令和7年度(第2次公募)コールドチェーンを支える冷凍冷蔵機器の脱フロン・脱炭素化推進事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大5億円の大型補助で食品冷却設備の脱炭素化を支援
冷凍倉庫・食品工場・スーパー等のショーケース設備の自然冷媒化に最大5億円の補助。設備コストの1/3を補助金でカバーし、投資回収期間を短縮できる。
自然冷媒(CO2・アンモニア等)への転換が対象
GWP(地球温暖化係数)の高いフロン系冷媒から自然冷媒への転換は、フロン排出抑制法対応とカーボンニュートラル対応を同時に達成できる。
複数年度事業(2箇年度)に特化した第2次公募
実施期間が交付決定日〜令和9年2月26日(約2年間)の事業に限定。大型案件・複数フェーズでの設備更新計画を持つ企業に適した公募。
コールドチェーン全体の脱炭素化に貢献
食品製造〜倉庫〜小売の各段階での冷凍冷蔵設備転換を支援。Scope 3排出削減にも貢献し、サプライチェーン全体のカーボンフットプリント削減に寄与。
JRECO実施による専門的サポート
冷媒・環境保全の専門機関であるJRECOが実施するため、技術選定・申請手続きに関する専門的なサポートが期待できる。
ポイント
対象者・申請資格
対象事業者・施設
- 冷凍冷蔵倉庫を保有・運営する事業者(物流・倉庫業)
- 食品製造工場において冷凍冷蔵機器を使用する製造業者
- 食品小売店舗(スーパーマーケット等)でショーケースを使用する小売業者
- 上記施設に冷凍冷蔵設備を設置・提供するリース事業者等
設備要件
- 脱炭素型自然冷媒機器(CO2冷媒・アンモニア冷媒・プロパン等)を新規導入または既存機器から転換すること
- フロン系冷媒(HFC等)の高GWP冷媒機器の代替・更新
事業期間要件(第2次公募特有)
- 複数年度事業(国庫債務負担行為)であること
- 実施期間:交付決定日〜令和9年2月26日(2箇年度)
ポイント
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申請ガイド
ステップ1: 対象要件の確認とJRECOへの事前相談
JRECOの公式サイトで公募要領を入手し、自社の施設・設備・事業規模が対象に該当するかを確認します。第2次公募の複数年度事業要件への該当性確認を優先します。
ステップ2: 導入する自然冷媒機器の選定と見積取得
CO2冷媒・アンモニア冷媒など対象冷媒の機器メーカーから詳細仕様と見積を取得します。補助対象経費の範囲(機器費・工事費等)を公募要領で確認します。
ステップ3: 事業計画書・補助金申請書類の作成
設備概要・脱フロン・CO2削減効果・事業スケジュール(2箇年度)・費用内訳を盛り込んだ申請書類を作成します。
ステップ4: JRECO事務局への申請書提出
指定期日までにJRECO事務局に申請書類を提出します。電子申請・郵送等の手続き方法は公募要領を確認してください。
ステップ5: 交付決定・設備導入・完了報告
交付決定後、計画に沿って設備を発注・設置します。事業完了後は完了報告・精算手続きを行います(令和9年2月26日までに完了)。
ポイント
審査と成功のコツ
CO2削減効果と脱フロン効果を定量的に示す
複数年度計画を現実的に設計する
自然冷媒機器の実績・安全性をアピールする
フロン排出抑制法の対応状況も整理する
ポイント
対象経費
対象となる経費
機器費(3件)
- 自然冷媒対応冷凍冷蔵機器(ユニットクーラー・凝縮機等)の購入費
- CO2冷媒・アンモニア冷媒対応ショーケース購入費
- 熱交換器・圧縮機等の主要機器費
工事費(4件)
- 冷凍冷蔵設備の設置・改造工事費
- 冷媒配管・断熱工事費
- 電気設備・制御盤工事費
- 既存機器の撤去・廃棄費用
設計・監理費(3件)
- 設備設計費・エンジニアリング費
- 工事監理費
- フロン処理費用
安全設備費(2件)
- アンモニア検知器・緊急遮断弁等の安全設備費
- CO2濃度計・警報設備費
調査費(2件)
- 既存設備の診断・調査費
- 省エネ効果測定・検証費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- フロン系冷媒(高GWP)を使用する機器への更新費用
- 自然冷媒機器以外の設備・建物費用
- 通常の維持補修・消耗品費
- 土地取得費
- 他補助金で補助を受けた経費
- 食品・原材料等の物品費
- 事業完了後の運転・維持費・冷媒購入費
よくある質問
Q第2次公募は単年度完了の設備投資も申請できますか?
第2次公募は複数年度事業(国庫債務負担行為)に限定されており、単年度で完了する設備投資は対象外です。令和7年度内に完了する計画の場合は、一次公募(既に終了)または次年度公募をご確認ください。
Q補助率1/3以下とは実際にどのような意味ですか?
補助対象経費の3分の1以下が補助される仕組みです。例えば、補助対象経費が9,000万円の場合、補助金は最大3,000万円(1/3)となります。補助上限は5億円であるため、補助対象経費が15億円を超えても補助金は5億円が上限となります。自己負担分(補助対象経費の2/3以上)の資金計画も含めて検討してください。
Q小型のショーケース1〜2台の更新でも申請できますか?
補助金は申請額に下限が設定される場合があります。補助対象経費・補助金額の下限要件については公募要領を確認してください。小規模な設備更新の場合、費用対効果の観点から申請手続きのコストに見合うかも検討が必要です。
Qアンモニア冷媒機器の安全管理要件はどのようなものがありますか?
アンモニアは毒性・可燃性があるため、高圧ガス保安法に基づく施設基準・保安管理体制の整備が必要です。冷凍保安責任者の選任、緊急遮断弁・検知器の設置、自治体への届出等が求められます。申請前に最寄りの経済産業省産業保安監督部または都道府県に確認することをおすすめします。
QJRECOへの申請と環境省への申請は別々に必要ですか?
本事業はJRECOが環境省補助金の実施機関として運営しているため、申請窓口はJREC事務局です。環境省に直接申請する必要はありません。JRECOの公式サイトから公募要領と申請書類を入手してください。
Q食品小売業者が店舗の全ショーケースを一括更新する場合はどのように申請すればよいですか?
複数店舗・複数設備を一括してまとめて申請できるかどうかは公募要領に依存します。一般的に事業単位での申請となるため、複数店舗を一事業として計画することも可能ですが、規模・スケジュール管理の合理性が問われます。JRECO事務局に事前相談することをおすすめします。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業はフロン対策・脱炭素化という環境目的の補助金であるため、他の省エネ・脱炭素補助金との組み合わせを検討できます。経済産業省の「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」は冷凍冷蔵設備の省エネ改善も対象としており、補助対象設備の範囲・目的が一部重複する場合があります。同一設備への重複補助は認められませんが、省エネと脱炭素化の異なる観点から別々の設備に適用することは可能です。金融面では、日本政策金融公庫の「環境・エネルギー対応資金」や民間銀行のグリーンローンと組み合わせて、補助対象外部分の資金調達を図ることが現実的です。また、カーボンクレジット(J-クレジット)制度への登録を検討することで、脱炭素化設備の投資対効果をさらに高めることができます。フロン排出抑制法に基づく第一種フロン類充塡回収業者への廃棄依頼と合わせて実施することで、法令対応と補助金取得を同時に完了できます。
詳細説明
コールドチェーン脱フロン・脱炭素化推進事業とは
食品の製造・保管・販売を支えるコールドチェーンで使用される冷凍冷蔵機器は、フロン系冷媒(HFC等)を大量に使用しており、その漏洩によるGHG排出が深刻な環境問題となっています。本事業は、これらの機器を地球温暖化係数(GWP)の低い自然冷媒(CO2・アンモニア・プロパン等)対応機器に転換する事業を最大5億円・補助率1/3以下で支援するものです。
第2次公募の特徴
第2次公募は「複数年度事業(国庫債務負担行為)」に限定されています。具体的には、交付決定日から令和9年2月26日(約2年間)を実施期間とする事業が対象です。大規模な冷凍倉庫の全面的な設備更新や、複数フェーズでの段階的な設備転換計画を持つ企業に適した公募です。
対象設備と自然冷媒の種類
- CO2冷媒(R744):GWP=1と極めて低く、最も普及が進んでいる自然冷媒。冷凍倉庫・コンビニショーケース等で実績多数。
- アンモニア冷媒(R717):大型冷凍倉庫・食品工場で従来から使用実績があり、エネルギー効率が高い。安全管理設備が必要。
- プロパン(R290)等のHC冷媒:小型ショーケース・業務用冷蔵庫等に適用。可燃性への対応が必要。
補助金活用のポイント
- 補助率1/3以下:設備投資の約1/3が補助されます。15億円の設備投資なら最大5億円の補助が受けられる計算です。
- 複数年度計画の設計:令和9年2月26日を完了期限とするリアルな工程表が不可欠です。
- フロン排出抑制法との整合性:既存フロン機器の適正処理(第一種フロン類充塡回収業者委託)も計画に組み込んでください。
投資対効果の考え方
一般的に、自然冷媒機器はフロン機器に比べてエネルギー効率が高いとされています。電気代削減・フロン法定検査費用削減・カーボンクレジット収益を加味すると、補助金活用により投資回収期間を短縮できる場合があります。具体的な試算は自社の条件に基づいて行ってください。