滞りがないこと

技術・テーマ要件

  • イノベーションマップに掲げる9つの開発支援テーマのいずれかに適合すること
  • 自社のコア技術を基盤とした研究開発であること
  • 他企業、大学等の社外の知見やノウハウを活用する計画であること
  • 早期に事業化を目指す具体的な計画があること

事業規模要件

  • 申請額が1,500万円以上8,000万円以下であること
  • 補助率は対象経費の2/3以内であること
  • 助成対象期間は最長3年以内であること

その他要件

  • 同一テーマで他の公的助成金を重複受給していないこと
  • 過去に本事業で不正受給等の処分を受けていないこと
  • 反社会的勢力との関係がないこと

ポイント

最大のハードルは「申請下限額1,500万円」です。つまり総事業費が最低でも約2,250万円規模のプロジェクトが必要になります。また、外部連携が必須要件のため、申請前に大学や協力企業との連携体制を構築しておく必要がある点も見落としがちです。

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申請ガイド

1

ステップ1:イノベーションマップの確認とテーマ選定

東京都産業労働局のWebサイトからイノベーションマップを入手し、9つの開発支援テーマの中から自社技術が適合するテーマを特定します。テーマとの整合性が採択の前提条件となるため、慎重に検討してください。

2

ステップ2:外部連携先の確保

大学、研究機関、他企業など社外パートナーとの連携体制を構築します。連携の具体的な内容(技術提供、共同研究、評価・分析等)と役割分担を明確にし、連携先からの協力承諾を得ておきます。

3

ステップ3:事業計画書の作成

研究開発の目的・内容、技術的な新規性・優位性、事業化計画(市場分析・収益予測・販路開拓計画)、実施体制、経費内訳を詳細に記載した事業計画書を作成します。

4

ステップ4:申請書類の準備と提出

所定の申請書類一式を揃え、申請期間内(令和6年8月8日〜8月28日)に提出します。決算書、納税証明書、会社概要、連携先との契約書(または覚書)等の添付書類も必要です。

5

ステップ5:審査対応(書類審査・面接審査)

書類審査通過後、面接審査が実施されます。技術的な実現可能性と事業化の具体性をプレゼンテーションで説明できるよう準備します。

ポイント

面接審査では「なぜ外部連携が必要なのか」「事業化までの具体的ロードマップ」が特に問われます。技術の優位性だけでなく、3年後の市場投入シナリオを数字で語れるかが合否を分けるポイントです。連携先との役割分担を図示した資料も効果的です。

審査と成功のコツ

テーマ適合性の深い理解
イノベーションマップを表面的に読むだけでなく、東京都が各テーマで具体的にどのような技術・製品を求めているかを深く理解することが重要です。過去の採択事例を調査し、都が重視する社会課題の解像度を上げてから申請テーマを設計しましょう。
外部連携の必然性と具体性
「連携が要件だから形式的にパートナーを置く」のではなく、自社技術の弱点を補完するために外部の知見が不可欠であることを論理的に説明できる計画が高評価を得ます。連携先の実績や専門性が自社のコア技術とどう相乗効果を生むかを具体的に示してください。
事業化ロードマップの精緻さ
最長3年の助成期間終了後に確実に事業化できることを示すために、市場規模の定量分析、想定顧客・販路、競合優位性、収益モデルを具体的な数値で示しましょう。「研究したい」ではなく「この技術で○○市場に参入し、3年後に年商○億円を目指す」という出口志向が求められます。
技術的新規性と実現可能性のバランス
革新的すぎて実現困難な計画も、保守的すぎて新規性のない計画も採択されません。自社のコア技術の延長線上にある「手が届く革新」を示し、開発リスクとその対策を具体的に記載することで審査員の信頼を得られます。
経費計画の妥当性
申請下限額1,500万円から最大8,000万円という大型予算だけに、経費の積算根拠と妥当性が厳しく審査されます。各費目の必要性を研究開発計画と紐づけて説明し、過大計上や曖昧な積算を排除してください。

ポイント

採択率を上げる最大のコツは「東京都の課題を自社技術で解決する」というストーリーの説得力です。技術起点ではなく課題起点で計画を組み立て、都の政策目標への貢献度を明示することで、審査員に「この事業を支援すべき理由」を強く印象づけられます。

対象経費

対象となる経費

原材料・副資材費(4件)
  • 試作品の製造に必要な原材料費
  • 部品・半製品の購入費
  • 実験用消耗品費
  • 試薬・薬品費
機械装置・工具器具費(3件)
  • 研究開発に必要な機械装置の購入・リース費
  • 試作・実験用の工具器具費
  • 計測機器・分析装置の購入費
委託・外注費(4件)
  • 大学・研究機関への研究委託費
  • 外部企業への試作品製造委託費
  • 専門機関への試験・分析・評価委託費
  • デザイン・設計の外注費
産業財産権出願・導入費(3件)
  • 特許出願に係る弁理士費用
  • 特許等の出願料・審査請求料
  • 他社特許のライセンス導入費
専門家指導費(3件)
  • 技術指導員への謝金
  • 外部アドバイザーへのコンサルティング費
  • 技術セミナー・研修の講師謝金
直接人件費(2件)
  • 研究開発に直接従事する従業員の人件費
  • 研究補助者の人件費
規格等認証・登録費(3件)
  • ISO等の規格認証取得費
  • 製品安全試験費
  • 各種認定・登録に係る費用

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 汎用性のあるパソコン・タブレット・スマートフォン等の購入費
  • 事務所の家賃・光熱水費・通信費等の一般管理費
  • 営業活動・広告宣伝・マーケティングに係る費用
  • 飲食費・接待費・慶弔費等の交際費
  • 助成事業に直接関係のない出張旅費・交通費
  • 消費税および地方消費税相当額
  • 助成対象期間外に発生した経費
  • 他の助成金等で既に補填されている経費

よくある質問

Qイノベーションマップの開発支援テーマに完全に一致しなくても申請できますか?
A

イノベーションマップの9つのテーマは比較的幅広く設定されていますが、いずれかのテーマに適合していることが申請の必須要件です。ただし、テーマの解釈にはある程度の幅があり、複数テーマにまたがる技術開発も対象となり得ます。テーマとの適合性に不安がある場合は、申請前に東京都中小企業振興公社の窓口で事前相談を行い、テーマ適合性について助言を受けることを強く推奨します。事前相談で方向性を確認してから申請書を作成することで、的外れな申請を防ぐことができます。

Q外部連携先はどのように見つければよいですか?
A

外部連携先の探索にはいくつかの方法があります。まず、東京都中小企業振興公社の産学連携コーディネーターに相談すれば、大学や研究機関とのマッチングを支援してもらえます。また、首都圏の大学が設置している産学連携窓口(TLO等)に直接問い合わせることも有効です。業界団体や展示会でのネットワーキング、NEDO等の国立研究開発法人が運営するマッチングプラットフォームの活用も検討してください。重要なのは形式的な連携ではなく、自社技術の課題を本質的に補完できるパートナーを選ぶことです。

Q申請下限額1,500万円に満たない規模の開発でも応募できますか?
A

申請下限額1,500万円は厳格な要件であり、これを下回る申請は受理されません。1,500万円未満の研究開発プロジェクトの場合は、同じく東京都が実施する「新製品・新技術開発助成事業」(上限1,500万円)や「製品改良・規格適合・試作開発支援事業」等、より小規模な助成制度の活用を検討してください。なお、申請額1,500万円ということは補助率2/3を考慮すると総事業費で約2,250万円以上の規模が必要となりますので、自社の資金負担(約750万円以上)も含めた資金計画を事前に確認してください。

Q助成対象期間の最長3年間はどのように活用すべきですか?
A

3年間という長期の助成期間は本事業の大きな魅力ですが、漫然と研究を続けるのではなく、明確なマイルストーンを設定した計画的な活用が重要です。一般的には、1年目に基盤技術の確立と試作品開発、2年目にプロトタイプの改良と実証実験、3年目に量産化技術の確立と事業化準備という段階的な計画が望ましいです。各年度末に成果報告が求められるため、年度ごとの到達目標を明確に設定し、進捗管理を徹底してください。計画の大幅な変更が必要になった場合は、速やかに公社に相談することが大切です。

Q面接審査ではどのような点が重視されますか?
A

面接審査では主に以下の点が評価されます。第一に、イノベーションマップのテーマに対する技術的な適合性と貢献度。第二に、自社のコア技術の優位性と新規性。第三に、外部連携の必然性と連携体制の具体性。第四に、事業化計画の実現可能性と市場性。第五に、経費計画の妥当性。特に「なぜこの技術が社会課題の解決に有効なのか」「なぜ外部連携が不可欠なのか」「3年後にどのように事業化するのか」という3点を論理的かつ具体的に説明できるかが合否を分けます。プレゼン資料はビジュアルを活用し、技術者以外の審査員にも理解しやすい説明を心がけてください。

Q他の補助金・助成金と併用することは可能ですか?
A

同一の研究開発テーマ・経費について他の公的助成金と重複して受給することは原則として認められません。ただし、対象経費が明確に区分できる場合や、本事業の対象外の経費を他の制度で賄う場合は併用が可能な場合があります。例えば、本事業で技術開発費を賄い、別の助成制度で販路開拓費を賄うといった経費の棲み分けは検討の余地があります。併用を検討する場合は、必ず事前に公社の担当者に確認し、二重計上にならないよう経費管理を厳格に行ってください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本事業は大型助成(最大8,000万円)であるため、他の補助金との併用は制限される場合がありますが、対象経費が重複しない範囲で以下の組み合わせが検討できます。 まず、研究開発フェーズの前段階として、東京都中小企業振興公社の「製品開発着手支援助成事業」(上限100万円)を活用し、フィージビリティスタディや市場調査を実施してから本事業に臨む戦略が有効です。事前調査の結果を申請書に盛り込むことで説得力が増します。 研究開発と並行して、経済産業省の「ものづくり補助金」や「事業再構築補助金」を別の事業テーマで活用することも可能です。ただし同一経費の二重計上は厳禁のため、経費の切り分けを明確にする必要があります。 助成期間終了後の事業化フェーズでは、東京都の「市場開拓助成事業」(最大300万円)で展示会出展や販路開拓を支援してもらう流れが自然です。また、海外展開を視野に入れる場合は「海外展開についての総合的支援事業」との連携も効果的です。 知的財産戦略については、本事業の経費で特許出願が可能ですが、より広範な知財戦略の構築には中小企業庁の「知財総合支援窓口」の無料相談を併用することを推奨します。

詳細説明

TOKYO戦略的イノベーション促進事業とは

本事業は、東京都が都内中小企業等の技術力強化と新事業創出を目的として実施する最大8,000万円・最長3年間の大型研究開発助成制度です。東京都が策定した「イノベーションマップ」に基づき、都が抱える社会課題の解決につながる技術・製品開発を支援します。

イノベーションマップと9つの開発支援テーマ

本事業の核となるのが「イノベーションマップ」です。これは東京都が社会課題やニーズを整理し、求められる技術・製品開発の方向性を示したロードマップで、以下の9つのテーマが設定されています。

  • 防災・減災:地震・風水害対策、避難支援、インフラ強靱化に資する技術
  • インフラメンテナンス:老朽化するインフラの点検・診断・補修に関する技術
  • 安全・安心:防犯、サイバーセキュリティ、食の安全等に関する技術
  • スポーツ振興:スポーツの普及・競技力向上・観戦体験向上に資する技術
  • 子育て・高齢者・障害者支援:福祉・介護・育児の負担軽減や生活の質向上に資する技術
  • 医療・健康:医療機器、ヘルスケア、感染症対策等に関する技術
  • 環境・エネルギー:脱炭素、再生可能エネルギー、資源循環に関する技術
  • 国際的な観光・金融都市:観光DX、多言語対応、フィンテック等に関する技術
  • 交通・物流・サプライチェーン:自動運転、ラストワンマイル物流、SCM最適化に関する技術

助成内容の詳細

本事業の助成条件は以下の通りです。

  • 助成限度額:8,000万円(申請下限額1,500万円)
  • 助成率:対象経費の2/3以内
  • 助成対象期間:最長3年間
  • 対象者:都内中小企業者等(業種制限なし)

申請下限額が1,500万円に設定されているため、総事業費で最低約2,250万円規模の研究開発プロジェクトが想定されています。小規模な改良開発ではなく、本格的な技術革新を伴うプロジェクトが求められます。

オープンイノベーションの必須要件

本事業の大きな特徴は、社外の知見やノウハウの活用が必須要件となっている点です。具体的には以下のような連携形態が想定されています。

  • 大学・研究機関との共同研究や技術指導
  • 他企業との技術連携や部品・素材の共同開発
  • 専門機関による試験・評価・認証の活用
  • 海外企業・研究機関の技術やノウハウの導入

自社だけでは解決できない技術課題を外部リソースで補完し、オープンイノベーションによって開発スピードと技術水準を高めることが期待されています。

申請から採択までの流れ

本事業の申請プロセスは以下の通りです。

  • 事前相談:東京都中小企業振興公社の窓口で事前相談を行い、申請要件の確認やテーマ適合性の助言を受けます
  • 申請書類の提出:所定の申請書、事業計画書、経費明細書、決算書類等を提出します
  • 書類審査:提出書類に基づき、テーマ適合性、技術的新規性、事業化可能性等が審査されます
  • 面接審査:書類審査通過者に対して面接審査が実施され、計画の具体性や実現可能性が評価されます
  • 採択・交付決定:審査結果に基づき採択が決定され、助成金の交付が決定されます

事業化に向けた出口戦略の重要性

本事業は「早期に事業化を目指す」ことが要件に含まれており、研究開発の成果を具体的なビジネスに結びつける出口戦略が極めて重要です。申請時には以下の要素を明確に示す必要があります。

  • ターゲット市場の規模と成長性
  • 想定顧客と販路開拓計画
  • 競合製品・技術との差別化ポイント
  • 事業化後の収益計画(3〜5年程度)
  • 知的財産戦略(特許出願等)

最長3年の助成期間終了後に自立的に事業を継続・拡大できるビジネスモデルの構築が求められます。

関連書類・リンク