令和7年度「先進的設備等を活用した放送コンテンツ製作促進事業」間接補助事業者(2次公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大2億円の大型補助(Bタイプ)
VFX技術を必須としつつ4K、3DCG、AI技術等を活用した実写コンテンツ制作に対して、最大2億円の間接補助金が交付されます。大規模なVFX制作やCG合成を含む国際水準のコンテンツ制作が可能になります。
2つのタイプで幅広い制作規模に対応
Aタイプ(4K活用、上限3,000万円)とBタイプ(VFX必須、上限2億円)の2区分があり、制作規模や技術レベルに応じた申請が可能です。Aタイプでは4K機材を購入しない制作経費のみの場合は上限2,000万円となります。
海外展開を前提とした制作支援
単なる設備投資支援ではなく、海外での放送・配信を前提とした実写コンテンツの制作を支援する点が特徴です。国際市場を見据えたクオリティの高い映像制作を技術面から後押しします。
コンソーシアム形式での応募が可能
複数事業者による連携(コンソーシアム)での応募が認められており、外国法人の参画も可能です。異なる専門性を持つ事業者が連携することで、より高度な技術を活用した制作体制を構築できます。
AI技術の活用も対象
従来の4KやVFXに加え、AI技術の活用も補助対象に含まれています。映像制作における最新のAI技術を積極的に取り入れることで、制作効率の向上と表現の革新が期待できます。
ポイント
対象者・申請資格
申請者の基本要件
- 本店所在地が日本国内にあること
- 実質的支配者が日本国内に本店を有する者または日本国籍を有する者であること
- 個人は応募不可(法人に限る)
- 日本放送協会(NHK)は対象外
著作権に関する要件
- 制作する実写コンテンツの著作者人格権の保有者であること
- 著作権(財産権)の主たる保有者であること
- 海外への展開窓口を有すること
コンソーシアム形式の要件
- 代表する1つの日本法人が応募主体となること
- 代表法人が事業遂行・経費管理の責任を負うこと
- コンソーシアムの一部に外国法人を含めることは可能
- 著作者人格権がコンソーシアムに帰属すること
- 日本法人全体で著作権(財産権)の主たる保有者であること
- 海外展開窓口は代表法人が有すること
対象コンテンツの要件
- 実写コンテンツであること(アニメーション単体は対象外)
- 海外での放送・配信を前提としていること
- 先進的設備等(4K、VFX、3DCG、AI技術等)を活用すること
- Bタイプの場合はVFX技術の利用が必須
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:企画の方向性決定とタイプ選択
まず制作予定の実写コンテンツの企画内容を固め、Aタイプ(4K活用)とBタイプ(VFX必須+先進技術)のどちらで応募するかを決定します。Bタイプは上限2億円と大きいですが、VFX技術の本格的な活用が必須です。企画の技術的要件と予算規模を照らし合わせて選択してください。
ステップ2:体制構築と権利関係の整理
制作体制を構築し、著作権の帰属関係を明確にします。コンソーシアム形式の場合は、代表法人を決定し、各参加者の役割分担と権利関係を文書化します。海外展開窓口(海外販売エージェントとの契約等)も確保しておく必要があります。
ステップ3:事業計画と予算の策定
先進的設備の取得・使用計画、制作スケジュール、経費の内訳を詳細に策定します。補助率1/2のため、自己負担分の資金計画も含めた事業全体の収支計画を作成します。海外展開の具体的な計画(配信先、放送局との交渉状況等)も盛り込みましょう。
ステップ4:申請書類の作成と提出
公募要領に基づき申請書類を作成します。事業内容の説明、技術活用計画、海外展開計画、経費内訳などを明確に記載します。執行管理団体である株式会社電通を通じた手続きとなるため、指定された方法で提出してください。
ステップ5:審査対応と採択後の実施
審査では、コンテンツの品質、先進技術の活用度、海外展開の実現可能性などが評価されます。採択後は交付規程に基づき事業を実施し、経費の適正管理と報告義務を果たします。事業完了後は成果報告と経費の精算を行います。
ポイント
審査と成功のコツ
海外展開計画の具体性
先進技術活用の革新性
コンテンツの国際競争力
制作体制の信頼性
権利関係の明確性
ポイント
対象経費
対象となる経費
設備取得・リース費(4件)
- 4K撮影機材の購入・リース費
- VFX制作用機材の購入・リース費
- 3DCG制作用システムの購入・リース費
- AI技術活用のためのハードウェア・ソフトウェア費
制作経費(5件)
- 撮影費
- VFX・CG制作費
- ポストプロダクション費
- 4K編集・カラーグレーディング費
- AI技術を活用した制作工程費
人件費(4件)
- VFXスーパーバイザー報酬
- CGクリエイター報酬
- 技術スタッフ人件費
- プロジェクトマネジメント費
外注・委託費(4件)
- VFXスタジオへの制作委託費
- CG制作外注費
- 音響・音楽制作費
- 翻訳・字幕制作費
その他(4件)
- ロケーション費
- スタジオ使用料
- 保険料
- 著作権処理費
対象外の経費
対象外の経費一覧(9件)
- 消費税および地方消費税
- 土地・建物の取得費
- 経常的な人件費・一般管理費
- 出演者のギャラ(先進技術に直接関係しない部分)
- 海外展開のためのマーケティング費・宣伝費
- 飲食費・接待費
- 補助事業に直接関係しない経費
- 他の補助金で既に措置された同一経費
- 事業完了後に発生した経費
よくある質問
Qアニメーション作品は対象になりますか?
本事業は「実写コンテンツ」の制作を対象としており、アニメーション単体は対象外です。ただし、実写映像にVFXやCGを組み合わせた作品は対象となります。実写パートが主体で、先進技術を活用した映像表現を含む作品であれば応募可能です。
QAタイプの上限3,000万円と2,000万円の違いは何ですか?
Aタイプでは、4K機材やシステムの購入・リース等を行う場合の上限が3,000万円、4K機材の購入・リースを行わず制作経費のみの場合の上限が2,000万円です。既に4K機材を保有している場合でも、制作経費のみで最大2,000万円の補助を受けられます。
Q海外展開窓口とは具体的に何を指しますか?
海外の放送局や配信プラットフォームに対してコンテンツを販売・ライセンスできる体制を指します。自社に海外営業部門がある場合はもちろん、海外セールスエージェントと契約している場合も該当します。重要なのは、制作したコンテンツを実際に海外に展開できる具体的な仕組みを持っていることです。
Q外国法人だけでコンソーシアムを組めますか?
いいえ、代表する1つの日本法人が必ず応募主体となる必要があります。コンソーシアムの一部に外国法人を含めることは可能ですが、著作権(財産権)は日本法人全体で主たる保有者である必要があり、海外展開窓口も代表日本法人が有する必要があります。
Q補助率1/2ということは、自己負担も必要ですか?
はい、補助率は1/2のため、補助対象経費の半額は自己負担となります。例えばBタイプで4億円の制作費の場合、最大2億円が補助され、残り2億円は自己負担です。資金計画を立てる際は、自己負担分の調達も含めて検討してください。
Qテレビドラマ以外のコンテンツも対象ですか?
放送コンテンツであれば、ドラマに限らず対象となり得ます。ドキュメンタリー、バラエティ、情報番組など、実写コンテンツで先進技術を活用し海外展開を前提とするものであれば応募可能です。ただし、具体的な対象範囲は公募要領で確認してください。
Q過去に本事業の補助金を受けた事業者も再度応募できますか?
公募要領上、過去の採択者の再応募を明示的に禁止する規定は示されていませんが、同一コンテンツの重複申請は認められません。新たなコンテンツの制作計画であれば応募可能と考えられますが、詳細は事務局にご確認ください。
Q公募期間が短いのですが、どう準備すればよいですか?
公募期間は約2週間と非常に短いため、事前準備が極めて重要です。企画書、制作体制、権利関係の整理、海外展開計画、経費見積もりなどを日頃から準備しておき、公募開始と同時に申請書を作成できる状態にしておくことをお勧めします。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は放送コンテンツの制作段階を支援するものですが、海外展開を含めたコンテンツビジネス全体では他の支援制度との組み合わせも検討できます。 経済産業省の「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金」(J-LOD)は、コンテンツの海外プロモーションや国際共同製作を支援する制度で、本補助金とは異なるフェーズをカバーします。制作を本補助金で、海外展開活動をJ-LODで支援してもらうという組み合わせが考えられます。 また、文化庁の「文化芸術振興費補助金」や「ARTS for the future!」など、文化・芸術分野の支援制度も映像制作に関連する場合があります。 先進技術の研究開発という観点では、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のAI関連補助金や、経済産業省のIT導入補助金なども技術開発コストの一部に活用できる可能性があります。 ただし、同一の経費に対する重複補助は認められないため、各補助金の対象経費を明確に切り分ける必要があります。制作費と海外展開費、設備投資と運用費など、フェーズごとに適切な制度を選択する戦略が有効です。
詳細説明
先進的設備等を活用した放送コンテンツ製作促進事業の詳細解説
制度の背景と目的
日本の放送コンテンツは、アニメに加えドラマやバラエティなど実写コンテンツの海外需要も拡大しています。しかし、NetflixやDisney+など国際的な配信プラットフォームが求める技術水準(4K、高品質VFX等)に対応するには、多額の設備投資と制作費が必要です。本事業は、こうした技術的ギャップを補助金で埋め、日本の実写コンテンツの国際競争力を強化することを目的としています。
2つの事業タイプ
本事業は制作で活用する先進技術の範囲に応じて2つのタイプに分かれています。
Aタイプ:4K活用型(上限3,000万円)
- 4Kを活用した実写コンテンツ制作が対象
- 4K機材・システムの購入・リース等を含む場合:上限3,000万円
- 制作経費のみの場合:上限2,000万円
- 補助率:1/2
Bタイプ:先進技術複合型(上限2億円)
- 4Kに加え、VFX、3DCG、AI技術等を活用した実写コンテンツ制作
- VFX技術の利用が必須条件
- 上限:2億円
- 補助率:1/2
応募資格の詳細
本事業の応募資格は非常に厳格で、以下の全てを満たす必要があります。
- 本店所在地が日本国内にあること
- 実質的支配者が日本国内に本店を有するか日本国籍を有すること
- 制作する実写コンテンツの著作者人格権の保有者であること
- 著作権(財産権)の主たる保有者であり、海外展開窓口を有すること
個人および日本放送協会(NHK)は対象外です。
コンソーシアム形式での応募
複数事業者が連携するコンソーシアム形式での応募も可能です。この場合、代表する1つの日本法人が応募主体となり、事業全体の遂行・経費管理の責任を負います。コンソーシアムの一部に外国法人を含めることも可能ですが、著作権の主たる保有と海外展開窓口は日本法人側が持つ必要があります。
対象となる先進的設備・技術
- 4K:4K解像度での撮影・編集・配信に対応する機材・システム
- VFX(Visual Effects):実写映像とCGを合成する視覚効果技術
- 3DCG:3次元コンピュータグラフィックスによる映像制作
- AI技術:機械学習やディープラーニングを活用した映像制作支援技術
海外展開の重要性
本事業は「海外での放送・配信を前提とした」コンテンツ制作を支援するものです。単に先進技術を使った制作であれば良いわけではなく、制作したコンテンツを海外市場に展開する明確な計画と能力が求められます。海外の配信プラットフォームとの交渉、放送局へのセールス、国際映画祭・マーケットへの出品など、具体的な展開戦略が必要です。
事業実施体制
本事業は総務省が所管し、執行管理団体として株式会社電通が運営しています。応募から交付決定、事業実施中の管理、成果報告まで、電通を通じた手続きとなります。
期待される効果
本事業を通じて、以下の効果が期待されています。
- 日本の実写コンテンツの技術水準向上と国際競争力強化
- 4K・VFX・AI等の先進技術を活用できる人材の育成
- 海外での日本コンテンツの流通拡大と関連産業の振興
- 国際共同制作の促進と日本の映像産業のグローバル化
問い合わせ先
メール:contents2025_info@project-office.jp
(メール件名:R7年度総務省補助金質問(事業者名))
電話:050-1730-4735
参照URL:https://soumu-contents.jp/oe-grant-2025/