【北九州市】米国関税措置に対する新規チャレンジ支援事業助成金
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大100万円・補助率3分の2の手厚い支援
本助成金は対象経費の3分の2以内、上限100万円まで助成されます。中小企業にとって事業転換の初期投資コストを大幅に抑えることができ、新たなチャレンジへのハードルを下げる設計となっています。100万円規模の助成は、小規模な設備投資や販促活動の立ち上げに十分な金額です。
幅広い活用用途で柔軟な事業展開が可能
効率化・高収益化、新分野展開・事業再構築、新商品・新サービス開発、販路開拓・新規顧客拡大の4つの方向性が認められています。米国市場からの転換だけでなく、国内市場の深耕や東南アジア等への新規販路開拓にも活用でき、事業者の戦略に合わせた柔軟な活用が可能です。
直接・間接の影響企業を幅広くカバー
米国関税措置の影響を「受け又は受けるおそれのある」企業が対象となるため、直接的な輸出企業だけでなく、取引先を通じて間接的に影響を受ける下請け企業やサプライチェーン上の企業も申請可能です。影響の蓋然性を示すことができれば対象となり得ます。
約半年間の長い申請期間
2025年7月14日から12月26日までの約5ヶ月半にわたる申請期間が設けられています。急いで不完全な申請をする必要がなく、市場調査や事業計画の策定に十分な時間を確保できます。
ポイント
対象者・申請資格
事業者要件
- 北九州市内に事務所または事業所を有すること
- 中小企業基本法に定める中小企業者であること
- 法人・個人事業主いずれも対象
影響要件
- 米国関税措置の影響を現に受けていること、または受ける恐れがあること
- 直接的な輸出企業に限らず、間接的な影響(取引先の受注減等)も対象
- 影響の内容を具体的に説明できること
取組要件
- 「新たな事業展開」に該当する取組であること
- 効率化・高収益化に向けた取組
- 新分野展開・事業再構築に向けた取組
- 新商品・新サービスの開発
- 販路開拓・新規顧客拡大に向けた販売促進活動
一般的な除外要件(想定)
- 市税の滞納がないこと
- 暴力団等の反社会的勢力に該当しないこと
- 同一事業での重複受給がないこと
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:影響分析と事業計画の策定
自社が米国関税措置からどのような影響を受けているか(受ける恐れがあるか)を整理します。売上データ、取引先情報、業界動向等を分析し、影響の具体的な内容と程度を明文化します。そのうえで、どの方向性(効率化、新分野展開、新商品開発、販路開拓)で新たな事業展開を行うかの計画を策定します。
ステップ2:申請書類の準備
北九州市の公式サイトまたは担当窓口から申請書類一式を入手します。事業計画書、経費見積書、会社概要資料、直近の決算書類等の必要書類を準備します。影響を証明する資料(取引先からの通知、売上推移データ等)も併せて用意します。
ステップ3:事前相談の活用
正式な申請前に、北九州市の担当窓口に事前相談を行うことを強くお勧めします。事業計画の方向性や対象経費の該当性について確認し、申請書類の不備を事前に解消できます。
ステップ4:申請書の提出
申請期間(2025年7月14日〜12月26日)内に、必要書類一式を北九州市の指定窓口に提出します。提出方法(窓口持参・郵送・電子申請等)は募集要項で確認してください。
ステップ5:審査・交付決定
提出された申請書類に基づき審査が行われます。交付決定通知を受けてから事業に着手してください。交付決定前の経費は原則として対象外となります。
ステップ6:事業実施・実績報告
交付決定後、計画に沿って事業を実施します。完了後は実績報告書と経費の証拠書類(領収書等)を提出し、確定検査を経て助成金が交付されます。
ポイント
審査と成功のコツ
影響の具体性と蓋然性を数値で示す
新規性・発展性のある事業計画を作成する
経費の妥当性を相見積もりで裏付ける
実現可能なスケジュールと数値目標を設定する
ポイント
対象経費
対象となる経費
設備費(3件)
- 生産設備・機械の購入費
- 業務効率化のためのIT機器・ソフトウェア導入費
- 新商品開発に必要な試作用機器費
外注費(3件)
- 製品設計・デザインの外注費
- システム開発・改修の委託費
- 試作品の製造委託費
販路開拓費(4件)
- 展示会・商談会への出展費
- 新市場向けカタログ・パンフレット制作費
- ECサイト構築・改修費
- 広告宣伝費
研修・コンサルティング費(3件)
- 新事業に必要な社員研修費
- 経営コンサルタントへの相談費
- 市場調査の委託費
原材料費(2件)
- 新商品の試作に必要な原材料費
- サンプル品の製作費
その他経費(3件)
- 知的財産権の出願・登録費
- 認証・検査に係る費用
- 翻訳・通訳費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 土地・建物の取得費および賃借料
- 車両の購入費・リース料
- 人件費・給与・役員報酬
- 光熱水費・通信費等の経常的な管理費
- 交際費・接待費・飲食費
- 税金・保険料・各種公課
- 交付決定前に着手・支出した経費
- 他の補助金・助成金で既に補填されている経費
よくある質問
Q米国と直接取引がなくても申請できますか?
はい、申請可能です。本助成金は米国関税措置の影響を「受け又は受けるおそれのある」企業を対象としており、直接の輸出企業に限定されていません。例えば、米国向け輸出企業の下請けとして部品を供給している場合や、取引先が米国市場から撤退して国内競争が激化する恐れがある場合など、間接的な影響も対象となります。ただし、影響の内容と蓋然性を具体的に説明できることが必要です。取引先からの減産通知や売上推移データ等の客観的な証拠を準備しておくことをお勧めします。
Qどのような経費が助成の対象になりますか?
「新たな事業展開」に要する費用が幅広く対象となります。具体的には、設備費(生産機械、IT機器等)、外注費(設計、システム開発等)、販路開拓費(展示会出展、カタログ制作、EC構築等)、研修・コンサルティング費、試作に必要な原材料費などが想定されます。一方、土地・建物の取得費、車両購入費、人件費、光熱水費等の経常費、交際費等は対象外です。対象経費の詳細は募集要項で確認し、判断に迷う場合は事前に担当窓口にご相談ください。
Q交付決定前に事業を始めてしまった場合はどうなりますか?
交付決定前に着手した事業に係る経費は、原則として助成対象外となります。これは多くの公的補助金・助成金に共通するルールです。急いで設備を発注したり、外注契約を結んだりすると、その費用は自己負担となってしまいます。申請後、交付決定通知を受け取ってから事業に着手するようにしてください。事前の市場調査や事業計画策定など、準備段階の活動は着手には当たらないとされるのが一般的ですが、具体的な線引きは事前に担当窓口に確認することをお勧めします。
Q他の補助金と併用することはできますか?
同一の経費に対して複数の補助金を重複して受けることは原則として認められませんが、対象経費を明確に分けることで併用できる可能性があります。例えば、本助成金で新商品開発費用をカバーし、小規模事業者持続化補助金で販路開拓費用をカバーするといった使い分けが考えられます。IT導入補助金やものづくり補助金との組み合わせも検討の余地があります。併用の可否については、申請前に北九州市の担当窓口および各補助金の事務局に確認してください。
Q申請から助成金を受け取るまでどのくらいかかりますか?
一般的なスケジュールとしては、申請から交付決定まで1〜2ヶ月程度、事業実施期間は交付決定後から年度末まで(案件により異なる)、実績報告後の検査・支払いまで1〜2ヶ月程度が目安です。トータルでは数ヶ月〜半年程度を見込んでおくとよいでしょう。助成金は後払い(精算払い)が一般的であるため、事業実施に必要な資金は一旦自己負担で賄う必要がある点にご注意ください。資金繰りが心配な場合は、つなぎ融資の活用も検討してください。
Q個人事業主でも申請できますか?
はい、中小企業基本法に定める中小企業者に該当する個人事業主であれば申請可能です。北九州市内に事務所または事業所を有し、米国関税措置の影響を受けている(または受ける恐れがある)ことが条件となります。個人事業主の場合、確定申告書の写しや開業届等の書類が必要になる場合がありますので、事前に必要書類を確認しておきましょう。フリーランスや一人親方の方も、業種・規模の要件を満たしていれば対象となり得ます。
Q申請期間の途中で予算がなくなることはありますか?
はい、その可能性はあります。本助成金には予算の上限が設定されており、申請が集中した場合は申請期間(2025年12月26日)より前に受付が終了する可能性があります。特に本助成金は時事性の高い施策であるため、影響を受けている企業からの申請が集中することが予想されます。準備ができた段階で早めに申請することをお勧めします。ただし、急いで不完全な申請を提出するよりも、事前相談を経て質の高い申請書を作成することの方が重要ですので、バランスを取って進めてください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本助成金は北九州市独自の施策であるため、国や福岡県の補助金との併用可能性を検討する価値があります。ただし、同一の経費に対して複数の公的助成を重複して受けることは原則として認められません。 併用を検討すべき補助金としては、国の「小規模事業者持続化補助金」(販路開拓経費、最大50万円〜200万円)があります。本助成金で新商品開発を行い、持続化補助金で販路開拓を行うなど、経費を明確に分けることで併用が可能になるケースがあります。 また、IT導入補助金との組み合わせも有効です。本助成金で事業転換の全体計画を進めつつ、DX関連のソフトウェア導入部分はIT導入補助金でカバーするといった使い分けが考えられます。 ものづくり補助金(最大750万円〜1,250万円)は、より大規模な設備投資を伴う新分野展開に適しており、本助成金と対象経費が重複しない形で併用を検討できます。 いずれの場合も、申請前に北九州市および各補助金の事務局に併用の可否を確認することが重要です。経費の按分方法や報告の整合性についても事前に相談しておくと安心です。
詳細説明
米国関税措置に対する新規チャレンジ支援事業助成金とは
北九州市が実施する本助成金は、米国の関税措置強化により事業への影響を受ける市内中小企業を支援するための制度です。最大100万円(補助率3分の2以内)の助成を通じて、影響を受ける企業が新たな事業展開にチャレンジすることを後押しします。
制度の背景と目的
米国による関税措置の強化は、直接的な輸出企業だけでなく、サプライチェーン全体に広範な影響を及ぼしています。北九州市は製造業を中心とした産業都市であり、自動車部品、鉄鋼関連、電子部品など米国市場と関連の深い産業が集積しています。本助成金は、こうした企業が受け身の縮小均衡に陥ることなく、積極的な事業転換・多角化に取り組むことを支援する目的で創設されました。
助成内容の詳細
- 助成上限額:100万円
- 補助率:対象経費の3分の2以内
- 申請期間:2025年7月14日〜2025年12月26日
- 対象者:北九州市内に事務所または事業所を有する中小企業者
対象となる「新たな事業展開」の方向性
本助成金では、以下の4つの方向性による新たな事業展開が支援対象となります。
- 効率化・高収益化:生産工程の見直し、DX推進、業務自動化などにより、コスト構造を改善し利益率を向上させる取組
- 新分野展開・事業再構築:新たな市場や業種への参入、既存事業の抜本的な見直しによる事業モデルの転換
- 新商品・新サービス開発:米国市場以外のニーズに対応した新たな製品・サービスの開発
- 販路開拓・新規顧客拡大:国内新市場や東南アジア等の新興国市場への販路拡大、ECサイト構築等によるBtoC展開
対象となる影響の範囲
本助成金の特徴的な点は、米国関税措置の影響を「受け又は受けるおそれのある」企業を広く対象としていることです。具体的には以下のようなケースが想定されます。
- 米国向けに直接輸出を行っており、関税引き上げにより受注が減少している企業
- 米国向け輸出企業の下請けとして部品・素材を供給しており、間接的に影響を受けている企業
- 米国からの輸入原材料の価格上昇により、製造コストが増加している企業
- 競合他社が米国市場から撤退し国内市場での競争が激化する恐れがある企業
- 取引先から今後の取引縮小の見通しを伝えられている企業
申請から助成金受領までの流れ
本助成金は「交付決定後着手」が原則です。以下のステップで進めます。
- 事前準備:影響分析、事業計画策定、必要書類の準備
- 事前相談(推奨):北九州市担当窓口への相談で方向性を確認
- 申請書提出:申請期間内に必要書類一式を提出
- 審査・交付決定:書類審査を経て交付決定通知
- 事業実施:交付決定後に事業着手、計画に沿って実施
- 実績報告・助成金交付:事業完了後の報告書提出、確定検査を経て助成金受領
申請のポイント
採択率を高めるためには、以下の点を意識した申請書作成が重要です。
- 影響の具体性:米国関税措置による影響を、売上データや取引先情報等の客観的な根拠をもって説明する
- 計画の新規性:既存事業の延長ではなく、新たなチャレンジとしての位置づけを明確にする
- 実現可能性:自社のリソースと能力に見合った実行可能な計画を提示する
- 経費の妥当性:見積もりの根拠を明確にし、必要最小限かつ適正な金額を計上する
注意事項
申請にあたっては、以下の点にご注意ください。交付決定前に着手した事業の経費は助成対象外となります。予算の上限に達した場合、申請期間内であっても受付が終了する可能性があります。虚偽の申請が発覚した場合は助成金の返還が求められます。事業完了後も一定期間、事業の状況報告が求められる場合があります。