第5回 躍進的な事業推進のための設備投資支援事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大1億円・助成率最大3/4の大型助成
本事業は助成限度額が1億円、下限額が100万円と設定されており、大規模な設備投資から比較的小規模な機器導入まで幅広く対応しています。さらに、ゼロエミッション要件「◎」を満たす場合は助成率が4分の3まで引き上がり、実質的な自己負担を大幅に軽減できます。中小企業の設備投資を後押しする制度として、都内でもトップクラスの手厚さです。
5つの事業区分で多様な経営課題に対応
Ⅰ(A)競争力・ゼロエミッション強化(中小企業者)、Ⅰ(B)同(小規模企業者)、Ⅱ(C)DX推進、Ⅲ(D)イノベーション、Ⅳ(E)後継者チャレンジの5区分が設けられています。競争力強化だけでなく、デジタル化や事業承継など、企業が直面するさまざまな経営課題に合わせて最適な区分を選択できる柔軟な設計です。
ゼロエミッション要件で助成率アップ
競争力・ゼロエミッション強化区分では、ゼロエミッション要件の達成度に応じて助成率が段階的に上がる仕組みです。要件「-」で1/2、「〇」で2/3、「◎」で3/4と、環境への取り組み度合いに応じたインセンティブが設けられており、脱炭素経営への移行を強力に支援します。
小規模企業者にも手厚い支援
Ⅰ(B)区分では、小規模企業者はゼロエミッション要件「-」でも助成率2/3が適用されます。通常の中小企業者向け区分では要件なしの場合1/2ですが、小規模企業者は初めから高い助成率が適用されるため、経営資源の限られた事業者でも積極的な設備投資が可能です。
最長1年6か月の助成対象期間
助成対象期間は最長1年6か月(令和5年10月~令和7年3月)と設定されており、大型設備の選定・発注・納入・設置までの一連のプロセスに十分な時間が確保されています。計画的かつ着実な設備導入を進められる点は、事業者にとって大きな安心材料です。
ポイント
対象者・申請資格
企業形態
- 中小企業者(会社および個人事業主)
- 小規模企業者(製造業等20人以下、商業・サービス業5人以下)
- 中小企業団体等
地理的要件
- 基準日(令和5年4月1日)現在で、東京都内に登記簿上の本店または支店があること
- 都外に設備を設置する場合は、都内に本店があることが必須
- 個人事業主の場合は、都内に開業届出があること
事業継続要件
- 基準日現在で、都内事業所において2年以上事業を継続していること
- 法人・個人ともに同様の要件が適用
その他の要件
- 大企業が実質的に経営に参画していないこと
- 同一テーマ・内容で公的助成金を受けていないこと
- 過去に本事業の助成を受けた場合は一定の制限あり
- 税金の滞納がないこと
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:事業区分の選定
自社の経営課題や投資目的に最も合致する事業区分(競争力強化、DX推進、イノベーション、後継者チャレンジ)を選定します。ゼロエミッション要件の該当有無も確認し、助成率を最大化できる区分を検討しましょう。
ステップ2:事業計画書の作成
選定した事業区分に応じた事業計画書を作成します。設備投資の目的、導入する設備の仕様・価格、期待される効果を具体的な数値で示すことが重要です。競争力強化の場合は市場分析、DX推進の場合はデジタル化による業務改善効果を明確に記載します。
ステップ3:必要書類の準備
登記簿謄本(履歴事項全部証明書)、確定申告書(直近2期分)、決算書、設備の見積書、会社案内等を準備します。個人事業主の場合は開業届出の写しも必要です。書類の不備は審査遅延の原因となるため、チェックリストを活用して漏れなく準備しましょう。
ステップ4:申請書の提出
公募期間内にjGrants(電子申請システム)またはGビズIDを使用して申請します。申請前にGビズIDプライムの取得が必要な場合があるため、早めの準備をおすすめします。
ステップ5:審査・交付決定後の設備導入
書類審査および面接審査を経て交付決定となります。交付決定後に設備の発注・契約を行い、助成対象期間内に設備の導入・支払いを完了させます。交付決定前の発注は助成対象外となるため、必ず交付決定を待ってから手続きを進めてください。
ポイント
審査と成功のコツ
事業計画の具体性と説得力
自社の強みと市場環境の分析
ゼロエミッション要件の戦略的活用
適切な事業区分の選択
面接審査への万全の準備
ポイント
対象経費
対象となる経費
機械装置・システム構築費(3件)
- 生産設備・加工機械の購入費
- 製造ライン用ロボット・自動化設備
- システム開発・構築に係る費用
工事費(3件)
- 設備の搬入・据付工事費
- 設備設置に伴う付帯工事費
- 配管・配線等の工事費
DX関連設備費(3件)
- IoTセンサー・計測機器
- AI・データ分析用サーバー・端末
- クラウドシステム導入に係る初期費用
省エネ・環境対応設備費(3件)
- 省エネルギー型生産設備
- CO2排出削減に資する機器
- 再生可能エネルギー関連設備
検査・測定機器費(3件)
- 品質管理用検査装置
- 精密測定機器
- 試験・分析装置
ソフトウェア費(3件)
- 生産管理システム
- CAD/CAMソフトウェア
- 在庫管理・受発注システム
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 土地・建物の取得費用
- 汎用性の高いパソコン・タブレット等の購入費
- 消耗品・材料費
- 人件費・旅費交通費
- 交付決定前に発注・契約・支払いを行った経費
- リース・レンタルに係る費用
- 中古品の購入費用
- 他の公的助成金と重複する経費
よくある質問
Q個人事業主でも申請できますか?
はい、個人事業主も申請可能です。ただし、基準日(令和5年4月1日)現在で東京都内に開業届出があり、都内事業所で2年以上事業を継続していることが要件となります。法人と同様に中小企業者の定義に該当する必要がありますので、従業員数や資本金の基準も確認してください。個人事業主の場合、確定申告書(青色申告決算書)が事業継続の証明書類として必要になります。
Q助成金の下限額100万円とは、助成対象経費が100万円以上必要ということですか?
助成金の下限額100万円は、助成金額が100万円以上となる設備投資が対象という意味です。例えば、助成率が1/2の場合は助成対象経費が200万円以上、助成率が2/3の場合は150万円以上、助成率が3/4の場合は約134万円以上の設備投資計画が必要となります。つまり、あまりに小規模な設備購入は本事業の対象外となりますので、一定規模以上の設備投資を計画している場合にご活用ください。
Q都外の工場に設備を設置する場合でも申請できますか?
都外に設備を設置する場合は、東京都内に「本店」があることが条件となります。都内に支店のみで本店が都外にある場合は、都外設置の設備は助成対象外です。都内に本店がある企業であれば、茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県・山梨県の工場等に設置する設備も助成対象となる可能性があります。ただし、設備の用途が都内事業に関連するものである必要がありますので、申請前に事務局に確認することをおすすめします。
Qゼロエミッション要件を満たすにはどうすればよいですか?
ゼロエミッション要件の具体的な基準は募集要項に詳細が記載されています。一般的には、導入する設備がエネルギー効率の高い省エネ型であること、CO2排出量の削減効果が定量的に示せること、環境マネジメントシステム(ISO14001等)の取得や環境に関する取り組み実績があること等が評価ポイントとなります。要件「〇」と「◎」では求められる水準が異なり、「◎」はより高い環境性能が求められます。助成率が最大3/4まで上がるため、省エネ設備の導入を検討している場合は積極的にチャレンジする価値があります。
Q交付決定前に設備の見積もりを取ることはできますか?
見積もりの取得は交付決定前でも問題ありません。むしろ、申請時に設備の見積書が必要書類として求められますので、申請前に複数の業者から見積もりを取得しておくことをおすすめします。注意が必要なのは「発注・契約・支払い」であり、これらは必ず交付決定後に行う必要があります。見積もり段階で業者との価格交渉や仕様の打ち合わせを進めておき、交付決定後にスムーズに発注できるよう準備しておくことが、限られた助成対象期間を有効活用するコツです。
Q面接審査ではどのようなことを聞かれますか?
面接審査では、提出した事業計画書の内容について経営者自身が説明し、審査員からの質問に回答する形式で行われます。主な質問ポイントとしては、設備投資の必要性と緊急性、導入後の具体的な効果(売上向上・生産性向上の見込み)、自社の技術力や市場での優位性、投資回収計画の妥当性、設備導入後の事業展開ビジョンなどが挙げられます。事業計画書の内容を丸暗記するのではなく、なぜこの投資が必要なのかを自分の言葉で熱意を持って説明できることが重要です。
Q過去に本事業の助成を受けたことがありますが、再度申請できますか?
過去に本事業の助成を受けた場合、一定の制限が設けられています。具体的な制限内容(申請不可期間や回数制限)は公募回ごとの募集要項に記載されていますので、最新の募集要項を確認してください。一般的に、前回の助成事業が完了し実績報告が受理されていることが前提となります。再申請を検討する場合は、前回とは異なる事業内容・設備であることが求められるケースが多いため、事前に東京都中小企業振興公社の設備支援課(TEL: 03-3251-7884)に相談されることをおすすめします。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は東京都中小企業振興公社が実施する助成金であり、同一の設備投資について他の公的助成金との重複受給は原則として認められていません。ただし、設備投資の対象が異なる場合や、助成対象経費が明確に区分できる場合は、他の補助金・助成金との併用が可能なケースがあります。 例えば、本事業で生産設備を導入し、別途「ものづくり補助金」で異なる設備を導入するといった形での併用は検討の余地があります。また、小規模事業者持続化補助金のように対象経費の性質が異なる制度との組み合わせも可能です。 注意点として、申請時に他の公的助成金の受給状況や申請状況を正確に申告する必要があります。虚偽の申告は助成金の返還や今後の申請資格の喪失につながるため、必ず正直に記載してください。併用を検討する場合は、事前に東京都中小企業振興公社の設備支援課(TEL: 03-3251-7884)に相談し、併用の可否を確認することをおすすめします。
詳細説明
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業とは
本事業は、公益財団法人東京都中小企業振興公社が実施する、都内中小企業向けの大型設備投資助成金です。変化・変革に正面から向き合い、先端技術を活用して持続的発展を目指す中小企業者等が、競争力の強化やDX推進、イノベーション創出、事業承継に必要な機械設備等を新たに導入するための経費の一部を助成します。
「稼ぐ東京」の実現に向けて、都内中小企業の自ら稼ぐ力を強化することを目的としており、助成限度額は最大1億円、助成率は事業区分に応じて1/2~3/4と、都内の設備投資系助成金としてはトップクラスの手厚い内容となっています。
5つの事業区分の詳細
本事業では、以下の5つの事業区分が設けられており、企業の経営課題や成長戦略に応じて最適な区分を選択できます。
- Ⅰ(A) 競争力・ゼロエミッション強化(中小企業者):ゼロエミッション要件に応じて助成率が変動します。要件「-」で1/2以内、「〇」で2/3以内、「◎」で3/4以内。限度額1億円、下限額100万円。
- Ⅰ(B) 競争力・ゼロエミッション強化(小規模企業者):小規模企業者向けの優遇区分です。要件「-」でも2/3以内の助成率が適用されます。要件「〇」「◎」では限度額が1億円に拡大します(要件「-」は3,000万円)。
- Ⅱ(C) DX推進:デジタルトランスフォーメーションに必要な設備導入を支援。助成率2/3以内、限度額1億円、下限額100万円。
- Ⅲ(D) イノベーション:新技術・新製品の開発に資する設備投資を支援。助成率2/3以内、限度額1億円、下限額100万円。
- Ⅳ(E) 後継者チャレンジ:事業承継に伴う新たな取り組みに必要な設備投資を支援。助成率2/3以内、限度額1億円、下限額100万円。
助成対象者の要件
本事業に申請できるのは、以下の要件をすべて満たす中小企業者等です。
- 基準日(令和5年4月1日)現在で、東京都内に登記簿上の本店または支店があること
- 都内で2年以上事業を継続していること
- 個人事業主の場合は、都内に開業届出があること
- 助成対象設備を都外に設置する場合は、都内に本店があることが必須
助成対象期間と基準日
助成対象期間は令和5年10月1日から最長で令和7年3月31日まで(最長1年6か月)です。基準日は公募回ごとに設定されますが、第5回の基準日は令和5年4月1日となっています。この期間内に設備の発注・納入・支払いをすべて完了する必要があります。
ゼロエミッション要件について
本事業の大きな特徴であるゼロエミッション要件は、環境に配慮した設備投資を行う企業に対して助成率を引き上げるインセンティブ制度です。
- 要件「-」:ゼロエミッション要件なし(基本助成率が適用)
- 要件「〇」:一定のゼロエミッション基準を満たす場合(助成率2/3以内に引き上げ)
- 要件「◎」:より高いゼロエミッション基準を満たす場合(助成率3/4以内に引き上げ)
省エネルギー設備の導入やCO2排出削減に取り組む計画がある場合は、積極的にゼロエミッション要件の達成を目指すことで、助成率の大幅な向上が期待できます。
申請から交付までの流れ
申請は電子申請システム(jGrants)を通じて行います。申請後は書類審査と面接審査の2段階で評価され、交付決定となります。交付決定後に設備の発注・契約を行い、助成対象期間内に導入・支払いを完了させた後、実績報告書を提出します。その後、確定検査を経て助成金が支払われます。
重要:交付決定前に発注・契約した設備は助成対象外となりますので、必ず交付決定通知を受領してから発注手続きを進めてください。
問い合わせ先
公益財団法人 東京都中小企業振興公社 企画管理部 設備支援課
TEL:03-3251-7884