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令和4年度石油製品販売業環境保全対策事業費補助金(災害時に備えた地域におけるエネルギー供給拠点の整備事業のうち災害対応能力強化事業等に係るもの)(単年度分)(執行団体公募)

基本情報

補助金額
4.3億円
補助率: 定額(10/10)
0円4.3億円
募集期間
2022-02-18 〜 2022-03-09
対象地域日本全国
対象業種分類不能の産業
使途安全・防災対策支援がほしい

この補助金のまとめ

本補助金は、災害時における石油製品の安定供給を確保するため、地域のガソリンスタンド(SS)の災害対応能力を強化する設備整備を支援する制度です。経済産業省の石油製品販売業環境保全対策事業の一環として、定額(10/10)の補助率で実施されます。東日本大震災や各地の自然災害において、SSが緊急時の燃料供給拠点として極めて重要な役割を果たした経験から、平時からの災害対応能力の強化が求められています。自家発電設備、大容量蓄電池、緊急用貯蔵設備等の導入費用が全額補助されるため、災害に強いSSへの転換を検討する事業者にとって非常に有力な支援策です。地域の防災計画におけるSSの位置づけを高めることで、採択の可能性も高まります。

この補助金の特徴

1

災害対応設備の全額補助(10/10)

自家発電設備、大容量蓄電池、手動式計量機等の災害対応設備の導入費用が全額補助されます。停電時でも給油を継続できる体制の整備が主な目的であり、SS事業者の自己負担なく防災力を強化できます。

2

地域防災の要としてのSS位置づけ

本事業は単なるSS設備支援ではなく、地域の防災インフラとしてのSSの機能強化を目指しています。自治体の地域防災計画に「緊急時燃料供給拠点」として位置づけられているSSは、採択の優先度が高まります。

3

単年度分の即効性ある支援

本事業は単年度分として公募されており、採択から事業完了までのスケジュールが比較的コンパクトです。迅速な設備導入を希望する事業者に適しています。

4

幅広い災害対応設備が対象

自家発電機だけでなく、蓄電池、LPガス対応設備、緊急用ポンプ、耐震強化設備等、多様な災害対応設備が補助対象となります。SSの立地や想定される災害に応じた柔軟な設備選定が可能です。

ポイント

災害対応能力の強化は、事業継続の観点からもSSの競争力強化につながります。補助率10/10という好条件に加え、自治体との連携(防災協定の締結等)を組み合わせることで、地域における自社SSの存在価値を大きく高められる戦略的な制度です。

対象者・申請資格

対象事業者

  • 揮発油販売業者として登録されたSS事業者
  • 石油製品販売業を営む中小企業者・大企業
  • 災害対応能力の強化に取り組む意思のあるSS運営者

対象地域

  • 全国のSS(地域の限定なし)
  • ただし、自治体の地域防災計画に位置づけられたSSが優先
  • 災害リスクの高い地域(沿岸部、河川近傍等)のSSが特に推奨

対象事業

  • 自家発電設備の設置
  • 大容量蓄電池の導入
  • 手動式計量機の設置
  • 耐震強化工事(キャノピー、建屋等)
  • 緊急用貯蔵設備の整備
  • 災害時通信設備の導入

ポイント

本事業は全国のSSが対象ですが、地域防災計画への位置づけや自治体との防災協定の有無が採択の重要な判断材料となります。申請前に地元自治体の防災担当部署と連携し、「住民拠点SS」としての位置づけを確保することが採択率向上の鍵です。

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申請ガイド

1

ステップ1:自社SSの災害リスク評価

ハザードマップ等を活用し、自社SSが面する災害リスク(地震、水害、停電等)を把握します。現状の災害対応能力の不足点を洗い出します。

2

ステップ2:自治体との連携構築

地元自治体の防災担当部署に相談し、地域防災計画における自社SSの位置づけを確認・強化します。防災協定の締結を検討しましょう。

3

ステップ3:導入設備の選定と見積取得

災害リスク評価に基づき、必要な設備(自家発電機、蓄電池等)を選定します。複数業者から見積を取得し、仕様・価格を比較検討します。

4

ステップ4:申請書類の作成

導入設備の仕様、設置場所、期待される災害対応効果、事業スケジュール等を記載した申請書類を作成します。自治体との連携状況も明記します。

5

ステップ5:申請・採択・工事実施・報告

執行団体を通じて申請し、採択後は年度内に設備導入を完了。実績報告書を提出して補助金を受領します。

ポイント

申請の強みになるのは「地域との連携」です。自治体の防災計画への位置づけ、近隣住民への災害時給油サービスの提供計画、地域防災訓練への参加実績等があると、審査で高く評価されます。設備導入計画だけでなく、運用計画も含めた包括的な提案を心がけましょう。

審査と成功のコツ

観点1:地域防災における役割の明確化
自社SSが災害時にどのような役割を果たすかを具体的に示しましょう。緊急車両への優先給油、住民への灯油供給、スマートフォン充電サービス等、多面的な防災貢献を計画に盛り込みます。
観点2:自治体との連携を形にする
防災協定の締結、地域防災計画への記載、防災訓練への参加等、自治体との連携を書面で証明できる状態にしておくことが重要です。自治体からの推薦状があればなお効果的です。
観点3:設備の実効性を検証した計画
導入する設備の稼働時間、給油可能台数、対応可能日数等を具体的に算出し、実効性のある計画であることを示しましょう。想定災害シナリオに基づくシミュレーションがあると説得力が増します。
観点4:維持管理体制の明示
導入した設備の定期点検、燃料補充、訓練実施等の維持管理計画を示すことで、設備導入後も継続的に災害対応能力を維持する姿勢をアピールできます。

ポイント

「設備を入れて終わり」ではなく、「地域防災の拠点として機能し続ける」計画を示すことが採択の決め手です。自治体・消防・地域住民との連携体制と、設備の実効的な運用計画を一体的に提案することで、高い評価を得られます。

対象経費

対象となる経費

自家発電設備(3件)
  • 非常用ディーゼル発電機の購入・設置費
  • LPガス対応非常用発電機の導入費
  • 発電機の燃料タンク設置費
蓄電設備(2件)
  • 大容量リチウムイオン蓄電池の導入費
  • 蓄電池用パワーコンディショナー設置費
給油設備(災害対応型)(3件)
  • 手動式計量機の設置費
  • 可搬式給油ポンプの購入費
  • 非常用給油ホースの整備費
耐震・防災設備(3件)
  • キャノピー(屋根)の耐震補強費
  • 配管の耐震化工事費
  • 地下タンクの耐震強化費
通信・情報設備(3件)
  • 衛星電話の導入費
  • 災害時情報表示設備費
  • POS端末のバックアップ電源整備費
付帯工事(3件)
  • 設備の基礎工事費
  • 電気配線工事費
  • 設計・監理費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 日常営業で使用する一般設備の更新費
  • 石油製品の仕入れ資金
  • 従業員の人件費(通常業務分)
  • 土地の取得費・賃借料
  • 環境対策設備(別事業で対象となるもの)
  • 車両の購入費(配送車両等)
  • 保険料・各種手数料

よくある質問

Qすべてのガソリンスタンドが申請対象ですか?
A

原則として全国のSSが対象ですが、審査においては地域防災計画への位置づけ、自治体との防災協定の有無、災害リスクの高い地域への立地等が考慮されます。特に「住民拠点SS」として自治体から認定されているSSや、過去の災害で燃料供給に支障が生じた地域のSSは優先的に採択される傾向があります。

Q自家発電機は既に持っていますが、蓄電池の追加だけでも申請できますか?
A

既存設備の補完として蓄電池のみの導入も申請可能です。既に自家発電機を導入済みのSSが、蓄電池を追加することでより長時間の電力供給を可能にする、あるいは計量機以外の設備(照明、POS等)にも電力を供給できるようにする等の目的が明確であれば、十分に申請の対象となります。

Q補助金で導入した設備の処分や転用に制限はありますか?
A

補助金で取得した財産には、一定期間(通常5年程度)の処分制限がかかります。期間内に設備を処分(売却、廃棄等)する場合は、事前に承認を得る必要があり、補助金の一部返還を求められる場合があります。設備の適切な維持管理を行い、災害対応能力を維持し続けることが求められます。

Q太陽光パネルと蓄電池のセットでの導入は対象ですか?
A

災害時の電力確保を目的とした太陽光発電設備と蓄電池のセット導入は対象となる可能性があります。ただし、平時の電力コスト削減が主目的と見なされる場合は対象外となる可能性もあるため、あくまで災害対応を主目的とした設計・提案が重要です。具体的な対象可否は執行団体に確認してください。

QSS以外の事業者(灯油配送専業等)も対象ですか?
A

本事業は主にSSの災害対応能力強化を対象としていますが、地域の燃料供給体制全体の強化という観点から、灯油配送拠点の設備整備等が対象となる場合もあります。ただし、SS設備の整備が主たる対象であり、配送専業者が対象となるかは個別の判断になります。執行団体に相談の上、確認してください。

Q申請から設備導入完了まで最短でどのくらいかかりますか?
A

申請から採択決定まで1~2か月、その後の設備発注・納入・設置に2~3か月が一般的です。トータルで最短3~4か月程度を見込む必要があります。ただし、特注品や大型設備の場合はリードタイムが長くなる場合があるため、早めの見積取得と発注準備が重要です。年度内完了が必須のため、逆算してのスケジュール管理を徹底しましょう。

Q複数のSSを運営していますが、まとめて申請できますか?
A

複数SSを運営する事業者が、複数のSSについてまとめて申請することは可能です。ただし、各SSごとの災害対応計画と設備導入計画が具体的に示されている必要があります。優先順位をつけて、特に災害リスクの高い地域や防災上の重要度が高いSSから順に整備する計画が効果的です。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は国の石油製品販売業環境保全対策事業費補助金として交付されるため、同一経費に対する他の国庫補助金との併用はできません。ただし、対象経費を明確に区分すれば、他の制度と組み合わせた包括的な防災力強化が可能です。 例えば、自家発電設備の導入は本補助金で、SS店舗の耐震改修は中小企業庁の事業継続力強化計画に基づく税制措置で対応するといった使い分けが考えられます。また、自治体独自の防災設備補助金との併用については、各自治体の規定を確認してください。 経済産業省の同系統の補助金(構造改善対策事業費補助金の他メニュー)とは、対象経費が重複しない範囲での併用が可能な場合があります。複数の石油関連補助金を組み合わせることで、環境対応と災害対応を同時に進めることも検討に値します。

詳細説明

災害時の燃料供給の重要性

2011年の東日本大震災では、広範囲にわたる停電によりSSの計量機が使用不能となり、燃料供給が大幅に滞りました。この経験から、停電時でも給油を継続できる「住民拠点SS」の整備が国の重要施策として位置づけられています。

その後も熊本地震、西日本豪雨、北海道胆振東部地震等の大規模災害が相次ぎ、災害時の燃料供給体制の強化は喫緊の課題となっています。

住民拠点SSとは

「住民拠点SS」とは、大規模災害時にも地域の燃料供給を継続できるよう、自家発電設備等を備えたSSのことです。経済産業省は全国のSSの災害対応能力強化を進めており、本事業はその中核的な支援策です。

  • 自家発電設備:停電時でも計量機を稼働させ、給油を継続できます。
  • 手動式計量機:電気を一切使わずに給油が可能な予備設備です。
  • 大容量蓄電池:発電機と組み合わせることで、より長時間の電力供給が可能になります。

対象設備の詳細

本事業で補助対象となる主な設備は以下の通りです。

  • 非常用発電機:ディーゼル式またはLPガス式。SSの規模に応じた出力のものを選定します。LPガス式はディーゼル式に比べ燃料劣化のリスクが低い利点があります。
  • 蓄電池システム:リチウムイオン蓄電池が主流。計量機の稼働に加え、照明やPOS端末の電源としても活用できます。
  • 耐震強化設備:キャノピー(給油エリアの屋根)の耐震補強、配管の可撓継手への交換等により、地震時の被害を最小化します。
  • 通信設備:衛星電話等、通常の通信インフラが途絶した場合でも外部と連絡が取れる手段を確保します。

事業実施のスケジュール

本事業は単年度分として公募されるため、以下のようなスケジュールが想定されます。

  • 公募期間:通常1~2か月程度
  • 審査・採択:公募終了後1か月程度
  • 事業実施:採択後~年度末(3月末)
  • 実績報告:事業完了後速やかに

年度内に設備の納入・設置・検収を完了させる必要があるため、発注から納入までのリードタイムを考慮した計画が重要です。

申請のポイント

採択されるためのポイントは、以下の3点に集約されます。

  • 地域防災への貢献度:自治体の防災計画に位置づけられているか、防災協定を締結しているか等
  • 設備の実効性:想定災害に対して十分な対応能力を持つ設備計画であるか
  • 継続的な維持管理体制:導入後の点検・訓練計画が具体的に示されているか

関連書類・リンク