募集終了
やや難しい
準備期間の目安: 約60

フィンテック企業等に対するイノベーション支援事業(金融サービス事業化支援補助金)

基本情報

補助金額
300万円
補助率: 2/3
0円300万円
募集期間
2023-04-28 〜 2024-02-29
対象地域東京都
対象業種分類不能の産業 / 金融業、保険業
使途新たな事業を行いたい / 販路拡大・海外展開をしたい / 研究開発・実証事業を行いたい

この補助金のまとめ

フィンテック企業等に対するイノベーション支援事業(金融サービス事業化支援補助金)は、東京都が実施するフィンテック分野に特化した補助金制度です。革新的な金融技術やアイデアを持つフィンテック企業が、金融事業者との協働による実証実験を通じて事業化を実現するための経費を最大300万円(補助率2/3)まで支援します。本補助金の最大の特徴は、単なる開発支援ではなく「金融事業者との協働実証」を前提としている点です。これにより、技術シーズと市場ニーズのマッチングが促進され、事業化の確度が飛躍的に高まります。東京都のフィンテック・エコシステム強化という政策目標に沿った制度であり、採択されること自体がビジネス上の信用力向上にもつながります。対象経費はクラウドサービス利用費、委託・外注費、専門家相談経費に限定されており、実証実験の実施に直接関連する費用が支援対象となります。

この補助金の特徴

1

金融事業者との協働実証が必須条件

本補助金は、フィンテック企業が単独で申請するのではなく、銀行・証券・保険等の金融事業者との協働による実証実験の実施が前提です。これにより、開発した技術やサービスが実際の金融現場で機能するかを検証でき、事業化への道筋が明確になります。協働先の金融機関との関係構築も重要な準備要素です。

2

補助上限300万円・補助率2/3の手厚い支援

実証実験に必要な経費の2/3が補助され、上限は300万円です。フィンテックスタートアップにとって、初期の実証フェーズは資金的な壁が大きいため、この水準の支援は事業化判断の加速に直結します。自己負担は実質100万円程度から実証実験を開始できる計算です。

3

東京都のフィンテック・エコシステムへの参画

採択企業は東京都のフィンテック振興施策の一環として位置づけられ、都のネットワークやイベントへの参加機会が期待できます。行政の支援を受けた実証実験という実績は、その後の資金調達やパートナーシップ構築においても大きなアドバンテージとなります。

4

対象経費が実証実験に最適化

クラウドサービス利用費、委託・外注費、専門家等への相談経費と、実証実験の実施に直結する経費カテゴリに絞られています。開発環境の構築からプロトタイプの外注、法規制面のアドバイス取得まで、実証に必要な主要コストをカバーできる設計です。

ポイント

本補助金は金融事業者との協働実証を通じたフィンテック事業化支援に特化しており、最大300万円(補助率2/3)の資金支援に加え、東京都のフィンテック・エコシステムへの参画機会を得られる点が最大の魅力です。対象経費も実証実験に最適化されています。

対象者・申請資格

法人要件

  • 東京都内に登記簿上の本店または支店を有する法人であること
  • フィンテック企業等に該当すること(革新的なアイデアや技術に基づく金融関連サービスを開発・提供する企業)

事業内容要件

  • 金融事業者等(銀行、証券会社、保険会社等)との協働による実証実験を計画していること
  • 革新的なアイデアや技術に基づくサービス・プロダクトであること
  • 実証実験を通じて事業化を目指す具体的な計画があること

技術・サービス要件

  • フィンテック分野(決済、融資、資産運用、保険、ブロックチェーン、RegTech等)に該当するサービスであること
  • 既存の金融サービスに対してイノベーションをもたらす要素があること

ポイント

都内に本店・支店を持つフィンテック企業で、金融事業者との協働実証を計画していることが主な要件です。革新的な技術やアイデアに基づく金融サービスの事業化を目指す企業が対象となり、単なるシステム開発企業は該当しない点に注意が必要です。

あなたは対象?かんたん診断

7問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。

申請ガイド

1

ステップ1:協働先金融機関の確保

まず実証実験を共同で実施する金融事業者を見つけ、協力関係を構築します。銀行、証券会社、保険会社等との接点がない場合は、東京都の関連イベントやマッチング支援を活用しましょう。

2

ステップ2:実証実験計画の策定

協働先と共に、実証実験の目的・内容・スケジュール・期待成果を具体的に計画します。技術的な実現可能性と市場ニーズの両面から説得力のある計画書を作成することが重要です。

3

ステップ3:申請書類の準備・提出

事業計画書、経費見積書、会社の登記簿謄本、決算書等の必要書類を準備し、募集期間内に申請を行います。経費の妥当性を示す見積書は複数社から取得しておくと審査で有利です。

4

ステップ4:審査・採択

書類審査およびプレゼンテーション審査が実施されます。技術の革新性、事業化の実現可能性、金融分野への波及効果等が評価ポイントとなります。

5

ステップ5:実証実験の実施・報告

採択後、計画に基づいて実証実験を実施します。経費の支出管理を適切に行い、実験終了後に実績報告書を提出して補助金を受領します。

ポイント

申請の最大のハードルは協働先の金融機関確保です。早期から金融事業者とのネットワーキングを進め、実証実験の具体的な計画を共同で策定することが採択への近道です。経費の見積りは複数社から取得し、妥当性を明確に示しましょう。

審査と成功のコツ

協働先金融機関との関係構築を最優先に
採択の鍵は金融事業者との協働体制の質です。単なる名義貸しではなく、双方にメリットのある実証テーマを設定し、金融機関側の担当者レベルでのコミットメントを得ることが重要です。具体的なPoCの内容まで詰めた状態で申請すると説得力が増します。
技術の革新性と市場インパクトを明確に
審査では「なぜこの技術・サービスが革新的なのか」が問われます。既存の金融サービスと比較した優位性、解決する課題の大きさ、市場規模の見通しを定量的なデータで裏付けましょう。特許出願中の技術がある場合は積極的にアピールすべきです。
実証後の事業化ロードマップを具体的に
補助金はあくまで実証実験の支援であり、審査では事業化への道筋も評価されます。実証結果をどう製品・サービスに反映し、どの顧客セグメントから展開していくか、収益化までのタイムラインを示すことが重要です。
経費計画は精緻かつ合理的に
補助率2/3・上限300万円の範囲で、各経費項目がなぜ必要なのかを明確に説明できるようにしましょう。クラウドサービス費用は月額×期間で算出し、外注費は仕様書レベルの根拠を用意すると審査がスムーズです。

ポイント

採択のポイントは、金融機関との本質的な協働体制、技術の革新性の定量的な裏付け、そして実証後の事業化ロードマップの具体性です。経費計画の精緻さも審査で重視されるため、各費目の必要性を論理的に説明できる準備をしておきましょう。

対象経費

対象となる経費

クラウドサービス利用費(4件)
  • AWS・Azure・GCP等のクラウドインフラ利用料
  • SaaS型開発ツール・テストツールの利用料
  • データベースサービスの利用料
  • API連携サービスの利用料
委託・外注費(4件)
  • システム開発・プログラミングの外注費
  • UI/UXデザインの委託費
  • セキュリティ監査・脆弱性診断の委託費
  • テスト・品質検証の外注費
専門家等への相談経費(4件)
  • 金融規制・コンプライアンスに関する弁護士相談費
  • 金融ライセンス取得に関する専門家相談費
  • 情報セキュリティに関するコンサルティング費
  • 知的財産権に関する弁理士相談費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 人件費(自社社員の給与・賞与)
  • 事務所の賃借料・光熱費
  • 通信費・インターネット回線費
  • 交通費・出張旅費
  • 備品・機器の購入費
  • 広告宣伝費・マーケティング費
  • 飲食費・交際費

よくある質問

Qフィンテック企業の定義は何ですか?どのような企業が対象になりますか?
A

フィンテック企業とは、革新的なアイデアや技術に基づいて金融分野のサービスを開発・提供する企業を指します。決済、融資、資産運用、保険、ブロックチェーン、RegTech等の分野で、従来の金融サービスにイノベーションをもたらすサービスやプロダクトを手がける企業が該当します。単なるSIerやシステム開発会社ではなく、自社の技術やアイデアで金融サービスの革新を目指す企業であることが重要です。スタートアップだけでなく、中小企業やベンチャー企業も対象となり得ます。

Q協働先の金融機関はどのように見つければよいですか?
A

東京都が主催するフィンテック関連のイベントやマッチングプログラムを活用するのが最も効率的です。また、業界団体(フィンテック協会等)のネットワーキングイベント、金融機関が運営するアクセラレータープログラム、ピッチコンテスト等も有効な接点です。既に取引関係のある金融機関があれば、その担当者を通じて実証実験の提案を行うことも考えられます。重要なのは、双方にメリットのあるテーマ設定を行い、金融機関側の担当部署(DX推進部やイノベーション推進室等)にアプローチすることです。

Q補助金の申請から入金までどのくらいの期間がかかりますか?
A

申請から採択決定まで通常1〜2ヶ月程度、その後の実証実験期間は事業計画によりますが数ヶ月〜1年程度です。補助金は精算払いのため、実証実験完了後に実績報告書を提出し、検査を経てから入金となります。実績報告から入金まではさらに1〜2ヶ月程度を見込む必要があります。つまり、申請開始から補助金受領まで全体で6ヶ月〜1年半程度のタイムラインを想定しておくべきです。この間の運転資金は自己調達が必要です。

Q個人事業主やフリーランスでも申請できますか?
A

本補助金は東京都内に登記簿上の本店または支店を有する法人を対象としているため、個人事業主やフリーランスは原則として申請できません。法人格を持つことが要件となっています。もし申請を検討している場合は、法人設立を先に行う必要があります。なお、法人設立後間もない企業でも申請可能かどうかは、募集要項の詳細条件を確認するか、事務局に直接問い合わせることをお勧めします。

Q実証実験が想定通りの成果を出せなかった場合、補助金は返還する必要がありますか?
A

実証実験の結果として期待した成果が得られなかった場合でも、適正に経費を執行し、計画に沿って実験を実施した上で適切な報告を行っていれば、原則として補助金の返還は求められません。補助金はあくまで実証実験の「実施」に対する支援であり、「成功」を保証するものではありません。ただし、実験を途中で中止した場合や、虚偽の報告があった場合、補助対象外の経費に流用した場合などは返還を求められる可能性があります。

Q過去に他の補助金を受けたことがある企業でも申請できますか?
A

過去に他の補助金を受給した実績があっても、本補助金への申請は可能です。ただし、同一の事業内容・同一の経費に対して複数の補助金を重複して受給することはできません。過去の補助事業と異なるテーマでの実証実験であること、または経費項目が明確に区分されていることが条件となります。過去の補助金活用実績はむしろ事業遂行能力の証明としてプラスに評価される可能性もあります。申請時には、過去の補助金受給歴の申告が求められる場合があります。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は東京都の独自施策であるため、国の補助金(例:IT導入補助金、ものづくり補助金等)との併用が可能な場合があります。ただし、同一経費に対して複数の公的資金を重複して充当することは原則として認められません。例えば、クラウドサービス利用費をこの補助金で申請した場合、同じ費用を他の補助金でも申請することはできません。 併用を検討する場合は、経費項目を明確に切り分けることが重要です。例えば、実証実験に関する費用は本補助金で、その後の本格開発や販路開拓に関する費用は別の補助金で申請するといった使い分けが有効です。 東京都の他の支援制度(創業助成事業、先端技術実証推進事業等)との併用可否については、事前に事務局に確認することを強く推奨します。また、NEDO等の国の研究開発支援制度やJ-Startup関連の支援との組み合わせも検討に値しますが、補助対象期間や報告義務が重複する場合の管理負担も考慮に入れましょう。

詳細説明

フィンテック企業等に対するイノベーション支援事業とは

本事業は、東京都が推進するフィンテック振興施策の一環として、革新的な金融技術やサービスを持つフィンテック企業の事業化を支援する補助金制度です。フィンテック企業と銀行・証券・保険等の金融事業者が協働して実証実験を実施し、新たな金融サービスの社会実装を加速させることを目的としています。

補助金の概要

  • 補助上限額:300万円
  • 補助率:対象経費の2/3以内
  • 対象エリア:東京都
  • 対象者:東京都内に登記簿上の本店または支店を有するフィンテック企業等

なぜこの補助金が注目されるのか

フィンテック分野は急速に成長している一方で、金融規制の壁や大手金融機関との連携の難しさから、スタートアップが単独で事業化を進めるのは容易ではありません。本補助金は、金融事業者との協働実証を制度的に後押しすることで、この課題を解決しようとするものです。

特に以下の点で、他の補助金にはない独自の価値があります。

  • 金融事業者との協働が採択条件となっているため、実証の質が担保される
  • 東京都のフィンテック・エコシステムの一員として認知される
  • 実証実験に特化した経費カテゴリにより、無駄のない資金活用が可能

対象となるフィンテック領域

本補助金が想定するフィンテック領域は多岐にわたります。

  • 決済・送金:キャッシュレス決済、国際送金、マイクロペイメント等の革新的サービス
  • 融資・与信:AIスコアリング、P2Pレンディング、オルタナティブデータ活用等
  • 資産運用:ロボアドバイザー、アルゴリズム取引、トークン化資産等
  • 保険(InsurTech):オンデマンド保険、テレマティクス保険、パラメトリック保険等
  • RegTech・SupTech:規制対応自動化、本人確認(KYC/AML)、不正検知等
  • ブロックチェーン・DeFi:分散型金融、スマートコントラクト、デジタル証券等

対象経費の詳細

補助対象となる経費は以下の3カテゴリに限定されています。

  • クラウドサービス利用費:実証実験に必要なクラウドインフラ(AWS、Azure、GCP等)やSaaSツールの利用料。開発環境・テスト環境の構築に必要なサービスが対象です。
  • 委託・外注費:実証実験に必要なシステム開発、デザイン、セキュリティ監査等の外部委託費用。自社で対応できない専門的な作業を外部に依頼する際の費用です。
  • 専門家等への相談経費:金融規制、コンプライアンス、知的財産権等に関する専門家への相談費用。フィンテック事業は法規制との関係が特に重要であり、専門家の知見を活用することが推奨されます。

申請から交付までの流れ

本補助金の申請プロセスは以下のステップで進みます。

  • 事前準備:協働先の金融機関を確保し、実証実験の計画を共同で策定
  • 申請書提出:募集期間内に事業計画書等の必要書類を提出
  • 審査:書類審査およびプレゼンテーション審査により採択を決定
  • 交付決定・実施:採択後、交付決定を受けて実証実験を実施
  • 実績報告・精算:実証実験完了後、実績報告書を提出し、検査を経て補助金が交付

採択に向けたポイント

審査では以下の観点が重視されると考えられます。

  • 技術の革新性:既存サービスとの差別化ポイントが明確か
  • 協働体制の実効性:金融機関との協力関係が具体的かつ実質的か
  • 事業化の実現可能性:実証後の事業展開計画が具体的か
  • 経費計画の妥当性:各経費項目の必要性と金額の根拠が明確か
  • 社会的インパクト:東京都の金融市場活性化への貢献度

活用上の注意点

本補助金を活用する際は、以下の点に注意が必要です。

  • 補助金は後払い(精算払い)であるため、実証実験の実施期間中は自己資金での支出が必要です
  • 対象経費以外の支出(人件費、設備購入費等)は補助対象外です
  • 実証実験の成果や経費の使途について、詳細な報告が求められます
  • 採択後の計画変更には事前承認が必要な場合があります

関連書類・リンク