「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/カーボンリサイクル・次世代火力推進事業/産業間連携によるカーボンリサイクル技術実装推進事業」の公募
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
NEDO委託事業の特性
本事業はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する委託事業です。補助金・助成金とは異なり、研究開発費が委託費として支出されるため、自己負担割合の概念がなく、承認された予算範囲内で研究開発を推進できます。
産業間連携が必須要件
本事業の最大の特徴は「産業間連携」を通じた実装推進にあります。CO2を排出する産業(製造業・エネルギー業等)と、CO2を利用・転換する産業(化学・素材・農業等)が協調して事業計画を策定・実施することが求められます。単独業種での申請は本事業の趣旨に合致しません。
カーボンリサイクルの社会実装フェーズ
カーボンリサイクル技術は研究開発段階から実証・実装段階に移行しつつあります。本事業はラボレベルの研究ではなく、実際の産業現場への技術導入・普及を視野に入れた実証研究が対象となります。
国家カーボンニュートラル戦略との整合性
2050年カーボンニュートラル実現という国家目標に直結するプロジェクトです。政策的優先度が高く、採択後は継続的な予算措置が期待できる安定的な研究基盤を提供します。
多様な技術領域をカバー
CO2の化学変換(メタネーション・合成燃料)、CO2を利用したコンクリート製造、CO2から生産する素材・プラスチック代替品など、幅広い技術アプローチが対象です。既存の研究資産を活用しやすい環境にあります。
ポイント
対象者・申請資格
法人形態
- 国内法人(株式会社・合同会社等)
- 研究機関・大学等の学術機関
- 独立行政法人・公益財団法人等
- 複数法人によるコンソーシアム(産業間連携のため複数法人構成が推奨)
事業規模・実績
- カーボンリサイクル技術または関連分野(CO2利用技術、エネルギー変換技術等)における研究開発実績を有すること
- 中規模以上の研究開発体制(専任研究員・設備等)を整備可能であること
事業内容の要件
- CO2を資源として活用するカーボンリサイクル技術の研究開発・実証であること
- 産業間連携(排出産業と利用産業の組み合わせ)を事業計画に組み込んでいること
- 成果の社会実装・普及に向けた具体的な計画があること
除外条件
- 個人事業主は対象外
- 外国法人のみの申請は不可
- 研究開発と無関係な事業活動のみを行う者は対象外
ポイント
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申請ガイド
STEP 1: 公募要領の入手と精読
NEDOの公式ウェブサイト(https://www.nedo.go.jp)から最新の公募要領・様式一式をダウンロードします。技術要件・予算上限・評価基準を詳細に確認し、自社の研究計画との整合性を検討します。
STEP 2: 連携先の選定と協議
産業間連携が必須のため、CO2排出源となる産業パートナー、またはCO2利用先となる産業パートナーと早期に接触し、連携の枠組みを協議します。NEDOマッチングイベントや業界ネットワークを活用すると効果的です。
STEP 3: 事業計画の策定
研究開発内容・実施体制・スケジュール・予算計画を含む提案書を作成します。NEDO所定の書式に従い、技術的達成目標(マイルストーン)と社会実装シナリオを明確に記載します。
STEP 4: 申請書類の作成と提出
提案書、経費明細、各参加機関の概要・実績資料等を整備し、NEDO電子申請システムまたは所定の方法で期限(2026年1月7日)までに提出します。
STEP 5: ヒアリング・採択審査対応
書類審査通過後、プレゼンテーション・ヒアリングが実施される場合があります。技術的優位性と産業間連携の実現可能性を簡潔かつ説得力を持って説明できるよう準備します。
ポイント
審査と成功のコツ
産業間連携の具体性と実現可能性
技術の革新性と実装可能性のバランス
CO2削減量・経済効果の定量的提示
先行研究・知的財産の整理
研究実施体制の充実度
ポイント
対象経費
対象となる経費
人件費(4件)
- 研究員・技術者の人件費
- 研究補助者の人件費
- プロジェクトマネージャーの人件費
- 事務担当者の人件費(直接従事分)
設備費・機器費(3件)
- 研究開発用機器・装置の購入費
- 実験設備の導入・改造費
- 計測・分析機器の購入費
消耗品費・材料費(4件)
- 実験用試薬・化学品
- サンプル・素材購入費
- 実証試験用原材料費
- 消耗機器部品
外注費・委託費(3件)
- 分析・評価の外部委託費
- 専門的技術サービスの外注費
- システム開発の外注費
旅費・交通費(2件)
- 国内出張費(連携先機関との打合せ等)
- 国際会議・調査のための海外出張費
その他直接費(4件)
- 特許出願・維持費
- 印刷・資料作成費
- 会議費・研究会参加費
- 通信費・情報収集費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 事業の目的と直接関係のない一般管理費・販売費
- 土地の購入費・賃貸料(研究に直接使用しない場合)
- 役員報酬
- 事業終了後の維持・運用費用
- 消費税(仕入税額控除可能分)
- 接待・交際費
- 罰金・違約金
よくある質問
QNEDO委託事業と補助金の違いは何ですか?
NEDO委託事業は、NEDOが研究開発の発注者となり、採択機関がNEDOとの委託契約に基づき研究を実施する形式です。補助金は事業費の一部を国が補助する形式で申請者に自己負担が生じますが、委託事業では承認された予算範囲内でNEDOが費用を支払うため、原則として自己負担がありません。ただし、厳格な進捗管理・報告義務が課せられ、成果の知的財産権の扱いにも独自のルールがあります。
Q「産業間連携」とは具体的にどのような形が求められますか?
単一企業・単一産業での申請ではなく、CO2を排出する産業(製造業・エネルギー産業等)とCO2を利用・転換する産業(化学・建設・農業等)の組み合わせによる連携が必要です。連携の実質性を示すために、各参加組織の役割分担・情報共有・費用負担の枠組みを明示し、覚書(MOU)や基本合意書等で合意形成を文書化することが推奨されます。名ばかりの連携は審査で低評価となる可能性があります。
Q大学・研究機関のみでも申請できますか?
大学や公的研究機関も申請主体となることができます。ただし、本事業の目的は「社会実装の推進」であるため、研究機関のみのコンソーシアムよりも、民間企業(特に実装・量産化を担う事業者)との連携体制を持つ提案が評価されやすい傾向があります。産業界との橋渡し役として、大学が主体となって複数の企業を巻き込む構成は有効なアプローチです。
Q公募締切が2026年1月7日ですが、今からでも申請の準備は間に合いますか?
公募期間(2025年12月8日〜2026年1月7日)はすでに終了しています(現在2026年3月)。そのため、本公募への新規申請は受け付けておりません。NEDOは毎年度継続的にカーボンリサイクル関連の公募を実施することが多いため、次年度の公募情報をNEDO公式ウェブサイトで定期的に確認されることをお勧めします。
Q予算規模(委託費上限)はどの程度ですか?
本公募の委託費上限は公募要領に明示されており、テーマによって数千万円〜数億円規模になることが多いです。ただし本補助金データでは「不明」となっているため、NEDO公式サイトの公募要領を直接ご確認ください。一般的にNEDO委託事業の中でも、カーボンリサイクル分野は政策的優先度が高く、比較的大型の予算が配分される傾向があります。
Q採択後の成果はどのように扱われますか?
NEDO委託事業で生じた知的財産権(特許権等)は、原則として受託機関が帰属します。ただし、NEDOには通常の委託事業規程に基づき、成果の利用・実施に関する権利が留保される場合があります。また、成果の公開・公表に際してはNEDOの事前確認が必要なケースもあります。詳細は委託契約書・委託業務規程を精読し、必要に応じてNEDO事務局に確認することをお勧めします。
Q他の補助金・助成金と併用することはできますか?
同一の研究開発内容に対して複数の公的資金を重複受給することは原則禁止です。ただし、研究フェーズや対象範囲が明確に異なる事業として整理できる場合は、別の補助金と並行して申請・受給することが可能な場合があります。いずれの場合も、NEDO事務局および他の補助機関双方に事前確認を取ることが必須です。
Q中小企業でも申請できますか?
中小企業でも申請は可能です。ただし、NEDO委託事業は技術的難易度が高く、研究開発体制(専任研究員・研究設備等)の充実度が審査で重視されます。中小企業の場合は、大学や大企業との連携コンソーシアムの一員として参加する形式が現実的かつ審査でも評価されやすいアプローチです。カーボンリサイクル技術の実装・製造を担う中小企業は、産業間連携のパートナーとして重要な役割を担えます。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
NEDO委託事業は、他の補助金・助成金との併用に際して一定の制限があります。同一の研究開発内容に対して複数の公的資金を重複受給することは原則禁止されています。ただし、研究フェーズや対象範囲が明確に異なる事業であれば、別事業として並行して実施することは可能な場合があります。 環境省の「カーボンリサイクル社会実装推進事業」やJST(科学技術振興機構)の研究費との関係については、それぞれの公募要領・規程に従って各実施機関に確認することが必要です。特に同一研究テーマで複数機関から資金調達する場合は、各機関への事前報告・承認取得が必須となることが多いです。 中小企業向け補助金(ものづくり補助金・省エネ補助金等)は本事業とは対象・目的が異なるため、自社の別事業として申請・受給すること自体は通常問題ありません。ただし、本事業の委託費で購入した設備・成果を他の補助事業にも流用することは認められない場合があります。 いずれの場合も、NEDO事務局および各補助機関に個別相談のうえ、事前確認を取ることを強く推奨します。
詳細説明
事業の背景と目的
日本政府が掲げる2050年カーボンニュートラル実現に向けて、CO2を単なる廃棄物として扱うのではなく、有用な資源として再利用する「カーボンリサイクル」技術の開発・普及が急務となっています。本事業「産業間連携によるカーボンリサイクル技術実装推進事業」は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が主導し、異なる産業間の連携を通じてカーボンリサイクル技術の社会実装を加速させることを目的としています。
従来の研究開発は個別企業・研究機関での取り組みが中心でしたが、本事業ではCO2の排出側(製造業・エネルギー産業等)と利用側(化学産業・農業・建設業等)が協調することで、カーボンリサイクルのバリューチェーン全体を構築する「産業エコシステム」の形成を目指します。
カーボンリサイクルとは
カーボンリサイクルとは、工場・発電所・製鉄所などから排出されるCO2を回収し、以下のような形で資源として再活用する技術群の総称です。
- 化学品・燃料への変換:CO2をメタン(メタネーション)・メタノール・合成燃料に変換し、エネルギーとして再利用
- 鉱物化・建材活用:CO2をコンクリート等の建設資材に固定化し、長期的に炭素を隔離
- 生物利用(藻類等):微細藻類等でCO2を吸収・有機物化し、飼料・燃料・化粧品原料として利用
- ポリマー・プラスチック代替品:CO2由来の素材でプラスチックを代替
これらの技術は単独では経済的競争力を持ちにくいため、産業間の連携によりコスト分担・スケールメリットを生み出すことが実装への鍵となります。
事業の実施形態(委託事業)
本事業はNEDO委託事業として実施されます。補助金・助成金と異なり、委託事業においてはNEDOが研究開発の発注者となり、採択された機関(受託機関)がNEDOとの委託契約に基づき研究開発を実施します。
| 項目 | 補助金 | NEDO委託事業 |
|---|---|---|
| 資金の性質 | 補助(事業費の一部を国が負担) | 委託費(事業費をNEDOが支払い) |
| 自己負担 | あり(補助率に応じた自己負担) | 原則なし(承認予算内で執行) |
| 成果の帰属 | 申請者 | 受託者(条件付き) |
| 進捗管理 | 報告義務(年1〜2回程度) | 厳格な進捗管理(定期報告・中間評価) |
対象となる技術・研究内容
本事業が対象とするカーボンリサイクル技術の主な領域は以下の通りです。
- CO2回収・分離技術(CCS/CCU関連)
- CO2の化学変換技術(合成燃料・化学品製造)
- CO2鉱物化・建材固定化技術
- CO2を活用した生物利用技術(藻類・微生物)
- 産業間CO2融通システムの構築・実証
- カーボンリサイクル製品のLCA(ライフサイクルアセスメント)評価
- 社会実装に向けたビジネスモデル・コスト評価
申請・公募スケジュール
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 2025年12月8日 | 公募開始 |
| 2026年1月7日 | 公募締切 |
| 締切後2〜3ヶ月 | 審査・ヒアリング(予定) |
| 審査後 | 採択通知・委託契約締結 |
※上記は参考スケジュールです。実際の日程はNEDO公募要領をご確認ください。
注意事項・よくある落とし穴
- 公募期間が約1ヶ月と短いため、連携先との事前合意・事業計画の骨格策定は公募開始前から進めることが重要です。
- NEDO委託事業では、採択後に厳格な経費管理・報告義務が課せられます。経費の不正使用・流用は委託契約の解除・返還請求の対象となります。
- 成果の知的財産権の扱いについては、NEDO委託事業特有のルールがありますので、公募要領の知財条項を精読することが必要です。
- 産業間連携の相手先として名前を連ねるだけでは不十分です。役割分担・情報共有・コスト負担の枠組みを具体化し、連携の実質性を示すことが採択のポイントです。