令和5年度「地域経済政策推進事業費補助金(作品制作実習支援事業)」
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
福島12市町村を中心とした地域復興支援
福島第一原発事故で避難指示等の対象となった12市町村を中心に、映像・芸術文化の力で新たな魅力を創出する事業です。被災地域の復興を文化面から後押しし、地域のイメージ向上と交流人口の拡大を図ります。
映像・芸術文化系学生の制作実習を支援
大学や専門学校等に在籍する映像・芸術文化系の学生が、福島県内で実際に作品制作の実習を行う費用を補助します。学生にとっては実践的なスキルを磨く貴重な機会となり、制作された作品は地域の魅力発信にも活用されます。
地域住民との交流活動も対象
単なる制作実習にとどまらず、地域住民との交流活動も事業の重要な要素です。学生と地域住民が協力して作品を制作したり、ワークショップを開催することで、地域コミュニティの活性化にも寄与します。
定額補助で最大6,110万円
補助率は定額であり、採択された場合は対象経費の全額が補助されます。上限額は6,110万円と大規模な支援が受けられるため、複数の学生グループによる長期的な制作プロジェクトの実施も可能です。
経済産業省による国の補助事業
経済産業省が所管する国の補助事業であり、福島復興に向けた国策の一環として位置づけられています。採択実績は事業の信頼性向上にもつながります。
ポイント
対象者・申請資格
対象となる団体
- 映像・芸術文化系の教育課程を有する大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専門学校等の教育機関
- 上記の教育機関が複数連携して事業を実施する団体・コンソーシアム
- 映像・芸術文化分野の人材育成を行う法人・団体
対象となる事業内容
- 福島県内(特に避難指示対象12市町村を中心とした地域)での映像・芸術作品の制作実習
- 制作実習に付随する地域住民との交流活動(ワークショップ、上映会、展示会等)
- 福島県の新たな魅力を発信する映像・芸術作品の制作
対象となる学生
- 映像制作、映画、アニメーション、美術、デザイン等の芸術文化系分野を専攻する学生
- 日本国内の教育機関に在籍する学生
対象地域の要件
- 福島第一原子力発電所事故に伴う避難指示等の対象となった福島県12市町村を中心とした福島県内の地域
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公募要領の確認と事業計画の策定
経済産業省のウェブサイトや公募情報を確認し、公募要領・申請書類一式を入手します。事業の目的や対象地域を十分に理解した上で、福島県内での具体的な制作実習計画と地域交流プログラムを策定します。
ステップ2:受入先・連携先との調整
福島県内の制作実習の受入先(自治体、地域団体、施設等)と事前に調整を行います。地域住民との交流活動の具体的な内容や、制作場所・宿泊施設等のロジスティクスについても計画を固めます。
ステップ3:申請書類の作成
事業計画書、収支予算書、団体の概要資料等の申請書類を作成します。事業の目的・内容・期待される効果を明確に記載し、福島の復興と魅力創出にどのように貢献するかを具体的に示します。
ステップ4:申請書の提出
公募期間内に、所定の方法で申請書類一式を提出します。電子申請が求められる場合は、指定のシステムから提出を行います。
ステップ5:審査・採択
外部有識者等による審査委員会で審査が行われます。事業の目的適合性、実施体制の妥当性、地域への波及効果等が評価されます。
ステップ6:交付決定後の事業実施
採択・交付決定後に事業を開始します。事業期間中は計画に基づいて制作実習と交流活動を実施し、必要に応じて中間報告を行います。事業完了後は実績報告書を提出し、確定検査を経て補助金が交付されます。
ポイント
審査と成功のコツ
地域との強固な連携体制の構築
具体的な成果物とその活用計画の提示
参加学生の学びと地域貢献の両立
実施体制と予算計画の精緻さ
継続性と波及効果の展望
ポイント
対象経費
対象となる経費
人件費(3件)
- 事業に従事する職員の人件費
- 制作指導を行う教員・講師の謝金
- アシスタント・技術スタッフの報酬
旅費・交通費(3件)
- 学生・教員の福島県までの往復交通費
- 福島県内での移動費
- 制作実習期間中の宿泊費
制作実習費(4件)
- 撮影機材・美術材料の購入費
- 機材レンタル費
- スタジオ・ロケ地使用料
- 編集・ポストプロダクション費用
会場費(3件)
- 交流イベント会場使用料
- 展示会・上映会の会場費
- ワークショップ開催場所の使用料
広報費(3件)
- イベント告知のチラシ・ポスター制作費
- ウェブサイト制作・運営費
- プレスリリース配信費
外注費(3件)
- 映像制作の専門技術に関する外注費
- 翻訳費
- デザイン制作費
その他事業費(4件)
- 保険料
- 通信運搬費
- 消耗品費
- 印刷製本費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 団体の経常的な運営費・管理費
- 事業に直接関係しない設備・備品の購入費
- 飲食・接待にかかる費用
- 不動産の取得・賃借にかかる費用(一時的な会場使用料を除く)
- 他の補助金等で手当てされている経費
- 事業期間外に発生した経費
- 使途が不明確な予備費
よくある質問
Q個人や任意団体でも申請できますか?
本補助金は映像・芸術文化系の教育課程を有する大学等の教育機関や、複数の教育機関が連携して事業を実施する団体が対象です。個人や任意団体は原則として申請対象外となりますが、法人格を有する芸術文化関連団体であれば申請できる可能性があります。詳細は公募要領をご確認ください。
Q福島県外の大学でも申請できますか?
はい、福島県外の大学でも申請可能です。重要なのは、制作実習の場所が福島県内(特に避難指示対象の12市町村を中心とした地域)であることです。全国の映像・芸術文化系教育機関からの申請が想定されています。
Q補助率が「定額」とはどういう意味ですか?
定額補助とは、採択された事業に対して、あらかじめ定められた額(上限6,110万円)の範囲内で対象経費の全額が補助される方式です。一般的な補助率(2/3や1/2等)とは異なり、自己負担が発生しない点が特徴です。ただし、対象外経費は補助されません。
Qどのような芸術分野の作品が対象ですか?
映像(ドキュメンタリー、短編映画、アニメーション等)を中心に、写真、美術、デザイン、インスタレーション、パフォーマンスアートなど幅広い芸術文化分野が対象となります。福島県の魅力創出・発信につながる作品制作であることが求められます。
Q事業期間はどのくらいですか?
事業期間は原則として当該年度内(交付決定日から年度末まで)です。制作実習の期間、事前準備、成果発表までを含めて年度内に完了する計画を立てる必要があります。具体的な期間は公募要領に記載されます。
Q複数の大学が共同で申請することはできますか?
はい、複数の教育機関が連携して事業を実施する形での申請も可能です。連携によりプログラムの充実度が高まる場合は、むしろ積極的に評価される可能性があります。代表申請者を決め、連携体制を明確にして申請してください。
Q制作した作品の著作権はどうなりますか?
制作された作品の著作権は原則として制作者(学生・教育機関)に帰属しますが、補助金の趣旨に基づき、福島県の魅力発信のために作品を活用することが求められる場合があります。具体的な取り扱いは交付条件として示されますので、公募要領で確認してください。
Q過去に採択された事業の実績はありますか?
本事業は経済産業省の復興関連施策として継続的に実施されており、過去にも複数の教育機関が採択されています。具体的な採択実績や事業成果については、経済産業省のウェブサイトや復興関連の報告書で公開されている場合があります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省の復興関連事業ですが、他の補助金との併用については注意が必要です。同一経費に対して他の国庫補助金を重複して受けることはできません。ただし、異なる経費項目であれば、文化庁の「文化芸術創造拠点形成事業」や「大学における文化芸術推進事業」など、文化芸術分野の補助金と組み合わせることが考えられます。また、福島県独自の復興支援補助金や、市町村が実施する地域活性化事業との連携も検討の余地があります。民間の助成金(芸術文化振興基金、企業メセナ等)は国の補助金との併用が可能な場合が多いため、事業規模の拡大を図る際には有効な選択肢です。いずれの場合も、申請時に他の補助金等の受給状況を正確に申告し、経費の区分を明確にすることが重要です。クラウドファンディングによる資金調達との組み合わせも、地域への関心喚起という副次的効果が期待でき、事業の広がりを生む可能性があります。
詳細説明
事業の背景と目的
東日本大震災および福島第一原子力発電所事故から10年以上が経過した現在も、福島県の被災地域では風評被害や人口減少といった課題が続いています。特に避難指示等の対象となった12市町村(田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村)では、帰還住民の高齢化や若年層の流出が深刻です。
本補助金は、こうした状況を踏まえ、映像・芸術文化の持つ創造力と発信力を活用して、福島県の新たな魅力を創出・発信することを目的としています。若い世代の学生が実際に福島を訪れ、作品制作を通じて地域の現状や魅力に触れることで、外部からの新しい視点による地域価値の再発見を促します。
補助金の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金名 | 地域経済政策推進事業費補助金(作品制作実習支援事業) |
| 所管省庁 | 経済産業省 |
| 対象地域 | 福島県(12市町村を中心) |
| 補助上限額 | 6,110万円 |
| 補助率 | 定額 |
| 対象者 | 映像・芸術文化系教育機関等 |
対象となる事業活動
本事業では、以下のような活動が補助の対象となります。
1. 映像・芸術作品の制作実習
映像制作(ドキュメンタリー、短編映画、アニメーション等)、写真、絵画、彫刻、インスタレーション、パフォーマンスアートなど、幅広い芸術分野の制作実習が対象です。福島県内の風景、文化、人々の暮らしをテーマとした作品制作が期待されます。
2. 地域住民との交流活動
制作実習と並行して、地域住民とのワークショップ、共同制作プロジェクト、上映会・展示会の開催、地域の祭りやイベントへの参加など、住民との接点を持つ活動を実施します。これにより、学生と地域の相互理解を深め、持続的な関係構築を目指します。
3. 成果発表・情報発信
制作された作品の発表会や展覧会の開催、SNS・ウェブサイトを通じた情報発信、メディアへの露出など、事業の成果を広く社会に発信する活動も含まれます。
申請から事業完了までの流れ
- 公募期間中:公募要領を確認し、申請書類一式を作成・提出します。
- 審査:外部有識者を含む審査委員会が、事業計画の妥当性、実施体制、期待される効果等を総合的に評価します。
- 採択・交付決定:審査結果に基づき採択が決定され、補助金の交付決定通知が届きます。
- 事業実施:交付決定後、事業計画に基づいて制作実習と交流活動を実施します。計画変更が必要な場合は事前に承認を受けます。
- 実績報告:事業完了後、実績報告書と経費の証拠書類を提出します。
- 確定検査・補助金交付:検査を経て補助金額が確定し、交付されます。
期待される効果
本事業の実施により、以下のような効果が期待されます。
- 地域の魅力再発見:外部の若い視点から福島の新たな魅力が発掘・発信されます
- 交流人口の拡大:学生の訪問を契機とした継続的な交流が生まれます
- 文化芸術人材の育成:実践的な制作経験を通じて、次世代の映像・芸術人材が育ちます
- 地域コミュニティの活性化:住民との交流が地域の活力向上につながります
- 風評被害の軽減:質の高い芸術作品を通じた正確な情報発信が期待できます
注意事項
申請にあたっては、最新の公募要領を必ず確認してください。補助金の交付は予算の範囲内で行われるため、申請内容が優れていても採択されない場合があります。また、事業の実施にあたっては、補助金適正化法に基づく各種義務(帳簿の整備、財産の管理等)を遵守する必要があります。経費の支出は事業期間内に限られ、事前着手は原則として認められません。