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準備期間の目安: 約21

令和5年度 石油製品販売業環境保全対策事業費補助金(給油所設備補修等事業)(執行団体公募)

基本情報

補助金額
9.5億円
補助率: 定額(10/10)
0円9.5億円
募集期間
2024-02-07 〜 2024-02-27
対象地域日本全国
対象業種分類不能の産業
使途安全・防災対策支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい

この補助金のまとめ

令和6年能登半島地震により被災した給油所の早期復旧を支援する補助金です。経済産業省が所管し、石油製品販売業の環境保全対策の一環として実施されています。給油所は災害時の燃料供給拠点として極めて重要なインフラであり、その復旧は地域の生活再建・経済復興に直結します。本補助金では、計量機、防火塀、土間、燃料貯蔵タンク、配管、タンクローリー、自家発電機など、給油所の燃料供給に必要な設備の補修・修繕・更新費用が対象となります。補助上限額は約9.5億円と大規模であり、これは執行団体公募の枠組みで運用されるためです。被災した給油所事業者にとっては、自己負担を大幅に軽減しながら事業再開を実現できる重要な支援制度です。申請にあたっては、被災状況の証明と復旧計画の具体性が採択の鍵となります。

この補助金の特徴

1

災害復旧に特化した設備補修支援

令和6年能登半島地震で被害を受けた給油所が対象の補助金です。通常の設備更新補助とは異なり、震災による被害の復旧に限定されているため、被災証明や被害状況の記録が重要な要件となります。地震による直接的な損壊だけでなく、地盤変動による配管の歪みや地下タンクの変位なども対象となり得ます。

2

幅広い設備が補助対象

計量機、防火塀、土間、燃料貯蔵タンク、配管、タンクローリー、自家発電機など、給油所の燃料供給に必要な設備が幅広く対象です。単一設備だけでなく、複数設備の同時補修も申請可能であり、給油所全体の機能回復を一括で進められる点が大きな利点です。

3

執行団体を通じた大規模支援スキーム

本補助金は執行団体公募方式で運用され、補助上限額は約9.5億円という大規模な枠組みです。個別の給油所事業者は執行団体を通じて支援を受ける形となるため、申請手続きの負担が軽減される可能性があります。経済産業省が直接ではなく、業界に精通した執行団体が間に入ることで、現場の実情に即した柔軟な対応が期待できます。

4

エネルギー安全保障の観点からの優先支援

給油所は「最後の砦」と呼ばれる災害時の重要インフラです。特に能登半島のような半島地域では、陸路が寸断された場合の燃料供給拠点として不可欠であり、国のエネルギー安全保障政策の中でも復旧が最優先とされています。この政策的背景を理解した申請書作成が採択率向上に繋がります。

ポイント

本補助金は単なる設備補修支援ではなく、災害時のエネルギーインフラ復旧という国策に基づく支援制度です。被災給油所は地域の燃料供給を担う公共性の高い存在であることを申請書でしっかり訴求することが、採択への近道となります。

対象者・申請資格

事業者要件

  • 石油製品販売業を営む事業者であること
  • 令和6年能登半島地震により給油所設備に被害を受けていること
  • 被災した給油所の復旧・事業再開の意思があること
  • 消防法等の関連法令を遵守した設備を保有していること

対象設備

  • 計量機(燃料の計量・供給に使用する機器)
  • 防火塀(給油所の安全確保に必要な防火設備)
  • 土間(給油所の基盤となるコンクリート舗装等)
  • 燃料貯蔵タンク(地下タンク・地上タンク)
  • 配管(燃料供給に必要な配管設備一式)
  • タンクローリー(燃料輸送車両)
  • 自家発電機(停電時のバックアップ電源)

対象地域

  • 全国が対象エリアとして設定されているが、実質的には令和6年能登半島地震の被災地域が中心
  • 石川県を中心に、新潟県、富山県、福井県等の被災地域の給油所が主な対象

ポイント

本補助金は「石油製品販売業者」かつ「能登半島地震で被災した給油所」が要件です。被災の程度や設備の種類に関わらず幅広く対象となりますが、被害状況を客観的に証明できる書類(写真・罹災証明書等)の準備が不可欠です。

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申請ガイド

1

ステップ1:被災状況の記録と証明書の取得

地震による被害状況を詳細に記録します。設備ごとの損壊状況を写真撮影し、自治体から罹災証明書を取得してください。被害の因果関係を明確にするため、地震前の設備状態が分かる資料も保管しておくことが重要です。

2

ステップ2:復旧計画の策定

補修が必要な設備の特定と、復旧工事の見積もりを取得します。複数の業者から相見積もりを取ることが望ましく、工事内容・期間・費用の妥当性を示せるよう準備します。消防法等の法令に適合した設備仕様であることも確認してください。

3

ステップ3:執行団体への申請

経済産業省が選定した執行団体の公募要領に従って申請書類を作成・提出します。申請書には被災状況、復旧計画、見積書、事業者情報等を添付します。執行団体の指示に従い、必要書類を漏れなく準備してください。

4

ステップ4:審査・採択後の事業実施

採択通知を受けた後、計画に沿って復旧工事を実施します。工事の進捗を記録し、完了後は実績報告書を提出します。補助金の交付は実績報告の確認後となるため、資金繰りの計画も立てておきましょう。

ポイント

申請の成否は「被災状況の客観的証明」と「復旧計画の具体性」にかかっています。地震直後の被害写真や罹災証明書は遡って取得が困難なため、早期の記録・申請が極めて重要です。執行団体の公募スケジュールも確認しましょう。

審査と成功のコツ

被災状況の「見える化」が最重要
採択審査では被害の深刻度と復旧の緊急性が重視されます。設備ごとの損壊状況を写真・図面・数値で具体的に示し、「このままでは燃料供給が不可能」という切迫性を伝えることが重要です。第三者(設備メーカーや検査機関)による被害診断書があれば説得力が大幅に増します。
地域のエネルギー供給における自社の役割を訴求
給油所が地域で果たしている役割を明確に示しましょう。周辺の給油所密度、管轄エリアの世帯数・事業所数、災害時の燃料供給実績(住民拠点SS指定の有無等)など、自社が復旧しないことによる地域への影響を具体的に記載することが採択率向上に繋がります。
復旧後の事業継続計画(BCP)を盛り込む
単なる原状回復ではなく、復旧後の防災対策強化や事業継続計画を示すことで、補助金投資の効果が長期的に発揮されることをアピールできます。自家発電機の導入や耐震補強など、将来の災害への備えも計画に含めましょう。
見積もりの妥当性と透明性の確保
工事費用の妥当性を示すため、複数業者からの相見積もりを取得し、市場価格との比較を行います。過大な見積もりは減額査定の原因となり、過小な見積もりは工事品質の懸念を招きます。適正価格での見積もりと、その根拠の説明が重要です。

ポイント

採択のカギは「被害の深刻さ」「地域インフラとしての重要性」「復旧計画の実現可能性」の3点です。特に、自社の給油所が地域の燃料供給にとって不可欠であることを客観的データで示せれば、採択の可能性は大きく高まります。

対象経費

対象となる経費

計量機関連(4件)
  • 計量機本体の補修・交換
  • 計量機の配線・制御盤の修繕
  • ノズル・ホースの交換
  • 表示パネルの修理・交換
貯蔵タンク関連(4件)
  • 地下燃料貯蔵タンクの補修
  • タンク内部の清掃・防錆処理
  • タンク据付基礎の修繕
  • 液面計・通気管の交換
配管関連(4件)
  • 燃料供給配管の補修・交換
  • 配管の耐圧試験費用
  • バルブ・継手の交換
  • 漏洩検知システムの修繕
防火設備関連(3件)
  • 防火塀の補修・再構築
  • 消火設備の修繕
  • 防火区画の復旧工事
土間・基盤関連(4件)
  • コンクリート土間の補修
  • アスファルト舗装の打替え
  • 排水設備の修繕
  • 地盤改良工事
車両関連(3件)
  • タンクローリーの補修
  • 配送車両の修繕
  • 車両搭載計量機器の修理
電気・発電設備関連(4件)
  • 自家発電機の補修・交換
  • 電気設備の復旧
  • 照明設備の修繕
  • 制御システムの復旧

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 地震以外の原因による経年劣化・老朽化に伴う設備更新費用
  • 給油所の新規建設や移転に係る費用
  • 土地の取得費用や賃借料
  • 人件費(自社従業員の通常業務に係るもの)
  • 営業損失や逸失利益の補填
  • 保険金で補填される部分の費用
  • 申請前に着手・完了済みの工事費用
  • 給油所の営業に直接関係しない設備(事務所の内装等)の修繕費

よくある質問

Q令和6年能登半島地震以外の災害で被災した給油所も対象になりますか?
A

本補助金は令和6年能登半島地震により被害を受けた給油所を対象とした制度です。他の災害による被害は原則として対象外となります。ただし、過去の災害に対しても類似の補助制度が設けられる場合がありますので、経済産業省や全国石油商業組合連合会等にご確認ください。なお、能登半島地震の余震や、地震に起因する地盤変動による二次被害は対象となる可能性があります。

Q給油所の一部設備のみ被災した場合でも申請できますか?
A

はい、一部設備のみの被災でも申請可能です。例えば計量機1台のみの損壊や、防火塀の一部損壊といった部分的な被害でも対象となります。ただし、被害と地震との因果関係を明確に示す必要があり、経年劣化による故障と地震被害を区別できる証拠の準備が重要です。被災直後の写真や設備メーカーの診断書が有効な証拠となります。

Q補助率はどのくらいですか?個別の給油所にはいくらまで補助されますか?
A

本補助金の上限額(約9.5億円)は執行団体全体への交付額です。個別の給油所への補助率や上限額は、経済産業省が選定する執行団体の公募要領で定められます。一般的に、石油製品販売業の環境保全対策事業では補助率2/3や定額補助などの設定がされることが多いですが、本事業の具体的な補助率は執行団体の公募要領をご確認ください。

Q既に自費で復旧工事を始めてしまった場合はどうなりますか?
A

原則として、補助金の交付決定前に着手した工事は補助対象外となります。これは補助金制度全般に共通するルールです。ただし、災害復旧の緊急性を考慮した特例措置が設けられる場合もありますので、速やかに執行団体に相談することをお勧めします。今後工事を予定している場合は、必ず申請・採択を待ってから着工してください。やむを得ず緊急工事を行った場合は、その経緯と必要性を説明できるよう記録を残しておきましょう。

Q自家発電機を新規に導入する場合も補助対象になりますか?
A

本補助金は地震で被害を受けた設備の「補修等」が対象です。既存の自家発電機が地震で損壊した場合の補修・交換は対象となりますが、従来保有していなかった自家発電機の新規導入については、公募要領の詳細をご確認ください。なお、経済産業省は「住民拠点SS」制度を通じて自家発電機の導入を別途支援していますので、そちらの活用も検討してみてください。

Q申請から補助金の受領までどのくらいの期間がかかりますか?
A

一般的な流れとして、申請→審査→採択通知→工事実施→完了報告→補助金交付という手順を踏みます。審査期間は案件の内容や申請件数により異なりますが、通常1〜3ヶ月程度です。補助金の交付は工事完了後の実績報告の確認後となるため、申請から受領まで半年〜1年程度を見込んでおくことをお勧めします。工事期間中の資金繰りについては、日本政策金融公庫の災害復旧貸付等のつなぎ融資の活用をご検討ください。

Q複数の給油所を運営している場合、それぞれ別々に申請できますか?
A

はい、被災した給油所ごとに申請することが可能です。同一事業者が複数の給油所を運営しており、それぞれが地震被害を受けている場合、各給油所の被害状況と復旧計画を個別に作成して申請します。ただし、執行団体の公募要領で申請件数の上限や優先順位の設定がある場合がありますので、詳細は執行団体にご確認ください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は経済産業省所管の災害復旧支援制度ですが、他の支援制度との併用については以下の点に注意が必要です。 まず、同一の設備・工事に対して国の他の補助金を重複して受給することは原則として認められません。例えば、中小企業庁の「なりわい再建支援補助金」や「グループ補助金」と同一設備への二重申請は不可です。ただし、異なる設備であれば、設備Aに本補助金、設備Bに別の補助金を活用するといった使い分けは可能な場合があります。 自治体独自の災害復旧支援金や見舞金については、補助対象経費から控除される場合と併用可能な場合があるため、各自治体の制度要綱を確認してください。 損害保険(火災保険・地震保険)による保険金を受領した場合、保険金で補填される部分は補助対象経費から差し引かれます。保険金の請求・受領状況は申請時に正確に申告する必要があります。 日本政策金融公庫等の災害復旧貸付との併用は可能ですが、補助金で賄えない自己負担分に充当する形が一般的です。資金計画を立てる際は、補助金の交付時期が実績報告後であることを考慮し、つなぎ融資の活用も検討しましょう。

詳細説明

制度の背景と目的

令和6年(2024年)1月1日に発生した能登半島地震は、石川県を中心に甚大な被害をもたらしました。この地震により、被災地域の多くの給油所が設備損壊の被害を受け、地域住民への燃料供給に深刻な支障が生じています。

給油所は平時の燃料供給だけでなく、災害時には「最後の砦」として地域のエネルギー供給を支える重要インフラです。経済産業省は「住民拠点サービスステーション(住民拠点SS)」制度を通じて、災害時にも地域への燃料供給を維持できる体制の構築を推進してきました。

本補助金は、こうした背景のもと、被災した給油所の早期復旧を図り、地域の燃料供給体制を回復させることを目的としています。

補助対象となる設備と工事

本補助金では、給油所の燃料供給機能に必要な以下の設備の補修・修繕・更新が対象となります。

  • 計量機:燃料を正確に計量して供給するための機器。地震による転倒や配線断裂が多く報告されています。
  • 防火塀:給油所の安全を確保するための防火設備。消防法に基づく基準を満たす必要があります。
  • 土間:給油所の基盤となるコンクリート舗装。地盤の液状化や沈下により損壊するケースが多発しています。
  • 燃料貯蔵タンク:地下または地上に設置される燃料の貯蔵設備。地震による変位や亀裂は燃料漏洩の危険があり、早急な対応が必要です。
  • 配管:タンクから計量機への燃料供給配管。地盤変動による歪みや接合部の損傷が懸念されます。
  • タンクローリー:燃料の輸送に使用する車両。被災により損傷した場合の補修が対象です。
  • 自家発電機:停電時にも給油所の運営を可能にするバックアップ電源。災害時の燃料供給継続に不可欠な設備です。

執行団体公募方式について

本補助金は執行団体公募方式で運用されます。これは、経済産業省が直接個別の給油所事業者に補助金を交付するのではなく、公募により選定された執行団体(業界団体等)が補助金の執行・管理を行う仕組みです。

この方式のメリットとして、以下の点が挙げられます。

  • 石油業界に精通した執行団体が審査・支援を行うため、現場の実情に即した対応が可能
  • 個別事業者の申請手続きの負担が軽減される
  • 業界全体の復旧状況を俯瞰的に管理できる

申請にあたっての重要ポイント

本補助金の申請にあたっては、以下の点を特に意識してください。

  • 被災証明の確保:罹災証明書の取得、被災直後の写真記録、設備メーカーによる被害診断書など、客観的な証拠を揃えることが最重要です。
  • 復旧計画の具体性:どの設備を、どのような工法で、いつまでに復旧するかを具体的に示す必要があります。
  • 見積もりの適正性:複数業者からの相見積もりを取得し、費用の妥当性を示しましょう。
  • 法令適合性:消防法、建築基準法等の関連法令に適合した設備仕様であることを確認してください。

補助金額について

本補助金の上限額は約9億5千万円です。この金額は執行団体全体への交付額であり、個別の給油所への配分は執行団体の運用方針に基づきます。個別案件の補助率や上限額は執行団体の公募要領で確認してください。

なお、損害保険金で補填される部分は補助対象から除外されるため、保険の請求状況も正確に把握しておく必要があります。

復旧後の展望

設備の復旧にあたっては、単なる原状回復にとどまらず、将来の災害に備えたレジリエンス強化も視野に入れることをお勧めします。例えば、自家発電機の新規導入や、耐震性の高い設備への更新、燃料漏洩防止対策の強化などが考えられます。こうした取り組みは、「住民拠点SS」としての機能強化にもつながり、地域における給油所の存在価値を高めることになります。

関連書類・リンク