募集終了全国対象
普通
準備期間の目安: 約21

令和7年度「ALPS処理水関連の輸入規制を踏まえた水産物の輸出先多角化緊急支援事業」に係る補助事業者(執行団体(事務局))の公募

基本情報

補助金額
20.0億円
補助率: 定額 間接補助先への補助内容の詳細は公募要領をご確認ください。
0円20.0億円
募集期間
2026-01-26 〜 2026-02-05
対象地域日本全国
対象業種漁業
使途販路拡大・海外展開をしたい

この補助金のまとめ

本補助金は、ALPS処理水の海洋放出に伴い中国を中心とした一部国・地域で継続している日本産水産物の輸入規制に対応するため、農林水産省が令和7年度に実施する緊急支援策です。ほたて・ホタテ貝、なまこ、水産加工品など輸出減が顕著な品目を対象に、新規需要開拓の加速化支援と輸出先転換支援を2本柱として実施します。補助総額は約20億円(定額補助)と大規模であり、執行団体(事務局)を公募する形式で、採択された団体が間接補助として各事業者への支援を行う仕組みです。水産業者・水産加工業者・輸出業者等が新市場開拓や販路転換に取り組む際の実質的な費用負担を軽減し、輸出の多角化を早期に実現することが目的です。政策的優先度が極めて高い案件であり、採択された執行団体・間接補助先には手厚い支援が期待できます。

この補助金の特徴

1

補助規模が約20億円と大型

国の緊急対策として約20億円(定額補助)の予算が投じられており、執行団体を通じて各事業者へ間接補助が行われます。個社では手が届きにくい大規模マーケティングや海外展開コストを国が実質的に肩代わりする仕組みです。

2

ほたて・なまこ等の重点品目が対象

中国向け輸出の減少が特に顕著なほたて貝・なまこ・水産加工品等を重点支援品目として位置づけています。これらの品目を扱う事業者にとって、従来の販路喪失リスクを緩和する直接的な施策です。

3

新規需要開拓と輸出先転換の2本柱

「新規需要開拓加速化支援」と「輸出先等転換支援」の2つのスキームが設けられており、展示会出展・商談支援・現地プロモーション等の多様な活動費用を幅広くカバーします。

4

執行団体公募方式で間接補助実施

国→執行団体(事務局)→各水産事業者という二段階の間接補助スキームを採用。執行団体が公募要領に基づき間接補助先を選定するため、直接公募に比べ申請ハードルが下がりやすい面があります。

5

農林水産省・経済産業省の省庁横断的支援

農水省と経産省(福島復興推進グループ)が連携して実施しており、水産業と流通・輸出の両面からの政策的バックアップが受けられます。

ポイント

本事業の最大の特徴は「約20億円という大型予算による緊急支援」と「執行団体経由の間接補助スキーム」の組み合わせです。政策的緊急性が高いため採択可能性は通常の補助金より高めですが、執行団体として申請するか間接補助先として申請するかで戦略が異なります。まず公募要領を精読し、自社がどのポジションで関与できるかを早期に見極めることが重要です。

対象者・申請資格

執行団体(事務局)として申請する場合

  • 水産物の輸出促進に関する事業実績または専門知識を有する法人・団体
  • 補助金の適正な執行・管理ができる体制を有すること
  • 間接補助先の公募・選定・管理を担える事務処理能力があること
  • 農林水産省または経済産業省の指定する要件を満たすこと

間接補助先(実際の輸出支援活動を行う事業者)として申請する場合

  • 水産物の生産・加工・輸出に携わる中小企業・大企業・業界団体等
  • ほたて・なまこ・水産加工品など対象品目を扱っている事業者
  • 新規市場開拓または輸出先転換の具体的な事業計画を有すること
  • 輸出先として中国以外の国・地域を対象としていること

対象外となるケース

  • 補助金の不正受給歴がある事業者
  • 水産物と無関係の業種
  • 既存の販路維持のみを目的とした活動

ポイント

申請ルートが「執行団体」と「間接補助先」の2種類存在する点が本事業の複雑さです。多くの水産事業者は間接補助先として参加することになりますが、そのためにはまず執行団体(事務局)に採択される団体を把握し、その公募に応募する必要があります。業界団体・水産団体に所属している場合は、所属団体が執行団体になるかを確認することを最優先にしてください。

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申請ガイド

1

ステップ1: 自社の立場を確認する

執行団体(事務局)として申請するか、間接補助先として参加するかを決定します。通常の水産事業者は間接補助先としての参加となります。農林水産省・経済産業省の公募要領を必ず入手・精読してください。

2

ステップ2: 公募要領の入手と内容確認

農林水産省または経済産業省のウェブサイトから公募要領をダウンロードします。補助対象経費・補助率・申請書類・スケジュール等の詳細を確認します。公募期間:2026年1月26日〜2026年2月5日(執行団体公募)。

3

ステップ3: 事業計画書の作成

輸出先多角化の具体的な計画(対象品目・ターゲット市場・販路開拓手法・KPI等)を記載した事業計画書を作成します。過去の輸出実績データがあれば積極的に添付します。

4

ステップ4: 必要書類の準備

法人登記簿謄本、決算書(直近2〜3期分)、納税証明書、水産業関連許可証・ライセンス等を準備します。間接補助先の場合は執行団体指定の様式に従います。

5

ステップ5: 申請書の提出

定められた提出先・方法(電子申請または郵送)で期日までに提出します。不明点は事前に農林水産省・経済産業省の担当部署または執行団体事務局に問い合わせを行います。

ポイント

本事業は公募期間がわずか11日間(1月26日〜2月5日)と極めて短期間です。すでに公募期間は終了している可能性がありますが、令和7年度事業として採択団体が決定次第、間接補助先の公募が別途実施される見込みです。農林水産省・経済産業省の最新情報を定期的に確認し、間接補助先の公募開始を見逃さないよう注意が必要です。

審査と成功のコツ

政策的文脈を理解した事業計画書の作成
ALPS処理水問題という政治・外交的背景を十分理解した上で、「なぜ輸出先多角化が必要か」「自社がどのように貢献できるか」を政策目標と整合させて記述することが採択率向上につながります。
具体的な輸出先転換先と実現可能性の提示
「中国→東南アジア・北米・欧州」等の具体的な転換先市場を明記し、現地バイヤーとの既存関係やリサーチ結果など、実現可能性を裏付けるエビデンスを盛り込むことが重要です。
定量的なKPIと実績データの活用
過去の輸出実績・輸出額の変化・損失額等を数値で示し、支援前後での回復・成長シナリオをKPIで表現することで審査官の理解を促します。
業界団体・商社・輸出支援機関との連携体制
単独申請よりも、JETRO・業界団体・商社等との連携体制を明示した申請の方が評価されやすい傾向があります。コンソーシアム型の申請も検討してください。
スピード感のある準備と早期問い合わせ
公募期間が短いため、公募開始前から事業計画のドラフトを準備し、公募要領公開と同時に最終化できる体制を整えることが重要です。事前相談窓口がある場合は積極的に活用してください。

ポイント

採択のポイントは「政策目標との整合性」と「実現可能性の具体性」の2点に集約されます。ALPS処理水問題という国家的課題への貢献を明確に示しつつ、自社・自団体の過去実績に基づいた現実的な計画を提示することが最も効果的です。また、採択後の執行体制・コンプライアンス管理能力も審査対象となるため、内部管理体制の整備状況も記載することを推奨します。

対象経費

対象となる経費

海外プロモーション・マーケティング費(4件)
  • 海外展示会・商談会への出展費用
  • 現地プロモーション活動費(試食会・PR活動等)
  • デジタルマーケティング・SNS広告費
  • 現地インフルエンサー活用費用
輸出先開拓・商談支援費(4件)
  • 海外バイヤーとの商談・現地視察費
  • 通訳・翻訳費用
  • 現地代理店・ブローカー開拓費
  • 市場調査・現地リサーチ費用
輸送・物流対応費(3件)
  • 新規輸出先向けの試験輸送費
  • 冷凍・冷蔵対応輸送コスト
  • 輸出入通関手続き費用
認証・規格対応費(3件)
  • 輸出先国の食品安全規格取得費用
  • ハラール・コーシャ等の宗教的認証取得費
  • 現地パッケージング・ラベル対応費
事業管理・運営費(執行団体向け)(3件)
  • 事務局運営費(人件費・賃料等)
  • 間接補助先の審査・管理費用
  • 事業報告書作成・提出費用

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 補助事業と直接関連しない一般管理費・固定費
  • 中国向け輸出の維持・回復を目的とした活動費用
  • 既存の販路・取引先の維持のみを目的とした経費
  • 土地・建物の購入・建設費
  • 既存設備の修繕・維持管理費
  • 接待費・交際費・慶弔費
  • 消費税(仕入税額控除の対象となる場合)
  • 補助金の不正受給や流用を目的とした経費

よくある質問

Q執行団体(事務局)の公募に申請できる法人の要件は何ですか?
A

公募要領に詳細が記載されていますが、一般的に水産物の輸出促進に関する事業実績・専門知識を有する法人・団体で、補助金の適正な執行・管理ができる体制を有することが求められます。業界団体・商社・輸出振興機関等が主な対象となります。詳細は農林水産省・経済産業省の公募要領を必ずご確認ください。

Q個別の水産事業者はどのように支援を受けられますか?
A

個別の水産事業者は、国(農林水産省・経済産業省)に直接申請するのではなく、採択された執行団体(事務局)が実施する間接補助先の公募に応募することで支援を受けられます。執行団体が決定した後、別途公募が実施される予定ですので、農林水産省・経済産業省のウェブサイトで最新情報を確認してください。

Qほたて以外の水産物も対象になりますか?
A

はい、ほたて貝以外にもなまこ・ウニ・水産加工品等、ALPS処理水問題に伴う輸入規制の影響を受けた品目が対象となります。ただし、支援の重点は「輸出減が顕著な品目」に置かれているため、具体的な対象品目の範囲は公募要領でご確認ください。

Q補助率は何パーセントですか?いくらまでもらえますか?
A

執行団体への補助は定額(約20億円)で行われます。間接補助先(個別の水産事業者等)への補助率・上限額は、採択された執行団体が策定する公募要領で定められます。執行団体によって補助条件が異なる可能性があるため、執行団体の公募情報が公開された際に必ずご確認ください。

Q中国向け輸出の回復を目的とした活動も対象になりますか?
A

なりません。本事業は「輸出先の多角化」を目的としており、中国・香港向け輸出の維持・回復を目的とした活動は対象外です。東南アジア・北米・欧州・中東等、中国以外の新市場への参入・拡大を目的とした活動が支援対象となります。

Q農林水産省と経済産業省、どちらに申請すればよいですか?
A

執行団体(事務局)の公募は農林水産省・経済産業省が共同で実施していますが、申請窓口・所管については公募要領で確認してください。経済産業省については福島復興推進グループが担当しています。個別の水産事業者は、採択された執行団体への申請となるため、執行団体の公募要領に従ってください。

Q補助金の申請に際してJETROや業界団体のサポートは受けられますか?
A

本補助金の申請サポートについては、JETROや業界団体が独自に提供する場合があります。また、採択された執行団体が業界団体であれば、会員向けの申請サポートが提供される可能性があります。JETROの輸出支援事業は本事業とは別のスキームですが、市場調査・バイヤー紹介等の面で並行して活用できることがありますので、積極的に相談することをお勧めします。

Q採択後に実施すべき手続きはありますか?
A

採択後は、事業実施計画に従って輸出先多角化活動を進め、経費の証拠書類(領収書・契約書等)を適切に保管する必要があります。事業完了後は実績報告書・精算書類を提出し、補助金額が確定します。補助金額が大きいため、公認会計士・税理士等の専門家を活用した経理管理体制の整備を強く推奨します。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本事業は農林水産省・経済産業省が実施する特定の緊急対策であるため、他の一般的な補助金との併用については公募要領で個別に定められています。一般原則として、同一の経費に対して複数の補助金を重複して受給することは認められません。ただし、以下の点に留意が必要です。 【併用が考えられる支援策】 ・農林水産省の「農林水産物・食品輸出促進対策」等の別スキームとの組み合わせは、対象経費が重複しない範囲で可能な場合があります。 ・JETROの輸出支援事業(セミナー参加・マーケティング支援等)は補助金ではないため、本事業と並行して活用できる可能性があります。 ・中小企業庁の「IT導入補助金」「ものづくり補助金」等は、対象経費・目的が本事業と異なる場合は別途申請が可能です。 【注意事項】 ・同一の海外展示会出展費等を本事業と他の補助金で二重申請することは厳禁です。 ・間接補助先として採択される場合、執行団体の規定にも従う必要があります。 ・補助金受給後の実績報告時に、他補助金との経費区分を明確に示す書類の提出が求められる場合があります。

詳細説明

事業の背景と政策的意義

2023年8月に開始された東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出以降、中国・香港等が日本産水産物の輸入規制を実施し、特にほたて貝・なまこ等の輸出が大幅に減少しました。令和7年度においてもこれらの輸入規制の長期化が見込まれることから、農林水産省および経済産業省は連携して「水産物輸出先多角化緊急支援事業」を実施します。

本事業は単なる一時的な経済対策にとどまらず、日本の水産業の輸出構造を中国依存から多角化する構造転換を促す中長期的な政策としても位置づけられており、採択事業者には国の強力なバックアップが期待できます。

事業の仕組み(二段階補助スキーム)

本事業は国→執行団体(事務局)→間接補助先(水産事業者等)という二段階の補助スキームを採用しています。

  • 執行団体(事務局):農林水産省・経済産業省から補助金を受け取り、間接補助先の公募・選定・資金交付・実績管理を行う法人・団体
  • 間接補助先:執行団体から補助を受けて、実際の輸出先多角化活動(展示会出展・商談・プロモーション等)を実施する水産事業者・輸出業者・業界団体等

この仕組みにより、農林水産省・経済産業省は少数の執行団体を管理するだけで、多数の水産事業者への効率的な支援が可能となります。

支援の2本柱

  • 新規需要開拓加速化支援:東南アジア・北米・欧州・中東等の新興市場での需要開拓を支援。現地プロモーション・試食イベント・デジタルマーケティング等の費用を補助します。
  • 輸出先等転換支援:中国・香港向け輸出から他国・他地域への転換を支援。既存の輸出ノウハウを活かしながら新市場に移行するための商談費・輸送費・認証取得費等を補助します。

補助の規模と条件

補助総額は約19億9,979万7千円(約20億円)で、補助率は定額(間接補助先への補助内容の詳細は公募要領参照)です。これだけの大型補助金が一つの事業に投じられることは稀であり、水産業界にとって極めて重要な支援機会です。

対象品目と市場

  • 主な対象品目:ほたて貝、なまこ、ウニ、水産加工品等(輸出減が顕著な品目)
  • 対象市場:中国・香港以外の国・地域(東南アジア、北米、欧州、中東、その他アジア等)
  • 対象外:中国・香港向け輸出の維持・回復を目的とした活動

活用シナリオ

例えばほたて貝の生産・加工業者であれば、従来の中国向け輸出から東南アジア(タイ・ベトナム・シンガポール等)や北米(米国・カナダ)への販路開拓に取り組む際の費用(現地展示会出展、バイヤー商談、現地プロモーション、通関・物流コスト等)を本事業で補助してもらうことができます。

また、水産業界団体が執行団体として採択された場合、傘下の会員企業に対してまとめて間接補助を提供できるため、業界全体の輸出構造転換を効率的に進めることが可能です。

申請にあたっての注意点

  • 執行団体(事務局)の公募期間は2026年1月26日〜2026年2月5日と短期間です。
  • 間接補助先の公募は執行団体が採択された後に別途実施されるため、農林水産省・経済産業省の発表を注視してください。
  • 補助金額が大きいため、採択後の実績報告・精算手続きが厳格に求められます。経理・コンプライアンス体制の整備も事前に行ってください。
  • 公募要領に記載された申請書類・様式を必ず使用し、記載要領を遵守してください。

関連書類・リンク