募集終了全国対象
普通
準備期間の目安: 約60

令和4年度 石油製品販売業構造改善対策事業費補助金(地域における新たな燃料供給体制構築支援事業のうち自治体によるSS承継等に向けた取組支援事業に係るもの)(執行団体公募)

基本情報

補助金額
2.2億円
補助率: 定額(10/10)
0円2.2億円
募集期間
2022-02-18 〜 2022-03-09
対象地域日本全国
対象業種分類不能の産業
使途まちづくり・地域振興支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい

この補助金のまとめ

本補助金は、地域における燃料供給体制の維持が困難になっている地域において、自治体がSS(サービスステーション=ガソリンスタンド)の承継や新たな燃料供給体制の構築に向けて取り組む事業を支援するものです。経済産業省所管の石油製品販売業構造改善対策事業の一環として、定額(10/10)の補助率で実施されます。近年、過疎地域を中心にSSの廃業が進み、住民の日常生活や地域経済に深刻な影響を及ぼしています。本事業は、自治体が主体的にSS維持・承継に関わることで、持続可能な燃料供給体制を構築することを目的としています。自治体と石油販売業者の連携が鍵となる制度であり、SSの維持が困難な地域の関係者は注目すべき支援策です。

この補助金の特徴

1

自治体主導のSS承継支援

従来のSS事業者向け支援とは異なり、自治体がSSの承継や燃料供給体制の構築に取り組む際の費用を補助します。自治体の関与により、地域ぐるみでの持続可能な燃料供給体制の構築が期待されます。自治体と民間事業者の協働モデルとして注目されています。

2

補助率10/10の全額補助

定額(10/10)の補助率により、対象事業費の全額が補助されます。自治体の財政負担なく燃料供給体制の維持・構築に取り組めるため、財政基盤の弱い過疎自治体でも活用しやすい設計です。

3

調査・計画策定から実施まで幅広く支援

SSの承継可能性調査、新たな供給体制の検討、住民ニーズ調査、事業計画策定等の「ソフト事業」から、設備整備等の「ハード事業」まで幅広く支援対象としています。段階的な取り組みが可能です。

4

執行団体公募方式の運営

経済産業省が執行団体を公募し、採択された団体が事業全体の管理運営を行います。個別の自治体は執行団体を通じて支援を受ける形式です。

ポイント

自治体がSS維持に直接関与できる点が最大の特徴です。民間だけでは事業継続が困難な地域でも、自治体のリソースと本補助金を組み合わせることで、持続的な燃料供給体制を構築できる可能性があります。自治体の企画担当部門との連携がまず必要です。

対象者・申請資格

対象自治体

  • SS過疎地域を抱える市町村
  • 離島地域の自治体
  • SSの廃業・撤退により燃料供給体制の維持が困難な地域の自治体

対象事業者

  • 自治体からSS承継の要請を受けた石油販売業者
  • 自治体と連携して新たな燃料供給体制を構築する事業者
  • 地域のエネルギー供給に関わるNPO法人等

対象事業

  • SS承継に向けた調査・検討事業
  • 自治体主導のSS運営体制の構築
  • 住民ニーズ調査、事業可能性調査
  • 燃料配送体制の整備
  • SS設備の承継に必要な改修工事

ポイント

本事業は自治体の関与が前提条件です。SS事業者単独では申請できず、自治体がSS維持に向けた取り組みを行うことが必要です。SS事業者としては、まず地元自治体の産業振興課やエネルギー担当部門に相談し、連携の枠組みを構築することが第一歩となります。

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申請ガイド

1

ステップ1:地域の燃料供給課題の把握

自治体において、管内のSS数の推移、住民の燃料調達状況、将来的なSS廃業リスク等を調査・整理します。データに基づく課題認識が申請の出発点です。

2

ステップ2:関係者との協議体制構築

自治体、SS事業者、地域住民、業界団体等による協議の場を設けます。SS承継の方向性や新たな供給体制のあり方について関係者間で合意形成を図ります。

3

ステップ3:執行団体への相談

本事業の執行団体(業界団体等)に連絡し、事業への参加意向を伝えます。執行団体から申請に必要な要件や手続きについてガイダンスを受けます。

4

ステップ4:事業計画書の作成

自治体と事業者が連携して事業計画書を作成します。地域の課題、取り組み内容、期待効果、スケジュール等を具体的に記載します。

5

ステップ5:申請・採択・事業実施

執行団体を通じて申請を行い、採択後は計画に沿って事業を実施します。中間報告・最終報告も求められます。

ポイント

自治体が主体的に動く必要がある分、調整に時間がかかる傾向があります。議会での承認が必要な場合もあるため、年度当初からの計画的な準備が不可欠です。首長のリーダーシップや、エネルギー政策としての位置づけが採択を後押しします。

審査と成功のコツ

観点1:地域課題の定量的把握
SSの減少傾向、住民の燃料調達にかかる時間・コスト、高齢者世帯への灯油配送状況等を具体的なデータで示しましょう。「このままでは○年後にSSがゼロになる」といった将来予測も説得力があります。
観点2:自治体の本気度を示す体制整備
専任担当者の配置、庁内横断チームの組成、予算措置等、自治体として本気で取り組む姿勢を示すことが重要です。首長のコミットメントが明確であればなお効果的です。
観点3:持続可能なビジネスモデルの提示
補助金終了後も持続可能な運営体制を提示することが重要です。自治体の支援と民間の経営ノウハウを組み合わせたハイブリッドモデル等が有効です。
観点4:地域住民の参画と合意形成
住民説明会の開催やアンケート調査の実施等により、地域全体でSSの維持に取り組む姿勢を示しましょう。住民の協力体制があることは大きなアピールポイントです。

ポイント

審査では「地域の切実なニーズ」と「実現可能性の高い計画」の両方が求められます。理想論ではなく、地域の実情に即した現実的なプランを、自治体と事業者が一体となって策定することが採択の決め手になります。

対象経費

対象となる経費

調査・コンサルティング費(3件)
  • SS承継可能性調査費
  • 住民ニーズ調査費
  • 事業計画策定コンサルティング費
協議会運営費(3件)
  • 関係者協議会の開催費
  • 会議資料作成費
  • 専門家招聘費
SS設備関連(3件)
  • 承継に必要なSS設備の改修費
  • 計量機等の更新費
  • 安全設備の整備費
燃料配送体制整備費(3件)
  • 配送車両の導入費
  • 配送ルート策定費
  • 配送管理システム導入費
人材育成費(2件)
  • SS運営者の研修費
  • 危険物取扱者資格取得支援費
広報・周知費(2件)
  • 住民説明会の開催費
  • 広報資料の作成費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 自治体職員の人件費(通常業務分)
  • SS用地の取得費
  • 石油製品の仕入れ資金
  • 既存SS事業者の運転資金・経常経費
  • 自治体庁舎等の改修費
  • 他の補助金で措置済みの経費
  • 事業完了後の維持管理費

よくある質問

Q自治体ではなく民間のSS事業者が単独で申請できますか?
A

本事業は自治体によるSS承継等の取り組みを支援するものであり、民間事業者単独での申請は対象外です。ただし、同じ石油製品販売業構造改善対策事業費補助金の中には、民間事業者を対象とする別のメニュー(環境対応型設備導入支援等)もあります。民間事業者としてSS承継に関与する場合は、地元自治体と連携した上で本事業の枠組みに参加することが可能です。

Q自治体がSSを直接運営することも支援対象ですか?
A

自治体が直接SS運営に関わる形態も支援対象に含まれます。公設民営型(自治体が施設を整備し民間に運営委託)、第三セクター方式、コミュニティ運営方式等、地域の実情に応じた多様な運営形態が想定されています。重要なのは、持続可能な燃料供給体制の構築につながる取り組みであることです。

Q調査・検討だけでも補助対象になりますか?
A

はい、SS承継に向けた調査・検討段階の取り組みも補助対象です。住民ニーズ調査、SS事業の採算性分析、承継スキームの検討、関係者協議の開催等のソフト事業が含まれます。まずは調査から始め、その結果を踏まえて次のステップに進むという段階的なアプローチが可能です。

Q補助金の上限額はありますか?
A

補助率は定額(10/10)ですが、個別事業の補助上限額は年度ごとの予算や公募要領で定められます。具体的な上限額は執行団体や経済産業省の地方経済産業局に確認してください。事業規模が大きい場合は、複数年度にわたる段階的な実施を検討することも有効です。

QSSの新設も対象ですか?
A

本事業は主にSSの「承継」や既存の燃料供給体制の維持・改善を想定していますが、地域の燃料供給体制構築に資する新たな取り組み全般が対象となり得ます。SSの新設が地域の燃料供給課題の解決に必要不可欠である場合は、対象となる可能性があります。具体的には執行団体に相談してください。

Q過去にどのような自治体が本事業を活用していますか?
A

具体的な採択事例は経済産業省のウェブサイト等で公表されている場合があります。一般的には、北海道や東北、山間部の過疎自治体、離島自治体等が活用しています。SS過疎地問題に直面している自治体は全国に広がっており、本事業への関心も年々高まっています。先行事例を参考にすることで、効果的な計画策定が可能です。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は国庫補助金のため、同一経費に対する他の国庫補助金との二重受給は認められません。ただし、自治体が独自に実施するSS支援施策や、地方創生関連の交付金等と組み合わせることで、より包括的な支援体制を構築できる可能性があります。 例えば、本補助金でSS承継の調査・計画策定を行い、過疎対策事業債や辺地対策事業債でSS設備の整備を行うといった段階的な活用が考えられます。また、総務省の「地域おこし協力隊」制度を活用してSS運営の担い手を確保するなど、他省庁の施策との連携も効果的です。 中小企業庁の事業承継支援策との併用も検討の余地があります。事業承継補助金と対象経費を区分することで、SS承継に伴う幅広い課題に対応できます。

詳細説明

事業の背景

全国のSS(ガソリンスタンド)数は、ピーク時の約6万か所から約3万か所へと半減しています。特に過疎地域では、需要減少や後継者不足により廃業が加速し、自治体内にSSが1~2か所しかない「SS過疎地」が増加しています。

SSは住民の生活に不可欠な燃料供給インフラであるだけでなく、災害時の緊急燃料供給拠点としても重要です。その維持は、地域の存続に関わる喫緊の課題となっています。

自治体によるSS承継の意義

従来、SS経営は民間事業者に委ねられてきましたが、採算が取れない地域では民間だけでの維持が困難になっています。本事業は、自治体が主体的にSS承継に関与するという新しいアプローチを支援するものです。

  • 公設民営型SS:自治体が施設を整備し、民間事業者が運営するモデル
  • 第三セクター方式:自治体と民間が共同出資して運営会社を設立するモデル
  • コミュニティSS:地域住民が出資・参画して運営するモデル

支援の範囲

本事業の特徴は、調査・検討段階から設備整備まで、幅広い段階の取り組みを支援対象としている点です。

  • ソフト事業:現状調査、住民ニーズ把握、事業可能性調査、関係者協議、事業計画策定等
  • ハード事業:SS設備の改修・更新、燃料配送体制の整備等

「まず調査から始めたい」という段階の自治体でも活用できる柔軟な制度設計となっています。

成功事例に学ぶ

全国では既にいくつかの自治体がSS維持に向けた独自の取り組みを行っています。

  • 北海道の一部自治体では、自治体がSS施設を取得し、民間事業者に運営を委託する「公設民営型」のモデルが導入されています。
  • 中山間地域では、移動販売車による燃料配送と固定SSのハイブリッド型供給体制を構築した事例があります。
  • 住民組合がSSを共同運営する「コミュニティSS」の取り組みも進んでいます。

申請の実務

本事業は執行団体公募方式で運営されるため、自治体が直接国に申請するのではなく、執行団体を通じて支援を受けます。まずは地域の石油商業組合や経済産業省の地方経済産業局に相談し、具体的な手続きを確認してください。

自治体内部の意思決定プロセス(議会承認等)にも時間がかかるため、年度当初からの計画的な準備が重要です。

関連書類・リンク