令和5年度展示会出展助成事業(第8回)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
助成率2/3・上限150万円の手厚い支援
本助成事業では、対象経費の2/3以内、最大150万円までの助成を受けることができます。例えば展示会出展に225万円かかった場合、150万円が助成される計算です。一般的な補助金の補助率1/2と比較しても高い助成率であり、中小企業の資金負担を大幅に軽減できます。出展を迷っていた企業も、この制度を活用することで積極的な販路開拓に踏み出せるでしょう。
国内・海外の幅広い展示会が対象
本助成事業は国内展示会だけでなく、海外で開催される展示会への出展も対象となります。自社の製品やサービスを国内市場だけでなくグローバル市場に展開したい企業にとって、大きなチャンスとなります。業種や分野を問わず、様々な展示会への出展が対象となるため、自社に最適な展示会を選んで申請することが可能です。
出展に関わる幅広い経費をカバー
小間料(出展料)だけでなく、ブースの装飾費、展示物の輸送費、広報費など、展示会出展に関わる幅広い経費が助成対象となります。展示会で成果を上げるためにはブースの見栄えや集客施策が重要ですが、これらの費用も助成対象に含まれるため、出展効果を最大化するための投資がしやすくなります。
都内中小企業の経営基盤強化を後押し
本事業は単なる出展費用の補填ではなく、都内中小企業の販路拡大と経営基盤の強化を目的としています。展示会出展を通じて新たな取引先を開拓し、売上拡大につなげることで、企業の持続的な成長を支援します。出展後のフォローアップも含めた戦略的な活用が推奨されています。
ポイント
対象者・申請資格
企業形態の要件
- 都内に本店または主たる事業所を有する中小企業であること
- 法人の場合は都内に登記簿上の本店または支店があること
- 個人事業主の場合は都内で開業届を提出していること
- 中小企業基本法に定める中小企業者に該当すること
業種・事業内容の要件
- 製造業、卸売業、サービス業など幅広い業種が対象
- 自社の製品・技術・サービスを展示会で出展・PRする事業であること
- 大企業が実質的に経営に参画している場合は対象外
申請時の要件
- 展示会の出展が申請時点で確定していること(出展申込済み)
- 同一の展示会で他の公的助成を受けていないこと
- 過去に本助成事業で不正があった場合は対象外
- 税金の滞納がないこと
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:出展する展示会の選定と申込
まず出展したい展示会を選定し、主催者に出展申込を行います。助成金申請の前提として展示会への出展が確定している必要があるため、先に出展枠を確保しましょう。展示会の開催時期や規模、来場者の属性などを考慮して、自社に最適な展示会を選ぶことが重要です。
ステップ2:申請書類の準備
申請に必要な書類を準備します。事業計画書、経費明細書、会社概要、直近の確定申告書・決算書、展示会の出展申込確認書などが必要です。特に事業計画書では、出展の目的・目標、展示内容、期待される効果を具体的に記載することが求められます。
ステップ3:申請書の提出
東京都中小企業振興公社の指定する方法で申請書類一式を提出します。募集期間内に不備なく提出することが重要です。書類に不備がある場合は受理されない可能性があるため、チェックリストを活用して漏れがないか確認しましょう。
ステップ4:審査(書類審査・面接審査)
提出された申請書類に基づき審査が行われます。書類審査を通過した場合は面接審査が実施されることがあります。事業計画の妥当性、経費の適切性、期待される効果などが総合的に評価されます。
ステップ5:交付決定・事業実施・実績報告
審査を通過すると交付決定通知が届きます。交付決定後に展示会出展を実施し、終了後に実績報告書と経費の証拠書類を提出します。助成金は実績報告の確認後に支払われる「後払い」方式です。
ポイント
審査と成功のコツ
出展目的と数値目標を明確に設定する
ブースデザインと展示内容を戦略的に計画する
事前集客と当日のオペレーションを準備する
出展後のフォローアップ計画まで含めて申請する
経費計画は見積書を取得して精緻に作成する
ポイント
対象経費
対象となる経費
小間料(出展料)(3件)
- 展示会の出展小間料
- 出展者登録料
- 出展に伴う付帯設備利用料
ブース装飾・設営費(4件)
- ブースの基本装飾費
- パネル・看板の制作費
- 照明・電気工事費
- 什器・備品のレンタル費
展示物輸送費(4件)
- 展示品の国内輸送費
- 展示品の海外輸送費
- 梱包資材費
- 展示物の保険料
広報・販促費(4件)
- チラシ・パンフレットの制作費
- ポスター・バナーの制作費
- ノベルティグッズの制作費
- 招待状の印刷・発送費
通訳・翻訳費(3件)
- 海外展示会での通訳費用
- パンフレット等の翻訳費用
- 製品説明資料の多言語化費用
映像・コンテンツ制作費(3件)
- 製品紹介動画の制作費
- デジタルサイネージ用コンテンツ制作費
- プレゼンテーション資料の制作費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 出展者やスタッフの旅費・交通費・宿泊費
- 飲食費・接待費・懇親会費用
- 展示会場までの人件費(自社スタッフの人件費)
- 展示会出展とは直接関係のない物品の購入費
- 汎用性のあるパソコン・タブレット等の機器購入費
- 助成事業完了後に発生した経費
- 他の公的助成金で助成を受けた経費
- 消費税および地方消費税
よくある質問
Q個人事業主でも申請できますか?
はい、個人事業主の方も申請可能です。ただし、都内で開業届を提出しており、中小企業基本法に定める中小企業者に該当する必要があります。法人・個人を問わず、都内に主たる事業所を有していることが要件となります。申請時には開業届の写しや確定申告書の写しなどの書類が必要になりますので、事前に準備しておきましょう。
Q海外の展示会も助成対象になりますか?
はい、海外で開催される展示会への出展も助成対象となります。海外展示会の場合、通訳費や翻訳費、海外への展示品輸送費なども助成対象経費に含まれます。グローバル市場への販路拡大を検討している企業にとって、大変有用な制度です。ただし、渡航費(航空券代)や宿泊費、海外での飲食費は助成対象外ですのでご注意ください。
Q助成金はいつ支払われますか?
助成金は「後払い」方式です。展示会への出展が完了し、実績報告書と経費の証拠書類(領収書、請求書等)を提出した後、審査を経て支払われます。申請時や交付決定時に前払いされることはありません。そのため、出展に必要な経費は一時的に自社で全額負担する必要があります。資金繰りを考慮した計画を立てておくことが重要です。
Q同じ年度に複数の展示会に出展する場合、それぞれ申請できますか?
原則として、1申請につき1つの展示会出展が対象となります。複数の展示会に出展する場合、それぞれ別の募集回に申請する必要があります。ただし、同一年度内に複数回の採択を受けられるかどうかは募集要項の規定によりますので、事前に東京都中小企業振興公社にご確認ください。限られた予算を最も効果の高い展示会に集中投下することをお勧めします。
Q展示会の出展規模に制限はありますか?
出展規模(小間数)に関する明確な上限は設けられていませんが、助成上限額が150万円であるため、実質的には中小規模の出展が想定されています。大規模な出展を計画する場合でも、助成対象となるのは上限150万円までです。経費計画を立てる際は、助成対象経費と自己負担額のバランスを考慮し、投資対効果の高い出展計画を策定しましょう。
Q申請から結果通知までどのくらいかかりますか?
申請締切から結果通知までは概ね1〜2ヶ月程度かかります。書類審査の後、面接審査が実施される場合もあり、その分期間が延びることがあります。交付決定後でないと助成対象となる経費の支出ができない場合がありますので、展示会の開催日から逆算して余裕を持ったスケジュールで申請することが重要です。募集要項に記載されるスケジュールを必ず確認してください。
Qブース装飾を自社で行った場合も助成対象になりますか?
原則として、助成対象となるのは外部の事業者に委託・発注した経費です。自社のスタッフが行ったブース装飾に関する人件費は助成対象外となります。ただし、装飾に使用する資材や部材を外部から購入した場合、その購入費は対象となる可能性があります。出展効果を最大化するためにも、ブース装飾は専門の施工業者やデザイナーに依頼し、その費用を助成対象とすることをお勧めします。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本助成事業を活用する際、他の補助金・助成金との併用ルールを正しく理解することが重要です。まず、同一の展示会出展に対して、国や他の自治体の助成金を重複して受けることは原則としてできません。例えば、中小企業庁のJAPANブランド育成支援等事業や、JETROの海外展示会出展支援など、類似の展示会出展支援制度との同一経費での併用は不可です。ただし、異なる展示会への出展であれば、それぞれ別の助成制度を活用することは可能です。例えば、国内展示会には本助成事業を活用し、海外展示会にはJETROの支援制度を活用するといった使い分けが考えられます。また、展示会出展とは異なる事業(例:設備投資やIT導入)に対する補助金は、本助成事業と同時に申請・受給することが可能です。ものづくり補助金で製造設備を導入しつつ、本助成事業で展示会に出展して販路を開拓するといった組み合わせは、事業成長の加速に効果的です。併用を検討する際は、各制度の募集要項で重複受給の制限事項を必ず確認し、不明な点は事前に東京都中小企業振興公社に問い合わせましょう。
詳細説明
令和5年度展示会出展助成事業(第8回)の概要
本事業は、東京都中小企業振興公社が実施する、都内中小企業の販路拡大を支援する助成制度です。展示会への出展に係る経費の2/3以内、上限150万円を助成します。都内の中小企業が国内外の展示会に積極的に出展し、新たな販路を開拓することを後押しする目的で設けられています。
助成の対象となる展示会
本助成事業の対象となるのは、以下の要件を満たす展示会です。
- 国内外で開催される展示会・見本市であること
- 自社の製品・技術・サービスをPR・販売促進するための出展であること
- 申請時点で出展が確定(出展申込済み)していること
- 展示会の主催者が発行する出展要項等で開催概要が確認できること
業種や分野に制限はなく、IT・製造業・食品・サービス業など幅広い業種の企業が利用可能です。
助成金額と助成率
助成金額は対象経費の2/3以内で、上限は150万円です。例えば、対象経費の合計が225万円の場合、その2/3である150万円が助成されます。対象経費が120万円の場合は、その2/3の80万円が助成額となります。
- 助成率:対象経費の2/3以内
- 助成限度額:150万円
- 最低助成額:設定あり(募集要項で確認)
対象となる経費の詳細
展示会出展に直接関連する以下の経費が助成対象となります。
- 小間料(出展料):展示会の出展スペース使用料、登録料
- ブース装飾費:ブースの設計・施工費、パネル制作、什器レンタル
- 展示物輸送費:展示品の輸送・梱包・保険に関する費用
- 広報・販促費:チラシ、パンフレット、ポスター、ノベルティの制作費
- 通訳・翻訳費:海外展示会での通訳や資料翻訳の費用
ただし、旅費・交通費・宿泊費・飲食費・人件費は対象外です。また、汎用的なPC等の機器購入も対象外となりますのでご注意ください。
申請から助成金受給までの流れ
本助成事業の申請から受給までの流れは以下のとおりです。
- ①展示会の選定・出展申込:出展する展示会を決め、主催者に申込を行います
- ②申請書類の作成・提出:事業計画書、経費明細書、会社概要等の書類を作成し提出します
- ③審査:書類審査および必要に応じて面接審査が行われます
- ④交付決定:審査を通過すると交付決定通知が届きます
- ⑤展示会出展の実施:交付決定後、計画に基づき展示会に出展します
- ⑥実績報告:出展終了後、実績報告書と経費証拠書類を提出します
- ⑦助成金の支払い:実績報告の審査後、助成金が支払われます
審査のポイント
審査では以下の観点が重視されます。
- 事業計画の具体性:出展の目的・目標・展示内容が明確であること
- 販路拡大への効果:出展による新規顧客獲得や売上拡大の見込みが具体的であること
- 経費の妥当性:見積書に基づく適正な経費計画であること
- 実現可能性:計画を確実に遂行できる体制が整っていること
出展効果を最大化するためのポイント
助成金を活用して展示会出展の効果を最大化するには、以下の取り組みが重要です。
- 事前集客:既存顧客・見込み客への招待状送付やSNS告知で来場を促進
- 魅力的なブース:プロのデザイナーを活用し、目を引くブースを構築
- 当日のオペレーション:スタッフの役割分担を明確にし、効率的に対応
- 事後フォロー:名刺交換した見込み客への迅速なフォローアップを実施
展示会は出展して終わりではなく、事後のフォローアップが成果を左右します。獲得したリードを確実に商談・受注につなげる仕組みを事前に構築しておきましょう。