令和7年度 建築GX・DX推進事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
建築GXとDXを一体的に支援する唯一の補助制度
建築物のLCA算定(GX)と建築BIM(DX)の両方を組み合わせた取組を支援する補助金は現状ほとんどなく、本制度は建設業界のGX・DX推進を国が集中的に支援する先駆的な制度です。BIMによる設計効率化とLCAによる環境性能評価を同時進行させることで、脱炭素・高品質・高生産性の3つを同時に実現するプロジェクトが補助対象となります。
設計費・建設工事費という大型経費が補助対象
一般的な補助金では補助対象外となりやすい設計費や建設工事費本体が補助対象となっている点が特徴です。建築プロジェクトにおいて最大の費用項目である建設工事費への補助は、大規模プロジェクトになるほど補助額が大きくなります。補助上限額は公募要領で定められており、詳細は募集要領で確認が必要です。
複数事業者連携による取組が前提
補助を受けるためには、複数の事業者が連携してBIMデータの作成等を行う必要があります。これは発注者・設計事務所・ゼネコン・設備設計者等がBIMデータを共有・連携するワークフローを構築することを意味し、単一事業者による取組では対象外となります。BIM連携の体制構築が補助要件であり、採択後の業界標準化にも貢献します。
長期公募期間による柔軟な申請タイミング
2025年4月から2026年2月という約10ヶ月にわたる長期公募が設定されており、プロジェクトのスタートタイミングに合わせた柔軟な申請が可能です。随時申請型の補助金であるため、プロジェクト計画が固まった段階で申請できます。
ポイント
対象者・申請資格
対象事業者
- 民間事業者等(具体的な資格要件は公募要領を参照)
- 複数事業者が連携してBIMデータの作成等を行う場合、または建築物のLCA算定を行う場合
対象となる建築プロジェクトの要件
- 一定の要件を満たす建築物を整備するプロジェクトであること(要件詳細は公募要領を参照)
- 建築BIMデータの作成等を複数事業者が連携して行う場合
- または建築物のLCA算定を行う場合
補助対象経費
- 設計費(BIMデータ作成費を含む)
- 建設工事費
- LCA算定費
対象外となる主なケース
- 単一事業者による取組(BIM連携の場合)
- BIMデータ作成もLCA算定も実施しない一般的な建築工事
- 要件を満たさない建築物のプロジェクト
- 補助要領に定める要件を満たさないプロジェクト
ポイント
あなたは対象?かんたん診断
8問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。
申請ガイド
Step 1: 建築GX・DX推進事業実施支援室への事前問い合わせ
実施支援室(TEL: 03-6803-6766、E-mail: info@gx-dx.jp)への事前問い合わせを強く推奨します。プロジェクトの要件適合確認、BIM・LCA実施計画のアドバイスが得られます。
Step 2: ホームページでのマニュアル・様式確認
公式ホームページ(https://gxdx.jp/)からマニュアルと申請様式をダウンロードします。複数事業者間のBIM連携体制図や、LCA算定の実施計画書の作成に必要な情報を確認します。
Step 3: プロジェクト体制の構築
建築BIMデータを共同作成・共有する複数事業者(設計事務所・ゼネコン・設備設計者等)の体制を構築し、各社の役割・担当範囲・データ連携方法を決定します。LCA算定を行う場合は算定担当者・使用ツールも明確にします。
Step 4: 申請書類の作成・提出
プロジェクト概要・BIM/LCA実施計画・費用計算・体制図等を含む申請書類を作成し、支援室に提出します。申請期間内(2025年4月〜2026年2月)であれば随時申請可能です。
Step 5: 審査・交付決定
支援室による審査を経て交付決定の通知を受けます。交付決定後に本格的な設計・施工作業を開始してください。
Step 6: プロジェクト実施・実績報告
BIMデータ作成・LCA算定・建設工事を実施し、完了後に実績報告書を提出します。
ポイント
審査と成功のコツ
BIM連携体制の具体性と実現可能性
LCA算定の手法と根拠の明確化
LCCO2削減効果の定量的な目標設定
既往BIM活用実績の提示
公式ホームページの最新情報を随時確認
ポイント
対象経費
対象となる経費
設計費(4件)
- 建築設計費(意匠・構造・設備)
- BIMデータ作成・モデリング費
- BIM連携ワークフロー構築費
- LCA算定費(別途計上の場合)
建設工事費(3件)
- 建築本体工事費
- 設備工事費(電気・機械・空調等)
- 外構・付帯工事費(要件に基づく範囲)
LCA算定費(3件)
- ライフサイクルアセスメント算定費
- LCAツール使用料・データベース費用
- 算定結果報告書作成費
その他補助対象費(1件)
- 公募要領に定める補助対象経費(要確認)
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- BIMデータ作成もLCA算定も実施しない一般的な建築工事費
- 単一事業者のみによる取組(BIM連携の場合)
- 補助要件を満たさない建築物のプロジェクト
- 交付決定前に発注・契約した工事・設計
- 土地取得費
- 既存建物の解体費(別途定めのある場合を除く)
- 竣工後の維持管理・運用費
- 補助事業と直接関係のない一般管理費
よくある質問
QBIM(Building Information Modeling)とは何ですか?
BIMとは、建築物の設計・施工・維持管理に関するあらゆる情報を3次元モデルに統合・管理するデジタル技術です。従来の2次元CADと異なり、建物の形状だけでなく、使用材料・設備仕様・コスト・工期などの情報を一元管理できます。複数の設計・施工関係者がBIMモデルを共有することで、設計変更の迅速な反映、施工ミスの事前検出、工期短縮などの効果が期待できます。本補助金では、複数事業者が連携してBIMデータを作成・活用するプロジェクトが対象です。
QLCA(ライフサイクルアセスメント)とは何ですか?
LCAとは、製品やサービスのライフサイクル全体(原材料調達から製造・使用・廃棄まで)にわたる環境負荷(特にCO2排出量)を定量的に評価する手法です。建築物のLCAでは、建材の製造段階・建設施工段階・建物の運用段階・解体廃棄段階のそれぞれでのCO2排出量を算定します。これにより建物のトータルな環境性能(LCCO2)が明確になり、脱炭素設計への具体的な指針が得られます。
Q「複数事業者の連携」とは具体的にどのような体制ですか?
BIM活用型の補助では、発注者・設計事務所(意匠・構造・設備)・ゼネコン・専門工事会社等が同一のBIMモデルを共有・更新するワークフローを構築することが求められます。具体的には、各社がBIMソフトウェアを使用してモデルを作成・修正し、定期的な共有・合意形成を行うBIM協議体制の構築が必要です。単一の設計事務所がBIMを使うだけでは要件を満たさないため、プロジェクトの早期段階から関係者全員のBIM対応体制を整えることが重要です。
Q補助上限額はいくらですか?
補助上限額は公募要領・募集要領に記載されており、プロジェクトの規模・種別によって異なります。公式ホームページ(https://gxdx.jp/)の募集要領で最新の補助上限額をご確認ください。大規模建築プロジェクトほど補助額も大きくなる傾向がありますが、詳細は実施支援室(TEL: 03-6803-6766)にお問い合わせください。
Q設計段階から申請できますか?それとも建設工事着工後でないといけませんか?
本補助金は設計費も補助対象となることから、設計段階からの申請が可能です。ただし、交付決定前に発注・契約した設計・工事費用は補助対象外となります。プロジェクトの検討初期段階から本補助金の活用を検討し、交付決定を得てから設計契約・工事契約を締結するスケジュールを組むことを推奨します。
QLCA算定だけでもBIM活用なしで申請できますか?
はい、LCA算定を行う場合はBIM活用なしでも申請できます(LCA算定費が補助対象)。一方、BIM活用のみの場合(LCA算定なし)も申請可能です(設計費・建設工事費が補助対象)。どちらか一方、またはBIM活用とLCA算定の両方を組み合わせた申請が可能です。具体的な補助対象経費の範囲は各申請類型によって異なりますので、実施支援室への事前相談を推奨します。
Q申請は何回でもできますか?1社で複数プロジェクトの申請は可能ですか?
随時申請型の補助金であるため、公募期間内(2025年4月〜2026年2月)であれば申請できます。1社で複数プロジェクトを申請できるかについては、公募要領の制限事項および実施支援室への確認が必要です。大手設計事務所・ゼネコン等が複数の建築プロジェクトで申請することの制限については、早期に実施支援室に問い合わせることをお勧めします。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金はGX・DXの観点から建築プロジェクト全体を支援するため、他補助金との棲み分けを意識した組み合わせ戦略が重要です。まず、建築物の省エネ性能向上については「建築物省エネ化推進事業(国交省)」「ZEBロードマップフォローアップ(環境省)」等との組み合わせが考えられます(同一工事費への重複補助は不可)。建設業の生産性向上という観点では、中小建設事業者が対象の「建設業BIM/CIM活用等推進事業」も参考となります。また、建設後の建物運用段階でのCO2削減については「省エネ改修等補助金」との連携が長期的な戦略として有効です。本補助金ではBIMデータ活用による設計・施工の生産性向上効果もあるため、設計事務所・ゼネコン側の企業では業務プロセス改革として「IT導入補助金」等とあわせた全社的なDX推進も検討できます。なお、建築GX・DX推進事業の性質上、一棟の建物に複数の補助金を重複させることは困難なため、プロジェクト全体での費用対補助額の最適化を設計段階から計画することを推奨します。
詳細説明
建築GX・DX推進事業とは
本事業は、国土交通省が主導する建築物のGX(グリーントランスフォーメーション)とDX(デジタルトランスフォーメーション)を一体的に推進するための補助制度です。具体的には、建築物のライフサイクル全体でのCO2排出量削減(LCCO2削減)と建築BIMの普及拡大を組み合わせたプロジェクトを対象に、設計費・建設工事費・LCA算定費を支援します。
補助対象と補助率
補助対象となるプロジェクトは、一定の要件を満たす建築物を整備するプロジェクトのうち、以下のいずれかに該当するものです。
- BIM活用型: 複数の事業者が連携して建築BIMデータの作成等を行う場合(設計費・建設工事費が対象)
- LCA算定型: 建築物のLCA算定を行う場合(LCA算定費が対象)
補助上限額については建築GX・DX推進事業の募集要領でご確認ください。
GXとDXを組み合わせる意義
建築BIMの活用は設計・施工の情報共有を効率化し、手戻りの削減・品質向上・工期短縮につながります。一方、LCA算定は建物の建設から解体までのCO2排出量を定量化し、脱炭素設計への指針となります。この両者を組み合わせることで、「生産性が高く、環境性能も優れた建築物」を効率的に実現するプロセスが確立されます。
申請に必要な体制
BIM活用型では、複数事業者(発注者・設計事務所・ゼネコン・設備設計者等)が連携してBIMデータを作成・共有する体制の構築が必要です。各社の役割・使用ソフトウェア・連携フローを明確にした体制図の作成が求められます。
申請窓口と問い合わせ
建築GX・DX推進事業実施支援室(TEL: 03-6803-6766、E-mail: info@gx-dx.jp)が申請窓口です。受付時間は月〜金曜日(祝日・年末年始除く)10:00〜17:00(12:00〜13:00除く)です。マニュアルや申請様式は公式ホームページ(https://gxdx.jp/)からダウンロードできます。
採択のポイント
審査ではBIM連携体制の具体性とLCCO2削減効果の定量的な目標設定が重視されます。プロジェクトの環境価値を数値で示し、複数事業者間のBIM連携フローを具体的に記述することが採択への近道です。