募集終了全国対象
簡単
準備期間の目安: 約30

災害時に備えた社会的重要インフラへの自衛的な燃料備蓄の推進事業費補助金(石油ガス災害バルク等の導入に係るもの)(令和3年度補正予算及び令和4年度予算)

基本情報

補助金額
5000万円
補助率: 中小企業者は2/3以内、その他は1/2以内
0円5000万円
募集期間
2022-05-27 〜 2022-06-24
対象地域日本全国
対象業種漁業 / 建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 公務(他に分類されるものを除く) / 分類不能の産業 / 農業、林業 / 鉱業、採石業、砂利採取業 / 運輸業、郵便業 / 卸売業、小売業 / 金融業、保険業 / 不動産業、物品賃貸業 / 学術研究、専門・技術サービス業 / 宿泊業、飲食サービス業 / 生活関連サービス業、娯楽業 / 教育、学習支援業 / 医療、福祉
使途安全・防災対策支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい

この補助金のまとめ

本補助金は、大規模災害時における社会的重要インフラの機能維持を目的とした、石油ガス災害バルク等の導入を支援する制度です。地震・台風等の自然災害により系統電力や都市ガスの供給が途絶した場合でも、病院・福祉施設・避難所・通信基地局などの重要施設が機能を継続できるよう、LPガス災害バルクの設置費用を補助します。東日本大震災や近年の大型台風被害を教訓に、エネルギー供給の多様化・分散化による防災レジリエンスの強化が求められています。補助対象は設置施設の所有者・運用者またはリース事業者であり、LPガスバルク貯槽、気化装置、供給設備、非常用発電機、GHP(ガスヒートポンプ)空調機などの購入・設置費用が対象となります。令和3年度補正予算及び令和4年度予算に基づく事業です。

この補助金の特徴

1

災害時のエネルギー自立を実現するLPガスバルク

LPガスは個別分散型のエネルギーであり、系統電力や都市ガスと異なりパイプラインに依存しません。災害バルクを設置することで、大規模災害時にも独立したエネルギー供給源を確保でき、施設の機能継続が可能になります。

2

社会的重要インフラの防災力を強化

病院、福祉施設、学校(避難所)、行政庁舎、通信基地局など、災害時に機能停止が許されない社会的重要インフラが対象です。これらの施設にLPガス災害バルクを導入することで、地域全体の防災レジリエンスが向上します。

3

設置費用の大部分を補助でカバー

LPガス災害バルク本体、気化装置、配管設備、非常用発電機、GHP空調機など、システム一式の購入・設置費用が補助対象です。初期投資のハードルが下がることで、中小規模の施設でも導入しやすくなっています。

4

リース方式での導入も可能

設備の所有者・運用者だけでなく、リース事業者による導入も補助対象です。リース方式を活用することで、初期費用をさらに抑えた導入が可能であり、資金面での制約がある施設にも門戸が開かれています。

ポイント

LPガスは「最後の砦」と呼ばれる災害に強いエネルギーです。本補助金は単なる設備導入支援にとどまらず、災害時の地域防災力を根本的に強化する戦略的投資を支援する制度です。特にBCP(事業継続計画)の策定と組み合わせることで、施設の防災対策を抜本的に向上させられます。

対象者・申請資格

対象施設

  • 病院・診療所等の医療施設
  • 介護施設・障害者支援施設等の福祉施設
  • 学校・公民館等の避難所指定施設
  • 行政庁舎・消防署等の防災拠点
  • 通信基地局・データセンター等の情報通信施設

対象事業者

  • 上記施設の所有者または運用管理者
  • リース事業者(設備をリースで提供する場合)
  • 施設の防災対策としてLPガス設備導入を計画していること

対象設備

  • LPガス災害バルク貯槽(容量490kg以上推奨)
  • 気化装置・調整器・供給配管
  • LPガス非常用発電機
  • GHP(ガスヒートポンプ)空調機
  • 災害対応型LPガスバルク供給システム一式

ポイント

対象施設は「災害時に機能維持が不可欠」な社会的重要インフラに限定されます。一般の商業施設や事務所は原則対象外ですが、自治体が避難所として指定している民間施設は対象となり得ます。施設の公共性・防災上の重要性を明確に示すことが申請の前提条件です。

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申請ガイド

1

ステップ1:対象施設の確認と計画策定

自施設が補助対象の社会的重要インフラに該当するか確認し、災害時のエネルギー需要を算定します。必要なバルク容量、発電機出力、空調能力を検討します。

2

ステップ2:LPガス事業者・設備メーカーとの協議

地元のLPガス販売事業者や設備メーカーと協議し、最適なシステム構成と設置場所を検討します。見積書を取得し、補助対象経費を確認します。

3

ステップ3:申請書類の作成・提出

事業計画書、設備仕様書、見積書、施設概要書等を作成し、所定の期限までに提出します。災害時のBCP(事業継続計画)との連動を明記することがポイントです。

4

ステップ4:交付決定・設備導入

審査を経て交付決定後、設備の発注・設置工事を実施します。交付決定前の発注は補助対象外となるため注意が必要です。

5

ステップ5:実績報告・検査

設備の設置完了後、実績報告書を提出し、現地検査を受けます。設備の適正な設置と機能の確認後、補助金が交付されます。

ポイント

本補助金は交付決定前の発注・契約が補助対象外となるため、スケジュール管理が極めて重要です。LPガス事業者との事前協議を早めに開始し、見積取得と申請書類作成を並行して進めることで、交付決定後に速やかに設備導入を開始できます。

審査と成功のコツ

BCP(事業継続計画)との連動を明確にする
単なる設備導入ではなく、施設全体のBCPの中でLPガス災害バルクがどのような役割を果たすかを明確にしましょう。災害時の運用計画(誰が操作するか、燃料の優先供給先は等)も具体的に策定することで、審査での評価が高まります。
適切なシステム容量の設計が重要
過大な設備は無駄なコストになり、過小な設備は災害時に機能不全を招きます。72時間(3日間)以上の自立運転を目標に、優先負荷の選定と必要容量の計算を慎重に行いましょう。
地域防災への貢献をアピールする
自施設の機能維持だけでなく、地域住民への炊き出し、スマートフォン充電、暖房提供など、地域防災拠点としての活用計画を盛り込むことで、補助金の趣旨に合致した提案になります。
定期的な訓練・メンテナンス計画を策定する
設備導入後の運用体制も審査で評価されます。年1回以上の実動訓練、定期点検の計画、操作マニュアルの整備など、持続的な運用体制を示しましょう。

ポイント

災害バルク導入の成否は「設備のスペック」以上に「運用体制」で決まります。せっかくの設備も、災害時に操作できる人がいなければ意味がありません。導入計画と同時に、操作研修・訓練計画を策定し、実効性のある防災対策として位置づけることが成功の鍵です。

対象経費

対象となる経費

バルク貯槽・供給設備(4件)
  • LPガス災害バルク貯槽
  • 気化装置
  • 調整器・安全装置
  • 供給配管工事費
発電設備(4件)
  • LPガス非常用発電機
  • 発電機設置工事費
  • 電気配線工事費
  • 自動切替装置
空調設備(3件)
  • GHP(ガスヒートポンプ)空調機
  • 室外機・室内機設置工事
  • 冷媒配管工事費
付帯設備(3件)
  • 災害対応型炊き出し設備
  • LPガス充填設備
  • 監視・制御システム
設置工事費(3件)
  • 基礎工事費
  • 防護柵・屋根設置費
  • 搬入・据付費用

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 既存設備の撤去・処分費用
  • 土地の取得・造成費用
  • 建物本体の建設・改修費用
  • 補助対象設備以外の一般的な空調・電気設備
  • 維持管理費・燃料費等のランニングコスト
  • 消費税
  • 交付決定前に発注・契約した経費

よくある質問

QLPガス災害バルクの設置にはどのくらいのスペースが必要ですか?
A

バルク貯槽のサイズは容量によって異なりますが、一般的な490kg貯槽で幅約1m×奥行約2m×高さ約1.5m程度です。保安距離の確保が必要で、建物から一定の離隔を取る必要があります。具体的な設置スペースは、貯槽の容量、設置する付帯設備(発電機、GHP等)、保安基準に基づく離隔距離を考慮して設計します。屋外設置が基本ですが、防護壁や屋根の設置により、限られたスペースでも設置可能な場合があります。

Q災害バルクの燃料はどのくらいの期間持ちますか?
A

燃料の持続時間は、バルク貯槽の容量と使用する設備の消費量によって異なります。一般的な490kgバルクで、10kW程度の発電機を使用した場合、約72時間(3日間)の連続運転が可能です。GHP空調機との併用や使用負荷を制限することで、さらに長時間の運用も可能です。災害対策としては最低72時間の自立運転を目標に設計することが推奨されています。

Qリース方式のメリットは何ですか?
A

リース方式には、初期投資を抑えられる、月々の支払いで予算管理がしやすい、メンテナンスをリース会社に任せられる、税務上リース料を経費計上できるなどのメリットがあります。特に自治体や中小規模の施設では、一括購入の予算確保が困難な場合にリース方式が有効です。本補助金ではリース事業者も補助対象となるため、リース料の軽減を通じた導入が可能です。

Q既にプロパンガスを使用している施設でも申請できますか?
A

はい、既にLPガス(プロパンガス)を使用している施設でも申請可能です。通常の供給用とは別に、災害時専用のバルク貯槽と非常用発電機・GHP等を追加導入することで、防災機能を強化できます。既存のLPガス供給インフラを活かしつつ、災害時の大容量備蓄・自立型供給システムを構築する形になります。

Q補助率はどのくらいですか?
A

補助率は対象設備や事業内容によって異なります。一般的にはLPガス災害バルク等の導入に係る費用の一定割合が補助されますが、詳細は公募要領でご確認ください。設備費と工事費を合わせた総事業費のうち、補助対象経費に対して補助が行われます。なお、消費税やランニングコストは補助対象外です。

Q災害バルクの平時の活用方法はありますか?
A

災害バルクは平時にも活用可能です。GHP空調機は通常の空調設備として日常使用でき、停電時に自動的にガスエンジンで駆動に切り替わります。また、定期的な防災訓練でバルク設備を使用した炊き出し訓練を実施することで、災害時の対応力を高められます。LPガスは長期保存しても劣化しないため、備蓄と日常使用を両立できる点が大きなメリットです。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は経済産業省資源エネルギー庁所管の防災関連補助金です。他の省庁の防災・減災関連補助金との併用については、同一設備への重複補助は原則不可ですが、異なる設備やシステムの組み合わせでの活用は検討可能です。例えば、総務省の「防災対策事業」(地方交付税措置)との組み合わせで施設全体の防災対策を実施したり、厚生労働省の「医療施設等施設整備費補助金」で病院本体の耐震化を行い、本補助金でエネルギー自立を図るといった役割分担が考えられます。また、内閣府の「地方創生推進交付金」を活用した地域防災計画の中に災害バルク導入を位置づけることも有効です。自治体独自の防災設備補助制度がある場合は、国庫補助との調整が必要となるため、事前に自治体担当窓口に確認することをお勧めします。

詳細説明

事業の背景

東日本大震災(2011年)、熊本地震(2016年)、北海道胆振東部地震(2018年)、令和元年台風15号・19号など、近年の大規模自然災害において、系統電力や都市ガスの長期間にわたる供給停止が深刻な問題となりました。特に病院での医療機器の停止、福祉施設での空調・暖房の喪失、避難所での炊事・照明の不足は、人命に直結する重大なリスクです。

LPガス災害バルクとは

LPガス災害バルクは、大容量のLPガスを備蓄し、災害時に非常用発電、空調、炊き出し等のエネルギー源として活用するシステムです。LPガスは個別分散型エネルギーであり、導管(パイプライン)に依存しないため、地震による管路損壊の影響を受けません。また、長期保存が可能で劣化しにくく、災害備蓄に適したエネルギーです。

システム構成

  • バルク貯槽:490kg以上のLPガスを貯蔵する大型容器。施設の規模に応じて複数基設置も可能
  • 気化装置・調整器:液体のLPガスを気化し、適正な圧力に調整して供給する装置
  • 非常用発電機:LPガスを燃料とする発電機。停電時に施設の重要負荷に電力を供給
  • GHP空調機:LPガスを動力源とするヒートポンプ空調機。停電時にも冷暖房を継続
  • 炊き出し設備:避難者への食事提供のためのLPガス調理設備

補助対象事業者

本補助金の対象となるのは、社会的重要インフラの所有者・運用管理者、またはこれらの施設にリースで設備を提供するリース事業者です。病院、介護施設、学校、行政庁舎、消防署、通信基地局など、災害時に機能維持が不可欠な施設が対象となります。

導入効果の実例

過去の災害では、LPガス災害バルクを設置していた施設が大きな効果を発揮しています。北海道胆振東部地震時のブラックアウト(全道停電)では、LPガス発電機を備えた医療施設が診療を継続し、GHPを設置した避難所では暖房が維持されました。72時間以上のエネルギー自立を実現した事例も報告されています。

申請上の注意点

本補助金は交付決定前の発注・契約は補助対象外となるため、スケジュール管理に注意が必要です。また、設備の仕様選定にあたっては、災害時に優先すべき負荷(医療機器、照明、通信設備等)を明確にし、適切な容量設計を行うことが重要です。LPガス販売事業者や設備メーカーとの事前協議を十分に行い、施設に最適なシステム構成を検討してください。