募集終了全国対象
普通
準備期間の目安: 約60

令和3年度石油製品販売業環境保全対策事業費補助金(災害時に備えた地域におけるエネルギー供給拠点の整備事業のうち住民拠点サービスステーション整備事業等に係るもの)(単年度分)

基本情報

補助金額
8.2億円
補助率: 定額(10/10)
0円8.2億円
募集期間
2021-02-19 〜 2021-03-10
対象地域日本全国

この補助金のまとめ

本補助金は、災害時における石油製品の安定供給体制を確保するため、揮発油販売業者等(ガソリンスタンド等)が行う設備整備事業を支援する国の施策です。経済産業省 資源エネルギー庁が所管し、民間団体等を通じた間接補助の形式で実施されます。補助率は定額(10/10)、すなわち対象経費の全額が補助される非常に手厚い制度です。上限額は約8億2千万円と大型であり、地域のエネルギーインフラを守るSSの整備を強力に後押しします。対象事業は主に3種類。(1)地下埋設物等の入換等事業(老朽化した地下タンクや配管の更新)、(2)ベーパー回収設備整備事業(大気汚染防止・安全性向上)、(3)災害時専用臨時設置給油設備の配備(可搬式給油設備の整備)です。南海トラフ地震等の大規模災害に備え、住民が安心して燃料を調達できる「住民拠点SS」としての機能強化を目的としており、地域インフラとしてのSSの役割を再定義する重要な補助金です。申請は2021年2月〜3月と既に締め切られていますが、毎年度実施される傾向があるため、次年度募集への備えとして制度を把握しておくことが重要です。

この補助金の特徴

1

補助率10/10・全額補助の破格の支援

本補助金の最大の特徴は補助率が定額(10/10)である点です。通常の補助金は1/2や2/3といった定率が一般的ですが、本事業では対象経費の全額が補助されます。設備投資の自己負担ゼロで整備が実現でき、資金繰りへの影響を最小限に抑えられます。上限額約8億2千万円という規模感も、大型設備投資に対応しています。

2

災害対応インフラとしての位置づけ

「住民拠点サービスステーション」として認定されたSSは、災害時に地域住民・緊急車両・自衛隊等に対して優先的に燃料を供給する役割を担います。本補助金による設備整備は単なる事業強化にとどまらず、地域防災計画における重要拠点としての機能強化を意味します。行政・地域との連携強化にも繋がる戦略的投資と言えます。

3

3事業類型への対応(地下タンク・ベーパー・可搬式)

対象事業は(1)地下埋設物入換等、(2)ベーパー回収設備整備、(3)災害時専用臨時設置給油設備配備の3類型です。老朽化対応・環境規制対応・災害対応という異なるニーズをまとめて補助対象とする設計は、複数の課題を抱えるSSに対して総合的な支援を可能にしています。

4

民間団体等を通じた間接補助の仕組み

本補助金は国から民間団体等(石油組合等の業界団体・中間事業者)に補助し、その団体が加盟SSへ助成する間接補助スキームです。直接申請ではなく所属団体経由の手続きとなるため、団体との連携や事前の情報収集が採択に向けた重要な準備となります。

5

毎年度継続実施の実績ある施策

本事業は石油流通政策の一環として継続的に実施されてきた施策であり、2021年度の本補助金もその流れを汲みます。今年度の公募は締め切られていますが、次年度以降も同様の制度が継続される見込みが高く、早期からの情報収集と設備整備計画の策定が採択率向上につながります。

ポイント

全額補助(10/10)かつ上限8億2千万円という強力な支援体制が本補助金の核心です。老朽化対応・環境対応・災害対応という三重の課題を一括して解決できる設計は、地域エネルギー拠点としてのSS経営者にとって戦略的に見逃せない機会です。間接補助のスキームを理解し、業界団体との連携を早期に構築することが採択への最短ルートです。

対象者・申請資格

補助対象となる事業者(民間団体等)

  • 石油組合等の業界団体
  • 揮発油販売業者の連合体・協議会
  • 国が指定する補助事業の実施主体となりうる民間団体等
  • 地域のエネルギー供給拠点整備に取り組む法人格を持つ団体

補助対象となる整備主体(個別SS事業者)

  • 揮発油販売業法に基づく揮発油販売業者
  • 住民拠点サービスステーションとして登録または登録予定のSS
  • 地下埋設タンクや配管の老朽化が認められるSS
  • ベーパー回収設備(Stage II VR)の未整備または更新が必要なSS
  • 可搬式給油設備を配備する意向・計画を持つSS

対象となる地域・事業の条件

  • 災害時のエネルギー供給拠点として地域自治体から位置づけられている、または見込まれるSS
  • 整備後に一定期間の運営継続が見込まれること
  • 補助対象事業の完了後、報告義務・財産処分制限等の条件を遵守できること

ポイント

本補助金は揮発油販売業者が直接申請するのではなく、業界団体等の民間団体を通じた間接補助の形式です。個別のSS事業者は所属する石油組合等を通じて申請手続きを行う必要があります。まず自社が住民拠点SSとして登録されているか、または登録要件を満たすかを確認し、所属団体の担当者に早期相談することが対象要件確認の第一歩です。

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申請ガイド

1

ステップ1: 住民拠点SS登録状況の確認

自社SSが住民拠点サービスステーションとして都道府県または市区町村と協定を締結しているか確認します。未登録の場合は地域の行政窓口または石油組合に相談し、登録手続きを並行して進めます。

2

ステップ2: 所属業界団体への情報収集・相談

全国石油商業組合連合会や都道府県石油組合等の所属団体に問い合わせ、補助事業への参加意向を表明します。間接補助スキームのため、団体側の公募スケジュール・申請フォームを確認することが必須です。

3

ステップ3: 整備計画の策定と見積取得

補助対象となる工事・設備(地下タンク入換、ベーパー回収設備、可搬式給油設備)について、施工業者から見積書を取得します。補助対象経費の範囲を団体担当者に確認しながら計画を精緻化します。

4

ステップ4: 申請書類の作成・提出

団体が定める申請様式に従い、事業計画書・見積書・施設の現況資料等を準備して期限内に提出します。2021年度は2021-02-19〜2021-03-10の約3週間が申請期間でした。次年度も同様の短期公募が想定されるため、書類準備は事前に完了させておくことが重要です。

5

ステップ5: 交付決定後の整備実施と実績報告

交付決定通知を受け取ってから工事・設備調達を実施します。完了後は完了報告書・支出証憑(領収書等)を所定の期限内に提出し、補助金の精算・受領を行います。

ポイント

申請期間が約3週間と非常に短い点が本補助金の特徴です。公募開始前から業界団体との連携・住民拠点SS登録・整備計画策定・見積取得を完了させておくことが採択の前提条件です。次年度の公募に備え、今から準備を進めることを強く推奨します。経済産業省 資源エネルギー庁 石油流通課(03-3501-1320等)への直接問い合わせも有効です。

審査と成功のコツ

住民拠点SS登録の事前完了
本補助金の申請条件として住民拠点SSの登録(自治体との協定締結)が求められます。登録プロセスには自治体の審査が必要で数週間〜数ヶ月かかる場合があります。公募開始を待たず、登録を先行して完了させておくことが採択の絶対条件です。
業界団体担当者との事前関係構築
間接補助スキームのため、石油組合等の団体担当者との密なコミュニケーションが欠かせません。前年度の採択事例・優先順位の付け方・書類要件の変更点等、公開情報だけでは得られない情報を早期に収集することで申請の質が大幅に向上します。
複数事業の同時申請による費用対効果の最大化
地下タンク入換・ベーパー回収・可搬式給油設備の3事業は同時に申請できる可能性があります。複数事業を組み合わせることで補助総額を最大化し、設備の一斉更新による工事費の効率化も実現できます。施工業者との調整を含め、包括的な計画を策定してください。
財務資料・事業継続計画の充実
補助金申請においては事業の継続性・実現可能性の証明が重要です。直近3期分の決算書・事業継続計画(災害時の対応マニュアル等)を準備し、補助事業の効果・必要性を説得力をもって示すことが採択率向上につながります。
完了報告・精算の正確な実施
全額補助の性質上、支出の証憑管理が特に重要です。領収書・請求書・発注書等は補助対象経費ごとに整理し、完了報告書の作成をスムーズに行える体制を整えておきます。不備があると補助金の返還を求められる場合もあります。

ポイント

本補助金の成功の鍵は「公募前の準備完了度」に尽きます。住民拠点SS登録・業界団体との連携・整備計画策定・見積取得の4点を公募開始前に完了させれば、3週間という短い申請期間でも十分に対応可能です。全額補助という稀有な条件を最大限に活用するために、今から次年度公募への備えを始めてください。

対象経費

対象となる経費

地下埋設物等入換事業に関する経費(4件)
  • 地下埋設タンクの撤去・新設工事費
  • 地下埋設配管の更新工事費
  • タンク室・ポンプ室の改修工事費
  • 工事に伴う土木・舗装復旧費
ベーパー回収設備整備事業に関する経費(4件)
  • Stage II VR設備(ベーパー回収システム)の購入費
  • 設置工事費・配管工事費
  • 既設設備の撤去費用
  • 設置後の検査・試運転費用
災害時専用臨時設置給油設備配備事業に関する経費(3件)
  • 可搬式給油設備(仮設タンク・ポンプ等)の購入費
  • 設備の格納・保管用設備の整備費
  • 操作訓練・維持管理に係る初期費用
設計・監理費(3件)
  • 補助対象工事の設計費
  • 工事監理費
  • 各種申請・手続きに係る費用(補助対象工事に直接関連するもの)
付帯設備・その他直接経費(3件)
  • 工事に伴い必要となる電気・配線工事費
  • 補助対象設備の安全装置・センサー類の購入・設置費
  • 工事期間中の仮設・養生費用

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 補助対象事業に直接関連しない一般的なSS改修・リニューアル工事費
  • 消耗品・日常的なメンテナンス費用
  • 既存設備の修理・部分補修費(入換・新設ではないもの)
  • 人件費・運営費・管理費
  • 交付決定前に発注・着手した工事・購入費用
  • 補助対象外の設備(洗車機・照明等の付帯設備)
  • 土地取得費・建物建設費(タンク設置に直接関係しないもの)

よくある質問

Qこの補助金は現在も申請できますか?
A

本補助金(令和3年度分)の申請期間は2021年2月19日〜2021年3月10日で既に終了しています。ただし、本事業は石油流通政策の一環として毎年度継続実施される傾向があります。令和4年度以降の公募については、経済産業省 資源エネルギー庁 石油流通課または全国石油商業組合連合会等の業界団体にお問い合わせください。次年度公募の開始前から情報収集・準備を進めることが採択への近道です。

Q補助率が10/10とのことですが、本当に自己負担ゼロですか?
A

補助対象経費に認定された費用については全額補助(10/10)であるため、対象範囲内であれば自己負担はゼロとなります。ただし、補助対象外と判断された費用(申請書類の不備、対象経費の範囲外の工事費等)は自己負担となります。また、交付決定前に発注・着手した費用は補助対象外となるため、必ず交付決定後に工事・発注を行うことが重要です。

Qガソリンスタンドを経営していますが、直接申請できますか?
A

本補助金は間接補助スキームのため、個別のSS事業者が国に直接申請することはできません。全国石油商業組合連合会や都道府県石油組合等の業界団体が中間事業者となり、各SSへの助成を行います。まず所属する石油組合の担当者に連絡し、申請手続きの詳細を確認することが第一歩です。

Q住民拠点SSに登録していなくても申請できますか?
A

本補助金の趣旨が「地域における住民拠点SSの整備」であるため、住民拠点SSとしての登録(自治体との協定締結)が申請要件として求められます。未登録の場合は登録手続きを並行して進める必要があります。登録には自治体の審査・協定締結プロセスが必要で、数週間〜数ヶ月かかる場合があるため、公募開始前に完了させておくことを推奨します。

Q地下タンク入換・ベーパー回収設備・可搬式給油設備の3つを同時に申請できますか?
A

3つの事業類型は同一の補助金スキームの中に含まれており、複数の事業を同時に申請できる可能性があります。ただし、事業ごとの予算枠・採択基準が設けられている場合もあるため、所属業界団体の担当者に個別に確認してください。複数事業を同時に整備することで工事の効率化・費用の最適化が図れるため、可能であれば一括での申請・整備を検討することをお勧めします。

Q補助金の交付を受けた後に設備を廃棄・売却することはできますか?
A

補助金を受けて整備した設備は、補助事業の完了後一定期間(財産処分制限期間、通常は法定耐用年数に基づく)、目的外使用・譲渡・廃棄等が制限されます。この期間中に財産処分を行う場合は所管省庁の承認が必要となり、場合によっては補助金の返還を求められる場合があります。長期にわたる設備の維持・管理計画を事前に策定しておくことが重要です。

Q申請書類はどのように準備すればよいですか?
A

申請書類の様式は、補助事業の実施主体となる業界団体(全国石油商業組合連合会等)が公募時に提供します。一般的に必要となる書類は、事業計画書、見積書(2社以上が望ましい)、現況写真・図面、法人の場合は登記事項証明書・直近決算書、住民拠点SSの協定書等です。公募期間が短いため(2021年度は約3週間)、書類準備は公募開始前から着手することを強く推奨します。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は国の補助金(経済産業省所管)であるため、同一の対象経費に対して他の国の補助金・助成金と重複して受給することは原則禁止されています。ただし、補助対象経費が異なる場合や都道府県・市区町村の補助制度との組み合わせについては個別の確認が必要です。\n\n【都道府県・市区町村の補助制度との関係】\n地方自治体が独自に実施する地下タンク入換補助や環境設備補助と組み合わせられる場合があります。ただし、同一経費への重複補助は不可となるケースが多いため、各自治体の担当部署に個別確認が必要です。\n\n【環境省・消防庁関連補助金との関係】\n地下タンクの漏洩防止対策に関しては環境省系の補助制度も存在します。対象経費の定義が異なる場合、本補助金と環境省補助を併用できる可能性があります。同様に、消防法改正に伴う設備改修支援策との関係も確認してください。\n\n【融資制度との組み合わせ】\n本補助金では補助対象外となる経費部分(例:周辺設備の改修等)については、日本政策金融公庫の「省エネルギー貸付」や「地域・社会インフラ整備資金」等の低利融資制度を組み合わせることで、自己負担を最小化した総合的な資金計画を構築できます。\n\n注意: 补助金の併用可否は申請年度や各制度の要綱によって変わります。最終的な判断は経済産業省 資源エネルギー庁 石油流通課または所属業界団体の担当者に確認してください。

詳細説明

補助金の背景と目的

日本では毎年のように台風・豪雨・地震等の大規模災害が発生しており、被災地域においてガソリンや軽油などの石油製品が不足する事態が繰り返されてきました。東日本大震災(2011年)では燃料供給の途絶が救助・復旧活動に深刻な影響を与えたことを教訓に、政府は「住民拠点サービスステーション(住民拠点SS)」制度を整備し、地域の拠点となるガソリンスタンドを防災インフラとして位置づける政策を推進してきました。

本補助金「令和3年度石油製品販売業環境保全対策事業費補助金」はその一環であり、住民拠点SSを整備・強化するために必要な設備投資を全額補助するという、極めて手厚い支援を提供するものです。

補助対象となる3つの事業類型

  • 地下埋設物等の入換等事業: 老朽化した地下埋設タンク・配管の更新。土壌汚染リスクの低減と災害時の燃料漏洩防止を同時に実現します。地下タンクは法定耐用年数が設けられており、老朽化対策は待ったなしの課題です。
  • ベーパー回収設備整備事業: 給油時に発生する石油蒸気(ベーパー)を回収するStage II VR設備の整備。大気汚染防止規制への対応と作業環境改善を図ります。
  • 災害時専用臨時設置給油設備配備事業: 停電・インフラ寸断時にも稼働できる可搬式給油設備の整備。電力に依存しない給油体制を確立し、災害時の地域燃料供給の最後の砦となります。

補助スキームの仕組み

本補助金は国→民間団体等→個別SS事業者という間接補助の形式をとっています。経済産業省が補助金を民間団体(全国石油商業組合連合会等)に交付し、当該団体が各SSへの助成を行います。このため、SS事業者は直接国に申請するのではなく、所属する業界団体を通じて手続きを行う必要があります。

補助率・上限額

  • 補助率: 定額(10/10)—対象経費の全額が補助されます
  • 上限額: 約8億2千万円(事業全体)
  • 個別SSへの補助上限は実施要綱で別途設定されます

申請スケジュール(2021年度実績)

  • 公募期間: 2021年2月19日〜2021年3月10日(約3週間)
  • 短期公募のため、事前準備が採択の鍵

住民拠点SSとは

住民拠点サービスステーションとは、都道府県または市区町村と「災害時における石油製品の優先供給に関する協定」を締結したガソリンスタンドのことです。認定されると、災害時に自衛隊・警察・消防・医療機関・一般住民に対して優先的に燃料を供給する拠点としての役割を担います。本補助金の対象となるためには、住民拠点SSへの登録(または登録計画)が原則として求められます。

申請準備のチェックポイント

  • 住民拠点SSとして自治体と協定を締結しているか
  • 地下タンクの設置年数・老朽化状況を把握しているか
  • ベーパー回収設備の整備状況・規制対応状況を確認しているか
  • 可搬式給油設備の必要性・保管場所を検討しているか
  • 所属石油組合・業界団体の担当者と連絡が取れているか

問い合わせ先

経済産業省 資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油流通課
〒100-8931 東京都千代田区霞が関1-3-1
補助金の詳細・次年度公募の情報は同課または所属業界団体へお問い合わせください。

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