スタートアップ海外進出支援事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
助成率2/3で海外進出コストを大幅軽減
海外進出には多額の初期投資が必要ですが、本事業では助成対象経費の2/3以内が助成されます。自社負担は実質3分の1で済むため、資金力に限りがあるスタートアップでも海外展開への第一歩を踏み出しやすくなっています。千円未満は切り捨てとなりますが、それでも非常に手厚い助成率といえます。
海外マーケティングからHP作成まで幅広い経費が対象
助成対象となる経費は、海外向けマーケティング調査費、多言語対応ホームページの制作費、海外展示会への出展費用など、海外進出に直結する幅広い項目が含まれています。単一の用途に限定されないため、自社の進出戦略に合わせて柔軟に活用することが可能です。
東京都中小企業振興公社による安心のサポート体制
実施主体は東京都中小企業振興公社であり、豊富な中小企業支援の実績を持つ公的機関が運営しています。申請手続きに関する相談窓口も設けられており、初めて助成金を申請する企業でも安心して取り組むことができます。
スタートアップ・創業者に特化した制度設計
一般的な海外展開支援とは異なり、本事業はスタートアップや創業者に焦点を当てた制度設計となっています。成長フェーズにある企業が海外市場に挑戦するための後押しとして、申請要件や審査基準もスタートアップの実情に配慮されています。
ポイント
対象者・申請資格
企業形態・所在地
- 東京都内に主たる事業所(本店または支店)を有すること
- 中小企業者または個人事業主であること
- 創業者またはスタートアップとして認められる企業であること
事業要件
- 海外市場への進出を具体的に計画していること
- 自社の製品またはサービスが海外展開の対象であること
- 事業計画に実現可能性があること
財務・経営要件
- 税金の滞納がないこと
- 会社更生法や民事再生法等による申請を行っていないこと
- 過去に同種の助成金で不正受給がないこと
その他要件
- 反社会的勢力との関係がないこと
- 公社が実施する他の同種助成金と重複して受給していないこと
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:事前準備と情報収集
まず東京都中小企業振興公社のウェブサイトで最新の募集要項を確認し、申請期間・提出書類・助成対象経費の詳細を把握します。不明点があれば公社の相談窓口に問い合わせましょう。
ステップ2:事業計画書の作成
海外進出の目的、対象市場、具体的なマーケティング戦略、期待される成果を盛り込んだ事業計画書を作成します。審査では計画の具体性と実現可能性が重視されるため、市場調査データや競合分析なども含めると効果的です。
ステップ3:必要書類の準備と申請
事業計画書のほか、会社登記簿謄本、決算書、見積書などの必要書類を揃え、所定の申請書とともに提出します。書類の不備は審査遅延の原因となるため、チェックリストを活用して漏れがないか確認しましょう。
ステップ4:審査(書類審査・面接審査)
提出書類をもとに書類審査が行われ、通過すると面接審査に進みます。面接では事業計画の詳細や海外進出への意気込みを直接アピールする機会となります。
ステップ5:交付決定後の事業実施と報告
採択されたら交付決定通知を受け、計画に沿って事業を実施します。経費の支出は交付決定後に行う必要があり、完了後に実績報告書と証拠書類を提出して助成金を請求します。
ポイント
審査と成功のコツ
具体的な市場調査データで説得力を高める
明確なKPIと達成スケジュールの設定
自社の強み・独自性の明確なアピール
経費の妥当性を示す複数見積もりの取得
過去の採択事例を研究して傾向を掴む
ポイント
対象経費
対象となる経費
海外マーケティング費(4件)
- 海外市場調査費
- 海外向け広告宣伝費
- SNS・Web広告運用費
- 海外向けプロモーション資料作成費
ホームページ・IT関連費(3件)
- 多言語対応ホームページ制作費
- ECサイト構築費(海外向け)
- ローカライズ・翻訳費
展示会出展費(4件)
- 海外展示会出展料
- ブース装飾費
- 展示物輸送費
- 通訳費
旅費・交通費(4件)
- 海外出張旅費
- 渡航費
- 現地交通費
- 宿泊費
専門家活用費(3件)
- 海外ビジネスコンサルタント費用
- 法務・知財相談費用
- 現地アドバイザー費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 汎用性の高い備品・機器の購入費(パソコン、タブレット等)
- 国内向けのマーケティング費用や広告宣伝費
- 人件費・社員の給与・賞与
- 事務所の賃料・光熱費などの固定経費
- 交付決定前に発生した経費
- 他の補助金・助成金で助成を受けている経費
- 飲食・接待にかかる費用
- 振込手数料・消費税
よくある質問
Qスタートアップ海外進出支援事業の助成率と上限額はどのくらいですか?
本事業の助成率は、助成対象と認められる経費の2/3以内(千円未満切捨て)です。海外進出に必要な経費の多くをカバーできる手厚い助成率となっています。上限額については募集回ごとに異なる場合があるため、最新の募集要項で確認することをお勧めします。いずれにしても、スタートアップにとっては大きな資金面での後押しとなる制度です。
Qどのような企業が申請できますか?個人事業主でも可能ですか?
東京都内に主たる事業所を有するスタートアップや創業者が対象です。法人だけでなく個人事業主も申請可能な場合がありますが、具体的な要件は募集要項によって異なるため、東京都中小企業振興公社に直接確認されることをお勧めします。一般的に、中小企業者として認められる規模の企業であること、税金の滞納がないことなどの基本要件を満たす必要があります。
Q海外展示会の出展費用はすべて助成対象になりますか?
海外展示会への出展に関連する主要な経費は助成対象となります。具体的には、出展料、ブースの装飾費、展示物の輸送費、通訳費用などが含まれます。ただし、展示会に付随する飲食費や接待費、また汎用性の高い備品の購入費などは対象外です。出展する展示会が助成対象として適切かどうかは、事前に公社に確認しておくとよいでしょう。
Q申請してから助成金を受け取るまでどのくらいの期間がかかりますか?
申請から助成金の受給までは、一般的に数ヶ月から1年程度かかります。申請受付後、書類審査と面接審査を経て採否が決定され、交付決定後に事業を実施します。事業完了後に実績報告書を提出し、確定検査を経て助成金が支払われるという流れです。助成金は後払い(精算払い)のため、事業実施中は自社で資金を立て替える必要がある点にご注意ください。
Q他の補助金や助成金と併用することはできますか?
原則として、同一の経費に対して複数の補助金・助成金を重複して受給することはできません。ただし、経費の区分を明確に分けることで、他の制度と併用できる場合があります。例えば、ものづくり補助金で製品開発を行い、本助成金で海外マーケティングを実施するといった使い分けは有効です。併用を検討する際は、事前に東京都中小企業振興公社に相談し、問題がないか確認することをお勧めします。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本助成金は海外進出に特化した制度ですが、事業の成長段階に応じて他の支援制度と組み合わせることで、より効果的な海外展開が可能になります。まず、海外進出の前段階として、東京都の「創業助成事業」を活用して国内での事業基盤を固めることが考えられます。国内での製品・サービスの完成度を高めた上で、本助成金で海外展開に乗り出すという二段構えの戦略です。また、JETROが提供する「新輸出大国コンソーシアム」の専門家派遣サービスは無料で利用でき、海外進出のアドバイスを受けながら本助成金の経費で具体的な施策を実行するという併用が効果的です。さらに、中小企業庁の「ものづくり補助金」のグローバル展開型を活用して製品の改良・開発を行い、本助成金でマーケティングや展示会出展を実施するという役割分担も有効です。ただし、同一の経費に対して複数の助成金を重複して受給することはできないため、経費の区分を明確にして計画を立てる必要があります。東京都中小企業振興公社の他の助成金との併用可否についても、事前に公社に確認することをお勧めします。
詳細説明
スタートアップ海外進出支援事業とは
スタートアップ海外進出支援事業は、東京都中小企業振興公社が実施する助成金制度です。東京都内のスタートアップや創業者が、自社の製品・サービスを海外市場に展開する際に必要となる経費の一部を助成します。助成率は対象経費の2/3以内(千円未満切捨て)と非常に手厚く、資金面での不安を大幅に軽減できる制度です。
なぜ今、スタートアップの海外進出が重要なのか
日本の国内市場は人口減少に伴い縮小傾向にあり、成長を目指すスタートアップにとって海外市場への展開は避けて通れない戦略となっています。政府も「スタートアップ育成5か年計画」を掲げ、日本発のグローバル企業の創出を推進しています。本助成金は、こうした国の方針に沿って東京都が独自に展開する支援策であり、海外進出の「はじめの一歩」を後押しすることを目的としています。
助成対象となる経費の具体例
本助成金では、海外進出に直結する幅広い経費が助成対象となります。
- 海外向けマーケティング費:進出先の市場調査、海外向けWeb広告・SNS広告の運用、プロモーション資料の作成など
- ホームページ関連費:多言語対応Webサイトの制作、海外向けECサイトの構築、コンテンツのローカライズなど
- 海外展示会出展費:出展料、ブース装飾、展示物の輸送、通訳の手配など
- 専門家活用費:海外ビジネスコンサルタント、現地法務・知財の相談など
申請から助成金受給までの流れ
申請は東京都中小企業振興公社を通じて行います。まず募集期間中に申請書類一式を提出し、書類審査を経て面接審査に進みます。面接では事業計画の具体性や実現可能性、海外進出への意欲が問われます。採択された場合は交付決定通知を受け、その後に計画に沿って事業を実施します。事業完了後、実績報告書と経費の証拠書類を提出し、確定検査を経て助成金が支払われます。
採択されるためのポイント
審査で高い評価を得るためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- ターゲット市場の明確化:なぜその国・地域を選んだのか、市場規模や成長性のデータで裏付ける
- 自社の競争優位性:海外市場で通用する自社独自の強みを明確に示す
- 実現可能なスケジュール:助成期間内に達成可能な具体的マイルストーンを設定する
- 定量的な成果目標:商談件数、売上目標、HP訪問数など測定可能なKPIを掲げる
- 経費の妥当性:複数見積もりを取得し、各経費の必要性と金額の根拠を示す
活用時の注意事項
本助成金を有効に活用するために、いくつかの注意点があります。まず、交付決定前に発生した経費は助成対象外となるため、事前に契約や発注を行わないよう注意が必要です。また、助成金は後払い(精算払い)であるため、事業実施中は自社で資金を立て替える必要があります。経費の支出にあたっては、すべての取引について見積書・契約書・請求書・領収書などの証拠書類を確実に保管してください。さらに、事業計画の変更が生じた場合は、事前に公社へ相談し、必要に応じて変更承認を得ることが求められます。