募集終了全国対象
非常に難しい
準備期間の目安: 約90

令和5年度無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業(健全な製品エコシステム構築・ルール形成促進事業)

基本情報

補助金額
15.6億円
補助率: 公募要綱を参照とする
0円15.6億円
募集期間
2023-06-01 〜 2023-06-29
対象地域日本全国
対象業種製造業
使途新たな事業を行いたい / 研究開発・実証事業を行いたい

この補助金のまとめ

本補助金は、経済産業省が実施する蓄電池エコシステム構築に向けた大型実証事業です。補助上限額15.6億円という規模からも明らかなように、個社単独ではなくコンソーシアム型の大規模プロジェクトを想定しています。CASE(Connected, Autonomous, Shared, Electric)の中でも特に電動化(E)領域に焦点を当て、2050年カーボンニュートラル実現に向けた運輸分野のCO2削減を目指します。蓄電池のライフサイクル全体(製造・使用・リユース・リサイクル)を視野に入れた「健全な製品エコシステム」の構築が求められる点が特徴的です。申請にあたっては、単なる技術開発ではなく、社会実装やルール形成への貢献を明確に示すことが採択の鍵となります。自動車メーカー、電池メーカー、リサイクル事業者など、サプライチェーン全体を巻き込んだ提案が高く評価される傾向にあります。

この補助金の特徴

1

補助上限15.6億円の大型実証事業

本事業は1件あたり最大15.6億円という大規模な補助が受けられる実証事業です。蓄電池のエコシステム構築に資する実証に必要な設備費、人件費、外注費等が対象となり、産業競争力強化に直結する大規模プロジェクトの実施が可能です。

2

CASE対応・電動化技術の社会実装支援

自動車産業の100年に一度の大変革期において、特に電動化(EV化)に関連する技術の社会実装を強力に後押しします。技術開発だけでなく、実際の社会での運用を見据えた実証が求められる点が、一般的な研究開発補助金との大きな違いです。

3

蓄電池ライフサイクル全体のエコシステム構築

製造から使用、リユース、リサイクルまで蓄電池のライフサイクル全体を対象としています。サーキュラーエコノミーの観点から、資源循環の仕組みづくりを含めた包括的な提案が期待されています。

4

ルール形成・標準化への貢献

単なる実証にとどまらず、得られた知見を業界ルールや国際標準の形成に活かすことが求められます。EUバッテリー規則など国際的な規制動向を踏まえた提案は、高い評価を得やすい傾向にあります。

ポイント

本事業の本質は「技術実証」ではなく「エコシステム構築」にあります。個別技術の優位性だけでなく、サプライチェーン全体での資源循環や国際競争力強化のストーリーを描ける事業者にとって、極めて戦略的な補助金です。EU規制対応を視野に入れた提案は特に有利です。

対象者・申請資格

法人格

  • 民間企業(大企業・中小企業問わず)
  • 一般社団法人、一般財団法人
  • 大学、研究機関
  • コンソーシアム(複数法人の共同体)

事業要件

  • 蓄電池のエコシステム構築に資する実証事業であること
  • CASE対応、特に電動化技術の社会実装に貢献する内容であること
  • 2050年カーボンニュートラル実現に向けたCO2削減効果が見込めること

体制要件

  • 実証事業を遂行するための十分な技術力・体制を有すること
  • 事業終了後も成果の社会実装・普及を推進する計画があること
  • コンソーシアム申請の場合、幹事法人を定めること

ポイント

大企業も申請可能な点が中小企業向け補助金との大きな違いです。むしろ、サプライチェーン全体を巻き込むコンソーシアム型の提案が想定されているため、自動車メーカーや電池メーカーなど大手企業がリードする体制が有利です。中小企業は独自技術を持つ場合にコンソーシアムの一員として参画する形が現実的です。

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申請ガイド

1

ステップ1:公募要領の確認と体制構築

公募開始後、速やかに公募要領・申請書類を入手し、事業内容・申請要件を精査します。コンソーシアム申請の場合は、パートナー企業の選定と役割分担の明確化を進めます。

2

ステップ2:事業計画書の策定

蓄電池エコシステム構築への貢献度を明確にした事業計画を策定します。技術的な実現可能性、社会実装へのロードマップ、CO2削減効果の定量評価を含めることが重要です。

3

ステップ3:経費計画の積算

設備費、人件費、外注費、旅費等の経費を詳細に積算します。15.6億円という大規模予算に見合う合理的な積算根拠を準備することが求められます。

4

ステップ4:申請書類の提出

所定の申請書類一式を作成し、電子申請システム(jGrants等)を通じて提出します。締切直前の提出はシステム混雑のリスクがあるため、余裕を持った提出を推奨します。

5

ステップ5:審査・ヒアリング対応

書面審査通過後、プレゼンテーション・ヒアリング審査が実施される場合があります。技術的優位性と社会的インパクトを簡潔に説明できるよう準備します。

ポイント

申請準備には最低でも2〜3ヶ月を見込むべきです。特にコンソーシアム組成と経費積算に時間がかかります。過去の類似事業の採択案件を研究し、審査委員が重視するポイント(社会実装性、国際競争力、ルール形成貢献)を押さえた提案書の作成が成否を分けます。

審査と成功のコツ

社会実装ロードマップの具体性
実証終了後の商用化・社会実装までの道筋を、具体的なマイルストーンとともに示すことが重要です。「実証して終わり」ではなく、産業化に向けた明確なビジョンを描きましょう。
CO2削減効果の定量的根拠
2050年カーボンニュートラルへの貢献を、具体的な数値(CO2削減量、省エネ効果等)で示します。LCA(ライフサイクルアセスメント)に基づく客観的な分析が説得力を高めます。
国際競争力・ルール形成の視点
EUバッテリー規則やカーボンフットプリント算定ルールなど、国際的な規制・標準化動向を踏まえた提案は高く評価されます。日本発のルール形成への貢献を意識してください。
コンソーシアムの補完性と実行力
参画企業間の技術・知見の補完性、役割分担の明確さ、プロジェクトマネジメント体制の堅牢さが審査されます。各社の強みが有機的に結びつく体制を構築しましょう。
知財・データ管理戦略
実証で得られるデータや知的財産の取り扱いについて、コンソーシアム内で事前に合意形成しておくことが重要です。オープン・クローズ戦略を明確にした提案は評価が高まります。

ポイント

審査では「この実証が日本の蓄電池産業の国際競争力にどう貢献するか」という大局的な視点が最も重視されます。個別技術の優秀さだけでなく、エコシステム全体への波及効果を論理的に説明できるかが採択の分かれ目です。

対象経費

対象となる経費

設備費・装置費(4件)
  • 実証用蓄電池製造設備
  • リサイクル・リユース関連装置
  • 計測・分析機器
  • 試作品製造設備
人件費(3件)
  • 研究開発担当者人件費
  • プロジェクトマネージャー人件費
  • 技術専門家人件費
外注費・委託費(3件)
  • 試験・分析の外部委託費
  • ソフトウェア開発委託費
  • コンサルティング費用
材料費・消耗品費(3件)
  • 蓄電池材料費
  • 実験用消耗品
  • 試薬・化学品費
旅費・交通費(3件)
  • 国内出張旅費
  • 海外出張旅費(国際標準化活動等)
  • コンソーシアム会議参加費
その他経費(4件)
  • 知的財産権関連費用
  • 認証・試験費用
  • 学会・展示会参加費
  • 印刷・通信費

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 汎用性の高いパソコン・タブレット等の情報機器購入費
  • 事業に直接関係しない一般管理費・間接経費
  • 土地の取得費・賃借料
  • 建物の建設・大規模改修費(実証に直接必要な場合を除く)
  • 飲食・接待・交際費
  • 事業実施期間外に発生した経費
  • 他の国庫補助金等と重複する経費
  • 消費税および地方消費税

よくある質問

Q中小企業でも申請できますか?
A

はい、中小企業も申請可能です。ただし、本事業は補助上限15.6億円の大型実証事業であり、コンソーシアム型の申請が想定されています。中小企業の場合は、独自の技術や知見を持つ分野でコンソーシアムの一員として参画する形が現実的です。

Q補助率はどのくらいですか?
A

補助率は公募要綱に定められています。一般的にこの種の実証事業では、大企業は1/2以内、中小企業は2/3以内といった設定が多いですが、正確な補助率は必ず最新の公募要綱をご確認ください。

Q単独企業での申請は可能ですか?
A

制度上は単独企業での申請も可能ですが、蓄電池エコシステムの構築という事業趣旨を踏まえると、サプライチェーン上の複数企業・研究機関が連携したコンソーシアム型の申請が求められる傾向にあります。単独申請の場合でも、外部との連携体制を示すことが重要です。

Q海外企業との共同申請はできますか?
A

申請の主体は日本国内に拠点を持つ法人である必要があります。ただし、海外企業や海外研究機関との共同研究・実証は、日本企業がリードする形であれば認められる場合があります。詳細は公募要綱をご確認ください。

Q実証期間はどのくらいですか?
A

実証期間は公募年度の事業期間に準じます。通常、交付決定日から当該年度末(3月末)までが基本ですが、複数年度にまたがる事業計画が認められる場合もあります。大規模実証のため、複数年度計画での申請が一般的です。

Q過去に採択された事業はどのようなものがありますか?
A

具体的な採択案件は経済産業省のWebサイトで公開されています。蓄電池の製造技術革新、リサイクル技術の実証、バッテリーパスポート関連のデータ基盤構築などのテーマが採択されています。過去の採択案件を研究することは、申請準備において非常に有効です。

Q申請から交付決定までどのくらいかかりますか?
A

一般的に、申請締切から2〜3ヶ月程度で審査結果が通知されます。書面審査に加えてヒアリング審査が実施される場合は、さらに期間を要します。事業開始を見据えた逆算スケジュールで準備を進めることをお勧めします。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本事業は大型の国庫補助金であるため、同一経費への他の国庫補助金との併用は原則不可です。ただし、事業の異なるフェーズや費目で以下の補助金・支援制度との組み合わせが考えられます。 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の技術開発事業とは、基礎研究フェーズ(NEDO)と社会実装フェーズ(本事業)で棲み分けが可能です。また、環境省の脱炭素関連補助金は、本事業でカバーしない範囲の環境対策に活用できる場合があります。 地方自治体の産業振興補助金は、実証拠点の整備や地域雇用の創出部分に適用できる可能性があります。さらに、中小企業がコンソーシアムに参画する場合、ものづくり補助金や事業再構築補助金で自社の設備投資部分を別途手当てする戦略も有効です。 税制面では、研究開発税制(試験研究費の税額控除)との併用が可能であり、補助対象外となった自己負担分の経費について税制優遇を受けることで、実質的な負担をさらに軽減できます。

詳細説明

事業の背景と目的

自動車産業は「CASE」(Connected:コネクテッド、Autonomous:自動運転、Shared:シェアリング、Electric:電動化)という100年に一度の大変革期を迎えています。本事業は、このうち特に電動化(Electric)に焦点を当て、蓄電池を中心としたエコシステムの構築を支援するものです。

2050年カーボンニュートラル実現に向けて、運輸分野のCO2排出削減は喫緊の課題です。電気自動車(EV)の普及にはコストダウンと安定供給が不可欠であり、そのためには蓄電池の製造・使用・リユース・リサイクルというライフサイクル全体を見据えた産業基盤の構築が必要です。

補助金の特徴

本事業の最大の特徴は、補助上限額15.6億円という大規模な予算規模です。これは個社単独の小規模な実証ではなく、複数の企業・研究機関が連携したコンソーシアム型の大規模プロジェクトを想定しています。

また、「健全な製品エコシステム構築・ルール形成促進事業」という副題が示すとおり、技術開発だけでなく業界ルールの形成や国際標準化への貢献が明確に求められています。これは、EUバッテリー規則をはじめとする国際的な規制強化の流れに対応し、日本企業の国際競争力を確保する狙いがあります。

対象となる事業内容

  • 蓄電池の製造プロセス革新:次世代蓄電池の量産技術確立、製造コスト低減に向けた実証
  • リユース・リサイクル技術の実証:使用済み蓄電池の二次利用技術、レアメタル回収技術の社会実装
  • トレーサビリティ・データ基盤の構築:バッテリーパスポートなど、蓄電池のライフサイクルを追跡するシステムの実証
  • カーボンフットプリント算定手法の確立:蓄電池製造から廃棄までのGHG排出量を正確に把握する方法論の開発
  • 安全性評価・認証手法の開発:蓄電池の安全性を評価するための試験方法や基準の策定

申請のポイント

本事業への申請では、以下の点が重要です。

  • 蓄電池エコシステム全体への波及効果を明確に示すこと
  • 実証終了後の社会実装ロードマップを具体的に描くこと
  • 国際的な規制動向(EU バッテリー規則等)への対応戦略を含めること
  • コンソーシアムの構成が合理的で、各社の役割が明確であること
  • 知財・データ管理の方針が事前に整理されていること

期待される成果

本事業を通じて、日本の蓄電池産業におけるサプライチェーンの強靭化国際競争力の強化、そしてカーボンニュートラルへの貢献が期待されています。採択された事業者には、実証で得られた知見を広く産業界に還元することも求められます。

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